エッグ(デュエル・マスターズ)

登録日:2014/02/23 Sun 00:45:07
更新日:2023/02/25 Sat 07:59:51
所要時間:約 3 分で読めます




エッグとは、デュエル・マスターズの種族である。


概要

光文明以外の種族にそれぞれ現在1体以上いる種族。エッグというだけあってタマゴである。ただ既にタマゴからなにか孵りそうだけど。
種族間にサポートがない、というか自身が他の種族をサポートするサポート種族のひとつと言えなくもない存在。
共通することとして、

  • 山札から一枚カードを墓地に落とす
  • そのカードがエッグの指定するカードならバトルゾーンに出す
    • このときエッグは破壊される
  • 攻撃不可

という能力を持つ。いわゆる「コスト踏み倒し」系のカードである。
また自身はかなり軽量。そのため序盤から普通に出せる。

じゃあ使いやすいのか?

難点

答えはノーである。
理由をひとつずつ挙げていこう。

1.運だよりになりすぎる

いやまあ確かに、エッグが対象とするクリーチャーには、大型の「切り札」と言える存在がちゃんと入っている。だが、多くの場合
「サポートするだけのクリーチャー」
「序盤に/終盤に出てほしくないクリーチャー」
「むしろ自分ターンに出すとデメリットでしかない状況」
なんてのもある。こういった場合でも、エッグは1体を除き強制効果なので踏み倒さなくてはならない。序盤に召喚した場合、山札操作なんてそう間に合わない。なぜなら大抵の場合エッグを出すだけでマナがいっぱいいっぱいだからである。
「じゃあ後半出せばいいじゃん」って?

2.対象とするクリーチャーはいずれも他にいくらでもサポートがある

後半にエッグを出すのなら、別に他のカードを使ったっていいわけである。現在エッグが対象とするクリーチャーは以下のもの。


わかっていただけたであろうか。種族サポートが潤沢な4ジャンルをわざわざ選んでいるのである。
ドラゴンなら自分達やファイアー・バードが別に存在する。タダだしというならば連ドラでバルガ系統がいつもやってきたことである。
ハンターに関してもハンターたち自身でサポートが出来る。《「必勝」の頂 カイザー刃鬼》なんていうやつがタダだしの鬼として存在する。
無色クリーチャーは大抵がゼニス、ゴッド・ノヴァ、オラクリオンであり、そうでない者達もアンノウン、ハンター、アウトレイジ、オラクルとサポートが充足しているし、無色クリーチャー自体のサポートも《戦慄のプレリュード》というものがちゃんとある。
アウトレイジはアウトレイジたち自身で賄える。やはり個々にも《無限皇 ジャッキー》というタダだし手段がある。
しかもそれぞれの種族のタダだし手段のほうが確実性があり狙ったものを出しやすい(山札操作ができるとか手札から出すとか)。
つまり、わざわざエッグを選択するメリットは薄い。
さらに。

3.エッグはエッグ以外のなんでもない

要は自分達は指定する種族ではないのが最後の弱点で、デッキ構築の観点からは敬遠されてしまう。
ドラゴンならドラゴンかファイアー・バード、無色クリーチャーなら他の無色サポートやマナチャージ呪文、ハンターとアウトレイジは基本それだけ(アウトレイジなら闇ガーディアンやデスパペットもか)でデッキを組みたいところである。にもかかわらずこいつらはいずれも自身は対象にならない。
そのため、デッキの中では意外に邪魔でしかないことのほうが多いのだ。

4.進化は出せない

まあエッグだし非進化なのは仕方ないか。ただし進化をメインとする場合なら、これは痛い点である。現状どのジャンルも強力な進化クリーチャーを有しており、採用しないタイプのデッキも多いとはいえエッグにとってはよくない特徴である。

こういった理由からエッグを使った出し方はあまり好まれない。とはいえ、博奕打ちなら逆に面白いかもしれない。序盤から《勝利宣言 鬼丸「覇」》や《暴走龍 500OGT》を出すのはある種ロマンともいえよう。そういうロマンを好む方はタマゴを使ってみて欲しい。

