Hesitation Snow(2ndOP)

登録日:2012/03/09(金) 19:23:23
更新日:2025/06/03 Tue 13:10:00
所要時間:約 3 分で読めます




儚い欠片 舞い散る
その光 全て照らし 導き遭う

作詞:yuki-ka
作曲:八木沼悟志
編曲:八木沼悟志、崎海
歌:fripSide
ムービー:Iris motion graphics

はつゆきさくらの2ndOP及びその曲名。
本項目ではOPムービーについても触れる。

概要

重く悲しい歌詞と、儚くも何処か美しいメロディーが特徴。
BGMも含め良曲の多い今作の中でも屈指の名曲と名高い。

Prologue(体験版)ラストに流れる仕様となっている。
また、BGMとしても使われ、一番盛り上がるシーンで流れ演出も合わさりかなり燃える。


…と、此処だけ聞くとエロゲソングらしい曲だが、このOPが公開された2011/12/31当時は多くのユーザーを大混乱させた。

順を追って説明すると、

そもそも「はつゆきさくら」とは、「卒業」をテーマにした作品で、
OHPの紹介や先に公開されたデモムービーだけ見ると、良くある萌えゲーに見える。

だが、まず先に配布されたデモが3rdOPという所で驚かせ、始めに出るキャッチコピーが

俺はもう、に至れなくてもいい
それよりも、最後のに始めよう
復讐を――

と、今作の売りである「卒業」を否定して「復讐」がテーマと鬱ゲーフラグを建てる


ムービーの内容は、前半はヒロインとイチャイチャするCGと綾の揺れるおっぱいとエロゲとしては普通。
ところが後半は、
  • どう見てもメインヒロインの笑顔のランレイプ目のラン
  • 何故か挿入される綾と希のバトルシーン
  • 離別フラグ全開のシロクマと桜
  • ラスボスにしか見えないネムとサクヤ
  • BAD ENDにしか見えないストーリー
広告とは真逆の内容
更に、体験版の引きのうまさも相俟って大混乱させた。

発売前当初は、ライターの新島夕が「本気を出す」と宣言した為、期待半分・不安半分だったが、
いざ蓋を開けると、ユーザーの予想の遥か斜め上を行く展開に「え?これ何のゲーム?」「どうするだよ…」と不安させた。

有る意味では、同じビジュアルアーツブランド鍵のRewrite(2ndOP)と同じ様なOP。





…と、発売前は不評と不安が多かったが、
発売後は歌詞の意味、物語を盛り上げる巧みな演出、そして何より曲自体が純粋に良曲だったこともあって、非常に高い評価を得ている。

歌詞の考察

※以下ネタバレ含む、
またあくまで「考察」なため、矛盾点もあるが気にしないように



歌詞は主人公河野初雪の心境を描いたもの。
そもそも、曲名を直訳すると「躊躇う雪」。
つまり、復讐か恋(ヒロイン)のどちらかを取るか迷う初雪を指す。


一例
「真実に近付けば
 君を守ることでしか
 想い示せないまま」
→自分の「復讐」の意味を知り、「復讐」ではなくヒロインを守る為に動く

「永遠を求めれば
 君の心に近付く?」
→桜√での初雪

「誰一人も責められずに
 悪いの自分だったと想い込んで」
→「復讐」の意味を知っても全て一人で抱え込む


また、一部ではヒロインの事も指している。

一例
「取り戻した記憶さえも
 信じられなくて
 もう気付いていた」
→桜Trueで記憶を取り戻した綾

「堕ちていった純粋な瞳は
 僕を見透かして操ってた」
→初雪を復讐する為に騙していたラン

「君は現れ
 時間は止まり
 物語が始まった」
→ランの魂を刈り取ったサクヤ


何はともあれ、オールクリアしたら聞き直し欲しい。
新たな発見があるだろう。


追記・修正よろしくお願いします。

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最終更新:2025年06月03日 13:10