バッドエンド

登録日:2010/02/13 Sat 23:24:44
更新日:2024/12/29 Sun 22:51:10
所要時間:約 86 分で読めます


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BAD_END ≠GAME_OVER ED GIGA←AV的な意味で そんな時くらい、シリアスにさせてくれよ。 だけどみんな救われねぇ どうあがいても絶望 どうしてこうなった もうダメだ……おしまいだぁ アンハッピーエンド エンディング クイーンドラゴン ゲームオーバー デッドエンド ハッピーエンドは失われた バッドエンド バッドエンド王国 バッドエンド症候群 バッドエンド直行便 メリーバッドエンド ユダヤ教 ルシファー 上級者向け 不完全燃焼 不幸 不憫 不運 創作 因果応報 報われない 後味の悪いオチ 悲しい結末 所要時間30分以上の項目 所要時間60分以上の項目 打ち切りの被害者 救いがない 救われない 滅亡 皆殺し 破滅 結末 絶望 絶望がお前たちのゴールだ 絶望がお前のゴールだ 絶滅 自業自得 虚淵の十八番 ←むしろライフワーク 負のご都合主義 鬱エンド 鬱ゲー 鬱回 鬱展開 黒富野



バッドエンド(BAD END)


概要

物語が不幸な結末で終わる事。悲劇。または正しい終わり方ではないEDを迎える事。
フィクションの王道であるハッピーエンドの対となる終わり方。

実際は作者がそう決めた読者や視聴者が受けた印象なので、
ある程度は共通認識がある一方、細部まで定義を求めるとかなりフワフワな分類でもあったりする。
世に送り出された物語の数を考えれば、終わり方はそれこそ万も億もあるのだから。

例として、以下のような悲惨な終わり方はバッドエンドと見做す人が多い。
  • 主人公級のキャラクターが本人視点ですら報われない(死、発狂、苦難、孤独等)
  • キーキャラクターの喪失、人類の滅亡、舞台の崩壊
  • その他、読者が不幸な終わり方だと感じたもの

大抵最初に判定されるのは「主人公が死ぬかどうか」であろう。
だが、これには例外も多いためこれを単純にバッドエンドとは言い切れない。
こうした事情をふまえてか、いくつかの独立した別の呼ばれ方も生まれている。


  • ビターエンド
直訳すると苦い終わり方。
概して言えばハッピーではなく、されどバッドと呼ぶほど悲惨でもない、いわばモヤモヤが残る終わり方を指す。
その性質から主人公がビミョーな結末だと挙げられる事が多い。
舞台が焦点の場合、目的は達成したが犠牲や失ったものが多いだとか、逆に犠牲はほとんどないが根本的解決もしていないというような、要するに理想的な終わり方ではない場合を指す。
何かしらのバッド要素は含むため、程度によってはバッドエンドに含める場合もある。

  • メリーバッドエンド
和製英語。
おおまかに主人公視点と読者視点、片方がハッピーエンド、もう片方がバッドエンドに連なる終わり方。
このため解釈によっては普通にバッドエンドに含められる。
主人公/ヒロインがバッドエンドを迎えたが、物語の目標は達成された(ハッピーエンド)、
主人公/ヒロイン視点ではハッピーエンドを迎えたが、当人以外から見れば悲惨(バッドエンド)、など。
そういった意味でビターエンドを細分化した亜種と言えなくもない。


バッドエンド論議

さて、読者が不幸な終わり方だと感じたものと前述した通り、分類には幅がある。
これは人によって「これはバッドではない」「本質はバッドではない」というような、感性の違いからくる感想によっても変わってしまうからだ。
比較的有名な例としては絵本『100万回生きたねこ』か。
既に説明した通り、ビターなどに代表される「実はバッドエンドではない」「周囲としてはバッドエンドだが本人としてはハッピーエンド」「エンディングの本質は悲惨さではない」なんてものはあまりに多い。

主要キャラクターが死亡して終わる「デッドエンド」タイプであっても、特に主人公が死ぬものはバッドエンドと捉えられやすいが、
そのキャラクターが死亡したことは確かに当人やその周囲の親しい人間にとっては悲劇ではある一方で、
その死によって他の仲間や世界が救われ、物語としてはハッピーエンドを迎えたりすることもある。
加えて「ハッピーに見えて実はバッドだった」というものも珍しくはない。
「ハッピーに見えて冷静に考えると、実際は何も解決してない、むしろ主人公達の行動が深刻な問題の火種をまいている」
というハイレベルなものもある。
このパターンは前述した「メリーバッドエンド」に含まれることもある。
有名作品だと、
などがこれらのパターンに該当する。
トゥルーエンドに設定されている作品も少なくない。