エッグ一覧

竜のフレア・エッグ 火文明 (3)
クリーチャー:エッグ 1000
自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。そのカードが進化ではないドラゴンであれば、このクリーチャーを破壊してもよい。そうした場合、そのドラゴンをバトルゾーンに出す。
このクリーチャーは攻撃することができない。
火文明エッグ、対象は「ドラゴン」。
既にバルガ系統が存在し、一回しか発動できない上に自身はドラゴンではないので採用は敬遠される。使うなら《ミステリー・キューブ》を使用した「キューブ連ドラ」などがいいだろうか。

狩猟のガイア・エッグ 自然文明 (3)
クリーチャー:エッグ 1000
自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。そのカードが進化ではないハンター・クリーチャーであれば、このクリーチャーを破壊して、そのハンターをバトルゾーンに出す。
このクリーチャーは攻撃することができない。
自然文明エッグ、対象は「ハンター」。
デッキをハンターでしめるデッキはマナカーブが綺麗にできることが多く、サブでハンターを用いる他種族デッキではこいつがじゃまになる。また他のカードを墓地に置くことはハンターを用いるデッキでメリットになることは薄そうである。総じて使いやすいカードとはいえないがまだ他のエッグより対抗馬は少ないだけマシか。

天頂のゼロ・エッグ 闇文明 (6)
クリーチャー:エッグ 3000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の墓地のカードをすべて山札に加えてシャッフルする。
自分のターンのはじめに、自分の山札の一番下のカードを墓地に置く。そのカードが進化ではない無色クリーチャーであれば、このクリーチャーを破壊してもよい。そうした場合、その無色クリーチャーをコストを支払わずに召喚する。
このクリーチャーは攻撃することができない。
闇文明エッグ、対象は「無色クリーチャー」。
エッグ中でも随一の噛み合いにくいクリーチャー。なんでお前は有色なんだよ。ゼロ文明って文明に属さないはずじゃないのか。タマゴのうちは文明圏にあるっていうのか。
…おまけに重い。たとえ闇を採用していても、サブで自然を用いる都合上こいつを出した後どうやって山札操作するんですか。おまけに山札操作を事前にできるかもしれない他の3体と違い、墓地を山札に加えてシャッフルというギャンブル要素の増加が使いにくさに輪をかけている。6コストのエッグだけあって《ローズ・キャッスル》では焼かれないがそれでも低コスト火力の範囲にある。
一応強制効果ではないし、ゼニスの召喚限定cipにも対応しているがそれがどうした。

無法の(アウト)レイジ・エッグ 水文明 (4)
クリーチャー:エッグ 2000
自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。そのカードが進化ではなく、エグザイルでもないアウトレイジであれば、このクリーチャーを破壊してそのアウトレイジをバトルゾーンに出す。
このクリーチャーは攻撃することができない。
水文明エッグ、対象は「アウトレイジ」。
ただしエグザイルは出せません。一応アウトレイジは墓地肥やしがメイン戦略にはなりうるのでそこそこ強い…のだが、それでも「大量に墓地を肥やす他のカードを使って条件を満たし、GTクロスファイアに繋ぐ」ほうが早い。また、アウトレイジには、《終末の時計 ザ・クロック》というトラップカードがあるため、酷い時には「アンタップステップ、ドローステップを飛ばしてターンエンド」という前代未聞の事態すら発生しかねない。一方アウトレイジの切り札クリーチャーは他より豪快なものも多いので、当たればデカイともいえる。
どうでもいいが、アリスちゃんやメーテルちゃんが卵から孵ってすぐにあの姿になったと思うとなにかこうイケナイ気持ちになる。同様に5000GTとかクロスファイアが卵から孵ってあの武器だらけのいかついドラゴン風の見た目というのは違和感がありすぎる(他のエッグにも言えることだが)。









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最終更新:2023年02月25日 07:59