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亀田光夫

登録日:2010/10/16 Sat 21:48:28
更新日:2026/10/19 Mon 10:08:49
所要時間:約 7 分で読めるでやんす




野球バラエティゲーム『パワプロクンポケットシリーズ』に登場するキャラクター。初登場はシリーズ第1作『パワプロクンポケット』。
メガネ一族の一人で、眼鏡のつるが二股になっているのが外見上の特徴。

【パワプロクンポケット】

転校してきた主人公の隣の席というよしみで親しくなり、捕手としてバッテリーを組む。
メガネ一族らしくマニア気質ではあるものの、この時点では高校生で金もないため、その趣味が悪目立ちするわけではない。
調子に乗って周りに迷惑をかけることもあるが、野球部の再建に協力し、主人公の身を案じるなど、根っこの部分は善良。主人公が野球を続けられなくなった際に悲しむ姿からも、二人の間に確かな友情があったことがうかがえる。

亀田の人生を決定的に狂わせたのは、ヒロインの一人である四路智美との関係だった。
当時、智美が本当に想いを寄せていた相手は主人公。しかし、主人公は荒井紀香に押し切られる形で付き合い始めてしまい、失恋した智美も主人公への当てつけとして亀田との交際を始める。
しかし、亀田は自分が恋愛の当て馬にされているとは知らず、智美との関係を真剣に受け止めていた。

そして物語終盤、智美とプロペラ団の接触を知った亀田は、智美が組織に連れ去られてしまうと誤解してしまう。
ここで彼は、人生を懸けてきたもう一つの夢を捨てる。
主人公とともに目指してきた甲子園、その決勝を目前にしながら、亀田は智美を救うため、一人でプロペラ団の秘密基地へと潜入したのだ。
亀田は基地の奥へと進んでいくが、あと一歩というところで罠にかかり、爆発に巻き込まれて死亡する。
甲子園優勝を目指す親友の隣にいた少年は、親友が夢を叶える瞬間を見届けることなく、恋人を救おうとして命を落とした……。

……というのが正史の展開だが、これとは別に、甲子園決勝前に失踪し、交通事故で死亡するルートもある。ガンダーロボのプラモデルを買うために信号無視をした結果、トラックにはねられるという、亀田らしいと言えばらしい最期である。

【パワポケ2】

彼の遺体を回収した智美は、亀田をサイボーグとして蘇生させた。こうして誕生したのが、頭部にプロペラを備え、眼鏡のレンズが変な色になったハイパー亀田である。
亀田はプロペラ団に所属し、智美を支えながら組織内で出世を重ねる。やがて改造人間の製作を指揮する立場にまで上り詰め、立花ボボの誕生にも関わることになった。
しかし、この時点での亀田は、まだ智美に利用されていたことを完全には理解していない。

『2』本編では、ドリルモグラーズの日本一を阻止するため、プロペラ団の根回しによってライバル球団へ送り込まれ、強烈なステータスを持つサイボーグ選手として主人公の前に立ちはだかるが、その裏で智美の真意を知ってしまい絶望。
死んでまで智美を守ろうとした自分の想いが当の智美には届いていなかった(と思った)こと、しかもその想い人が、自分が親友として信頼していた主人公だったという屈辱と嫉妬が、次作『3』での行動につながっていく。

なお、亀田がプロペラ団を裏切り、唐沢博士とともに脱走するまでの詳しい経緯は『2』本編で一連の物語として直接描かれるわけではない。なので、『1』の結末から『3』の開始時点までのどこかで起こった背景ということになる。

【パワポケ3】

この時点で生身の人間に戻っている。
唐沢博士と主人公を率いて「ネオプロペラ団」を立ち上げ、そのリーダーとして活動。
主人公をサイボーグとして復活させた張本人でありながら、その主人公が記憶を失っていることを利用し、嘘を吹き込んで自分の計画に巻き込んだ挙句、金を搾り取り、場合によっては奴隷同然に扱う。

