守本叶鳴(ペルソナ~トリニティ・ソウル~)

登録日:2014/04/21(日) 23:38:34
更新日:2024/07/16 Tue 21:49:03
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アニメ『ペルソナ~トリニティ・ソウル~』の登場人物。



凪の杜学園高等部2年生の慎の同級生。天然気味のふわふわした性格だが、成績優秀かつめぐみからモデル体型と言われ羨ましがられるほど容姿端麗であり学校の人気も高い。6話目ではめぐみと共に「め~こりんとか~こりん」として一日署長イベントに出たりしていた。


元々孤児であったらしく、一緒の孤児院で暮らしていたという山咲まゆりが転入してきた際には嬉しそうな表情をしていた。現在は別の家族に引き取られて暮らしている。


しかし、本人曰く記憶が途切れて知らない場所にいることが多いなど奇行も目立ち、さらに綾凪市の学生の間で流行している「影抜き」に対して異常な興味を示しており学校の「影抜きサークル」で「影抜き」を流行させた「モーリー」として崇められていた上に本人も重度の中毒に達していた(拓郎が『ここまでひどいのは見たことがない』と言うほど)。これを見かねた慎たちによって影抜きをやめるよう共に奮闘するが、中々やめられず遂には慎に絶交を言い渡されてしまい、彼女は公園でひとり苦しむがそこに慎たちが駆けつけた瞬間、彼女のペルソナが目覚める。そしてこれを機に影抜き中毒を脱することに成功。同時に慎に思いを馳せていき、彼と将来の夢を語り合ったり英語のスピーチの大会に出場するなど幸せな日々を送るが…。





ここから先は、作中の根幹に関わるネタバレです。


































終盤、彼女は洵と共に稀人に連れ去られかけ、それを阻止しようと楢崎刑事が現れるがまゆりが彼女の耳元で言葉を唱えた瞬間、豹変。ペルソナを発現させ、楢崎刑事を無気力症に追いやってしまう。そして気が付いたら稀人の本拠地にいたが、そこで言い渡されたのは衝撃の真実だった。




彼女は稀人がA潜在をあぶりだすために街に影抜きを流行らせることを目的に作られた『人形』。つまりロボットだったのである。ただし、彼女の場合は初めから戦闘兵器として作られたアイギスやラビリスとは異なりバイオノイドの一昔前の試作品をベースとして生み出された、いわば改造人間に近い。


彼女には多重OSと言われる2つの人格が搭載されており、『守本叶鳴』は『影抜きをしてペルソナ潜在者を探す』という目的を円滑に実行するための補助人格でしかなかった。影抜きに異常な興味を示していたのもこれが原因であり、また気が付いたら知らない所にいたというのももう一つの人格が影抜きを行っていたため。3話目のカラオケ店で起こったリバース事件も彼女が引き起こしたものだった。


まゆり=沙季からすべてを知らされ、脱出する中彼女は慎、めぐみ、拓郎と遭遇。めぐみに自分の真実を語り、彼女の先輩である田坂悠美を廃人に追いやり、拓郎の友人であった岡崎孝司を死に至らしめたのは自分だと話すがめぐみは彼女を責めず、機械が露出していた右手をハンカチで隠して彼女を気遣った。


そして彼女は慎と拓郎を助けるためめぐみと共に戻るが、そこでまた『人形』のペルソナが発現するも慎の『アベル』の一撃によって浄化される。そして彼女自身のペルソナで慎たちを助けた。





その後、病院で拓郎の見舞いにきた彼女はめぐみと拓郎に自分はもうじき機能を停止するーつまり、死んでしまうことを告げた。実は彼女の耐用期間は本来なら1クール目の時点でもう切れていたのである。彼女は拓郎と泣き崩れるめぐみに別れを告げ、ひとりで街を彷徨うが最終的に『思い出の場所』に似ている公園にたどり着いていた。そこに慎が辿り着き、彼女は慎の隣で…。



彼女が言っていた昔の記憶や現在の家族はすべて偽りの物であり、また家の家具なども作り物の幻覚に過ぎなかった。これを知った彼女は泣き崩れ、後に調査に来た真田と伊藤刑事も「楢崎は知らないでよかった」とため息をついた。



上記の通り、本来なら1クール目の時点で限界が来ていた彼女だったが(8話目で人体模型の肝臓に対して発言した「電池で動いている(機械だから)」という台詞は皮肉にも彼女自身に当てはまっていた。)、それを遥かに超えていたのは「人間」としてのペルソナが目覚めたー本当の「人間」として目覚めたからだろうか。そして最終決戦において、慎が仲間の危機に駆けつけようと「くじらの海」から現実世界に戻ろうとした瞬間、手を差し伸べ導いたのは彼女であり、そして彼女自身のペルソナとなって仲間の危機を救ったのだった。




使用ペルソナは「人形」としての物が複合ペルソナである『アシュトレト』、「人間」としての物が『アスタルテ』。

元ネタは古代フェニキアの地母神。「アシュトレト」の方は人間に近い、しかし刺々しいデザイン。一方「アスタルテ」の方は薄いピンクの瓶に似た単純な形状だが、これは叶鳴が「人間」とした目覚めたばかりな事に由来するらしく、めぐみは「ペルソナの赤ちゃん」と呼んだ。標的にのみ衝撃波を喰らわせる能力を持つ。原作ゲームで見れば打撃属性か貫通属性の技になるのだろうか。




【余談】
初期デザインでは、髪型がロングだったらしい。しかし他のキャラがロングばっかりということで変更になった。「女の子は衝動的に髪を切ることがよくあるから」とのこと。






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最終更新:2024年07月16日 21:49