修哲トリオ(キャプテン翼)

登録日:2011/07/22(金) 15:14:27
更新日:2024/11/13 Wed 03:36:52
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修哲トリオとは漫画「キャプテン翼」に登場する、来生・滝・井沢の3人組である。


【概要】

南葛SC及び南葛中サッカー部において、攻撃的ポジションに位置する3人組。
3人とも修哲小学校出身であることから命名された。

各自ともタイプの異なる選手でありそれぞれ得意分野があるが、作中では翼ばかり活躍するため見せ場は少ない。

日本代表にも毎回のように選ばれているが、基本的にベンチ要員。それでいて何故か毎回のように揃って代表に選ばれるのはキャプテン翼七不思議のひとつ。その中で井沢はなぜか本職の高杉を差し置いてDFとして途中出場したりする。そしてオリンピック代表ではついに高杉は代表落ちしてしまった。

若林源三率いる修哲小学校の選手として連載開始当初から登場。
同級生のチームメイト全員がチームのキャプテンで地元の名士の息子である若林に対して「若林さん」と呼ぶ忠誠っぷりを示す。

中学は修哲中へ進学し若林と共に打倒翼に取り組むつもりだったが、ドイツ留学を決めた若林の提案で、翼と同じチームで腕を磨くことにしたため南葛中に進学する。

その後は南葛高校に進学し、全員がJリーグに入団している。

修哲カルテット

なおチームには同じく修哲小出身の高杉(と、恐らく後から修哲小出身の設定になった森崎)も所属しているが、高杉はポジションがDFであるためハブかれている。作中でも修哲トリオの名が出た時に「オレも一応修哲なんだけどなァ…」と高杉がボヤくシーンが存在する。

一方、近年では高杉も含めた修哲カルテットという括られ方もされるようになっており、2018年のアニメ版では秀哲小サッカー部で登場する最初からこちらの総称のみが使われている。
この4人に森崎も加えた南葛5人衆という括りもあるが、こちらはあまり使われない。



【構成人員】

  • 来生哲平(FW)
天然パーマが特徴。

修哲小のCFにして点取り屋。南葛SCでは翼がCFなのでサイドに配置されていた。
南葛中では翼がMFに下がったので再びCFに配置され点取り屋となる。

なのだが、翼とチームメイトになってからは点を取るのは翼の役割となり、
フリーでシュートを放っても相手キーパーにナイスキャッチされるかませ役が来生の主な役割となる。
その後に翼がキッチリとゴールを決めるまでがセット。
代表では翼と日向が活躍するのでやはり出番はなく、残念ながら日本代表の点取り屋にはなれなかった

以上のように本来の役回りである得点シーンが作中ではほとんど描かれず、恐らく3人の中では一番扱いが酷い。

同じくFWの滝とのコンビプレイを得意にしており、中学生編では「翼と岬の黄金コンビには敵わなくても、銀ぐらいの輝きは持っているつもりだぜ」と語り「シルバーコンビ」という名が生まれている。

テクモ版では3まで必殺技を持たず、日本代表ではレギュラー陣ほど能力値が高いこともなく2軍と残念な扱い。デフォルトで控え選手の中ではシュートとドリブルが得意。
4ではついに必殺技が追加されたのだが、修哲トリオ3人が連携しての必殺タックル「トライアングルアタック」とまさかの守備技であった。なお発動できるは来生からのみで他の2人からは不可という謎仕様。
4ではスタメンをベンチ入りさせ、控え選手を起用する事で敵チームのレベルアップを抑制する事ができるというテクニックがあり、次藤・早田・立花兄弟らがベンチにして、滝と井沢を起用して来生をDFとして出場させるという起用方法がある。シリーズ中唯一、修哲トリオが輝く瞬間である。だが、そのおかげでますます高杉の立場が無い。
5ではトライアングルアタックを失い、敵のレベル抑制という裏技も消え、再び活躍の場を失うが、チームメイトとなったナポレオンに「ヘタクソ」呼ばわりされ場面がある。実力が違いすぎるんだから比較してくれるな……。
VSではダイビングヘッドと必殺ワンツーの修哲トリオを習得していたのだが、続く3には残念ながら採用されなかった。
MCD版ではパス回し技の修哲トリオを習得し、中学生編以降は滝とのコンビワンツーのシルバーコンビも習得する。しかしパスの基礎能力値は修哲トリオの3人の中では最も低いため、他のメンバーを起点にして発動するのが望ましかったり。

