アメノウズメ(日本神話)

登録日:2018/04/25 (水) 23:10:00
更新日:2025/01/13 Mon 12:50:29
所要時間:約6分で読めます




アメノウズメとは日本神話に登場する女神の一柱にして芸能の女神にしてやたら裸に縁のある神様である。
漢字表記は古事記では天宇受賣命、日本書紀では天鈿女命。


天岩戸

彼女が初登場したのは日本神話における天岩戸隠れである。

スサノオが高天原へ訪れた際に田んぼのあぜ道を踏み壊し、社で糞をするという乱暴を働くも姉のアマテラス
スサノオをやんちゃだからとかばい続けた。が、調子に乗ったスサノオはあろうことか皮を剥いだ馬を
小屋に投げ落として機織女をショック死させるという度を過ぎた悪ふざけを行い、
とうとうアマテラスは怒り

「スサノオのバカ!もう知らない!」

と言わんばかりに天岩戸という洞窟に入ると
岩の蓋をして引き籠ってしまった事で地上からは光が消え、災いが渦巻く魔境となってしまう。

これに困った天津神一同は会議を開き、とりあえずスサノオを寄ってたかってボコって人間なら一生ものの重傷を罰に与えた上で国外追放にしてから、どうすればアマテラスを再び洞窟の外に出せるかの作戦を話し合うことに。
いい作戦が出ない中天津神屈指の頭脳を誇るオモイカネは

「よし!アマテラスが戸を開けるように大騒ぎするぞ!」

と提案、
これに天津神屈指の怪力であるアメノタヂカラオが

「アマテラス様が顔を覗かせた隙に俺が引きずり出す!」

と便乗、
アメノウズメは

「ではわたくしが派手に踊りますので皆さん大騒ぎしてくださいね。」

と名乗りを上げた。

そして作戦当日、神々は天の岩戸の前に集結するとアメノウズメは桶の上で
胸乳と女陰が露出するほどの激しい舞を踊り、他の神々も飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎをした。

すると

「何だか騒がしいわね…何かしら?」

とばかりにアマテラスが顔を出したため鏡を差し出し、

「あなた様にも勝る貴い神がおいでになっているので、皆喜んでいるのです」

その時スタンバイしていたタヂカラオが待ってましたと言わんばかりに咄嗟に飛び出すとアマテラスを掴み、そのまま引きずり出したのである。

こうして闇は晴れ地上には光が戻りましたとさ…というのが最初にアメノウズメが活躍した逸話。

天孫降臨

二回目の登場は天孫降臨における話であり、高天原まで光を照らす神がいた。
その目から放たれる赤いきらぎらしい光は神々をもたじろがせ、誰も近寄ることができなかった。
そこでこの光を放つのは誰かを探ろうとニニギが白羽の矢を立てたのがアメノウズメである。

「恐れを知らぬあなたなら、あの神にも目勝(まが)つことができるでしょう」

アメノウズメは見知らぬ神の前に立ち、腰帯をほどき裾を垂らし、ほぼ裸で笑いながらその眼光にひるまず向かっていった。
はたして謎の神は「自分はサルタヒコという国津神で天津神であるニニギ一行を迎えに来た」と答え、
自分を恐れず向かってきた彼女に猿女(さるめ)の名を与え、みずからのそばへ置いたのである。
迎えに来たサルタヒコが役目を終えて住んでいた場所へ帰る際に見送った後に
海で魚たちを集めてニニギに従うか従わないかを問うたものの、
ナマコは何も答えなかった為「従うのか従わないのかはっきりしなさい!」と
怒ったアメノウズメは小刀で口を裂いてしまった。ナマコの口が裂けているのはこの為であるとされる。

一説にはその後サルタヒコと関係が親しくなって結婚したとされ、
芸能の一族である猿女氏の始祖になったとも。
だが伴侶は後に貝に挟まれて溺死してしまうため未亡人となってしまっているが
それだとあんまりすぎるからか民間伝承では夫婦で仲よく幸せに暮らしたと伝わっているようだ。

登場作品

元が太陽や踊りに関する女神の為かアメノウズメの名を関するキャラは
高確率で太陽に関するキャラと関係が深かったり踊り子として登場するようである。

男装キャラである宰蔵は妖夷が現れると巫女装束に着替えそれをおびき寄せるために舞を踊るが
実はこれはアメノウズメの舞の流れを汲んだものである。

新和神シリーズのモンスターとして登場。
属性は火でスキル、リーダースキル共に踊りに関するものだが
恐らく天岩戸に関する一件が元ネタだろう。

  • めがみめぐり
七柱のめがみの1人で、芸事のめがみ。
七柱のめがみのまとめ役で、落ち着いた雰囲気を持つ大人の美女。だが特技の舞が絡むとハメを外す事もある。
アマテラスは彼女の「めっ!」にトラウマがある。

