パラガス

登録日:2012/02/23 Thu 17:50:54
更新日:2025/04/26 Sat 21:00:37
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「オレたち親子が、どんなに貴様の父ベジータ王を憎んでいたか分かるまい……」



パラガスとは、テレビアニメ『ドラゴンボールZ』の劇場版『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』に登場したキャラクター。
声優:家弓家正、宝亀克寿(『ドラゴンボールヒーローズ』/映画『ドラゴンボール超 ブロリー』)

本項では『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』に登場したパラガスについて扱う。
ドラゴンボール超 ブロリー』でのパラガスについては同作やそちらのブロリーの項を参照。


●概要でございます。

サイヤ人の生き残りの一人で、ブロリーの親父
褐色肌をした中年の風貌で、サイヤ人の戦闘服に似たプロテクターの上に白いマントを羽織っている。
左目は潰れて十字傷が走っており、太腿にもそれと似た古傷が残っている。

知略に優れて人脈もあるという、どうにも短慮な輩が多い純粋なサイヤ人の中では異色の存在。
銀河の至る所から集めたならず者を多数配下に従え、そんな彼らの反逆ひとつ起こさせずに一芝居打たせるなど、曲がりなりにも大規模な組織の長としての統率力を感じさせられる。

ベジータ王に謁見が許されたり、下級戦士バーダックのことはおろか、その息子カカロットの地球での呼び名さえも知っていたり、未来から来たトランクスの存在も認知している事から、目的となる人物だけでなく周囲の者についてもしっかりと下調べをしたり、食事を振舞ってもてなそうとするなど、マメで気配りが出来る一面もある。

なお、ベジータ王も「サイヤ人の中では珍しく知略や組織運営に長け、蛮族同然だったサイヤ人社会を当代で統一国家にまで昇華させた」という設定があるため、もしかしたらパラガスは惑星ベジータの組織面における大幹部としてベジータ王に重用されていたのかもしれない*1


既に老体のため、体力や戦闘力は衰えているが、あのブロリーの親父だけあって全盛期は相当の戦闘力があるエリートだったと考えられる。
主にブロリーのせいで死の淵から何度も蘇ることで耐久力が上がっていたのか、はたまたギャグ補正がかかっていたのか、超サイヤ人化したベジータの攻撃に巻き込まれても無傷で済んだ。
実は強いのではないだろうか?
というより、羽交い絞めにされてベジータ王の零距離処刑ビームを食らっても死亡しない、宇宙から集めたならず者が寝首をかこうとしない*2事から、実際強い部類に入ると思われる。
なお、本人の言によると制御状態のブロリーよりは戦闘力が高い模様。


●来歴でもいかがかな?

その昔、赤ん坊だったブロリーの異常な戦闘力*3により、王家の地位が脅かされると考えたベジータ王はブロリーの抹殺を配下達に命令。

それを知ったパラガスは玉座の間に駆けつけ、
「ブロリーは必ず! 将来惑星ベジータの、ベジータ王子の役に立つ、優秀な戦士に育つはずです! お助けください!」とベジータ王にブロリーの助命を嘆願。

しかし、戦闘力の高さそのものが抹殺理由であるため全く聞き入れられず*4、パラガスは息子共々瀕死の重傷を負わされ、ゴミのように捨てられてしまった。

しかし、フリーザによる惑星ベジータの破壊に反応してブロリーの潜在能力が覚醒。
パラガスと自分の周りにバリアを張り、逃げ延びることに成功したのであった。

その後、ブロリーは成長していくごとに戦闘力が増大、それに伴いパラガスの制御も効かなくなるほど凶暴化が進んでいく。
ついには暴れるブロリーを押さえこもうとして逆に左目を潰されてしまい*5、その強大・凶悪さに恐怖を覚えたパラガスはブロリーの人格と戦闘力の制御を画策。
優秀な科学者を抜擢し、なんとか制御装置の開発に成功したパラガスは寝ているブロリーに襲いかかり、無理矢理装置を装着させる。

ブロリー「親父ぃ……なんだぁ?……へあっっ!?