  • 滝一(FW)
出っ歯と片目を隠す前髪が特徴のウイング。

俊足でライン際をドリブルで駆け上がりゴール前にセンタリングを上げるのを得意とする。
修哲小では来生とのコンビでアシスト王と呼ばれていた。
主に右サイドから攻撃の起点となる動きがメインとなるため自身が得点を挙げることは少ないものの、県大会決勝戦でダメ押しのゴールを決めるなど少ないながら印象に残るゴールを決めているシーンもある。
欠点としてはサイドからの突破以外に切れるカードが無く戦術が単調になりやすい事。良く言えば自身の役割を理解し、それをキッチリとこなしているという事なのだが、この点は「しかし何年経ってもやることが変わらんな俺は」と自虐したり、翼にも指摘されている。

TECMO版の4ではCOM時に限り、ライン際の移動スピードがコインブラ様以上の超絶速度になる。
……が、その何かキメてるんじゃねえのかという異常な速度が活かされる事は無い。
というのも、センタリングを上げてもFWが来生では期待できないし、そもそも滝があまりにも早すぎて他の選手が追いつけずに前線で孤立し、結局後ろにいる味方にパスすることになって意味無しという展開になってしまう事も……。
味方の時にこの速さを使わせてくれれば1点リードした後は滝が逃げ回って勝てる能力値はともかくスピードで貢献できたはずなのだが、残念ながら味方陣営にいる時は平凡な速さになってしまう。

フランス版キャプ翼のDVD1巻のジャケットではコイツのおかげでカオスなことになっている。

  • 井沢守(MF)
修哲小時代は司令塔。南葛SCでは岬、南葛中では翼に次ぐ第二のゲームメーカーとして活躍する。
ジャンプ力と長身を活かした空中戦も得意とし、競り合いで翼と引き分けたのを初めとして作中でほとんど競り負けたシーンがないほど。

イケメン枠が幸いしてか来生や滝と比べると活躍する場面が多く、攻撃面ではハイボールでの競り合いが攻撃の起点になったり、5メートルダイビングヘッドで得点を挙げることもあった。
守備面でも評価されていて、代表戦だとDFが負傷すると高杉を差し置いて交代選手としての出場したりもする。
どころか、アニメ3作目のJr.ユース編では決勝のドイツJr.ユース戦で早田*1に代わりスタメンで出場している*2
「鋭い出足でのパスカット」などなかなかの活躍。

知らぬ間に五輪代表のレギュラーの座に割り込む。
アジア予選では負傷離脱した次藤に代わりDFとして出場、本戦ではMF登録に戻った。

また、シュナイダー、サンターナ、ディアス、ピエールらが勢揃いした「日本代表VS世界選抜」でも翼や若林、日向らと共に堂々のレギュラー起用。


TECMO版ゲームでも高いボールが得意に設定されておりそこでのみ1軍クラスの能力値を見せる。主力が出場しない場面では、来生や滝が当てにならない中でヘディングを武器にFWとして起用することも有。
翼くんのガッツ消費を抑えるために、井沢ポジションの選手は結構重宝される。*3

  • 高杉真吾(DF)
スイーパー。ロングスローが得意技。
修哲小時代は若林と共に鉄壁の守りを築き、無失点で全国制覇を成し遂げる偉業を果たした。
しかしチームが南葛SCとなり、若林の負傷でキーパーが森崎になると失点が増え、相手エースの攻撃を止める場面も描かれない不遇の時代を迎える。
それでも小学生時代は他にDFのキャラが登場しないこともあり、日本最高のDFとして君臨していた。
ジュニアユースでも当初はレギュラー候補だったのだが、いつの間にか石崎と序列が入れ替わり、石崎が負傷退場してもなぜかMFの井沢が起用されたりして、結局は無出場で大会を終えることになった*4
その後も不遇の時代は続き、オリンピック代表では新キャラの井川や曽我に押し出され代表落ちしてしまった*5

TECMO版ゲームでも基本的に技がなく不遇の扱いが多いが、MCD版では石崎とのコンビブロック技であるダブルブロックを習得し、中学生編では単独でも扱えるブロック技のパワーブロックも習得するため意外と活躍の場は多い。
また、GB版のVSは小学生編が舞台のため次藤も早田もおらず、全日本のDFが層が薄いため、彼にも出番はあるだろう。



来生「俺は修哲の追記・修正屋だぁ!」

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最終更新:2024年11月13日 03:36

*1 前の試合でレッドカードをうけたため、アニメ3作目では現実のルールに基づいて出場停止となった。

*2 ちなみにフランスJr.ユース戦では、ナポレオンのマークをしていた早田が退場したためマークを代行するなど、守備的な役割をしていた。

*3 他国で言うとサンパウロFCのバビントン、USレッチェのマンチーニ。共にナショナルチーム代表に選ばれるレベルの好選手

*4 大会前のハンブルグJr.との試合が確認できる唯一の出場。

*5 ちなみに、オリンピックドイツ戦で「おれたちの盟友、修哲カルテットの一角高杉がこのオリンピック代表メンバーから漏れてしまったのもこれなら納得できるぜ」というセリフが原作で修哲カルテットの初出である。