アットウィキロゴ

F-ZERO GX

登録日:2012/05/02 Fri 13:47:00
更新日:2026/07/14 Tue 14:58:41
所要時間:約 25 分で読めます




時速2000kmオーバー!
未知の世界を体感する快感。


モンスターマシンをねじ伏せろ

時速2000km/h。
秒速の反射神経で、コンマ0.01秒を競え。

ニンテンドー ゲームキューブ

F-ZEROGX


『F-ZERO GX』は、2003年に発売されたゲームキューブ用ソフトである。


<概要>

スーパーファミコンから続くF-ZEROシリーズの作品であり、据置ゲーム機としては3作目。
ハードが変わったため前作と比べてグラフィックはもちろん、コースもより複雑な物が増えた。
また、オリジナルマシンを作ったり、ストーリーモード(難易度高し)、さらにアーケード版の「F-ZERO AX」との連動など、たくさんの新要素が増えた。
開発にはセガも関わっているせいか、前作までとキャラクターデザインやBGMの曲調が異なり、後述するバグ技も相まってシリーズでも屈指のスピード感を持つ作品となっている。

なおアニメ放送前の作品なので、アニメオリジナルの人物、設定は登場しない。



<ゲームモード>

  • グランプリ
メインモード。30台でレースを行う。敵の速さがノービス、スタンダード、エキスパート、マスターの4つのクラスで、カップがルビーカップ、サファイアカップ、エメラルドカップ、ダイヤモンドカップ、AXカップ(隠し)の5つ。
1カップは5コースで行われ、コースは固定。つまり全部で25コース。(ほんとはもう一つあるけど)
レースはポイント制で、最終的に一番ポイントが高かったキャラが優勝。

優勝後はプレイヤーが選択していたキャラクターに対し3~4択でインタビューができ、サインを求めれたり意外な一面を知る事もできる。さらに難易度毎に質問できる内容が異なりマスターで優勝した場合SPムービーを鑑賞できたりと、やりこみ度は抜群。
このゲームの特性上、逆転のチャンスは有り余っているが、マスタークラスとなるとCPUからの攻撃が苛烈となり、インチキ染みた速さを見せることもあるので、当然全制覇は容易ではない。全パイロットのSPムービーを集めるとなると尚更。

  • VSバトル
文字のごとく2~4人で対戦できる。
復活する設定にできるためコースアウトしても、マシンが壊れても、初心者でも安心。

  • タイムアタック
文字のごとくタイムアタック。1人でひたすら新記録をめざそう。
自分の走りをゴーストとして保存できる。条件を満たせばスタッフゴーストも読み込めるが、スタッフゴーストは「普通の走り方ではない」ため勝つのは難しい。

  • プラクティス
週回数やCPUの数を指定して好きなように走れる。1週目からブーストが使えるのも特徴。

  • リプレイ
保存したリプレイを観覧するモード。

  • カスタマイズ
パーツを組み合わせてオリジナルマシンを作ったり、既存のマシンに痛車ステッカーを貼ることが出来る。さらにステッカーは自作できたりと、走る事以外にも楽しみがある。一つのメモリーカードにつき4台作成可能。
新しいマシンやコース等もここで購入する。

  • オプション
データのセーブやロード、コントローラの設定などが出来る。

手に入れたマシンのパイロットのプロフィールやマシンなどをじっくり見れる。
特にマシンは擦れ傷やすす汚れまで描かれており、結構凝ったデザインをしている事に気づいたりと、以外な発見をする事も。
またパイロットはそれぞれ専用のBGMがあり、作曲したのはなんとグランツーリスモでおなじみの嘉生大樹氏。


<登場マシン・パイロット>

全部で41台(隠し含み)登場する。どのマシンも特徴があり扱いやすいのもあれば、玄人向けなのも。
また今作のマシンの性能表記がアテにならないのも特徴。ボディが表記と異なり脆かったり、逆に頑丈だったり、最高速度が低かったり、逆に高かったりと、結構無茶苦茶である。


<ストーリーモード>

キャプテンファルコンとなっていろいろなミッションに挑戦するモード。
純粋に1位を目指すものもあれば、時間内にゴールするもの、一定速度以上で走り続けるものまである。
難易度はNORMAL・HARD・VERY HARDの3つ×9つのミッションがあるが、NORMALからして総じて難易度は高いため、慣れないうちは何十回もリトライすることになる。
最高難易度になるとかなり難しくなる。グランプリのマスタークラスがお遊びかと思えるほど。せめてもっと手心がほしかった。
なお難易度は(感じ方は人によってかなり違ってくるが)2話、3話、4話が「比較的」易しめ。
1話、5話、6話、はそこそこ難易度が高いが、ルールの性質上慣れさえすれば上の3つよりも楽と感じる人も。

8話、9話は狭かったり、ガードビームがなかったりしてコースの難度こそ高いが、相手CPUは1台だけとタイマン勝負であり、理不尽な速さはないので、コースさえ覚えれば比較的簡単…といったところ。

問題なのが7話。これについては満場一致でノーマルでさえめちゃくちゃ難しくてクリアを投げたくなるくらい。
ブラックシャドーとブラッドファルコンが、なんらかの補正でもかかってるんじゃないかというくらい、頭一つ抜けて速いうえ、精度の高いスピンアタックで全力で殺しにかかってくる。