こうしてパラガスは全宇宙を支配できる力を手に入れたのだった。


●本編での活躍です。なんなりとご覧ください。

ブロリーを支配下に置いてから十数年後、パラガスはいかなる方法によってか、ベジータやその息子トランクスが地球に移住していることを知る。
そこでパラガスは「ベジータ王家への復讐」と「宇宙の中で一番環境が整った美しい地球に移住し、そこを本拠地として帝国を建設する」ことを目標として、計画を立てる。

そのために、謎の巨大彗星・グモリー彗星が激突して消滅する運命にある星を見つけて、そこを占拠して「新惑星ベジータ」と命名。
制御下に置いたブロリーに惑星シャモを襲わせ、住民を奴隷として宮殿を造らせたり、銀河の到るところから集めたならず者たちやフリーザ軍残党兵士などをかき集め、奴隷どもの監督官や兵士・従僕として組織。
またブロリーを使って南の銀河一帯を荒廃させ、「恐るべき超サイヤ人」の痕跡を残させた。
その上で、グモリー彗星激突を翌日に控えたタイミングで大型宇宙船で地球を訪問。
春の宴会に顔を出していたベジータの前に現れ、「惑星ベジータの復興とサイヤ人王国の復活」「伝説の超サイヤ人との戦い」といった、ベジータの興味を引く話を開陳し、まんまとベジータやその息子トランクスを新惑星ベジータに招き寄せる。

あとは翌日夜までベジータを足止めし、適当なタイミングで*6自分とブロリー(あとは必要と思われる要員、例えば制御装置を整備する科学者など)だけで大型宇宙船に乗って地球に向けて発進し、残されたベジータ一行をグモリー彗星の激突によって消し去るだけだった。

ちなみにグモリー彗星の接近を観測する際、何故か異様に興奮していた。
そしてこの光景を見ていたモアを何故か抹殺。*7

こんな回りくどい計画を立てたのには理由があり、単純にブロリーを地球に連れて行ってベジータと戦わせてしまえば、地球の被害が甚大であるため。
パラガスが欲しいのはあくまで「宇宙の中で一番環境が整った美しい地球」であり、戦いで荒廃しては地球の価値は半減するうえ、万が一星ごと消し飛んだら元も子もないのである。

また、この計画から見て分かるとおり、ベジータ親子を殺す切り札はあくまでグモリー彗星であり、ブロリーを戦わせるつもりはまったくなかった
パラガスは劇中で制御装置を発動させる場面がいくつかあるが、必ず冷や汗を浮かべており、使用後にはすぐ科学者のメンテナンスを受けるなど、「いつまでも制御装置がブロリーに効くとは思えない」という懸念もあったようである。
サイヤ人は単純かつ粗暴な人物が多いが、「強大な戦闘力を持つブロリーを制御下に置きながらあえて使わない」「直接手を下さない戦いを考える」など、サイヤ人としては極めて異例な考え方をしている。


しかし、ブロリーと悟空の因縁があったとはいえベジータ以外の引き留めに関しては詰めが甘く、グモリー彗星の到着を待たずして一行に本性を悟られてしまう。
そして孫悟空のでしゃばり行為により事態は急変。
ベジータの目の前で伝説の超サイヤ人はブロリーであることをバラされ、周辺を見てきたトランクスからも\嘘です!/\全て嘘です!!/と看破され、
トドメに悟飯と一緒に現れたシャモ星人の「あいつ(ブロリー)だぁ!俺たちの星で暴れたのは!」との証言により、ブロリーを使っての破壊活動も露見してしまう。

「やっと能天気なお前でも呑み込めたようだな…」

本性を露わにしたパラガスはペラペラと計画を説明した後、グモリー彗星を待つことなくブロリーを操り皆殺しにしようとするが、ご存知の通りブロリーは悟空に異常な恨みを持つがために、制御すら乗り越えて勝手に伝説の超サイヤ人化し大暴走。
同時に制御装置も完全に破壊されてしまう。

暴走し手が付けれなくなったブロリーによって計画が何もかもお終いになってしまったパラガスは、
悟空達とブロリーの戦いをよそに「可哀想だが」とブロリーを見捨て*8一人用のポッドで新惑星ベジータから脱出しようとする。

