全国オートバイ協同組合連合会

登録日:2011/04/21 Thu 01:55:58
更新日:2024/01/29 Mon 21:59:13
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より良い二輪社会を築くために



全国オートバイ協同組合連合会。
それは全国のオートバイ販売店で構成される組織である。
活動目的はオートバイの安全性の向上と、ライダーの死亡率低下を主としている。
1992年に設立され、2004年には法人化した。
略称はAJで、本部は東京都港区に置かれている。

協同・組合・連合会と長ったらしく感じるが、各都道府県ごとに◯◯県オートバイ協同組合(またはそれに類する組織)があり
それらが全ての連合となったためそんな名前になったのである。

事業内容は当然ながら二輪車にまつわるもの。
特に目立つのが下記の陳情活動だが、他にも廃棄二輪車リサイクルについての協力、古物管理者講習会の実施、二輪品質評価制度の推進、機関誌「AJ-NEWS」の発刊など色々とやっている。


【陳情活動】

「より良い二輪社会を築くために」というスローガンの下、1993年から継続して関係省庁や関係団体に陳情を行っている。以下はその例。

  • 大型二輪免許の教習所での取得
かつては401cc以上の大型二輪車に乗るための運転免許は試験場での一発試験でしか取得できず、合格率も非常に低かったが、1996年以降は自動車学校で教習を受けられるようになった。

  • 二輪車の高速道路等における最高速度の引き上げ
2000年7月に、当時時速80kmだった高速道路での最高速度を時速100㎞まで引き上げた。

  • 二輪車の高速道路等における二人乗り禁止の解除
2005年4月以降、種々の条件を満たした場合には高速道路における二輪車への二人乗りが解禁された。

  • 割引企画「ツーリングプラン」の実施
ETC搭載の二輪車を対象に、最大2~3日間、対象エリアの高速道路が定額で乗り降り自由となるサービス。期間限定で実施される。


【災害時のボランティア活動】

さて、この組織の名前が広く知れ渡ったのは他でもない、新潟県中越地震でのボランティア活動であろう。

彼らは阪神淡路大震災の経験を生かし、機動力の優れたバイクで物資輸送を基本としている。
だが彼らの活動は物資以外にも被災者に安心と勇気を与えてくれた。
ある者は預かった手紙を運び、ある者は孤立した被災者の話し相手となる。
彼らの活動はただの物資輸送では無いのだ。

そして2011年の東北大震災によって、甚大な被害を受けた石巻にも、彼らは駆けつけてくれた。

地震で地割れや陥没した道、津波で鉄くずやガラス、瓦礫が散乱する悪路。
ダートだオフロードだとは到底言えぬ最悪な悪路を進み続けてくれた彼らに、宮城代表*1として私は心の底から感謝する。

本当にありがとうございます。


因みにこのボランティア活動は、あくまで全国オートバイ協同組合連合会に与するオートバイ販売店のみで行われている為、一般人のボランティア募集等は一切していないので注意。



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最終更新:2024年01月29日 21:59

*1 初版編集者のことと思われる。