この他、大多数にとっては悲劇でも当事者が概ね満足しているなど、視点を変えれば解釈の変わる結末も「メリーバッドエンド」に含まれると言える。
アンデルセンの『マッチ売りの少女』は、「マッチ売りの少女が誰にも買ってもらえず、家にも帰れないまま衰弱死した」という展開だけ見れば悲劇的だが、
その最期は「マッチの火に見た、優しかった祖母の幻に抱きしめられながら天国に召される」という、少女当人にとっては幸せなものだったことが語られている。
なお誤解されやすいが、同作者の『人魚姫』は主人公の人魚姫が空気の精霊に転生して王子達の結婚を祝福し新しい人生を歩みだすラストで、
先輩の空気の精霊が「悲しむと願いが叶うのが遅くなる(要約)」説明している所を見る限り、夢を目指し前向きに歩んでいくオチである。

他にも有名作品を例を挙げると、
などが該当する。

またバッドエンドとなった作品を続編等で補完しハッピーエンドにする場合もあるが、その場合は大抵賛否両論が巻き起こる。
「あの(ザクの)パイロットは奇跡的に一命を取り留めたようだよ」*1

これ以外にもバッドエンドになりやすい場合としては、既存作品のスピンオフとして展開される前日譚等が挙げられる。
ただ、前日譚である以上、ハッピーエンドで終わってしまっては原作本編に辿り着けなくなることもあるので、致し方ない面もある。

連載作品の場合、時には作者の意図しない形で作品がバッドエンドになることもある。
「主人公が死んでしまうが仲間により復活する」という話を予定していたのに、主人公が死んだ時点でが決定してしまい、
結果、読者からは主人公が死ぬバッドエンドと認識されてしまうような場合等がそれである。
ほとんどの場合は無理矢理にでも話を終わらせる形で話を畳むが、展開的にどうあがいても少ない話数を畳めなかったり、
作者が急逝して物理的にこれ以上話を進ませることができなくなった場合は投げっぱなしエンドになってしまう。
近年ではソーシャルゲームサービス終了にそういった事例を多く見かけるだろう。

間違えやすいカタカナ英単語にもある通り、非常に間違われやすいが、バッ“ド”エンドである。


そしてシナリオライターが稀に患うバッドエンド的終わり方しか作れなくなる「バッドエンド症候群」と言う疾病がある。

◎バッドエンド症候群罹患者

○石ノ森章太郎(※ストーリーも自分で書いた作品のみ)
○梶原一騎
○白土三平
首藤剛志
○野島伸司
Revo
○雪野みなと
○ダーレン・アロノフスキー

◎元・バッドエンド症候群罹患者

富野由悠季
○CLAMP
○タイトー
鬼頭莫宏
虚淵玄


バッドエンド作品の一覧

一応ネタバレ注意
ゲーム作品のバッドエンドについてはバッドエンド(ゲーム)を参照のこと。










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最終更新:2024年12月29日 22:51

*1 ただこのセリフが出てくる作品では、作者が『三流のハッピーエンド』になってしまうのをわかったうえで、アニメで涙したファンのために、あえてこうしたというエピソードがある

*2 類似パターンだと日本でも横山漫画版の「119回目で話を止めて『犠牲は大きいかったが皇帝に功績を認められた』ところで終わらせる」という締めがある。

*3 兄弟の目的であるウラニウムが史実ではどうなったかは…ここに記すまでもないだろう。

*4 アニメ版を否定するファンからはこのラストなどを根拠に原作者がアニメ版に対して憤慨していると憶測で主張する声が出ているが、原作者当人は「原作そのままだと面白くない」、「アニメの空気感は漫画では出せない」というスタンスであり公式でその様な事実はない。又その後出たアニメ版のDVDBOXのカバーイラストも手掛けている。

*5 実はオパチョが取った行動も真逆で、前者ではハオに拒絶されても寄り添う意志を見せたが、後者では激昂するハオに恐れをなして逃げ出した。

*6 第一期とは世界線が違うので劇場版の後で第一期メインメンバーが壊滅したというわけではない。

*7 上記2作のような雑誌連載の終了回では無く、作品自体も「帰ってきたドラえもん」に繋がっているため、厳密には最終回では無い。しかしその完成度の高さから、ある種の「最終回」とみなされている