ところがパラガスがポッドに乗り込んだ瞬間。


「どこへ行くんだぁ?」


ブロリーがまさかの帰投。


「お、お前と一緒に…ひ、避難する準備だぁ!」

と、咄嗟に嘘をつきなんとか誤魔化そうとするが、


「一人用のポッドでかぁ?」


…と矛盾を鋭く指摘されたパラガスはそのままポッドごと押し潰されて死亡。


「自分の子供に殺されるとは、これもサイヤ人の定めか……!」


スクラップと化した一人用のポッドは彗星へと一直線に綺麗に投げ飛ばされていきました。

「この俺が星の爆発くらいで死ぬと思っているのか?」

なお、MADの見過ぎで感覚が麻痺している人も多いとは思うが、このシーンはギャグシーンではない。


●主な台詞なのだからなぁ。


「探しましたぞ、ベジータ王子。」

「パラガスでございます。(エエエエ~♪)*9

「あなたもどうぞ? ベジータ王の血を引く、トランクス王子…」

「息子です。なんなりとお使いください。」

「よく来たなカカロット\テレッテレー♪/。いや、孫悟空。バーダックの倅だろう?」

「ハッ、夕食でもいかがかな?」

「ではごゆっくり…」

「いいぞぉ…その調子だ……どんどん近づけ…グモリー彗星よ…
ふーっふっふwふわぁあーはぁーはぁーはーっwうあぁーはぁーはぁーはぁーはぁーはっwふぁっはっはっはっはぁーっwwひぁっはっはっはっww

「ブロリーのサイヤ人としての本能がカカロットのパワーで目覚めさせられ、コントロールの壁を乗り越え始めたというのか?もしそうだとしたら俺のこれまでの苦労が・・・」(迫り来る親父ィの股間)

「シュワット!?」(「しまった!?」の空耳)

「明日まで、明日までお待ちください!」

「やっと能天気なお前でも飲み込めたようだな。全てはお前の息子の言う通りだ。」

「こぉ~んな最低の星には何の未練もない…」

「ベジータ星の王などと、その気になっていたお前の姿はお笑いだったぜ。*10

「俺の狙いは北の銀河の地球なのだからなぁ。ふぁ~ははははww*11

「俺とブロリーの帝国は、ゑゑ!?い遠に不滅になるというわけだぁ!!」

「ハハハハハ!いいぞぉ!もはや彗星など待つ必要はない!今のお前のパワーでサイヤ人をこの世から消し去ってしまえ〜!」\ピロロロロー/*12

「door!?」

「やめろブロリー!それ以上気を高めるな!やめろブロリー!落ち着けぇ!」

「ブロリーと2人で全宇宙を支配しようとした俺の計画も、何もかもおしまいだぁ…」

「さぁ、死の恐怖を味わいながらブロリーに八つ裂きにされるがいい。腐☆腐☆

「よぉく見ろぉ、地獄に行ってもこんなに面白い殺戮ショーは見られんぞ…」

「お……お前といっしょに、避難する準備だぁ!」

「自分の子供に殺されるとは…これもサイヤ人の運命か…」

●本編以外の活躍もどうぞ?

ネットでは空前のブロリーブームにより、劇場版限定の脇役にしてはなかなかのネタ人気キャラ。
逆再生での迷言もそれなりにあり、「あーう☆」「おとなのおねえさんいいね」などが特に有名。

  • 劇場版『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!! 悟空とベジータ』
フリーザ達と共に地獄から蘇って登場。
その際に普段下に穿いている物が全く見られないのはどうしたものか…。

なんとブロリーと共にメイン敵キャラクターとして登場。
さらにそのショー内の台詞にて悟空に制御装置を着けたのち、「これで…お前は私のモノ♂だ。後でじっくり♂調教♂して、私の言うことしか聞けぬようにしてやる……」という問題発言までやらかした。

また、ベジータに自分から勝負を挑みボコボコにされて喜ぶという問題行動までやらかした。
加えてブルマの猫やネズミの鳴きまねに騙されたり、地球人、それも一般人であるはずの彼女にすら追いつけない程の体たらくも見せた。

