登録日:2014/05/01 (木) 16:54:00
更新日:2024/10/24 Thu 17:59:39
所要時間:約 4 分で読めます
『
風評破壊天使ラブキュリ』はチャンピオンREDに短期連載された大和田秀樹の漫画作品。
『
ムダヅモ無き改革』『
機動戦士ガンダムさん』など、過去様々な作品で様々な方面に喧嘩を売ってきた大和田氏だが、今作では福島原発事故に伴って発生した「放射能デマ」と「風評被害」をネタにしている。
とは言ってもただのギャグ漫画でも、まして原発礼賛漫画でもなく、作品としてのテーマは「正しい放射線知識の啓蒙」、そして何より
「悪質なデマを撒き散らして、他人を傷つけたり利益を得る者こそ裁かれるべき悪である」という真摯なもの。
東京大学医学部付属病院放射能線科准教授(つまり
放射線のプロ)・中川恵一氏を監修スタッフに据え、放射線のあれこれとデマを吐く輩に出くわした時の対策、怪しげなデマに惑わされない心構えの養い方をわかりやすく解説している。
ただ、そういう漫画なのでデマを吐く輩とそれに加担する者へのバッシングはかなり苛烈、というか理不尽なものも多い。
洒落にならない題材を扱っているだけに、その点での批判はある。
実際、チャンピオンRED連載時に巻末コメントで他の作家に批判されたりもした。
ちなみに、今作の印税の半額は東日本大震災の被災地に寄付される。(単行本1冊につき29円)
【登場人物】
ごく普通のヤンキー少女。気に食わない奴はまず思いっきり殴るタイプ。
放射線に関する知識は一般人レベルだが、中傷まがいのデマを吐いて人を傷つける者には怒りを露わにするそれなりの正義感を持つ。
口ばかり達者なデマ野郎をフィジカルな手段で黙らせるのが役目。
宇宙人。自らの故郷を壊滅させ、地球に流出した「デマゴの実」を回収するためにやってきた。
嘘とデマの危険性、そしてそれが引き起こす悲劇の重大さを強く認識しており、デマを撒き散らす者への怒りは七海に負けず劣らず強い。
デマに怯える一般市民に正しい放射線知識を解説するのが役目。
いわゆる
淫獣(マスコット)枠。星型の体にもっさりした眉毛、ギョロ目、分厚い唇とむき出しの歯というとてもキモいデザインだが、見慣れると可愛く見える気がしなくもない。
デマを撒き散らす人間の居場所の探知と、デマゴの実の回収を担当。
花音の故郷の星から流出した植物の種。人間の脳に寄生し、自己顕示欲を異常増幅させ、目立つのと嘘をつくのが大好きな「デマゴーグ怪人」に変えてしまう。
デマゴーグ怪人を放置しておくと、悪質なデマと不安と恐怖を撒き散らす者がどんどん増えていき、最終的には世界の破滅につながる。
地球に落ちてきた時点では全部で4つ存在し、これに寄生された人間は「デマゴーグ四天王」となった。
元は「『粗野だけど根はいい関西人』役しかできない役者」だったが、デマゴの実に寄生され怪人に変貌。
「原発事故以来中絶や流産が激増している」というデマをtwitter経由で撒き散らし、事実無根と批判されると「政府の隠蔽」「自分は政府の陰謀を暴いたがために職を失った」と嘯く。
「某大学の教授」がデマゴーグ怪人に変貌。
スーパーの店前で「放射線検出量0ベクレルでない米はすべからく汚染された米」というデマを大勢の主婦に吹き込み、挙げ句「汚染地域の連中は殺人犯」「殺されるくらいなら殺してやる」と叫ぶ。周りから「真実の伝道者」として扱われることに快感を覚えていた。
居酒屋で出されたアジフライに「ベクレてる」とケチをつけ、「東京湾は1京ベクレルもの放射能に汚染された死の海であり、そこで獲れた魚を食べると内部被曝する」「内部被曝の影響は外部被曝の600倍」というデマを流して不安を煽るアメリカ人。
だが、その真の目的は「放射能除去サプリ」と銘打った安物の錠剤を高く売りつけることだった。
やはり「某大学の
工学部教授」がデマゴーグ怪人に変貌。恥を恥とも感じない厚さ1メートルの面の皮を誇る、最強の四天王である。
自著で「東北・関東の広範囲はすでに汚染されており、とても人の住めるレベルではない」「東日本だけでなく、九州や沖縄産であったとしても日本の農産品は全て汚染されているので買ってはいけない」などといった
出展の記載のないデマを発信。復興に向けて懸命に頑張っている人々の思いを踏みにじると共に、多くの日本人の国外脱出や日本産食品忌避を促した。
ラブキュリの活躍によって四天王は倒されたが、彼らのデマによってタンポポの綿毛のようにばら撒かれ、多くの人間に寄生したデマゴの実が発芽。
「東北・関東の野菜は放射性物質に等しい」「急性内部被曝で甲状腺障害が増えている」「小学生が被曝して死んだ」「低放射線量の方がむしろ危険」などなど、様々なデマを撒き散らすデマゴーグ怪人が大量に現れる。
