登録日:2012/07/07(土) 22:56:44
更新日:2023/07/23 Sun 09:11:35
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法力国アドビスの王子。しかし法力を持たず魔力を持つ異端児であり、そのため国民(主に僧侶)からは内心煙たがられ、当人は家臣はおろか父である国王とですら距離を取っていた。彼が素で接していたのはザードとウリック(イリア)、レムぐらいなものである。
ディアボロスのもとへ再び旅立ったザードから、彼の妹イリアの事を「命にかえても守る」と約束し、当初は陰ながら守っていたが、見つかったためそのまま「ウリック」を名乗っていた彼女の旅に同行していた。
国にいる時は王子らしく振る舞っているが、実際の性格はかなりのワガママ。第1話での
はそれを象徴する迷台詞である。
通称、わがまま太郎。
年齢ゆえか女性を苦手としており、半径1メートル以内に(レムの場合は視界に入る距離まで)近づかれるとパニック状態に陥る。わざわざ結界を張ったことも。
そして、シオン自身は何故か女性に間違われる。
強大な魔法の使い手なのだが体は弱く、魔法を使う度に体に負担がかかっていた。特に聖石「水晶」を手に入れ、古代の知識を得て特殊な魔法を使うようになってからは、ギャグレベルで吐血するようになってしまう。
レム「魔法使うたびに死にかけてナイこの人?」
迎えた
イールズオーブァとの最終決戦。シオンはイリアを助けるために、体(うつわ)に無理のある魔法を使ってしまう。
しかし彼は最後の最後まで普段イリアに見せる調子のまま、自分がかつてばあやから言われたこと、ザードからどういう経緯でイリアのことを聞き知ったかということ、かつてイリアと一度会っていたことを話し、そしてイリアに自分の代わりに世界を旅するよう言い残して息を引き取った。
享年、13歳であった。
「俺の代わ…りに世界を旅してくれ…よ…」
「いろんなことを…自分自身の目でたしかめて…」
「いろんな生きものや」
「いろんな人と会ってふれあって」
「時に笑って時に泣いて…悩み」
「感動して」
「知って」
「お前のこれからの時間(とき)を…すばらし…い…もの…に…」
「…イリア…生きて…く………」
◆余談
その背景と生い立ち、性格などから三部作でも屈指の人気を誇る。「刻の大地 パーフェクトガイドブック」によると、この頃の作者へのファンレターの内、十通に一通が彼がらみの内容だったと言う。
追記・修正してくれなきゃいやだい! いやだい!
最終更新:2023年07月23日 09:11