主人公を利用して計画を進める一方、組織の運営費や自身の趣味のために主人公の所持金を容赦なく徴収する。
資金繰りに失敗すれば主人公を売り飛ばすことすらあり、放射能漏れゲームオーバーでは放射能除去装置が完成するまで主人公を鉛の箱に入れて海底へ沈めるという洒落にならない仕打ちまでやってのける。
一方、主人公以外の人物に対してはそこまで非情というわけでもなく、主人公がヒナコと一緒に居られるように黙って手助けしたり、智美に対する恨みも一切口に出すことはなく「プロペラ団を抜けたのは給料が少なかったから」と下手なウソまでついて智美の想い人である主人公が彼女に幻滅しないようにかばったりしている。

物語の終盤、主人公が記憶を取り戻し(というか取り戻さないとゲームオーバー)、二人の関係は決着へと向かう。
主人公のパラメータによって展開が変化し、悪に傾いた主人公と共謀して世界征服に乗り出したり、嘘も何もかも許すという主人公を逆ギレ気味に人間に戻してやったり、はたまたキレた主人公と殴り合いを演じたりする。

殴り合いで勝てないと悟った亀田は、これまで主人公から徴収した金や試合の賞金などをつぎ込んで開発した実物大ガンダーロボに搭乗。長年の腐れ縁に、自分の手で決着をつけようとする。
しかしガンダーロボも主人公に敗北。追い詰められた亀田は、ついに本心を明かす。
彼は、主人公が極亜久高校の野球部を立て直し、無謀とも思える甲子園優勝を成し遂げたことを羨んでいた。
そこで自分も世界征服という「無謀な夢」を実現しようとしたが、自分で努力せず、主人公を利用して目的を達成しようとしたため、結局は満たされなかったのだ。
主人公よりも大きなことを成し遂げ、自分が当て馬にされる原因を作った張本人を見返したかった。だが、その勝利を手にするための努力すら主人公に依存していた。
結局、亀田は最後まで主人公を意識し、主人公に縛られていたのである。

敗北後、主人公から「努力も苦労もせずに他人の力で何かを成し遂げても、本当の意味で満足することはできない」という現実を突きつけられた亀田は、主人公を元の人間の体に戻し、これまでの詫びとして金を返す。

ちなみに、『パワポケ3』ではパスワード入力で「かめだしね」と入力すると、能力がオールGの選手が作成される(意図的に仕込まれたネタかどうかは不明)。
おかげで一部ファンからも「かめだしね」呼ばわりされたり、さらに一部の攻略本では「親友とは言い難い忌むべきキャラクター」と書かれたりしている。どれだけ嫌われているんだよ……。

なお、ゲーム上の能力値と実際の投球処理は別なので、球速がゼロという表示であっても、ボールが完全に停止して捕手まで届かないといった挙動にはならない。

【以降の作品】

プロペラ団が壊滅した後も、長年にわたって裏社会に関わってきた影響から、表社会へ戻ることができず、全国各地を放浪しているらしい。
定住すれば周囲の人間を巻き込む危険もあるため、腰を落ち着けることも難しい。自業自得と言ってしまえばそれまでだが、かつての純情な少年がこんな人生を送ることになったと思うと、やはり哀れではある。

『パワポケ5』では、プロペラ団の壊滅を知らずに活動を続けていた浅上綾華に裏の世界の虚しさを諭そうとしたりする。また、主人公に別人と間違えられた際にも、怒ることなく穏やかに応じている。
『パワポケ9』では、商店街の関係者や神田カンタとのつながりが示唆される。カンタのことをかなり可愛がっていたらしく、実際懐かれていたようだ。

『パワポケ1』の亀田を知る人間からすれば、こうした描写は少し救いになるだろう。彼は確かに道を踏み外したが、他人を思いやる心まで完全に失ってしまったわけではなかったのだ。
改心したからといって、過去がなかったことになるわけではない。 それでも、以前より少しまともな人間に戻れたこと自体は、亀田にとって大きな変化だったのだろう。

