遊魚静/鈴池静

登録日:2012/03/23(金) 15:58:41
更新日:2024/06/02 Sun 21:13:09
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遊魚 静(ゆな しずか)

1968年2月2日生まれの女性。元声優・女優・ナレーター・結婚式司会業者。


プロフィール

東京都杉並区出身で、本名は「鈴池 静(すずいけ しずか)」。
早稲田大学大学院を修了後、旧財閥系の銀行に就職するも精神病(統合失調症)を発症して退職、ナレーターの道を志した……とされている。
1999年頃からテレビ番組・CMのナレーションや結婚式の司会を中心に活動。
「遊魚たいむ」という語り部劇団も主宰しており、文学作品の朗読劇などを毎年行っていた。
夫とはまだ売れていない時期に結婚し、2人の子供を出産している。

所属事務所は81プロデュース→シグマ・セブン→ムーブマンで、2009年9月からフリーに。
事務所在籍中、他の声優との交流は一切なかったという。

広告代理店や大手企業からは知る人ぞ知る、という人物。
しかしアニメ・ゲームのアフレコには合わせて2本しか参加しておらず、アニヲタはもちろん声優業界でも「誰それ?」な扱いだった。
彼女の存在が知られるようになったのは、専ら後述する事件においてである。


逮捕

2011年8月に警視庁捜査一課によって逮捕され、2011年9月には東京地検から起訴された。
容疑は傷害致死と児童虐待防止法違反。
里子として育てていた3歳の女の子を自宅で暴行し、死亡させた疑いがもたれている。

2004年、遊魚は杉並区に里親制度の登録を行い、被害者とされる女の子を2009年に引き取った。
近所の人の話によると、気軽に挨拶を交わしており、ごく普通の家庭にしか見えなかったという。
ただ、遊魚が時折沈んだ表情になることが近所で評判になっていたとも。

2010年8月、女の子は自宅の階段下で倒れているところを発見され、病院に搬送されたが間もなく死亡。
遺体に傷や痣が多数見られたことから事件性を疑われ、逮捕に至った。
検察側は傷や痣は暴行でしかできないもので、それをする機会があったのは遊魚だけだと主張。
遊魚は一貫して容疑を否認、階段から落ちたことによる事故だと主張している。

彼女は裁判員裁判にかけられることになったが、本人が精神的に不安定な状態であるため、鑑定留置の措置がとられていた。
また、東京地検では統合失調症の症状が再発して事件を引き起こした可能性もあるとして精神鑑定を行っている。

2012年6月に初公判が行われ、翌7月に懲役9年の実刑判決が下された。
高裁に控訴したが判決は変わらず、最高裁への上告も棄却されたため、2014年2月に刑が確定。
その後服役し2021年7月に満期出所している。

この件以降、彼女の夫と実子の2人は現場となった杉並区の自宅から離れている。その家は現在無人状態だという。


その他

彼女の公式ブログには「リカちゃん電話の声をあてた」との記載があり、事件の報道でも一時期そのことが強調されていた。
……が、発売元のタカラトミーは「そのような事実は一切ございません」と明確に否定している(事件を受けて黒歴史にした可能性もあるが)。

唯一のアニメ出演作『∀ガンダム』では、名前のない女性という役柄だった。
起訴後に別の声優があてなおしたため、現在再放送されているものや発売中のDVDからは彼女の声は消えている。

エロゲー『とらいあんぐるハート2』ではメインヒロインの槙原愛を担当。
声優は別だが後のスピンオフにも関わってくる重要キャラである。
こちらはDL版が2024年現在も販売中なので、彼女の声を聴くことが可能。


出演作

とらいあんぐるハート2 さざなみ女子寮』(槙原愛)
∀ガンダム』第18話(モブの女性)

この他に多数のCMや情報番組のナレーションを担当。





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最終更新:2024年06月02日 21:13