登録日:2023/11/02 Thu 01:55:34
更新日:2024/05/17 Fri 23:00:24
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『超次元タイムボンバー』は1996年から1997年まで
テレビ朝日で放送されたアトラクション番組。
概要
芸能人4チームが知力と体力を駆使した
ゲームに挑戦し優勝を目指すゲーム番組。
特徴的なのはナムコ(現:バンダイナムコアミューズメント)が技術協力しており、一部ゲームは画面こそ小さいとはいえ実際の番組とほぼ同じ物がゲームセンターで体験できるという「アトラクションゲーム番組好き」にはたまらない仕組みが設けられていた。
同時期に裏番組としてTBSで『
バリキン7 賢者の戦略』が放送。こちらはセガが協力しており同時期にゲーム番組2つ(しかも有名ゲーム会社協力)がかちあう戦いとなっていたが、何よりこの時には日テレで「嗚呼!バラ色の珍生」が猛威を振るっていた時期でもあり、両番組とも1年で終了する結果となった。
出演者
司会
ご存知西の
初代探偵局長。軽快に笑いや冗談を交えつつもルール違反などについては見逃さず独断で減点などを課す「番組のルールブック」でもあった。2000年に芸能界引退をするが、当番組が最後のゴールデンレギュラー番組の司会だった。
同年入社の新人アナウンサーながらいきなりゴールデン番組司会という大抜擢。今でこそアナウンサーとしてのキャリアに加え
出木杉英才の2代目声優として落ち着いた雰囲気を見せるが、当時は上岡と共にヘマをしたプレイヤーや芸人をイジるおてんばな雰囲気であった。
プレイヤー
AチームからDチームまで各チーム2~4人で構成される。
ルール
基本的に「オープニングボンバー(1stボンバー)」から始まり、「2ndボンバー」→「3rdボンバー」…「ファイナルボンバー(前期はボーナスステージ、後期は決勝)」という名称。
前期
各チームがゲームでポイントを稼いでいき、獲得したポイント=持ち時間で決勝のザ・フォールを戦う。優勝チームは「夢の時空旅行」を賭けたファイナルボンバーに挑む。
また、オープニングボンバーではパタパタと開くバケツに時間内にボールを入れるゲーム(後に一定個入れたチームが解答権を得る常識クイズに)に挑戦し、勝ったチームは「ボンバーカプセル」を獲得。これを使用したゲームでは獲得ポイントが倍になるチャンスとなる。ただ、使用を宣言してもちょっと光る&カプセルの横が回転するだけなので地味。
後期
各ゲームを勝利もしくはクリアするとファイナルボンバーとなる「ザ・フォール」で使用できる「パス権」を獲得。より多く手に入れることで有利に立ち回ることが出来る。
オープニングボンバーはご当地名物や意外な場所のレアな施設・サービスなどに関する3択問題が出題。ただし選択肢は「1.○○」「2.△△」「3.『1』と『2』のどちらも存在する」となっている。先に5問正解したチームがパス権獲得。
登場ゲーム
フライングハイ
ナムコのアーケードゲーム「
プロップサイクル」をスタジオのモニターで挑戦。また、通常は1人乗りだが2人乗りに改造されており、前に乗る人がハンドルで操縦、後ろに乗る人がペダルを漕いで推進を担う。しかし、漕ぎ手はグローブを装着しており、操縦するグライダーが壁や地面に激突する度にビリビリを喰らってしまう。
基本的には制限時間90秒以内にエリア内に浮かぶ風船を割って行く。中には点滅する風船もあり、割ると制限時間が延長する。逆にドクロが描かれた風船を割ってしまうと即
ゲームオーバー(&ビリビリ&炭ガス)。
前期は風船を割ると5人家族のうちの1人から問題が出題。これに正解するとポイントが加算される。問題ジャンルは出題者によって異なり、お父さんだと一般常識、
お母さんだとプライベートな問題(ちょっとした暴露など)、長女だと最新流行問題、長男だとなぞなぞ、おじいちゃんだと引っかけ・いじわる問題が出題。また、問題中に別の風船を割ると前の問題はキャンセルされるため、答えるのを躊躇うお母さん問題や難しいおじいちゃん問題をあえて