結局、覚醒したブロリーに吹っ飛ばされて消滅した…かに思えたのだが当たり所が良かったのか生き延びており、会場の子供たちの元気を貰った悟空の超かめはめ波を浴びて丸焦げにされたブロリー共々這う這うの体で逃げ去って行った。
なお声優は映画と同じ家弓氏だが、同氏は翌2011年の『ドラゴンボールヒーローズ』以降はパラガスを演じることなく2014年に逝去しているため、氏が生前最後に演じたパラガスではないかと思われる。

  • DCDドラゴンボールヒーローズ
本編で戦闘シーンがなかったので、ゲームでは名前が出るだけだったり立ち絵だけだったりとあまり目立っていなかったが、なんとでまさかのカード化。

必殺技はデッドパニッシャー。恐らくモアを葬った時の技であろう。なお、そのモアもアンゴルと共にヒーローズに参戦した。
アビリティはサポートになったとき他のメンバーのチャージインパクトスピードを遅くする「制御装置」、対象が単体化したが気力も回復する「改良型制御装置」をもつ。これらはブロリーに対しては効果が高くなる。
ブロリーはもともとのチャージインパクトスピードが早いカードが多く、カードによっては自分から早くしたりするので実に相性が良い。
他にはベジータかベジータ王を攻撃した時、敵に与えるダメージが2倍になる「王家への恨み」、バトル開始時にパワーが2000以下の仲間のパワーが2倍になる「帝国建設の野望」など攻撃よりサポートに優れたカードの方が多い。

本作では宝亀克寿氏が代役として担当している。パラガス参戦当時に家弓氏が体調不良により休業していた為だと思われるが、詳細は不明。


●パ……パラガス:ゼノを、解説する準備だぁ!

ゲーム『スーパードラゴンボールヒーローズ』のオリジナルストーリー「暗黒魔界編」に登場する、劇場版とは別時空のパラガス。

魔神トワの配下に付き、瞑れていた左目にはトワの作った洗脳装置である眼帯を装着している。
洗脳の影響なのか右目は真っ赤に充血し、本編より狂気的な印象を受ける。
服装も劇場版のあの戦闘服から変化し、全体的に黒を中心とした着色となりグローブとマントの色は白からワインレッドの物になった。
サイヤ人の戦闘力アップに影響のある暗黒魔界のおかげか、本編よりは戦闘力は大きく向上している模様。

息子が超サイヤ人4に覚醒しているという更に厄介そうな状況以外は本編とさほど変わらなかったと思われる。
その息子のブロリー:ゼノはタイムパトローラーの孫悟空:ゼノに敗北して地獄でお眠りしていたが、
その際にブロリーに洗脳装置である暗黒魔界の仮面を装着した。

ブロリーの洗脳成功をトワに報告する際にトランクス:ゼノ達にその現場を目撃され、彼ら一行と戦闘状態に入る。
しかし、戦いの途中に自らの意志で戦線を離脱して退散した。
暗黒魔界の洗脳下にあったサイヤ人とは少し様子が違う挙動に、トランクス:ゼノはパラガスに疑問を抱くことになる。
ちなみに、ブロリーと面識があるトランクス:ゼノはパラガスの存在を覚えておらず、初対面以降も認識できていない……親父ぃ。

その後、メチカブラの野望を阻止しようとするタイムパトローラー達の前にトワや暗黒仮面王に連れられて姿を現す。
暗黒仮面王の正体はベジータ王:ゼノなのだが、バーダック:ゼノとの戦闘の中でついにその全貌を明らかにする。
ベジータ王:ゼノの力の前に、自身も暗黒魔界の仮面の力を利用して対抗しようとするが、強大にパワーアップをした王は怯むこともなく彼を圧倒する。

その時、パラガス:ゼノはベジータ王:ゼノに突如として襲い掛かった。

実はパラガス:ゼノはトワの洗脳下に置かれておらず、暗黒帝国軍に入っていたのもベジータ王:ゼノを倒す狙いだったのだ。
戦闘で消耗していたベジータ王:ゼノには不意打ちが致命傷となり、自身に牙を向けたサイヤ人の彼らを見下しながらも屈辱の中で死亡した。
これにはバーダックも良いところを取られたと苦笑い気味だった。