  • 女神転生シリーズ
種族:女神、或いは天津神で登場する仲魔。
真2頃まではオーソドックスな羽衣天女だった。
真3でモデルチェンジし、顔は扇子で覆われているが、丈が腰までくらいの上着だけ羽織って太ももむき出しの姿がとてもエロいセクシーに。
どの作品でも女神のカテゴリーではほぼ一番弱いレベルだが、上級種族に当たる女神なだけあり同レベル帯ではかなり強い。
力は低いが魔力は高く、全体回復のメディアに電撃属性のジオ系統と破魔属性のハマ系統を所持している事が多く、パーティー戦力の底上げの一助となってくれる。
また作品によっては魅了をばらまくセクシーダンスを所持している点も強い。
弱点は対属性の衝撃と呪殺、更に魔神転生シリーズでは飛行属性である事から鳥族などに弱い。

キャラクターではなく数あるペルソナの一体として登場。

ステータスも低く、戦闘面ではさほど見るべき所は無いが、低レベル故に序盤から作成可能で燃費が良く、全体回復のメディアをすぐに覚える。
そのため、たとえ戦闘に使わなくても、とりあえず降魔(本作では一人三体までペルソナをストックできる)しておけば、道中の回復要員として重宝するだろう。

また、本作では戦闘での貢献度が高いほど経験値が多く分配される仕様なのだが、HP満タンで回復しても貢献したと判定されるため、メディア連打してるだけでOKだったりもする。

だが、このペルソナの真価はそこではない。

なんとこのペルソナ、シリーズ屈指の豪快な脱ぎっぷりを見せてくれるのだ。

それが見れるのは、ランク6で覚えるセクシーダンス使用時。
発現するや否や上半身を肌蹴て両手を頭の後ろで組むセクシーポーズを披露、敵を魅了状態にする。

アングルの関係上、こちらからは背中と横乳しか見れないのだが、そのふつくしい裸体は必見である。

このあまりに唐突かつ潔い脱ぎっぷりに、度肝を抜かれたプレイヤーも多いのではなかろうか。

余談


天岩戸での一件の際に披露したアメノウズメの舞は上述したようにあまりに激しすぎて服が脱げてしまい
古事記では胸乳と女陰が露出…即ちおっぱいとアソコが露になったと記述がされている。
その為天岩戸での一連の活躍は日本最古のストリップショーなんて言われることもあるとか。
これは古代神道における巫女が儀式で激しい舞を踊る内にトランス状態となって服が脱げ、
袴がずり落ちて裸になっても踊り続けた様子を神格化している為ではないかと言われているようである。

古来より男女の性器は邪悪なものを退けるという言い伝えがあり、世界各地で邪悪な視線をしりぞけるために
男女の性器をイメージさせるもの、もしくは性器そのものが用いられてきた。
アメノウズメとサルタヒコのやりとりも、この伝承の流れをくむものであると考えられる。

彼女を主祭神とする神社は日本各地に点在しているが中でも有名なのは京都府の右京区嵯峨朝日町に存在する車折神社。
建てられたのは1957年と比較的新しい神社ではあるのだが芸能の神様なだけあってか
俳優やミュージシャンなどもよく訪れる神社だという。
ちなみに総本宮は三重県鈴鹿市にある椿岸神社で夫であるサルタヒコを祭る椿大神社の別宮に祀られている。

神楽などで古くから使われるお面であるおかめの元になったと神様ともいわれている。



追記・修正はスッポンポンになって踊ってからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 日本神話
  • アメノウズメ
  • 天鈿女命
  • 天宇受売命
  • ストリッパー
  • ストリップショー
  • やたら裸に縁のある神様
  • 裸踊り
  • 女神
  • アニヲタ神様シリーズ
  • おかめ
  • 三重県
  • 京都府
  • 椿岸神社
  • 車折神社
  • 日本書紀
  • 古事記
  • 天岩戸
  • 天孫降臨
  • 日本神話のエロ担当
  • 猿田彦命
  • 葵・喜美
  • ダンサー
  • 踊り子
最終更新:2025年01月13日 12:50