勝利宣言 鬼丸「覇」

登録日:2012/09/11(火) 14:00:54
更新日:2021/06/06 Sun 01:24:39
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ガチンコ・ジャッジ…


デュエル・マスターズエピソード2第1弾「ゴールデン・エイジ」から登場した
「攻撃時にお互いのデッキトップを表向きにし、コストの大きい方が勝ちとする」
というキーワード処理である。

対戦を盛り上げることを予定して満を持して登場したガチンコ・ジャッジであったが、

「効果を生かすには高コスト偏重の不安定なデッキ構築を強いられる」「不安定さと見返りが釣り合ってない」「なんで出した時ではなく攻撃時なのか」

とガチプレイヤー勢からの評価はなかなか厳しく、
ガチンコ・ジャッジをメイン能力に据えたビクトリーレアカード《鬼無双カイザー「勝」》ビクトリー最弱とまで言われてしまう。 
そんな不遇な扱いを受けたガチンコ・ジャッジの筆頭《鬼無双カイザー「勝」》は、
相棒《黄金世代(ゴールデンエイジ) 鬼丸「爆」》とともに、封印されていた禁断の果実へと手を伸ばしてしまう…



勝利宣言(ビクトリー・ラッシュ) 鬼丸「(ヘッド) ≡V≡ 火文明 (10)
クリーチャー:ヒューマノイド/レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン 9000
■スピードアタッカー
■パワーアタッカー+5000
■このクリーチャーが攻撃するとき、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。
■T・ブレイカー

《勝利宣言 鬼丸「覇」》は、デュエル・マスターズエピソード2第2弾「ビクトリー・ラッシュ」に登場するカードである。
レアリティはビクトリーレア。

初登場から「使えない」「意味のない能力」「チ〇コ・ジャッジ」とさんざんな言われようだったガチンコ・ジャッジが、逆ギレクラスの本気を出したカードである。
というかもう無双竜機ボルバルザークボルバルザーク・エクスボルメテウス・サファイア・ドラゴンといった歴代の壊れカードたちの隣に立ってもいいくらい凶悪なスペックのカード。
なんといってもまず注目すべきは、このカードのガチンコ・ジャッジ能力であろう。




ガチンコ・ジャッジで勝てば、エクストラターンを得られる




今までのエクストラターンといえば、《聖剣炎獣バーレスク》や《ザ・ユニバース・ゲート》のように専用構築を求められるカードやカードが大量に絡むコンボを使ってはじめて成功するものが殆どで、
出しただけでエクストラターンを得られる例のアイツ「宿泊客第1号」として温泉旅館へと招待されてしまったりと、相手ターンに出来ることが殆どないデュエル・マスターズにおいては、かなり調整が難しい。
その点「覇」はガチンコ・ジャッジで勝てばエクストラターンと一見良調整に見える。
問題はコイツが「スピードアタッカー」を一緒に持っているという点である。

つまり「覇」はバトルゾーンに出したターンでいきなりエクストラターンを手に入れるチャンスがあるのだ。
スピードアタッカーと強力な攻撃時能力が混在することの危険性は、前述した出しただけでエクストラターンを得られる例のアイツ青いアイツが教えている。

それでもガチンコ・ジャッジに勝たなければエクストラターンはないので大丈夫…と思うのは大間違いである。
《封魔アドラク》《悪臭怪人ゴキーン》といった「相手や自分のトップを操作するカード」はごまんと存在するし、
仮に何の準備もなしにガチンコ・ジャッジを仕掛けたとしても相手次第という前提条件ではあるが、構築の段階で重いコストのラインである6マナ以上のカードを多目に入れておけば、だいたい勝利できる。

そして、ガチンコ・ジャッジを除いても「覇」自身の種族が優秀。
ヒューマノイド、レッド・コマンド・ドラゴン、ハンター、エイリアンと優良種族の宝庫で、さらにデュエル・マスターズ初の4種族持ちクリーチャーである。
そのため、種族絡みのコスト軽減&踏み出し手段が数えきれないほど存在するため、10という重いコストの割には恐ろしい速度でバトルゾーンに降臨することが出来るのだ。


以下に、このカードと相性がいいカードをいくつか紹介する。

《ミラクルとミステリーの扉》(5)
デッキの上から4枚を見せて、その中からクリーチャーを相手に1体選ばせそのクリーチャーを出す、S・トリガー付き呪文。
まさにこのカードのためにあるような呪文。
相手が選ぶものの「覇」を早いターンにバトルゾーンに出せる=出せばゲームセットの可能性があるだけで大きな強みであり、
このカードを使用したデッキには重量級クリーチャーがこれでもかと言うほどに詰め込まれるため、ガチンコ・ジャッジの成功率も非常に高い。
しかしあまりにも活躍をしたためにこのカードは殿堂入りしてしまい、他のカードの力を借りないといけなくなった*1
その後、《獰猛なる大地》《ホーガン・ブラスター》《ミステリー・キューブ》といったカードを採用して行ったが、その結果前2者は殿堂入り。
《覇》は数多の踏み倒しカードを巻き添えにしていった。

