F-ZERO GX

登録日:2012/05/02 Fri 13:47:00
更新日:2025/10/10 Fri 08:33:36NEW!
所要時間:約 5 分で読めます




時速2000kmオーバー!

未知の世界を体感する快感。


F-ZEROGX



F-ZERO GXは、2003年に発売されたゲームキューブ用ソフトである。


概要

スーパーファミコンから続くF-ZEROシリーズの作品であり、据置ゲーム機としては3作目。
ハードが変わったため前作と比べてグラフィックはもちろん、コースもより複雑な物が増えた。
また、オリジナルマシンを作ったり、ストーリーモード(難易度高し)、さらにアーケード版の「F-ZERO AX」との連動など、たくさんの新要素が増えた。
開発にはセガも関わっているせいか、スピード感の演出がすごい・・・・感じがする。
アニメ放送前の作品なので、アニメオリジナルの人物、設定は登場しない。


ゲームモード

  • グランプリ
メインモード。30台でレースを行う。敵の速さがノービス、スタンダード、エキスパート、マスターの4つのクラスで、
カップがルビーカップ、サファイアカップ、エメラルドカップ、ダイアモンドカップ、AXカップ(隠し)の5つ。
1カップは5コースで行われ、コースは固定。つまり全部で25コース。*1
レースはポイント制で、最終的に一番ポイントが高かったキャラが優勝。
このゲームの特性上、逆転のチャンスは有り余っている。

  • VSバトル
文字のごとく2~4人で対戦できる。
復活する設定にできるためコースアウトしても、マシンが壊れても、初心者でも安心。

  • タイムアタック
文字のごとくタイムアタック。1人でひたすら新記録をめざそう。
自分の走りをゴーストとして保存できる。条件を満たせばスタッフゴーストも読み込めるが、スタッフゴーストは「普通の走り方ではない」ため勝つのは難しい

  • プラクティス
週回数やCPUの数を指定して好きなように走れる。

  • ストーリー

  • リプレイ
保存したリプレイを観覧するモード。
レース中の様子を自動でカッコ良い映像に仕上げてくれる。

  • カスタマイズ
パーツを組み合わせてオリジナルマシンを作ったり、既存のマシンに痛車ステッカーを貼ることが出来る。(ステッカーは自作できる)
新しいマシン等もここで購入する。

  • オプション
データのセーブやロード、コントローラの設定などが出来る。

手に入れたマシンのパイロットのプロフィールやマシンなどをじっくり見れる。
特にマシンは擦れ傷やすす汚れまで描かれているのでよく見てほしい。
パイロットはそれぞれ専用のBGMがあり、作曲したのはなんとグランツーリスモでおなじみの嘉生大樹氏。


登場マシン・パイロット

全部で41台(隠し含み)登場する。どのマシンも特徴があり扱いやすいのもあれば、玄人向けなのも。


ストーリーモード

キャプテンファルコンとなっていろいろなミッションに挑戦するモード。
純粋に1位を目指すものもあれば、時間内にゴールするもの、一定速度以上で走り続けるものまである。
難易度はNORMAL・HARD・VERY HARDの3つ×9つのミッションがあるが、NORMALからして総じて難易度は高いため、慣れないうちは何十回もリトライすることになる。
最高難易度になるとかなり難しくなる。グランプリのマスタークラスがお遊びかと思えるほど。せめてもっと手心がほしかった。

なお難易度としては、2話、3話、4話が「比較的」易しめ。
1話、5話、6話、9話はそこそこ難易度が高いが、ルールの性質上慣れさえすれば上の3つよりも楽と感じる人も。
8話はさらに難易度が高めなのだがここまで来れる(=後述の7話をクリア出来る)人ならクリアは不可能ではないだろう。

問題なのが7話。これがノーマルでさえめちゃくちゃ難しくてクリアを投げたくなるくらい。

「けどまぁH以上なんてやり込み派向けの要素だし…」と思われるかもしれないが…

F-ZEROAXとの連動

メモリーカードをアーケード版である「F-ZERO AX」に挿せばAX専用のコースやマシンをGXに持っていくことが出来る。
が、稼動から20年以上たっているため動いている筐体もほとんど無い。
なのでAXのコンテンツを持ってくるのは不可能・・・かと思われるが実はGX単体でもAXのコンテンツは手に入る。
その方法は、ストーリーモードをVERY HARDでクリアすることである。


ちなみにマジックシーガルのみアンロック条件が「全話のH攻略」となっている。正直7がノーマルでさえ鬼門、残りの8ステージだって「比較的」簡単というレベルなのでその難易度はお察しください。


良い点と悪い点

独特な世界観やシステムは未だに色あせることはない。これまでのロック系のBGMと異なりテクノ系が多く、これがスピード感とマッチして独特の没入感を出す。
一方プログラムが対応しきれなかったのか、ゴール判定が曖昧だったり、奇妙な動きをすれば速くなったりする。
特に「蛇行走法(ドリドリ)」の異様さは壮絶。
ストーリーモードの難しさも話題で、これを攻略するためにドリドリに手を出して戻れなくなるということも。
タイムアタックはカオスそのものというか、もうレースゲームとして色々と怪しい。

いろいろ問題点はあるが、はまれば楽しいゲームになっている。
難易度の高いモードに挑まずとも、好きな難易度を好きなマシンで気軽に走ったり、自分だけのカスタムマシンでドライブするという楽しみ方もまた良いもの。
機会があればぜひとも遊んでいただきたい。


余談

本作に合わせてロジクール社からGC専用ステアリングコントローラー「SPEED FORCE」が発売されている。
他の作品のレースゲームでも使えるが、操作性の都合上で実質的に本作専用と言える。

ちなみにアーケード版「F-ZERO AX」のプレイが困難になりつつあるが、2012年末にある事実が判明した。
実は、本作のデータ内に「F-ZERO AX」が丸ごと入っていると言う事が確認されたという話である。
ただし、それをするにはゲームデータを改造する事になるので推奨はしない。



追記・修正はストーリーモードの最高難易度を全てクリアした人にお願いします。



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最終更新:2025年10月10日 08:33

*1 厳密にはコースはもう一つあるがグランプリでは走れない。

*2 バイオレックス「アイツだけまずそう」デジボーイ「生態研究したら面白そう」プリンシア「今まで見たことがないタイプで素敵」

*3 曰く、優勝賞金は全額食費に消えるとの事

*4 インタビューにて『事故に気を付けないと俺みたいになるんだな』と警告したり『ただ生きるだけの人生に意味はないんだな。死んでから気づいたんだな。』と発言している。

*5 ファンがいることに涙したり、賞金を全部ゴローの被害者に寄付したりしている。ちなみに彼の復讐というのも、命を取るなんて大それたものでなく、赤っ恥をかかせた上にゲンコツを食らわせるというもの。

*6 これはチャイナル星人は平均寿命200歳と長生きなうえ、大人になっても姿はあまり変わらないという特性故である。

*7 ムービーで海に入っても問題ないところを見ると耐水性及びサビには強いらしい

*8 そっくりな見た目、鳥の名を冠した名前とマシン名、性格こそ違うが根っこは悪を許さぬ正義漢など

*9 実際クリアできる人間の方が少なかった。まぁ本来AXと連動してアンロックさせていくものだから多少はね?