パラレル時空の人物だが、パラガスはついにベジータ王への復讐を成し遂げたのだった。
パラガス「今ここに貴方(バーダック:ゼノ)を迎え、悲願は達成されました……」
雑誌などでの紹介によると、パラガス:ゼノは暗黒魔界と敵対していたバーダック:ゼノに対して本心ではベジータ王:ゼノの撃破を願っていた模様。


●俺とブロリーの親子関係という訳だぁ

ご存知の通り、ブロリーは破壊と殺戮を楽しむ悪魔たんであり、実の親父ぃも上記のように潰してポイしたのだが、
パラガスが自分を見捨てて逃げ出すまでカカロット達をいたぶって遊んでおり、パラガスを攻撃するそぶりが一切無かった。
逆恨みとはいえ追放の原因となった王子ベジータですら向こうから攻撃してこない限り無視していたのだが、パラガスに対しては自分からわざわざ殺しに行っている。
この事から「自分を見捨てて逃げようとしなければ攻撃されなかったのでは?」という考察も有ったり無かったりする*13

ブロリーが変身して無類の強さを見せた最初こそ楽しそうに観戦とか命令とかしていたが、「自分の思い通りにコントロールして暴れてるわけではない危険極まりない凶暴なサイヤ人」など、「破壊」ではなく「支配」を求めるパラガスからすれば厄介極まりないだけである。
ほんの少しブロリーの戦いっぷりを見てそれを察したのか、パラガスはいつの間にかブロリーの傍から消えている。

本来のパラガスの計画はグモリー彗星でベジータたちを新惑星ベジータ諸共抹殺することで、ブロリーが悟空と出会うことなくベジータたちを始末できていれば、見捨てて逃げる気は無かったと思われる。

現に次々回作では死に掛けてたブロリーが一人用のポッドで脱出して地球に到着していたあたり、ブロリーもポッドで新惑星べジータから逃げる算段・ポッドの位置程度は知らされていたはずである。

が、ブロリーにばれないように戦いの場から遠く離れた場所で一人逃げようとしたのを*14、ホラーじみた演出で現れるブロリーに発見され、
そして問答無用で殺すのではなくわざわざ「どこへ行くんだぁ…?」と判りきった質問をされ、そこでさらに苦しい言い訳をした親父ぃを「雄たけびを上げながら」しかも即死ではなくじわじわ死ぬようにポッドを潰してるあたり、今まで親父ぃに自由を奪われていたことへの恨みは相当であったと思われる。

それでも過去では興奮のあまり親父ぃの目を潰した後も親子で生活し、
「睡眠中」という無防備な自分に制御装置を着けに来たパラガスを見て一瞬気の抜けた感じに「親父ぃ…何だぁ…?」と、リラックスした感じで反応している事から、
制御装置をつけられる前はパラガスに対して心を許していた事がうかがえる。
親子としてか、都合の良い世話係なのかは不明だが。
また、制御装置を付けられた後であっても、隙を見て装置を奪うようなことはせず、ベジータの部下として働くという命令にも素直に従っていることから*15、父としてある程度信頼を置いていたと思わせる部分もある。

パラガス側も劇中のように息子を自分の良いように使っていたが、
「俺たちの帝国」
(見捨てる事になって)「かわいそうだが」
「俺たち親子がどんなに貴様の父べジータ王を憎んでいたか分かるまい」
と、何かにつけて自分とブロリーをセット扱いで言ってる辺り、
時間の経過で歪んでは行ったが、息子への情はそれなりにあったことがうかがえる。

本来なら思うままに暴れて手の施しようがない暴力息子(超絶強い)等から逃げてしまったほうが人生楽だったろうが、パラガスはそうはしなかった。
……というか、そもそも息子の助命嘆願を王の前で必死になってまでやっていた。

