マグナム系(爆走兄弟)

登録日:2009/06/08(月) 10:54:16
更新日:2023/12/13 Wed 15:56:39
所要時間:約 6 分で読めます




"マグナム"とは、かつて社会的旋風を巻き起こしたアニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の主人公「星馬豪」が使用した、ミニ四駆のマシン群である。

社会旋風を巻き起こしたアニメ・漫画の主役機と言う事でとにかく人気があり、
そのどれもに根強いファンが今なお存在し、愛され続けているシリーズでもある。

豪の好みにより、全てのマシンはかっとび重視……つまり最高速重視となっており、その為コーナリングは総じて宜しくない。

だがそのスピードは世界でもトップレベルであるのは間違いなく、第一回世界グランプリで優勝チェッカーを切ったのもマグナムである。

ちなみにマグナムの進化は『壊されて、修復』が基本である。



◆マグナムセイバー
記念すべき、第一弾マグナム。フルカウルミニ四駆の第一弾でもある。
徹底した軽量化によって高速重視にしているが、ダウンフォースが効いておらずやや不安定。
トライダガーXやブラックセイバーといったライバル機と熱き戦いを繰り広げた。

だが、大神研究所にて、JのプロトセイバーJBが放った空気砲によってコース外に飛ばされ、そのまま溶岩に溶けてしまう……。
このシーンは当時の子供達にとって、かなり大きなトラウマになった。
アニメで豪を演じた池澤春菜はこのシーンを演じた際に収録ブースで泣き崩れてしまい、しばらく立ち直る事ができなかったという。

MAXの原作最終回においては、1人の少年がマグナムセイバーを使っていたが、市販化されたのか、セイバー600の改造車なのかは不明。
何にせよ、当時の原作最終回にも登場したことで、本作の始まりと終わりを象徴したマシンにもなった。

必殺技は空中でマシンを回転させて弾丸のように飛翔する『マグナムトルネード』。
原作とアニメではやや習得に違いがあった。

ちなみに現在でもオリジナルのスーパー1シャーシ版が絶賛生産されている他、
カラーリングを原作よりにしてスーパー2シャーシを搭載してより実践的になったプレミアム版も販売中。
過去にはクリヤーボディ版も存在し、今となっては希少な存在ではあるが
レースに最適な素材で作られている為、今でもガチレースで十二分に通用する代物。当然愛用者もそれなりに多い。



◆ビクトリーマグナム
溶けてしまったマグナムセイバーに代わって豪の愛車になった二代目。
土屋博士が対大神軍団の為に作り出したマシンで、空力性能や重心が強化されており、リアウイングは小型のV字に変更された。

このリアウイング、市販されたキットでの脆さが異常で、『購入&走行→コースアウト→リアウイング破損→購入→コーs(ry…』という悪循環を少年達は繰り返す破目になったが、
それが無くとも主役機と言う事でかなりの売り上げを記録し、
何と歴代ミニ四駆売り上げNo.2の座に堂々とその名を刻んでいる程でもある。

現在でもオリジナル版が生産されているほか、プレミアム版も絶賛通常生産中。シャーシがカーボン仕様のスーパー2シャーシと言う豪華仕様になった。
金型が当時のままのため、実はバッテリーホルダーあたりが干渉している。気になるならスーパー1のバッテリーホルダーに取り換えてしまおう。
こちらはシャーシとホイールの都合上、ガチレーサーもこぞって買っている。
まぁシャーシを取られたVマシンがたくさんいるわけだが

やはり大神軍団によって破壊されるのだが、原作とアニメでは違いがある。

  • 原作
烈兄貴の言い分を無視し軽量化をし過ぎたせいで全体が脆くなり、近藤ゲンのマシン「ブロッケン・ギガント」の
ハンマーGクラッシュを喰らった際にシャーシ以外が完全に大破してしまう。

  • アニメ
烈兄貴と共に大神軍団の二人(ゲンと沖田カイ)とレース中、完成したばかりの「レイスティンガー」を引っ提げた土方レイが現れる。
Vマグナムは上記の二人を追い上げる為にマグナムトルネードを使用するが、その瞬間にニードル攻撃を受けてしまい、空中で完全に大破。
このシーンはあまりに衝撃的&トラウマで、初見でも十分に泣ける。