『パワポケ10』以降、その消息が語られることはないが、一つ言えることは「この世界の亀田が裏サクセスの世界に行った」ことはない、ということだけである。

【メカ亀田】

『パワポケ6』裏サクセス「謎のしあわせ島編」の舞台であるしあわせ島を支配する組織「ブラッドバタフライ団」の首領。

プロペラ団を脱走した亀田への当てつけとして開発されたが、「こんなバカなもの」扱いされて捨てられてしまう。
亀田を憎み、開発者を恨み、自らを改造し続けると同時にBB団を造り上げ、世界を絶望から救うため世界中のテロ組織に武器を供給し続けた。世界を絶望から救うために世界中の絶望を増やしてどうする

オリジナルである亀田を超えることを自分の存在意義としており、その一環としてマニア向けの品々を大量に買い集めているが、同じくマニアである落田からは「置き方に愛がない」と評されている。

ルートによっては主人公との対決を迎え、その最期には、こんな言葉を残す。
「モ、モウジキ…ハツバイビ……買い集め、なくてハ…」
最後までマニアとしての執念を捨てられなかった姿は、どこか滑稽であり、同時に悲しい。
ある意味プロペラ団の最大の被害者である。

【カメダ】

『パワポケ4』以降の裏サクセスに繰り返し登場する人物。裏サクセスの各作品に登場するカメダは、基本的に同一人物として扱われており、時空間移動装置を搭載したガンダーゴーレムを用いて異なる世界を渡り歩いている。
ただし、表サクセスにおける「亀田光夫」と、裏サクセスにおける「カメダ」は別人である。

裏サクセスのカメダは、『パワポケ3』の亀田以上に利己的で冷酷な人物として描かれる。
権力を手に入れるためなら他人を利用し、目的のためなら大規模な犠牲も厭わず、自分の行為を反省する様子もほとんどない。

初登場の「RPG風ファンタジー編(4裏)」では「カメーダ」の名で登場し、事件の黒幕として暗躍。主人公が野球人形の納品を期限ギリギリまで引き延ばすと、敵として戦う展開がある。
その際にはガンダーゴーレムを駆り、キングダム王国を滅ぼそうとするが、主人公に撃破される。
以後も、「亀田幻妖斎」「亀田皇帝」「亀田総統」の名でガンダーゴーレムとともに異世界へ現れ、敵対組織の首領や事件の黒幕として主人公の前に立ちはだかる。
作品を重ねるごとに名前や肩書きは変わっても、野望を抱き→主人公に敗れ→次の世界へ逃げるという流れがお約束になっていった。

裏サクセスのカメダが、単なるお約束の悪役とは違う底知れない危険人物として存在感を発揮したのが、この「スペースキャプテン編」である。
今作では宇宙連邦の治安大臣として登場するが、その出番の多さや悪辣さに関しては裏サクセスでも随一。

中でも一番のエピソードは「4000万の惑星の住民をその惑星ごと、それも指導者である元帥の目の前で抹殺し*1、その犠牲者を「宇宙のゴミ」と言い捨てた」事だろう。副官のソネムラすら引かせるほどの所業であり、もはや世界征服を目指す悪党という枠を超えている。
宇宙要塞デスパレスで主人公と対峙した際には、自らを「時空の支配者」と称し、大量虐殺を「平和のための犠牲」と正当化する。
主人公にその矛盾を突きつけられると、カメダは逆上し、ガンダーロボで襲いかかる。

が、ここでも敗北。最後は情けなく別の世界へ逃げていく。
……そして、ここまでがカメダの悪役としてのピークだった。さらに事実上のラスボスは副官のソネムラになっており、ある意味ではここから彼の凋落が始まったとも言える。

最終日に共和国の将軍としてちょろっと登場。それまでは一切話に絡まない。話題にすら上がらない。
「悪役としての長年の勘」で主人公たちを敵視し、襲いかかるもあっさり撃退。そのままガンダーの時空移動装置が誤作動して退場。