《アクア・インテリジェンス 3rdG》(7)
コスト7パワー7000のリキッド・ピープル/ハンターで、ガチンコ・ジャッジする時に見せるカードのコストを3増やしてくれる効果を持つ。
ガチンコ・ジャッジの成功率を飛躍的に上昇させてくれるため、水入りハンターGJデッキでは1枚刺されることもある。
名前がハンターで3rdGだが、モンスターを狩っているわけではないし、武器は本である。
相性自体は良いのだがより強いカードが多かったのであまり採用はされなかった。

《ブレイン・ストーム》(2)
カードを3枚引き、手札2枚を好きな順番で山札の一番上に置く呪文。
ガチンコ・ジャッジ用の高コストカードをデッキトップに仕込んだり、「覇」を仕込んで《転生プログラム》(プレミアム殿堂)で踏み倒し→そのまま攻撃してガチンコ・ジャッジしたり出来る。
そこまでしなくとも「覇」と適当な高コストでも積み込めば次のターンの勝利は約束されるだろう。
ちなみにMTGに名前が同じで効果がほぼ同じカードが存在する*2

紅神龍バルガゲイザー》をはじめとしたドラゴン踏み倒しカード
自身がドラゴンなので各種バルガの効果で踏み倒すことが出来、高コストカードが多い連ドラもまた、「覇」の能力を最大限活かすことの出来るデッキ。
「覇」の登場により、只でさえ連ドラにしか居場所のなかった時空の神風ストーム・カイザー XX/奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEXは完全に立場を奪われるハメに…



ちなみにガチンコ・ジャッジの性質上、ミラーマッチではトップ操作しない限りどうしても不安定になりがちである。
また、上で説明しているようにガチンコ・ジャッジは基本的に運ゲーなので、どれほど高コストのカードをデッキに突っ込んで勝てる確率を上げても負けるときは負ける。
しかし、このカードの真に怖ろしい所はどんなに劣勢になろうともジャッジで勝ってしまえばかなりの確率で試合にも勝ててしまうのと、踏み倒しやすさに物を言わせてエクストラターンGETの挑戦をとりあえず感覚で狙える点である。
「坊主めくり」などと揶揄されたのはそこらへんが理由だろう。

当時のDM界隈におけるこのカードの入ったデッキの解説はこんな感じであった。
『デッキ:【「覇」】 内容:「覇」』
要するに『「覇」が入ってます。「覇」で殴って勝ちます』程度でデッキの説明がついてしまうのだった。

あまりにも強力なカードなので当然環境でも暴れまくり殿堂入りを希望するユーザーも少なくはなかったが、
どうも「覇」を踏み倒すカードの規制や様々なメタカードの投入などでなんとか抑えようとしていた。
「覇」がビクトリーレアであったのも理由かもしれない。
しまいには、限定プロモカードとして選ばれる始末。
ただ、かつての切り札達も最終的には制限を課せられてきたので…

そしてとうとう2014年5月24日を以って殿堂入りが決定
ビクトリーレア初の殿堂であるがまあ仕方ないね。お疲れさまでした。

その後2014年11月。
スーパーVデッキ「勝利の将龍剣ガイオウバーン」に収録が決定した。
DASHゴールデンリスト(再録制限)が明けたばかりの殿堂入りカードをスーパーデッキの目玉にするというのはこれまでよくあったのだが、
このカードだけは正直もう少し考えてほしかったという人が結構いたらしい。
しかも再録で安くなるかと思いきや、あっという間に在庫が全滅。
「勝利の将龍剣ガイオウバーン」自体が転売厨の餌食になり、高値で取引されるという事態になっている。

なおアニメVSでは勝太が無くしていたようだが、洗濯していた時にズボンのポケットから出てきたのをカーチャンに渡され、DS環境でも使用することに。
なお「洗濯していた時に」とは言っているものの決してズボンごと「覇」を洗ったわけではないので注意。
ちなみに勝太が持っていたモノは普通の黒枠「覇」だったはずだがいつの間にか銀枠になっていた。
「四枚入っている《スーパー炎獄スクラッパー》を一枚抜いて…アレ?このカードこんな絵だったっけ?」
販促の都合故致し方なし。



再録されてもなお高騰するってどういうことなの…。

追記・修正はカシラの意志を受け継いでガチンコジャッジで勝ってからお願いします。

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最終更新:2021年06月06日 01:24

*1 現在はプレミアム殿堂

*2 あちらが元ネタ。マナコストもあちらは1マナ軽い