まだ芽に過ぎない段階だったため、ラブキュリ、そして「出典も何もないあやふやな情報は全てデマと割り切り、そして無視する」「事実だけを見る」という対処法を教わった一般市民の冷静なツッコミによって次々と撃滅されていった。
追記・修正は怪しいデマを信じないよう気をつけつつお願いします。
「報道機関や研究者の発表」だとか「知り合いが言ってたんだけど」などという枕詞がつくものに関しては特に信じないでください。
- 某「んぼ」の作者を倒そう(提案) -- 名無しさん (2014-05-01 17:20:38)
- 風評被害っつうこたぁ、淫夢族も駆逐対象にされるんだな? -- 名無しさん (2014-05-01 18:42:53)
- 健全何それおいしいの?なチャンピオンREDが政府にお目こぼしをして頂くために作った漫画 はいはい冗談だから怒らないでね -- 名無しさん (2014-05-01 19:30:18)
- 自民党のプロパガンダ漫画。 -- 名無しさん (2014-05-01 19:46:08)
- グンマープロフェッサーワロタ まんまあの青プリンじゃん -- 名無しさん (2014-05-01 20:29:18)
- >メロリン あっ…(察し) -- 名無しさん (2014-05-02 06:41:27)
- デュエマのカードかと思った -- 名無しさん (2014-05-02 10:14:07)
- 福島を陥れる前双葉市長をラブリーアッパーで倒してくれ!!もちろん美味しんぼの雁屋もな!!期待しているぞ。 -- 名無しさん (2014-06-15 11:38:27)
- デマを流しているところならちゃんと竹書房にも苦言を言える作者の大和田先生にプロ魂を見た。まともな先生はちゃんと意見を言ったり小林よしのり先生のように自分で取材に行く。しかし美味しんぼのあれは・・・。 -- 名無しさん (2014-06-15 12:00:18)
- ↑6~7この人達は福島の農家の人が人殺しされて自殺した事を知らないかあるいはこいつらが自殺に追い詰めた可能性があるな。 -- 名無しさん (2014-06-15 22:01:14)
- ↑ソースは? -- 名無しさん (2014-06-15 22:02:29)
- 3・11後のヤフーニュース。キャベツが風評被害で売れなくなり首をつった農家の人が出た。 -- 名無しさん (2014-06-15 22:03:57)
- ↑それはわかったが、「あるいはこいつらが~」の根拠は? -- 名無しさん (2014-06-15 22:06:32)
- 「デマに流されないで」といっているのに「自民党の味方」「政府のお目こぼし」などずれた批判と「やめさせよう」という悪意を感じる。ひょっとしたら美味しんぼのように根拠がないことをいって被災者に追い討ちをかけるようなことをしたからじゃないからと思った。 -- 名無しさん (2014-06-15 22:12:45)
- なーんだ、君の想像か。 -- 名無しさん (2014-06-15 22:13:46)
- ↑こういう無責任な「俺のせいじゃない」、「言ってるだけじゃん」って開き直りや無責任さ、「そんな噂くらいで」とか「嘘なら堂々としていればいい。」、「反発は嘘と認めたようなもの」と言うような悪評やデマに対する認知の浅さが風評を悪化させている現状を浮き彫りにしているな… -- 名無しさん (2014-09-18 12:59:11)
- 中川恵一って御用学者を解説とかに起用している時点でアウトだ。被災地に親戚いるし風評被害関連の深刻さも理解しているけど、この作品車はっきり言って御用作家の御用漫画としか感じられなかった。 -- 名無しさん (2015-06-07 18:05:37)
- 自民民主東電と風評被害ガーは黒いのが多いんだよなぁ… チェルノブイリの歴史で爆発的に被害が増えるであろう5年後の2016年を待つしか -- 名無しさん (2015-06-07 18:43:35)
- 自身が理系大学中退であるのと被災地出身であるのを利用して自民党政府の御用漫画家としての活動をしてみせた大和田秀樹のプロ根性は大いに評価されるべき -- 名無しさん (2015-07-25 15:39:29)
- ギャグとして読む分にはいつもの作風だけど論破に使ってるソースを盲目的に正しいと言ってるあたりが鼻につく漫画 -- 名無しさん (2016-09-07 13:31:52)
- ↑3 2016年どころか2019年になっても被害が別に増えることなく逆に安全が保障されていっているあたり危険性云々は結局デマだったのでは?(もちろん今後どうなるかは今は分からないけど) -- 名無しさん (2019-03-30 00:35:59)
- もう自民とその応援者がほぼほぼ国を蝕む癌みたいなものになってるのになに擁護しちゃってんの -- 名無しさん (2024-09-16 10:34:35)
最終更新:2024年10月24日 17:59