スルーするのもOK。ただし、ドクロ風船を割ってしまうと獲得ポイントは全て没収される。
後期は時間内に通常風船10個を割ることが出来ればクリア。また、エリア内各所にはトンネルがあり、その中に入って行くこともできる。運が良ければ大量の風船がありクリアも楽になるが、制限時間プラス風船1個だけというしょぼい結果、最悪の場合全部ドクロ風船という地獄もある。運転技術で確実に稼ぐか、一発逆転を狙うかはプレイヤー次第。
アクアジェット
同じくアーケードゲーム「アクアジェット」を2人乗り改造版で挑戦。2人でバランスを取って操縦するが、岸壁やコースロープに接触すると後ろに乗る人は「ボンバークラゲ」からビリビリを喰らう。途中のクイズポイントを通過するとゲーム前に決めた特定の人々100人(小学生100人、サラリーマン100人、おばあちゃん100人など)に対しアンケートを行い、それに答えた人が一定人数より多いか少ないかを当てる問題に挑戦。正解すると1ポイント。全4問。そしてコースの最後には徐々に狭くなるジャンプ台が設置されており、1つクリアでポイントが2倍、2つクリアで3倍、3つ全てクリアで4倍となる。制限時間は90秒。
アルペンレーサー
後期より登場。同じくアーケードゲーム「アルペンレーサー」を2人乗り改造版で挑戦。2人で重心移動を行い操縦する。少し障害物に接触するだけではよろけるだけだが、勢いよくぶつかってしまうと転倒&炭ガスが噴射される。
制限時間80秒以内にゴール出来ればクリア。途中では2回クイズが出題され多答問題に3つ正解するとOKとなり残り時間が5秒追加される。クリアの為には最低でも1問は正解しないと厳しいが、2問正解してもゴールに間に合わない事がある。
ローリングブロック
芸能人の顔写真をブロック状(縦12マス横8マス)にしテトラミノ・ペントミノにしたものが落下。2人で協力してブロックを回転・移動させ積んでいく。
天井まで積みあがった時点でその芸能人が誰かを解答する。
当初は1人が左右移動、もう1人が「ローリングシート」と呼ばれるイスに座り、ボタンを押して画面上でブロックを回転させるとその通りに90度ずつ回転するため状況次第では逆立ち状態になることも。そして不正解の場合はペナルティとしてグルグル回されてしまう。
その後は1人が右移動・右回転、1人が左移動・左回転の担当や1人が左右移動となり、最終的に1人で全部を担当することとなった。
前期では正解すれば積み上げたピース数と同じポイントを獲得。後期では正解すればパス権獲得。
また、完璧に顔写真を完成させれば前期ではボーナス20ポイント、後期では賞金100万円がもらえたが、あまりに難易度が高すぎて成功者はいなかった。
アクションザウルス
前期登場のゲーム。1人が恐竜の口を模したセットに入り、表示されたお題をジェスチャーで伝える。1問正解につき2ポイント、7問正解でクリアとなりボーナス込み20ポイント。ただし声を出すなど違反があった場合は減点もある。
また、制限時間60秒の間に徐々に口が閉まって行くため大きく体を使うジェスチャーは難しくなる。そしてタイムアップと同時に口が閉まり中に炭ガスが噴射される。
ヨコヅナファイター
後期登場のゲーム。2チーム対抗で1人ずつイントロクイズに挑戦。答えが分かったら目の前の大玉を転がしていき、画面の力士が勝利すれば解答権獲得となり正解でポイント。3本勝負で2本先取したチームがパス権獲得。ただし、大玉対決に負けると後ろから空気の入った手で頭を勢いよく叩かれる。また、解答権を取っても誤答の場合は相手チームに解答権が渡ってしまう。
スリーボールクラッシュ
アーケードゲーム「技脳体」の改造版。アーケード版は押す球が手のひらサイズだが、こちらは人の上半身ぐらいの大きさであり、両手で力強く押さなければならないほど。
前半は「脳」ステージの「語学力」に挑戦。出てきた3文字の言葉を順にボールを押して破壊しテーマとなる単語になるようにする。制限時間30秒経過か不正解を出すまでの正解数を競う。たまに2文字や1文字だけ破壊する必要があるトリッキーな問題も。
例:音楽のジャンル 「ク」「ロ」「ッ」→「ロ」「ッ」「ク」の順に壊す
