パワプロクンポケット12

登録日:2009/12/16(水) 07:43:40
更新日:2025/03/20 Thu 04:41:23
所要時間:約 7 分で読めます





めちゃめちゃ遊べるプロ野球ゲーム!


【概要】

パワプロクンポケットシリーズ13作目。対応ハードはDS。

表サクセスは、ローテーションにより4度目の社会人野球編となる『電脳野球編』。
裏サクセスは、パワポケ10からお馴染みの2章構成となる中世ダークファンタジー『秘密結社編』。
ミニサクセスとして前作に引き続き『グッピー』が登場。
仕様はほぼ同じだが、10勝以上すると選手3人登録orアレンジチームにグッピーズ登録を選べるようになった。

野球モード関連では、今作からロックオン2が廃止され新機能「フルダケ」が搭載。
読んで字の如く、投球に合わせてタイミング良くボタンを押してバットを振るだけで打撃が可能に。
ただしミートカーソル操作が必要無い分、視点が少し変わりストライクゾーン表示が消えるので、ボール球には注意が必要。
フルダケの搭載で長打を出しやすくなった一方で、外野が広くなり内野の守備反応が鈍くなった影響でミート打ちが強い。
恐らくは、前作で強振が強すぎた反動でのミート優遇調整と思われる。

今作はDSiに対応しており、カメラで撮った写真を選手のミニ顔に登録したり、
バーコード読取でパスワード入力を省略することが可能。(DSi以外でもパスワードの出力はできる)


シリーズファンからの評判は賛否両論気味。
これまでのシリーズに無い新たな試みや魅力的な新キャラなど、進化した点や評価できる点があるのは間違いないが、
とりわけ『電脳野球編』においてついに主人公本人が野球をしなくなったことがよく話題に挙がる。*1
また、(今作に限った話ではないが)シナリオにおいて過去作をプレイしていないと分かり難い部分もちらほら。
そして例の如くバグも多数。詳しくは後述。



【電脳野球編】

●あらすじ
内定した企業が大学卒業寸前に倒産、めでたく無職となってしまった主人公。
そんな主人公を励まそうと隣室の先輩が気晴らしとしてオンラインゲームを勧めてくれるが、先輩はパソコンにその画面だけを残し突如姿を消してしまう。
翌日以降も行方不明の先輩を探すべくルームメイトと共に調査を開始した主人公は、「勝てば願いが叶う」という呪いの野球ゲームの存在に行き着く。
手がかりを求めて実際にプレイしてみる主人公達だったが、ゲームの敗北と共に今度は主人公の目の前でルームメイトが画面の中に吸い込まれるように消失。
残された主人公は2人を救うため、さらに行方不明事件の犯人という容疑を晴らすため、そして無職を脱却するために奔走していくこととなる……

●サクセスの特徴
これまで社会人編の主人公はそれぞれサイボーグ・未来人・風来坊と希少なステータス持ちだったが、今作は一般人のガチ無職。
家賃を払えず社会的信用を失ったり、降りかかる現実に心が折れたりするともれなく田舎に強制送還のゲームオーバー。
そしてあらすじの通り今作はネトゲが舞台であり、「野球ゲームをする野球ゲーム」という構図になっている。
そのため主人公は現実世界とネット世界の両方を行き来しながら、バイトで生活費も稼ぎつつ情報を集めていくことになる。

無論たとえ一般人の主人公だろうと、下は11歳から上は87歳まで攻略対象にするなど社会人編のはっちゃけ具合は健在。朝チュンもあるよ
ちなみに肝心の作中の野球ゲームについては、練習に時間をかけるよりお金をかけた方が手っ取り早く強くなれる現実仕様。
なお、現実世界での能力変化が何故かネット内のアバターにも反映されたり、逆にネット世界での怪我が現実世界にフィードバックすることにツッコミが度々入るが、全てオカルトテクノロジーの仕業なので問題ないな!