「苦労してこの地位を手に入れた」そうであり、軍の中で将軍にまで上り詰めている点を考えればそれなりの成果を上げているが、物語における扱いは明らかに変わり始めていた。
かつては主人公が最後に倒すべき大敵だったカメダが、いつの間にか「出てきて、負けて、別の世界へ飛ばされる」役回りになってしまったのである。
悪役としての格が、少しずつ崩れ始めた時期と言えるだろう。

のっけからギャスビゴー星人に洗脳された状態で登場し、中学生の主人公たちに撃破され、さらにガンダーロボまで奪われてしまう。
もはや、世界を支配しようとする大物の威厳は見る影もない。

かつてはラスボスとして物語を締めくくる存在だったが、次第に主人公たちの成長や冒険を引き立てるための前座として扱われるようになったカメダ。
世界征服を企む巨悪が、中学生に倒されてロボットまで奪われるというのは実に情けない……。

ここでも登場時点ですでに魔族に捕らえられている。ガンダーゴーレムも奪われており、さらに異世界の知識に興味を持った吸血鬼によって記憶を搾り取られた挙げ句、捨てられてしまう。主人公と戦う以前の問題である。
もちろん、これまで彼が行ってきたことを考えれば同情しにくいのも事実だが、かつての大物ぶりを知るプレイヤーにとっては、あまりにも落差の激しい扱いだろう。

カメダ海賊団の船長として登場する……ものの、船を動かすことも戦闘もできず、部下から軽んじられている。
主人公たちと直接戦う機会もほとんどなく、ガンダーゴーレムをグントラムに奪われてしまう。
最後は部下たちに謀反を起こされ、ガンダーの時空移動装置によって再び別の世界へ飛ばされた。

ここまで来ると、カメダの存在自体が、もはやシリーズのお約束を逆手に取ったギャグになっている。時空の支配者(笑)

シリーズ最終作の本作では「天狗党」を率い、野球札を利用して日本征服を企む。しかし、ここでも彼の計画は思い通りに進まない。
カメダは野球札を作る能力を持っているものの、肝心のカードゲームが苦手。そのため、地方の有力者たちに野球札を与えて天狗党を結成し、彼らを利用して天下を取ろうとする。
ところが、地方の有力者たちにとって野球札は、カメダに忠誠を誓うための道具ではなかった。むしろカメダの方が、野球札の保有によって自治権を確保するために利用されていたのである。
結果、天狗党の幹部は全員主人公に寝返り、カメダはまたしても裏切られる。
主人公が慕われやすい性格なのもあるかもしれないが、カメダも人望がなさすぎである。

野球札の勝負が「相手から一定の距離まで近づかなければ始まらない」ことを利用し、コクピットの位置が高いガンダーロボに乗り込み、勝負を避けようとするのだが、天守閣にいたマダラに勝負を仕掛けられ、あっさり敗北。札にされてしまい、今度もボスの座を奪われる。
『13』では海上戦で戦う場面があったものの、『14』では直接戦闘の機会すらない。自分の苦手な勝負を避けるためにロボットを持ち出したのに、そのロボットを活用することすらできなかったわけである。

『14』の特定条件を満たすことで見られるエピローグでは、表サクセスの世界から飛ばされてきたジオット・セヴェルスと出会い、今度はジオットに主導権を奪われてしまう。
別の世界へ移動してやり直そうとしたが、ジオットにガンダーロボの機能をロックされ、それすらできなくなった。
最後まで自分の思い通りに物事を進められない男である。

アルバムのコメントは「今回でようやくお役御免。お疲れさまでした。」というもの。
今後パワポケの続編が出たとしても出てくることはないだろう。出てきてほしくもないし……。

【パワプロにおいて】

『99』の冥球島1回戦に極亜久商業のメンバーとして登場し、勝利すれば、外藤、三鷹、平山と一緒に仲間になる。
『10超決定戦』のサクセスオールスターズでは契約金500万で雇う事が可能だが、荒井三兄弟よりも契約金が安い。



よろしく。おいらかめだでやんす。
今日から、ともだちでやんすね。

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最終更新:2026年10月19日 10:08

*1 さらにその後、その元帥をも射殺している