大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite

登録日:2011/06/04 Sat 21:54:48
更新日:2025/03/22 Sat 03:55:14
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「我々は一つの存在だ。異議を唱えるものは
正典のなかに組み込んでしまわねばならぬ。」



《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》とは、トレーディングカードゲーム、Magic the Gatheringの登場人物。
2011年5月13日に発売されたエキスパンション“新たなるファイレクシア”てカード化された。


概要

カーンによってもたらされた「ぎらつく油」によって生まれた、新生ファイレクシアを率いる五人の法務官の一人。
白磁と呼ばれる金属の仮面と他のファイレクシア人には見られない外見を持つ女性。

白の派閥である信仰集団「機械正典/Machine Orthdoxy」に属する人物である。

信仰集団と言ったが、精神や魂といった概念を持たないファイレクシア人逹にとって我々から見れば宗教の真似事に過ぎないが、秩序だった階級制度と、「非ファイレクシア勢力を自らの手で『教化』する」という熱狂的な意思をもって勢力を広げている。

また、肉体や精神などあらゆるものを文字通り一つにする事を最終目標とする彼等にとって、それらを阻む皮膚を嫌悪しており、彼等の手にかかった者逹はすべからく皮膚を剥ぎ取られることとなる。

彼女はそれらの最高位に位置する人物であり、派閥内の分派からも一定の評価を受けている。

現状ウラブラスク以外の法務官を従え、新ファイレクシアの実質的なトップとなっており、全次元を「完成」させることを目論んでいる。まさか彼女がボーラスや椎茸のようなラスボス候補になろうとは誰が予想できようか。

カード性能

大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite (5)(白)(白)
伝説のクリーチャー−ファイレクシアン・法務官
警戒
あなたがコントロールする他のクリーチャーは+2/+2の修正を受ける。
あなたの対戦相手がコントロールするクリーチャーは−2/−2の修正を受ける。
4/7

彼女を除くすべてのクリーチャーのサイズに修正を加える能力を持つ伝説のクリーチャー。
サイズ比4の威力はすさまじく1マナの生物で5マナ6マナクラスの化け物と相討ちがとれるほど。それ以外にもタフネス2以下の生物の除去にも使える。

ネックとなるのが7マナというコストの重さとタフネスの高さ以外に除去耐性の無さだろう。出した瞬間に「喉首狙い」やら「破滅の刃」やらに墜とされてはたまらない。

なお、とある大会で日本選手権準優勝者が使用した白緑ビートダウンでは、メインから採用されていた。
緑のマナ加速により重さをカバーでき、性能を遺憾なく発揮できるからだろう。
現在は高速ビートダウンがメタの中心にいるため、リアニメイトやらでしょっちゅう使われており、そこそこ高額で取引されている。下の環境でも活躍中。
実際、高速ビートダウンに対する制圧力はハンパではなく、特に除去を火力に頼るスライの場合は出されるとほぼ詰みである。

派生カード

機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machines (4)(白)
伝説のクリーチャー − ファイレクシアン・法務官
警戒
パーマネント1つが戦場に出たことによりあなたがコントロールしているパーマネントの誘発型能力1つが誘発するなら、その能力は追加でもう1回誘発する。
パーマネントが戦場に出ることによっては、対戦相手がコントロールしているパーマネントの能力は誘発しない。
4/7

「ファイレクシア:完全なる統一」で、新たな法務官サイクル最後の1枚として登場したエリシュ・ノーン。かつて機械の父であったカーンを継ぐ者として機械の母を名乗り、新ファイレクシアに乗り込んだPW連合を迎撃する。

性能はサイズ面を前回から受け継ぎつつ、新たに自分のパーマネントが出た時の誘発を増やし、相手のパーマネントが出た時の誘発を無力化するようになった。
クリーチャーの出た時の能力はもちろん、《払拭の光》系統のエンチャントも倍化/封殺する厄介な能力。
また、出た時にトークンを生成し、それに装備品を付けるミラディン陣営の能力「ミラディンのために!」も無力化してしまう。

ただし5マナとやや重いこと、インスタントなどのパーマネントを用いない除去には無力。
また、誘発を倍化する能力を活かす構築にすると、必然的に相手のエリシュ・ノーンで機能停止する点に注意が必要。

パイオニア以下の環境では《創造の座、オムナス》と組んで、土地が出たときの能力を倍加させるコンボが使われる。

余談になるがデザイン段階のこのノーンに対して統率者戦のルールや禁止推奨カードを管理している外部団体である統率者戦ルール委員会(CRC)に属する複数のメンバーが「統率者戦に多大な影響を及ぼすから刷らないでくれ」と言う意見をウィザーズに送ったというエピソードがある。これについてプレイヤーは「なんの権限があってスタンのために刷るカードに統率者戦サイドが意見をするのか」という批判をしている。
思えばこれが後に起こる公式フォーマットと統率者戦の軋轢やCRCの暴走のフラグだったのかもしれない。


エリシュ・ノーン/Elesh Norn (2)(白)(白)
伝説のクリーチャー − ファイレクシアン・法務官
警戒
対戦相手がコントロールしている発生源1つがあなたやあなたがコントロールしているパーマネント1つにダメージを与えるたび、そのプレイヤーが(1)を支払わないかぎり、その発生源のコントローラーは2点のライフを失う。
(2)(白),これでないクリーチャー3体を生け贄に捧げる:エリシュ・ノーンを追放する。その後、これをオーナーのコントロール下で変身された状態で戦場に戻す。起動はソーサリーとしてのみ行う。
3/5
銀白の刻文/The Argent Etchings 〔白〕
エンチャント — 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンター1個を加える。)
I ― 培養2を5回行う。その後、あなたがコントロールしているすべての培養器トークンを変身させる。
II ― ターン終了時まで、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーは+1/+1の修整を受け二段攻撃を得る。
III ― アーティファクトでも土地でもファイレクシアンでもこれでもないすべてのパーマネントを破壊する。銀白の刻文を追放する。その後、これを(第1面を表にして)戦場に戻す。

「機械兵団の進軍」で他の法務官と共に登場した、両面カードのエリシュ・ノーン。
第1面は今まで同様の警戒と、自分や自分のパーマネントがダメージを受けた際に、1マナか2点ロス要求する能力。
相手が選ぶ能力ゆえの不安はあるが、並べるデッキに対する牽制となる。
変身能力は3体のクリーチャーを要求されるが、その分3マナとかなり軽い。ただしインスタントの除去による被害は大きくなるので注意。

第2面では英雄譚となり、Ⅰ章では+1/+1カウンターが2個乗った培養器を5個生成し、直後に変身させる。これによって、変身に成功すればコストとした分以上を取り戻せる。
Ⅱ章では全体修整と二段攻撃を付与し、一気に攻めかかる。さらにⅢ章では全体破壊を放ち、第1面として戦場に戻る。
第2面は少々オーバーキル感が否めないが、攻撃を牽制する第1面だけでも強力。
変身させる場合も、基本的にはⅡ章で決めきれるようにしたい。

余談

イラストが出てから「仮面が取れて武器になる」、「変形する」だとか言われていたがそんなものは問題ではない。

彼女は腰布しか装備していない。

しかも大事なところを隠していない。

この他に、彼女の別荘である「ノーンの別館」や「別館の大長」などもカード化している。

胸に関してなんか言った奴は生皮剥がされちゃえばいいと思うよ


-Φ-ㅤ追記・修正は、生皮を剥がされ機械の体を手に入れて「完成」した方のみお願いします。ㅤ-Φ-

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最終更新:2025年03月22日 03:55