セファリッド・ブレックファースト(MtG)

登録日:2011/07/09 Sat 19:38:04
更新日:2024/11/26 Tue 23:18:24
所要時間:約 4 分で読めます




【セファリッド・ブレックファースト】とは、TCG『Magic the Gathering』のレガシー環境におけるデッキのひとつ。


リアニメイトの一種だが、その破壊力は他を寄せ付けない。


デッキの流れを見ていこう。


まず、この二体のクリーチャーを戦場に出す。↓
セファリッドの幻術師/Cephalid Illusionist (1)(青)
クリーチャー - セファリッド・ウィザード
セファリッドの幻術師が呪文や能力の対象になるたび、あなたのライブラリーのカードを上から3枚、あなたの墓地に置く。
(2)(青),(T):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる戦闘ダメージと、それが与えるすべての戦闘ダメージを軽減する。
1/1
コーの遊牧民/Nomads en-Kor (白)
クリーチャー - コー・ノーマッド・兵士
(0):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。このターン、コーの遊牧民に与えられる次のダメージ1点は、代わりにそれに与えられる。
1/1

次に《コーの遊牧民》の能力で《セファリッドの幻術師》を対象に選ぶと幻術師の能力が誘発し、自分のライブラリーの上から三枚を墓地に置く。

これを繰り返します。


何回かって?

ライブラリーが無くなるまで。



さて、無事(?)ライブラリーが空になったら、墓地に以下のカードが落ちているのを確認しましょう。

縫合グール/Sutured Ghoul (4)(黒)(黒)(黒)
クリーチャー - ゾンビ
トランプル
縫合グールが戦場に出るに際し、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードを望む枚数だけ追放する。
縫合グールのパワーはその追放されたカードのパワーの合計に等しく、タフネスはそれらのタフネスの合計に等しい。
*/*

ドラゴンの息/Dragon Breath (1)(赤)
エンチャント - オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは速攻を持つ。
(赤):ターン終了時まで、エンチャントされているクリーチャーは+1/+0の修整を受ける。
マナ総量が6以上のクリーチャーが戦場に出たとき、あなたは「あなたの墓地にあるドラゴンの息をそのクリーチャーにつけた状態で戦場に戻す。」を選んでもよい。

ナルコメーバ/Narcomoeba (1)(青)
クリーチャー - イリュージョン
飛行
ナルコメーバがあなたのライブラリーからあなたの墓地に置かれたとき、あなたはそれを戦場に出してもよい。
1/1

ナルコメーバが3体戦場に戻ります。
あとは、このカードを使うだけ。


戦慄の復活/Dread Return (2)(黒)(黒)
ソーサリー
あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
フラッシュバック ― クリーチャーを3体生け贄に捧げる。(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)

戦場に出た縫合グールのコストにパワー・タフネスが13/13の《クローサの雲掻き獣》や墓地のカード種類でパワーとタフネスが変動する《タルモゴイフ》、1マナ11/11で即自滅して墓地に行きやすい《死の影》などを全部使用し、軽くパワー20を超えた状態にします。

戦場に出るのに合わせて、ドラゴンの息が縫合グールにエンチャントされます。
速攻を持った縫合グールの出来上がり。

あとは殴るだけ♪


なんだ、このクソデッキ


という風に、コーの遊牧民のような0コストで起動でき、かつクリーチャーを対象に取る能力持ちのクリーチャーと、セファリッドの幻術師を使ったコンボデッキである。
使用するキーカードのマナコストが軽いので、上手くやれば1ターンキルも可能である。早いターンからコンボが完成するので、阻止するのが難しいのも特徴のひとつ。


一見非常に極悪に見えるが、実際は弱点も少なくない。

特に……リアニメイト系全体に言えるが、「送還」に代表されるクリーチャーを手札に戻すバウンス呪文。しかもライブラリーを削っているので、止められたら敗北が確定してしまう。

なので、相手の妨害を掻い潜るべく、「強迫」などの手札破壊や「Force of Will」などのカウンターが投入されている。


マジックでも活躍がほとんど無かったクリーチャータイプ:セファリッドが脚光を浴びたデッキ。
ちなみにデッキ名はセファリッドの幻術師がライブラリーを食べてるようだから、らしい。通称蛸飯。もぐもぐ。
(ちなみにこの「クリーチャーがその能力によりライブラリーを削る=食べている」のイメージがついたのは、オークの司書から来ていると思われる)


「テーロス還魂記」以降は《戦慄の復活》で《タッサの神託者》を釣れば殴る間も無くその場で勝ちなので、クリーチャーの数を絞って妨害カードを増やすパターンや、
装備(0)を利用して《セファリッドの幻術師》の能力を誘発可能な《手甲》のサーチエンジンとして《石鍛冶の神秘家》を入れるのを利用し、サイドボードで【白青石鍛治】にスイッチするパターンが検討されている。

また「モダンホライゾン3」では似たような誘発条件を持つ《有翼の叡智、ナドゥ》を獲得。大半のフォーマットで禁止されたナドゥの居場所としての役割を担っている。

一方でクリーチャー・タイプの再編によりセファリッドがタコに統合されることが決定。アイデンティティの危機が起きているがプレイヤーたちの思い入れもあることから当分この呼び方が廃れることは無さそうである。


なかなか強力なデッキで、大会でも好成績を残している。機会があれば触ってみてほしい。


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最終更新:2024年11月26日 23:18