後半は「体」ステージの「連続反射能力」に挑戦。上から落ちて来る人型ダミー人形にタイミングよくボールを当て跳ねさせ続けていく。1人成功する度に次の人に交代するが、だんだんと落下までの時間が短くなっていくので続けさせるのは難しい。落としてしまうまでの回数を競う。
前期は「語学力の正解数」×「連続反射能力の成功数」がポイントに。うまく行けば40ポイント近く稼げる逆転のチャンスだが、前半で誤答したり後半ですぐに落とすと低得点になりがち。なによりどちらかで0ポイントだとその時点で獲得ポイントは0となる厳しいステージ。
後期は「語学力の正解数」×「連続反射能力の成功数」が30ポイントを越えればクリア。前半で6問正解なら5回、5問正解なら6回、4問正解なら8回ぐらいまでなら可能性の目があるが、3問正解で10回だとやや厳し目、2問正解以下は無理ゲー。
ザ・フォール
決勝ステージにして番組の目玉。スタジオに1億円の予算をかけ高さ7.5mの2人乗りフリーフォールを4台設置するというとんでもない規模のゲーム。もちろん負けたチームは即落下。最後まで生き残ったチームが優勝。
前期はこれまで獲得したポイントを1ポイント1秒に換算(最大は80秒まで)しそれが持ち時間となる。各チームの解答時間中はその時間が消費されると共に徐々にフリーフォールが上がっていき、ゼロになった瞬間頂点に到達し落下する。
持ち時間の消費は問題文を読み上げて終えてから始まるため、読み上げ中に正解すれば消費ゼロで乗り切ることも不可能では無い。
また、巡目内は持ち時間の多いチームから挑戦するため、先に挑戦するチームが詰まりに詰まれば少ない持ち時間でも大逆転することも可能。
主な問題は以下の通り
1チーム目1人目→1チーム目2人目→2チーム目1人目…という順で
しりとりを行っていく。ただし、1巡目は2文字、2巡目は3文字、3巡目は4文字の単語でなければならない。既に出た単語はNG。判定は上岡が行うため多少ゆるい。
単語が逆から読まれるので、それが何なのかを当てる。「ッ」「ィ」など小さい文字は
大文字として読まれる。
例:「キイウタヲニア」→「アニヲタウィキ」
単語の各文字の後ろにバ行の音が挟み込まれる(通称「バビ語」)ので、元の単語が何かを答える。リバースボンバー同様小さい文字は大きい文字として扱う他「ん」にはつかない。
特にほぼレギュラーとして出演し成績の良かったそのまんま東(現:東国原英夫)に対しては「
早口言葉」や「引っかけ問題」で容赦なく潰しにかかった。
例1:「アバニビヲボタバウブイビキビ」→「アニヲタウィキ」
例2:「ナバマバムブギビタバマバゴボメベナバマバタバラバコボ」→「なまむぎなまごめなまたまご」…ではなく「なまむぎなまごめなまた
らこ」
例3:「イビヌブモボアバルブケベババゴボボボウブニビアバタバルブ」→「いぬもあるけばぼうにあたる」…ではなく「いぬもあるけば
ごぼうにあたる」。もちろん
こっちでもない。
後期は全チームが頂上にいる状態で「ババヌキボンバー」に挑戦。あるテーマに関する9つの選択肢が挙げられ「テーマに該当するもの」「アンケートで1位ではない物」を順に選んでいく。不正解のババを選んだ瞬間即落下。ただし獲得したパス権を使用すれば解答せずに次のチームに渡すことができる。
ファイナルボンバー
前期の優勝チームが挑むボーナスチャレンジ。1人が人質となり「ボンバーシート」に座り、もう1人と共に「超次元立体パズル(形が違う6ピースのパズルを定められた形に入れる)」を60秒以内にクリアできれば「夢の時空旅行」を獲得。
しかし失敗してしまうと人質はそのまま後ろ向きに発射され「時空の彼方」へと消えてしまう…
また、前述のアクションザウルスが使われた時(回答者は人質)もあり、この場合も失敗すればジェスチャー役は恐竜に食われ、人質は時空の彼方へ消し去られる最悪の
バッドエンドとなる…
後期からはザ・フォールがファイナルボンバー(最終ゲーム)となったため無くなった。
つぶいびきびしびゆぶうぶせべいびおぼねべがばいびしびまばすぶ
最終更新:2024年05月17日 23:00