TBF/TBM アヴェンジャー

登録日:2012/05/23(水) 00:26:06
更新日:2023/04/20 Thu 17:22:54
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TBF/TBMアヴェンジャーは第二次大戦中の米海軍主力雷撃機。つまり魚雷による攻撃を行う空母搭載の攻撃機。日本海軍で言う艦攻。搭乗者は3名。
グラマン製がTBF。大人の事情でGM(ゼネラルモーターズ)製になったのがTBM。後者の方が200馬力上の1900馬力。
大戦後期の日本海軍の仇敵でトラウマ。大和、武蔵、空母「瑞鶴」などの大型艦から、30隻以上の潜水艦など多数の艦船がコイツにより海中に消えていった。

武装:12.7mm機銃×2(前)12.7mm機銃×1(後方180°旋回)7.7mm機銃×1(後方腹部)、魚雷×1または爆弾907kg
運用国アメリカ、イギリス 
生産数は9583機

◆開発
ダグラスTBDデバステータの後継機として開発。
TBDの遅い、もろい、航続距離が激短という欠点を克服。その結果艦載機にあるまじきデカブツに。
当時、魚雷や爆弾は胴体に吊すのが当たり前なのに大型爆撃機と同じ内部格納式。
さらに大型爆撃機並みに複数階構造で全方向に機銃弾で弾幕をはれる。
もう色々と規格外。付いたあだ名が「大型トラック」

御披露目は真珠湾攻撃の日というどこか出来過ぎた偶然によりアヴェンジャー(復讐者)と名付けられた。

◆実戦
初の実戦はミッドウェー海戦。空母搭載には間に合わず、6機が基地配備された。経験不足のパイロットだったこともあり帰ってきたのは1機のみ。
直掩機もロクに付けずに行かせたんだから当たり前。この頃の米軍は航空機の使い方を色々と間違っている。

あ、でも3隻の米空母搭載のTBDデバステータはたった4機帰還でほぼ全滅なのでぜんぜんマシ。半数以上が魚雷発射すら出来ず空母直掩の零戦の餌食に。
日本の空母の撃沈は急降下爆撃と換装中の爆弾への誘爆によるものである。

この海戦で雷撃機隊が壊滅してしまったのでアヴェンジャーを増産。
イギリス空軍もUボートをフルボッコにするために使用。

F6F共々グラマン鉄工の名に恥じない固さで日本海軍を苦しめた。7.7mm機銃だと200発喰らっても飛んでる機体もあったとか。

大戦後半、日本海軍の艦船を血祭りにあげていったのはだいたいコイツ。万死に値する

まあ、鈍重な攻撃機ゆえ損害も大きかったが、後継機のA1スカイレーダーの配備が遅れたため終戦まで主力雷撃機であった。

◆その他
第二次大戦を扱ったゲームに登場。デバステータはハブられる。
たいてい日本の97艦攻と比較にならない高性能。事実だから仕方ない。
とはいえ1937年初飛行の97艦攻と比較するのは悪意ある間違いでアヴェンジャーと同じ1941年初飛行の天山と比較するべきである。
天山との比較は速度でアヴェンジャーがやや劣り、航続距離でもアヴェンジャーの方が短い。
搭載量で僅かにアヴェンジャーが勝るのを除くと天山の方がやや高性能である。
まぁ防弾はアヴェンジャーの圧勝なのでアヴェンジャーと天山は良いライバルだと言えるだろう
大和級のトラウマ。


追記・修正は復讐を果たしてからお願いします。

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最終更新:2023年04月20日 17:22