「けどまぁH以上なんてやり込み派向けの要素だし…」と思われるかもしれないが…


<AXとの連動>

メモリーカードをアーケード版である「F-ZERO AX」に挿せばAX専用のコースやマシンをGXに持っていくことが出来る。
が、稼動から十年以上たっているため動いている筐体もほとんど無いと思われる。
なのでAXのコンテンツを持ってくるのは不可能・・・かと思われるが実はGX単体でもAXのコンテンツは手に入る。
その方法は、ストーリーモードをVERY HARDでクリアすることである。


ちなみにマジックシーガルのみ「全ステージのH攻略」となっている。正直7話がノーマルでさえ鬼門、他のステージだって「比較的」マシというレベルなのでその難易度はお察しください。


<良い点と悪い点>

独特な世界観やシステムは未だに色あせることはない。これまでのロック系のBGMと異なりテクノ系が多く、これがスピード感とマッチして独特の没入感を出す。
一方プログラムが対応しきれなかったのか、ゴール判定が曖昧だったり、奇妙な動きをすれば速くなったりする。
特に「蛇行走法(ドリドリ)」の異様さは壮絶。また本作は様々な仕様やバグの影響で”重量級ゲー”となっており、逆に軽量級は全体的に不遇となっている。
ストーリーモードの難しさも話題で、これを攻略するためにドリドリに手を出して戻れなくなるということも。
タイムアタックはカオスそのものというか、もうレースゲームとして色々と怪しい。

いろいろ問題点はあるが、F-ZEROの醍醐味であるスピード感については存分に押し出されており、はまれば楽しいゲームになっている。
難易度の高いモードに挑まずとも、好きな難易度を好きなマシンで気軽に走ったり、自分だけのカスタムマシンでドライブするといった楽しみ方もまた良いもの。
現在はSwitch2専用のNintendo Classics ニンテンドーゲームキューブにて配信中(ただし操作感は実機とやや異なる)なので、機会があればぜひとも遊んでいただきたい。


<余談>

本作に合わせてロジクール社からGC専用ステアリングコントローラー「SPEED FORCE」が発売されている。
他の作品のレースゲームでも使えるが、操作性の都合上で実質的に本作専用と言える。

ちなみにアーケード版「F-ZERO AX」のプレイが困難になりつつあるが、2012年末にある事実が判明した。
実は、本作のデータ内に「F-ZERO AX」が丸ごと入っていると言う事が確認されたという話である。
ただし、それをするにはゲームデータを改造する事になるので推奨はしない。

+ ちょっとした考察
ここ数年、「F-ZEROの次回作が発売されない」ということがよく話題になる。
これはマリオカートシリーズの人気に押されがちだからだとたびたび説明されるし実際そうなのだが、もうひとつ理由として絡んでいそうなのがNo.31以降のマシンとキャラの存在。
今作には登録No.35の「シルバーラット」のパイロットとして、「ダイゴロー」というサムライ・ゴローの息子が登場する。

一方、F-ZEROは「ファルコン伝説」としてアニメ化し、これは本来のF-ZEROの設定とまったく異なるものの非常に高い人気を博した。
この作品ではサムライ・ゴローには「リサ・ブリリアント」という奥さんがおり、登録No.33のマシン「パンツァーエメラルド」のパイロットとして登場する。
そして子供は登場していない。

……あれ? この2つの世界、共存できなくない? キャラ設定も全然違うし……

しかも困ったことにどちらの世界観にも熱烈なファンがおり、片方しかプレイしていないという人は結構多い。さらに No.31〜40のキャラはSEGA開発陣が考案した、すなわち版権がSEGA側にある というややこしい問題もある。
権利関係などもあり、もはや解決できない段階まで来てしまって今に至ったと考えられなくもない。

F-ZERO99の開発には、「こりゃあ……マリオカートでよいですね!」という疑問に対する回答と、どうすることもできなかった設定に触れずにやり過ごすという2つの合理的な理由があった…といった見方もできるのだ。

ただしこれはあくまで考察に過ぎず、公式から明言されたわけでは無いことを留意していただきたい。



追記・修正はストーリーモードの最高難易度を全てクリアした人にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年07月14日 14:58

*1 ただし応急処置がメインな模様で、本格的な復活はサイバスティック社が担当している。アニメ「ファルコン伝説」ではスチュワートが復活させている

*2 バイオレックス「アイツだけまずそう」デジボーイ「生態研究したら面白そう」プリンシア「今まで見たことがないタイプで素敵」

*3 自身の夢としてオーバーオールを着て毎日を楽しく過ごせる人間になりたいと語っている。

*4 このスペースダイナミクス社もスターフォックスに登場する企業でアーウィンの製作を担当していた。

*5 曰く、優勝賞金は全額食費に消えるとの事

*6 インタビューにて『事故に気を付けないと俺みたいになるんだな』と警告したり『ただ生きるだけの人生に意味はないんだな。死んでから気づいたんだな』と発言している。

*7 ファンがいることに涙したり、賞金を全部ゴローの被害者に寄付したりしている。ちなみに彼の復讐というのも、命を取るなんて大それたものでなく、赤っ恥をかかせた上にゲンコツを食らわせるというもの。

*8 これはジーニーが日ごろの悪行が原因で命を狙われることが多いことから、身を守るためにマシンのボディ強度を最高レベルまで引き上げているという設定

*9 これはチャイナル星人は平均寿命200歳と長生きなうえ、大人になっても姿はあまり変わらないという特性故である。

*10 ムービーで海に入っても問題ないところを見ると耐水性及びサビには強いらしい

*11 実際クリアできる人間の方が少なかった。まぁ本来AXと連動してアンロックさせていくものだから多少はね?