マグノリア・カーチス

登録日:2013/12/22 (日) 23:01:28
更新日:2025/03/19 Wed 21:40:15
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ここが、あなたの魂の場所よ

◇概要

マグノリア・カーチスとは、「ARMORED CORE VERDICT DAY」の登場人物。(CV:中尾衣里

年齢25歳。主人公のオペレーターを務める女性。愛称はマギー。
腕利きの運び屋“ファットマン”とともに主人公をサポートする。


◇経歴

元EGF出身の凄腕のAC乗り。
多大な戦果を挙げ着々と出世コースを歩むも、いかなる危険な任務にもどこか退屈さを感じていた模様。
その一方で、多額の報酬と引き換えに依頼を遂行し、なにものにも与することのない“傭兵”という生き方に特別な想いを募らせており、“ファットマン”との出会いを契機に傭兵に転身。その類まれなる才能を遺憾なく発揮し“ブルー・マグノリア”という名は瞬く間に広まった。
しかし本編開始二年前、黒と深紅に彩られた謎のACと交戦し、敗北。
死の淵から奇跡的に生還するも左腕を失い、屈辱と失意の内に傭兵としての道は断たれてしまう。
その後ファットマンの支えもあり精神的に立ち直りオペレーターとして再び戦場に舞い戻るも、“戦場”を失った燻りは彼女の内面に暗い影を落とすようになる。

◇性格

元傭兵ということもあり、オペレートは端的かつ的確であるが、その半面傭兵らしいシビアな面も目立つ、強気なクール系。
割と感情が出やすい方で角の立つような意見も忌憚なくズバズバと投げ込む。
一度任務中に古巣のEGF支部基地司令官がやらかした時はあからさまな呆れのため息とともに「無能にしても程がある」と切り捨てた後に間髪いれず報酬の割り増しと依頼遂行後の即時支払いを要求し、またある任務では撃墜され、しかしなんとか生存していた味方を見て「いっそ死んでいたら面倒がないのに」(意訳)という旨の発言をするなど、どこぞのオペ娘を思わせるような過激な面を見せる。
ただ主人公に対しては「あなたなら出来る」「あなたならこの戦果も当然」と励ましを送り、自身の言葉に対して大人な対応で切り替えされた時は拗ねるなどちょくちょく隙を見せてくれる。

もっとも、励ましの部分に関しては「この傭兵には出来た、では自分なら?」という自問なのではという見方もある。

◇本編での活躍


◇死神部隊


もう2年前か。私がお前を撃ったのは

お前……お前が、私を……!

お前は選ばれなかった。そこの傭兵、そいつはどうだろうな


心の奥底に埋葬した筈の思いは、再び蘇った。
死神部隊リーダー“J”は問いかける。「あの青いACにはもう乗らないのか」と。
かつて自身から“戦場”を奪った男との再会と、間近で圧倒的な戦果をあげ次第に周囲の注目を集めていく主人公への嫉妬に近い対抗心。
それらにより燻っていた思いに火が付き、彼女は再び傭兵として戦場に戻ることを決意する。




まだ来る、ACが高速で接近
どうにも逃がしてくれそうにないな

そうよファットマン
もう少し付き合ってもらうわ

  • “R.I.P.3/M”
ミッション8にてK、Dに続いて戦うことになる中量二脚。サブミッションにて撃破され欠番となっていた3番機を引き継いでいる。
黒を基調にしているところは他の部隊員と変わりないが、かつてのマギーの通称を反映してか深紅を使うべき部分に青を使っている。
かなりのイケメンACだがビジュアル機の常で機体構成がいささか偏っており、CE防御力に大きな穴がある。
ただし本格的に戦闘となるミッションでの動きは中々鋭く、トップアタックを多用してくるため上手く捕捉できなければタコ殴りにされる。
右腕にもつレーザーライフルは強力であり、牽制用の左腕のヒートマシンガンも弾速の遅さを除けばがしがし削ってくるので要対策。 
ミッション8はいわゆるリハビリ目的の出撃であったためか幾らかダメージ(約15000~17000ほど)を与えると撤退する。




◇「黒い鳥」


昔話をしてあげる

カーチス家に伝わる「黒い鳥」のお話。マギーは幼いころからその話を聞いて育ってきた。

なにもかもを黒く焼き尽くす、死を告げる鳥

いつしかその「伝説的な強さをもつ存在」に憧れを抱き、それに最も近づきつつある主人公を打ち倒すことで“本物”であることを証明しようとした。

始めましょう。殺すわ、あなたを




主人公との激闘により片腕が吹き飛び、もはやいつ自壊するともしれないほど損傷した機体。

まだよ!私は、私はまだ戦える!

それでも彼女はACを動かし、なおも主人公へと銃を向ける。


ここが、この戦場が、私の魂の場所よ!



しかしそれでも、Jの言葉通り、「選ばれた者」と「選ばれなかった者」の差を証明するが如く、終ぞ主人公には勝てなかった。
限界を超えた彼女の機体は炎に包まれ崩れ落ちてゆく。
だが彼女は言う。

さよなら
これで、よかったのよ




機体の残骸から彼女の遺体は発見されなかった。
死神部隊の一員として再会したときから声にノイズが入るようになったこと、火を噴いた半壊の機体を無理矢理動かし続けたこと、そして死神部隊の正体。

真っ黒に燃え尽きたその青いACは、文字通り彼女の『魂の場所』であったのかもしれない。


◇余談

  • 明言はされていないが、名字と「黒い鳥」の話、そして「私の何代も前のお祖母ちゃんの見た出来事」との語りから推測するにおそらくACVのフランの子孫の可能性が高い。


  • 再起動後は一回目で撃破した位置そのままのため、近距離で撃破→すぐさまパイルor体当たりで速効撃破可能。

  • 冒頭のセリフはPVでのもの。ファンからは「ここたま」と略され妙な人気があったが、本編のセリフは上記の通りであり、こちらは使われていない

  • DLCにて破損した状況の機体と彼女のUNACボイスが配信中。再びマギーと戦場を駆けてみたいと思っていたミグラント諸氏には吉報である。







マグノリア・カーチス、ブルー・マグノリアは、勝利することはついになかった。
だがそれでも、その人生は敗者のそれではなかったのだろう。
他でもない、自分自身に敗れることを、彼女は拒んだのだから。
好きなように生き、そして好きなように死んでいったその生き方は、
彼女が知り得ない遠い昔、同じ名を持っていた誰かと、どこか似ているのかもしれない。

アーカイブ31 マギーの物語より抜粋


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最終更新:2025年03月19日 21:40