なにげに原作ではビクトリー→サイクロン→ビートと改修され続け長く愛用されたボディだったりする。

なお、このビクトリーまでがアニメ放送以前に発売され、これ以降のマグナムはアニメ放送以降に発売されている。

サイクロンマグナム
三代目マグナム。大神軍にまたも破壊されたVマグナムを修復し完成させた。
詳細は当該項目で



◆ビートマグナム
四代目マグナム。ボディ後部にサスペンションが付いた。
このマシンには大型ホイールが使用され、完全に高速化されている。(ボディが重いのでリアルには微妙ではあるが……)
明らかにフルカウルと名乗るにはカウルが足りない気がするが、フルカウルミニ四駆である。
サイクロンまではボディに刻まれていた「豪」の文字は無くなっている。

ロッソストラーダとの死闘でマシンを破壊されたTRFビクトリーズは、その中でもダメージが比較的少ないサイクロンマグナムの修理を先行させる事にした。
シャーシはネオトライダガーと同じくZMCを使用。サスペンションも組み込み、今まで以上の高速化を実現させた。
コーナリングがまるで駄目な印象のマグナム系だがこのビートマグナムはセッティングが完全でないとはいえコーナーでハリケーンソニックをリードするほどでの性能がある。また、サスペンションのお陰でオフロードにも強くなり、平面なら間違いなく最速のマシンへと仕上がった。
反面、スピードやコーナリングに片寄った結果、加速力が顕著に悪くなってしまい、上り坂では簡単にごぼう抜きを許してしまうほど遅くなる。…が、それが下り坂での爆走、そして必殺技へのトリガーにも繋がるため、実質デメリットは無いようなものである。

キットではサスペンションは単なる飾りな上、ちゃんと塗装しないとあんまりかっこよくない…
それでも人気があるモデルで、ARシャーシを搭載したプレミアムの発売が決定した。


原作とアニメの違いは以下の通り

  • 原作
セッティングによってトルネードも使用可能。
必殺技はトルネード失速後の地面衝突を利用した『ドラゴンサスペンションマグナムダイナマイト』。
正直、設定も技名もダs(ry

  • アニメ
アメリカチームの機体「バックブレーダー」のパワーブースター等に匹敵する程のトップスピードを誇るが、
ダウンフォースの効きすぎでトルネードが使えなくなった。
セッティング、更にはコースの条件によってはシャーシのうねりを利用し『マグナムダイナマイト』という必殺技を出す事が可能である。
またマシン名は、復活第一戦後のJ の台詞「ハートビート」から思いつき、当初は「ハートビートマグナム」と名付けたが、二郎丸から「長ったらしい」と言われた事から「ビートマグナム」に改められた。

世界GPのチェッカーを切ったマシンであり、最も有名なマシンである。

続編の「Return Racers!!」にも登場し小学校卒業と同時に留学をする烈との最後の勝負に使われ、更に20年後でも現存しているマシン。
こちらは原作の設定が使われているためマグナムトルネードも使用できる。

アニメ版では、OP映像がWGP編の間一切の変更が無かったため、ED映像には出られたもののOP映像には一度も出られなかった。

◆ライトニングマグナム
原作(MAX)の最終回のみ登場。
今までのマグナムが白いボディだったのに対し、ブルーのボディでより豪のイメージがより際立っている。

リアルではVSシャーシ標準搭載でボディもすこぶる軽量と、現在でも十二分に通用してくれる程ハイスペック。
しかし限定でもないのにクリアブルーボディの「LMブレイカー」が販売されているため何となく肩身が狭い。
通称はスクール水着

シャーシは最強説の根強いVSシャーシを搭載している為、
ぶっちゃけこれを買ってセッティングを繰り返せば今でも十二分に通用するレベル。

烈との最終決戦でビートマグナムが健在だったため改修マシンではなく新造マシンであると思われる。

◆バイソンマグナム
アメリカで修行中にライトニングマグナムが大破してしまい、アメリカインディアンの精霊からヒントを得た豪が作ったマシン。

リアルでもかなりの実績を残しているマシンで、シャーシも将来的抜群となかなかのもの。
限定版で強化ボディに強化シャーシ(ホワイト)、限定ステッカーを搭載したGスペシャルが存在した。


◆Zウイングマグナム
2014年、突如として産まれた新型マグナム。
レーサーは豪では無く、彼の息子(を自称する少年)である翼。
その為、ボディに刻まれた文字も、マグナムシリーズで唯一『豪』では無く『翼』となっている。

ARシャーシ搭載とかなりポテンシャルは高く、
小径~中径が有利なコースでは中々の活躍が見込めるかもしれない。

劇中では豪の危険運転でクラッシュさせたF1カーのボディを用いたウィングカウルによって『ウイングマグナム』が生まれ変わった姿となっており、空中を自由に曲がり滑空出来るペガサス走行が特徴。
ちなみキットを上手い具合に加工すれば前述のウイングマグナムも再現可能。
ただし完全再現にはコロコロアニキ付属のシールが必要と、新規に優しくない仕様。

