プロップサイクル

登録日:2014/06/29 Sun 00:22:00
更新日:2023/04/14 Fri 12:34:41
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「伝説の"こぎ大王"」

『プロップサイクル』は、1996年頃にナムコから展開されていたアーケードゲーム
「ゼビウス」の遠山茂樹氏によって企画された。

【概要】

ゲームセンターの景気が今より良かった頃に開発された、いわゆる「体感ゲーム」の一種。
スポーツジムとかにある「エアロバイク」がそのままコントローラーとして設置されており、
ペダルを漕いで人力飛行機を操縦し、制限時間内にステージに浮かぶ赤い風船を全部割るという内容。

当時テレビ朝日のゴールデンタイムで放送されていたゲーム番組「超次元タイムボンバー」にて、
二人乗りに改造された同ゲーム「SKY HIGH」が導入されていた。
同番組では前の人がハンドル操作、後ろの人がペダルを漕ぐという方式で、
ミスをすると手に電流が流れるという仕様だった。

ステージは全4つ。
最初の3ステージをクリアすると、隠しステージの「ソリター」に行くことが出来る。

【背景設定】(読み飛ばし可)

200年前に超重力兵器「テスラ爆弾」によって文明が滅んだ世界。
人々は自らを滅ぼしたハイテクノロジーを捨て、蒸気機関を中心とした素朴な生活に回帰した。
だが兵器の影響で地形の起伏が激しくなった世界で生き延びるため、飛行技術だけが歪に発達。
その英知を結集して作り上げられたのが、完全無公害の人力飛行機「ラペロプター」である。

ある日、アホな若者が村のいかにも怪しげな祭壇に触れた瞬間、その周りに大量の赤い球体が出現。
それに引っ張り上げられるように村の大地が切り取られ、そのまま空高く舞い上がってしまった。
いつしか人々は、太陽・三日月・星の形に切り取られたその大地を「ソリター」(孤島)と呼ぶようになる。

祭壇の正体は古代兵器のスイッチであり、ソリターを降ろすためには
兵器にエネルギーを供給している赤い球体を全て壊す必要がある。
しかも球体は一個でも残すとすぐに全部復活してしまうため、短時間(ゲームでは99秒)のうちに済ませなければならない。
これまで幾多の若者がソリター奪還に挑んだが、ことごとく失敗し墜落していった。

そこでラペロプターを開発したプロップサイクル社は、村の勇者を決めるという名目の大会「プロップサイクルテスト」を開催。
赤い球体を模した風船をラペロプターで割るという競技を行い、
その頂点に立った一人だけが、巨大パチンコで天空へと打ち上げられ、ソリターを奪還するという大役を任されるのである。

主人公は「伝説のこぎ大王」の称号を得て、ソリターを救うことが出来るのか?

【顛末】
今より勢いのあったナムコが開発したゲームで、
その上ゴールデンの番組で毎週宣伝してたとなると、当時相当人気があったのかと思うだろう。

そんなことは一切ない。

そんなことは一切ない。

大事なことなので二回言いました。

何故かと言うと、番組でやってる内容と比べ、このゲームは肉体的にキツすぎるのである。

番組ではハンドルと漕ぎが分散されているが、アーケードではそれを一人でやる必要がある。
しかもこのゲーム、ペダルを漕ぐのをサボるとすぐ「失速状態」に陥り、ラペロプターが垂直落下するのである。
その上、ハンドルが高度調節を兼ねている為かやたら重い。
その癖垂直落下を利用しないと割れない風船があるなど、難易度がめっちゃ高い。
体力消費を強要する覚えゲーというマゾ御用達仕様。

マップがやたら広い割に、ノルマスコアを達成するにはほぼパーフェクトが必要となる。
当時ソリターに辿り着いた者がどれほどいたか。

しかも設定上仕方ないが、ソリターステージは一回きりのコンティニュー不可。
失敗するとその場で雷に打たれ、哀れに墜落していくのである。


追記・修正はノーコンティニューでソリターに辿り着いた方にお願いします。
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最終更新:2023年04月14日 12:34