ユノア・アスノ

登録日:2013/12/27 (金) 23:33:37
更新日:2019/06/23 Sun 01:46:41
所要時間:約 4 分で読めます




あーいいなぁ。お兄ちゃんズルいよぉ~


機動戦士ガンダムAGE』の登場人物。

CV:大亀あすか(第二世代編)/遠藤綾(第三世代編以降)
年齢:14才→38才


フリット・アスノエミリー・アモンド夫妻の間に生まれた娘で、アセム・アスノの妹。
アセム編に突入まで存在が全く明かされなかった為、キオ・アスノの母親疑惑が浮上したがそんなことは全くなかった。

アニメ本編での登場は非常に少ないのだが、小説版ではとんでもない変更点のおかげで賛否が分かれるキャラとなっている。
「改変しすぎ」という声もかなりあるが、「ガンダム女子らしくて実によい」との声も割とある(ガンダム女子というのはつまり、大体アレらのことだ)。


【アセム編】
当初は別の学校に通っていたが、アセム卒業までの間にハイスクールに進学していた。
アセムとロマリーの結婚式を描いたドラマCDによると結婚したい相手は「父のような人」らしく、そのせいでマックスは玉砕。
この結婚式の際、フリットはユノアの出産に立ち会う為に、数日程休暇をとれるように前々から予定を調整していた。という結構意外な話が出ている。


【キオ編】
ユノアさんじゅうはっさいとして再登場。
ディーバの医療班長として乗艦し、キオが拉致されると錯乱したフリットを宥める役目を担った。
アセム編に続き人気投票でも再び上位に食い込んだおかげで登板したBDイラストではエロ本を読むキオを目撃している


【三世代編】
一旦フェードアウトするが、最終決戦で再び乗艦。
孫を拉致されて暴走する父親が、ただ単に孫が心配なのを隠そうとしていると指摘した上で諌めたり、きかん坊のフリットを理解して正面から黙らせる数少ない人。
何だかんだで娘である。


スーパーロボット大戦BX
まさかのプロローグからいきなり登場。
原作以上に出番が増加し、医療班という立場を活かして様々な他作品のキャラたちと多く交流を持つ。

なお、後述の小説版の設定は用いられていない。まぁ当然と言えば当然かも


【小説版】
基本的なポジションはアニメ版と殆ど変わらないが、人物造形が些か(?)異なっている。
アセム編での登場はわずか数ページのみ。

エミリーに一応フォローされたものの、フリットはアセムには進路を示したり色々と便宜を図った反面、彼女は「好きにすればいい」としか言われなかったことに対して、自分は父に期待されていないのではないかと思い悩む一面が描かれた。
実際の所、フリットは手本となる親がいなかった為に“娘”への愛情をどう表現すれば良いかわからなかっただけなのだが、ユノアにとっては放任主義を受けて育った状態に等しい。
そんな中でも、“人殺し”に赴く兄の行く末から目を逸らさずに見届けようと決意するのだが……。










ネタバレ注意










さて、父さんはどうするのかしらね

アスノ家の血がどうとか言うのに、私をガンダムに乗せるなんてことは全く考えない、あの男権主義者は


上述のような伏線が張られていたが、キオ編にて凄まじい変貌を遂げてしまった。
両親への印象は最悪になっており、フリットが立ち上げた政策によって内通者どころかヴェイガンとは無関係な罪のない人々まで、何年もの長い間に渡って片っ端からギロチン台に送られたことをキッカケに、親子関係は完全に決裂。

本編のフリットはここぞという時に一線を越えていなかった。
上記の大量検挙もアセムとの結婚式までにはとうに終息する程度の短期間に留まっただけでなく、ユノアの出産日や子供達の誕生日、結婚式等記念日には予め休暇をとる等、まっとうな父親としての役割も果たしていた男でもある。
が、小説版ではその一線を軽く超えて味方からすら大量殺人鬼扱いされることもある完全な復讐鬼と化したため、親子関係にも変化が生じた次第である。

アスノ家の血筋に執着する割に自分をガンダムには乗せず、子供(キオ)を殺人の道具にし、兄ばかり過剰な贔屓をしてきたフリットに尋常ならざる嫌悪感と憎悪を抱き、そんな父を盲目的に恭順するだけのエミリーも『父のお人形』として忌み嫌っている。
ユノアから見たフリットは「差別意識と父権主義とエリート主義を擬人化したような男」……小太刀氏がいかにキャラクターを歪めたかが伝わってくるようだ
フリットが死ぬ時は息絶える間際にどれだけの人間がアスノ家のせいで不幸になったかを朗読してやろうと決めている。DANZAI系SSかな?


ただし、アセムとだけは良好な関係を築いていた。
というか、心理描写で『恋い焦がれた』という表現があったり、兄と会えなかった日数を正確に記憶していたり、兄と話す時だけ10代の頃と同じ顔に戻ったり、兄と会った後はXラウンダーであるキオが違和感を感じるほど“オンナ”の雰囲気をしているなど、実の兄に対してアブない感情を抱いている様が垣間見える。
キオを可愛がって『良い叔母』を演じているのも「アセムと同じ瞳をしているから」に過ぎず、それさえなければ嫌いだったとも取れる記述が…。


人知れず葉巻を吸う喫煙者になっており、その煙は『アスノ家に殺された人々の怨念』に見えるらしい。
これだけ忌み嫌っておきながらアスノの名を捨てないのは、“兄と同じ”とアスノの知名度は“ボランティア基金を集めるのに便利”だから。

その他にも歪みが強調されており、

●市民を守り抜く為にヴェイガンの大群を道連れに自爆した基地司令の行動を「付き合いきれない自己満足」と侮蔑

●シャナルアのスパイ行為を看破しながら自嘲気味に「いい面の皮」と嘲笑う※シャナルアはキオの為にアル中を治療しようと彼女に相談していました

●滅亡した月面都市を冷淡に見つめる

など、アセム以外に対しては徹底的なまでにドライな態度こそが『本性』とまで書かれている。
その一方、父との関係に悩むキオに助言を送ったり、キオ救出を望むウェンディをアセムに紹介するなど、根は少女時代の善良さを捨て切れていない場面も散見する。


MIAとなったアセムが宇宙海賊に転向した後も密かに連絡を取り合い、その生存を知っていた。
ビシディアンがディーバの座標を特定できたのも、実は彼女が内通していたからである。
皮肉にも憎んでいる両親のハイスペックは着実に受け継いでおり、重要データを根こそぎ漏洩しておきながら彼女の裏切りはビシディアンとの合流で自主的に発覚するまで(シャナルアのスパイ行為を簡単に見破った)フリットとセリックも全く気づけなかった。
アセム出撃時には代わりにバロノークの戦闘指揮を執っており、父親譲りの戦略センスも持ち合わせている模様。


結局スパイ発覚後もお咎めなしという、父から“どうでもいい存在”として扱われたことで逆に自分がフリットにかまわれたかったと自覚。
全ての戦いが終結すると、フリットの潔癖さを読み切って先回りし、グルーデックの形見である拳銃から弾を予め抜いて、罪を背負って自害しようとするフリットを食い止め「英雄的な死は許さない」と断じた。

因みに、最後の戦いに赴くアセムにこう告げている。


「愛してるわ」


その言葉は戦場では小さすぎて、最愛の兄に届くことはなかった…。




安楽の修正をやめて屈辱の追記を選びましょう、父さん

貴方には英雄になってもらう…私や兄さんと一緒に

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