ちなみにウイングマグナムのデザインはサイクロンマグナムからフロントカウルを削ぎ落とすとそっくり。
母親に買ってもらったとのことだが、やはり父親のかつての愛機をあえて買い与えたのだろうか。


◆Gマグナムリボルバー
2018年に発売開始となる、中学生時の豪の愛車である新たなマグナム。
なんとこのマグナムは最新のFM-Aシャーシ搭載、
即ちマグナム史上初のフロントモーターマシンである。
(新型のFM-Aをタミヤが売りたかっただけとは言ってはいけない)
Gは『グレート』の略。決して『ギガント』ではない。

元々は大神博士の息子・陽人との共同開発マシンである
『デュアルハイブリットGマグナム』というマシンだったが、
陽人との仲違いにより豪が陽人の搭載した制御システムを排除し
『Gマグナムタイプゼロ』に進化(この頃まではARシャーシだった)。
しかし陽人の策略で破壊されてしまったため、Gマグナムタイプゼロをベースとして
新たに生み出したマシンがこのGマグナムリボルバーである。
劇中ではバックブレイダーの様に車体後方から名前の通り「弾丸」を打ち出して(といっても空気砲だが)加速する機能がありコーナーでもこの機能を使いロスする事なく突破した。
数十年後、Zウィングマグナムを破損してしまった翼を見かねた豪が翼に貸し与え翼の2代目マシンとなった。

概ね原作デザインを忠実に再現してのキット化となったが、
強度面の問題か、リヤウィングの形状が原作とは全く異なる形となっている。
コロコロアニキ2018年夏号で実物写真が公開された。2018年9月15日発売。


◆マグロク(マグナム600)
アニメのみに登場、実物のマシンとしては未発売。
バトルレーサーグループ「バンディッツ」に奪われたVマシンを奪還すべくセイロクことセイバー600をベースに作られた。
デザインとしては地色が緑っぽいセイバーのウイングと模様をVマグナム風にしたもの。フェンダーの「豪」の字も健在。
後に南条隼人なる柔道少年に譲渡され、白地に黒い線を書き足され「黒帯セイロク」に生まれ変わった。
後に2号機も作成されている。

ちなみにセイバーとVマシンはウイングのジョイント幅が全然違うため、再現するのは骨が折れる。



ファイターマグナムVFX
始めから肉抜きが施された、トリコロールカラーのマグナム。
ミニ四ファイターこと杉山闘士(すぎやまたけし)が開発した愛機で、漫画の特別版のみ登場。逆にアニメではファイターがシャイニングスコーピオンの試作型を持っている為に未登場と思われたが、MAX編のアニメで市販品として販売されているのが確認された。
これが無ければ、サイクロン以降のTRF仕様は無かっただろう。

当時アニメしか知らない子供はこんなマグナム豪が使ってたっけ?と首を傾げたマシンでもある。
『ミニ四ファイターV』ではファイターが使用している。
後にスーパー2シャーシを搭載したプレミアムの発売がした。


サイクロンマグナムTRF
その名の通りサイクロンマグナムのTRF仕様。ファイターマグナム同様肉抜きが施され、雷のパターンのステッカーはなかなかにカッコイイ。

が、メディアでの活躍がかなり少なくぶっちゃけ空気。
学年雑誌「小学五・六年生」に連載されていた漫画『ウイニング嵐(らん)』(作:鈴木雅洋)では主人公のライバルの愛機だったが、元々マイナーだった上に作者急病のため連載終了。単行本も発売されていない。
やはり不遇である…

と思いきや、2017年頃、インドネシアのタミヤ正規代理店であるGRAHA TAMIYAの
1周年記念モデルにこのマシンがなぜか大抜擢された。
ステッカーデザインはそのままに、配色を変更した上でメタリックステッカーに変更、
更にオレンジボディにホワイトシャーシを搭載し、より『雷』のイメージに近付けている。


ビートマグナムTRF
初登場はゲーム。後に原作に登場。
アニメは未登場。

ゲームではWGPハイパーヒートにて登場。
ビクトリーズ6人目となった主人公のマシンになる。
能力的にはビートマグナム(こちらは隠し)の上位マシンといった立ち位置なのでゲーム中最強。

原作ではMAXにて登場。
土屋博士がビートマグナムを参考に制作した。
潜在能力を解放出来ていない豪樹に実力を見せ付ける為に対決させ、圧倒する。

なお、限定キットととして2014ブラックスペシャルやAR-14ターコイズスペシャルがある。



かっ飛べマグナム!

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最終更新:2023年12月13日 15:56