猿田彦命

登録日:2012/02/10 Fri 21:15:28
更新日:2025/04/02 Wed 01:11:39
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サルタヒコは八百万の神々の一柱。
古事記では「猿田毘古神」となっているが、ここでは日本書紀の「猿田彦命」表記で統一。




瓊瓊杵尊(ニニギ)と愉快な仲間たちが葦原中国(あしわらのなかつくに)を治めるため高天原を降りる途中のこと。


『ここは てんのやちまた』


天の八衢を通りかかった時に、そこに妙な姿の神様がおわすった。


身長は七尺あまり(約210cm)、鏡のように照り輝く鬼灯がごとき目を持っていた。
だがなによりも特徴的だったのは、七咫(約130cm)にもおよぶであった。


天照(アマテラス)が天宇受売(アメノウヅメ。裸踊りで引きこもる天照を引っ張り出したねーちゃん)に何者か尋ねるように命令。
言われた通り訊いてみると「自分は猿田彦であり、先導するために待っていた」と答えた。

ちなみにこの時も天宇受売の姐御はわざわざおっぱい露出している。


そうして猿田彦の案内で無事中国に到着すると、瓊瓊杵尊は天宇受売に帰ろうとする猿田彦に仕えるよう言った。
猿田彦は天宇受売を連れて伊勢の国へと帰って行った。



こうした逸話から、道案内・交通安全を司る神や旅人の味方として信仰されてきた神。
祭事によっては神輿の先頭を猿田彦を模した仮面を被って行進することがある。

そのため賽の神、道祖神とも同一視され、天宇受売とセットで辻に置かれていることもある。

また、その特徴的すぎる長っ鼻から修験者タイプの天狗(大天狗)のルーツとも言われている。


各地に猿田彦を祀る神社があり、それらの総本山は三重県の椿大神社(だいじんじゃ、ではなくおおかみやしろ)。別名猿田彦大本宮。
しかし伊勢神宮の近所にも、猿田彦神社なる神社が存在する。どちらの宮司も猿田彦の直系を主張しているので非常にややこしい。





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最終更新:2025年04月02日 01:11