ワイルド・ウィーゼル

登録日:2012/05/23(水) 16:01:01
更新日:2024/04/08 Mon 10:12:04
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俺達の合い言葉は

YGBSM「You Gotta Be sittin' me(嘘だろ?信じられねぇ)」

戦友のために命を懸ける

誇り高きイタチ達

ワイルド・ウィーゼル(Wild Weasel.狩りのため巣穴に入るイタチの意)とは敵の防空施設を特定するために、重武装を施し突入する航空機のこと。
威力偵察、強行偵察より一段階進み、積極的に対空施設を攻撃する敵防空網制圧任務(SEAD任務)を担う。
言わば空軍の一番槍。

要するに敵がどこから対空攻撃して来るかを実際に突っ込んでみて探ってみるという任務であり、
陸戦で言えば地雷が何処に仕掛けてあるかを地雷原を歩き回って確かめるようなものと言える。

防空施設の上を飛ぶからには当然敵からも自分の位置が特定されるので集中攻撃を浴び、戦死率も高い。
ベトナム戦争でSAMによる対空攻撃に手を焼いた米軍の始めた戦法だが、対レーダーミサイルが実用化されるまではなんと急降下爆撃で破壊していた。
つまり、ジェット機の3倍の速度で迫って来るミサイルを目視し、そのミサイルに垂直に突入出来なければ撃墜されるってことだ。
死亡フラグクラッシャーかアタマのネジがもともと無いと出来ない。正に漢の仕事。

対レーダーミサイルが信頼ある物になっても危険なことには変わりない。
後から来る味方機のために、自らを危険にさらす勇気と卓越した技術が求められる。

冒頭の合い言葉合言葉「You Gotta Be sittin' me」は実際のワイルド・ウィーゼル隊で使われているもの。
彼らのの任務の過酷さと性質を端的に表していると言えよう。
因みに、これは上記の通りスラング的に「信じらんねぇ」「冗談だろ」といった意味を持つが、
日本語に直訳すると「嘘だ……僕を騙そうとしてる……」という意味である。


◆歴戦のイタチ達

F-100F スーパーセイバー ワイルド・ウィーゼルT
初代。アメリカ陸軍最初の超音速戦闘機である戦闘機。
急降下爆撃とロケット弾を使用。正直、命がいくつあっても足りない。運動性?この時代の米軍機でドッグファイトは自殺行為。

F-105F/G サンダーチーフ ワイルド・ウィーゼルU/V
二代目と三代目。対レーダーミサイルは運用出来るが肝心の機体の運動性が問題。やはり戦闘機失格。
全部で86機がWW仕様に改造された。

F-4C/G ファントムⅡ ワイルド・ウィーゼルW/X
機銃標準装備、ドッグファイトも得意のため、よりワイルド・ウィーゼル向きの機体。
おそらく一番有名なワイルド・ウィーゼル。ベトナム戦争から湾岸戦争まで戦い続けた。最後にして最強のファントムⅡ派生機。

F-16C ファイティング・ファルコン ワイルド・ウィーゼルY
現在のワイルド・ウィーゼル。対テロ戦がメインになっても、漢達の魂は受け継がれている。





ACE COMBAT 5 THE UNSUNG WAR』ではF-4GファントムⅡワイルド・ウィーゼルXが使用できる。
入手に手間はかかるが、序盤機体のF4とは思えないほどかっこいいし強い機体に生まれ変わる。
このゲームでワイルド・ウィーゼルというものを知った人も多いはず。
史実通りワイルド・ウィーゼルもこなせるが、旧型機であることを思い知らされることに。
二周目以降の序盤向け、もしくはファントムⅡに愛情がある人向け機体といった所。

主要登場人物の一人にして主人公たちの上官であるジャック・バートレット大尉の乗機として本編にも登場している。
……が、登場から程なくして不審船が発射して来たミサイルから部下の一人ナガセを庇う形で撃墜されている。
バートレットの信条は「戦闘機なんざ消耗品」であり、特に気にする事無く脱出し放棄している。


『ACE COMBAT INFINITY』にも登場している。
やはり性能的には最序盤機体のマイナーチェンジ版といった所で、性能上は後半機体と比べて格別見るべきものは無い。
強いて挙げるなら、唯一特殊兵装に最初から対地ミサイルを持っている事と、非常に低コストな攻撃機を組める事か。






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最終更新:2024年04月08日 10:12