後に本作の脚本を描いた小山高生氏は「ブロリーはパラガスを父として尊敬していたが、強大なパワーに心を支配されてパラガスを殺してしまった(要約)」と発言している。

「親子仲が悪くない」と解釈したゲームも有り、DSのあるゲームでは原作と違い、パラガスが逃げずにブロリーがカカロット達をあの世に送るのを見届けた後、その後もブロリーが素直に親父ぃのいう事を聞いてる物もある*16
ちなみにそのゲームでは、ミスターサタンが記憶喪失になったブロリーを助け、特になんも装置を使わずブロリーに慕われ(デブブウと似たポジション)、
伝説の超サイヤ人化した後も彼に体を張って説得されたことに応じ、なんと自分で変身を解除して悟空と和解する等、
親父ぃよりも親父ぃしているストーリーもある*17。パラガス…。

一方、ゲロから洗脳されかけると「せっかく親父のコントロールから開放されたというのに…!」と、
制御装置をつけた後は親父ぃを怨んでいると解釈できる描写を盛り込んでいるゲームもある。

『スーパードラゴンボールヒーローズ』の暗黒帝国編のアニメPVにおいて、パラガス:ゼノが魔人トワとの共同作業によるブロリーダーク制御に失敗した際には、トワの方が真っ先に襲われて致命傷を受けている。
パラガス:ゼノの存在はその後フェードアウトしているのだが、トワの方が先に狙われた辺りはブロリーもパラガスに情はあったと見えなくもない。


暴れるブロリーを羽交い絞めにして止めようとしたりするあたり、親としての努力の跡がうかがい知れるが、
いずれにせよ、息子の力を他者との共存の為に「失くす」「抑制する」のではなく、自分の復讐のために「利用する」とした辺りから、パラガスの遠大な死亡フラグが立ったと言えるだろう……。




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最終更新:2025年04月26日 21:00

*1 だが、それ故に「組織を乗っ取れるほどの知略に長けた大幹部に突然変異で強力無比な息子が産まれた」ことを忌まれて粛清されたとするなら皮肉である。

*2 ブロリーに関しても制御装置を奪えば無力化出来るので不意打ちならば普通にパラガスでも危ういのだ。

*3 誕生直後で10000を記録しており、その値はナッパを凌駕しバーダックに匹敵するほど。

*4 正確には、「王子の役に立つ優秀な戦士に育つはず」という発言に「だから困るのじゃ」と返している。ベジータ王が恐れていたのはブロリーの強さではなく、「天才児のベジータ王子」が「突然変異のブロリー」と繋がることだったのかもしれない。

*5 サイヤ人は宇宙空間で長期間生きられないという話があるが、目を潰された時、パラガスとブロリーは普通に宇宙空間を漂っていた。

*6 「今度は自分とブロリーで伝説の超サイヤ人を探しに行きます」などと言うつもりだったのだろう。

*7 計画漏洩を防ぐための行動だろうが、当のモアはパラガスに忠義を誓っていたので普通に理不尽。

*8 旧惑星ベジータの件からしてブロリーが自力で生き延びる可能性もあったわけだが、どう考えていたかは不明。

*9 クリリンの歌が入ってしまっている。

*10 この台詞の逆再生がかなり有名。

*11 これの逆再生も有名。 あ~う☆

*12 効果音が「しまえ~」の部分と重なっている。なおこの音はブロリーにかぶせている制御装置のコントローラーから出ているとされる。コントローラーを持っていることをすっかり忘れていたパラガスがうっかり「ってしまえ~」と発言してしまったので、コントローラーが命令と誤認して制御装置へ信号を飛ばしてしまった場面である。直後に発光するコントローラーを見て青ざめるパラガスの顔が…

*13 尤も、暴走したブロリーを説得することは不可能だろうし、パラガス本人としては見捨てる以外の選択肢はなかったのだが

*14 劇中では描写されていないが、ポッド自体はコントローラーで自在に遠隔操作できるので、ブロリーが戦いに夢中になってる間に自分のポッドだけを遠く離れた場所に移動させていた可能性もある。

*15 このときブロリーはベジータに敬語で会話しており、演技とはいえ暴走した彼からは考えられない行動である

*16 強い敵と戦いたい衝動に駆られるブロリーのためにわざわざパラガスが敵を探してくるシナリオとなっているが、結局カカロットと戦いたいという衝動には代えられないというオチで終わる。

*17 パラガスは機械での制御の利かないブロリーを切り捨てたが、サタンは自ら矢面に立って呼びかけたのが最大の違い