余談だが、発売前インタビューではパワポケ4に近いシナリオと発表され、ファンからはホラーテイストのシナリオを期待されたが、実際は「呪いで人が消える」という部分程度の共通点しかない。というかキャッチコピー詐欺。
内定した会社が潰れて路頭に迷い、不況&新卒資格消失で就活は難航、都会で就職したいのに田舎からは重圧、その後ネトゲに没頭してしまう……という、やけに現実的な恐怖の要素はあるが…。


●登場キャラクター
ネトゲが舞台の今作では、当然ネット内で出会う仲間にも現実世界の姿が存在している。
果たして誰が誰なのかを考えながらプレイしていくのも本作の醍醐味の一つ。



○その他重要人物
  • カオル
主人公が電脳世界で最初に出会う青髪でメガネの女性アバター。
呪いのゲームについては知らないが、何かと親身になって助言をくれる。

  • 顔のない女
ネット内で噂になっている謎のアバター。
デウエス」と名乗り、野球大会への参加チームを募る。

巨大企業ツナミの幹部。主人公たちに情報を提供してくれる。
後にシリーズの重要人物になる彼だが出番は控えめ。ただし幾つかのルートでその恐ろしさの一端が垣間見える。



秘密結社編

●あらすじ
田舎町ベルデンに突如現れた謎の飛空城。
害もなく浮かんでいるだけの城に人々は様々な噂を語るが、正体は分からず仕舞い。
その調査として秘密結社「銀の盾」から錬金術師である主人公が派遣された…

●サクセスの特徴  
うろつきやアイテム合成をしつつ受注したクエストをこなしていき、期限内の事件解決を目指す。
探索及び戦闘は3Dダンジョンのエンカウント方式+ターン制で、仲間毎に固有のスキル(と雇用費)を持つ。
ざっくりとした操作感としては7裏と11裏を足した感じ。登場キャラクターがDS以降に偏り始めた。
また今作は野球人形も合成仕様で、投手の野手能力をかなり自由に弄れる。
2章の魔王城で全滅すると場合によっては詰む。

サクセスの雰囲気は全体的に暗め。拠点BGMもどことなく暗い。
シナリオについては割愛して重要な部分だけ一部抜粋すると、
  • ようやく落田が降板し、今作メガネの開田が相棒ポジに
  • 冷泉のそっくりさんとチョメチョメ
  • 五十鈴のそっくりさんとチョメチョメ
  • 紫杏のそっくりさん登場。今回は悪役になった。結構可哀想な方。虫あ〜ん
  • 曾根村のそっくりさんに遂に心から信用できる仲間ができた。
  • 疋田のそっくりさんは12歳以下なら性別は気にしない
…等々。



【今作のバグ】

表サクセス8月のフナムシ退治のミニゲーム(2回目)は失敗しても何度でもやり直しが可能で、その度に全経験値+3、走力・耐エラー−1となる。
かなり時間がかかること(1回約20秒、カンストまで約111分程度)にさえ目を瞑れば、この仕様を悪用することで練習無しでもかなりの強選手が作れる。
8月まで敢えて走力と耐エラーは上げず、それまでにユウジローイベントで野球超人伝を入手しておくとより効率が良い。

  • 「サブポジ○」バグ
特殊能力「サブポジ○」を持っていると、何故か本来のポジションを守らせた際に守備力が激減する。
この仕様により、プロなのに一部球団の内野守備が少年野球レベルの悲惨なものに。
一応処理的には「本来のポジションの守備力が下がった分、相対的にサブポジの守備力が上がっている」ということらしく、厳密にはバグではないが。

  • クエストバグ
裏サクセスでスタートorセレクトボタンを押しながら「クエスト」を選択すると、何故か未受注・未発生も含めた全クエストが解放。
これを悪用することで仲間・アルバムコンプの手間が相当減り、素材回収にもかなり余裕ができる他、勿論短時間クリアも可能。

  • 能力書き換えバグ
前作と同じ。
サクセスや俺ペナ終了時の能力アップ画面で「能力を書き換えて終わる」の横に「能力を書き換えずに終わる」が隠れているので注意。

  • フリーズ
サクセス中にバックログを読み返すとたまにフリーズする。
表サクセスで現実←→電脳世界の切り替え直後にフリーズすることが多い模様。
きっと男なら過去を振り返るなというスタッフのメッセージに違いない。

  • ミーナが攻略できない
おそらく今作で一番のバグ。せめて今作で修正しておけば…




管理人「どうしたんだい? 無職が追記・修正について悩んだって無駄だよ」
主人公(こころが5下がった)
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最終更新:2025年03月20日 04:41

*1 一応、大学卒業まで野球を続けていたという設定自体はある。