カストロプ動乱

登録日:2012/05/27(日) 16:34:52
更新日:2018/07/25 Wed 05:11:20
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銀河英雄伝説内で起きた架空の反乱とその鎮圧作戦。

宇宙歴796年帝国歴487年
銀河帝国の名門にして先の財務尚書であったカストロプ公オイゲンは、その職権を乱用して私腹を肥やしていた。その死に際して帝国はその不正に得た資産の返還を求めた。だが、カストロプ公の嫡男マキシミリアン・フォン・カストロプはこれに反発し、その財力を背景にして反乱を企てた。

帝国は討伐軍を派遣したのだが、マキシミリアンはフェザーンを通じて自由惑星同盟の首星ハイネセンを守る防衛衛星「アルテミスの首飾り」を手に入れ、自らの星に配置してこれによってシュムーデ提督率いる3000の討伐軍を撃退した。この時フランツ・フォン・マリーンドルフを監禁している。

このフェザーンからマキシミリアン公への「アルテミスの首飾り」の売買は、利益の他に帝国がアスターテ星域会戦で大勝したため、銀河帝国・自由惑星同盟・フェザーン自治領の国力バランスを調整する、という思惑があった。これはフェザーン自治領主アドリアン・ルビンスキーが考えた。

そして第二回討伐がラインハルト・フォン・ローエングラムに命じられた。

ラインハルトは先のアスターテ会戦の戦果により帝国元帥になっており、その元帥府には平民や下級貴族から若く有能な指揮官を集めて、その陣営の強化に着手していた。アウグスト・ザムエル・ワーレン中将、コルネリアス・ルッツ中将、カール・グスタフ・ケンプ中将、フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト中将、エルネスト・メックリンガー中将、ウォルフガング・ミッターマイヤー中将、オスカー・フォン・ロイエンタール中将を集め、そしてラインハルトの親友で最重臣のジークフリード・キルヒアイスを少将に昇進させ提督の列に加えた。

ラインハルトはキルヒアイスに勅命を出し、2000を率いさせ討伐の任を命じた。(第1回の討伐軍より数が少ないのは、一回目より少ない数で勝ったほうがキルヒアイスにはくがつくためとラインハルトが決めた)

キルヒアイスの部下にはフォルカー・アクセル・フォン・ビューロー、ハンス・エドアルド・ベルゲングリューン。

戦闘開始

キルヒアイスは前もって大量の工作艦に指向性ゼッフル粒子(気体爆薬)を満載させて、艦隊に編成した。そしてそのゼッフル粒子をリング状に展開された「アルテミスの首飾り」に、同じくリング状に撒き首飾りの自動攻撃で発火させ首飾りを全て破壊した。

キルヒアイスは今謝れば寛大な処置があると降伏勧告を出したが、マキシミリアンは必ず処刑されると拒否。さらに自分が反乱したのは焚きつけられたからだと臣下へ責任を擦り付け、さらには父のオイゲン、フェザーンまでにも責任があると言い出した。
最終的にフェザーンへ亡命すると言い出したのだが、マキシミリアンへの怒りが頂点に達した臣下や一族郎党、そして自分が召抱えていた女性達に刺殺された。その後臣下がマキシミリアンの死亡をキルヒアイスに伝え、帝国軍を迎え入れた。

戦闘後

この功績でキルヒアイスはカストロプの反乱の鎮圧により中将に任じられた。これによりローエングラム陣営の№2と誰もが認めることになった。

反乱鎮圧後、キルヒアイスは首謀者を死なせた責任を感じていたがラインハルトがたしなめた。



なお、上記のあらすじはOVA版のもの。
だいたい原作通りだが、若干の違いがある。

マクシミリアンがマリーンドルフ伯爵を監禁したのは原作通りだが、原作においては討伐軍を撃退して調子に乗っていたマクシミリアンはマリーンドルフ伯の領地を併合、半独立の地方王国の建設をもくろんでいた事が言及されている。

また、マクシミリアンがフェザーンから『アルテミスの首飾り』(と同型の軍事衛星群)を買い付けたのはOVA版オリジナル。
原作では普通に艦隊戦をしており、マクシミリアンには社会的常識などはなかったものの、軍事的才能はそれなりにあったとされている。
当然ながらキルヒアイスが指向性ゼッフル粒子でそれらを潰したのもオリジナル展開である。

彼の『侍らした女性や部下にメッタ刺しされた上に階段を転げ落ちて死亡』という展開もOVA版オリジナル。
原作ではキルヒアイスに敗走したマクシミリアンが罪が軽くなる事を望んだ部下により殺害されたという事しか書かれておらず、具体的な描写はなされていない。

ちなみに彼の古代ローマ風な格好などもOVA版オリジナル。




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