パーティー編成(Wizardry)

登録日:2014/09/14 (日) 13:07:28
更新日:2025/03/04 Tue 22:01:52
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概要

ウィザードリィシリーズ(以後WIZと表記)は、訓練場で作成したキャラクターを6人までの任意の人数でパーティーを編成し、各地を探索、攻略していく。
基本的に制約がない(あるいは緩い)ので、プレイヤーの数だけパーティーが存在することとなる。


推奨パーティー

大抵説明書や攻略本などで記載されるパーティーのこと。
基本的に作りやすい基本職で攻撃、呪文面でのバランスが良い編成とされている。
基本的に後半で転職を推奨していることが多い。

  • パターン1
戦士 戦士 戦士 僧侶 盗賊 魔法使い
前衛を戦士で固め、後衛が援護するというオーソドックスな編成。
最序盤では有効に機能しやすいが各呪文使用可能者が1名なので
後半は使用回数の少なさや呪文援護面に不安が生じ始める。

#Ⅴでは序盤の難敵であるゴーレム相手だと装備が貧弱な僧侶は厳しい&フレイルで後列から攻撃できるので僧侶を後衛に回し保護する編成もありうる。

  • パターン2
戦士 戦士 僧侶 盗賊 魔法使い 魔法使い
パターン1の亜種で戦士を1名減らし代わりに魔法使いを入れる編成。
グループ攻撃呪文を覚えると殲滅力が増して攻撃面で優位になり、
攻撃呪文が力不足になる後半でも援護呪文を駆使してある程度はカバー可能。
僧侶は打撃攻撃力が後半で伸び悩むので、前衛職への転職が推奨される。
転職先は、戦術を変えずにそのまま運用できるロード、成長が早い戦士、全ての呪文を使える万能キャラとなる侍のいずれも相性が良い。
「せっかく転職するんだから上級職の侍かロードに」と考えがちだが、実は戦士への転職もかなり有効。特に、戦士にも装備できる強いアイテムが用意されているシナリオ。

  • パターン2b
戦士 戦士 盗賊 僧侶 魔法使い 魔法使い
パターン2の亜種で盗賊を前衛、僧侶を後衛に置いた編成。
前衛に僧侶を置くと、パーティー唯一の治療回復担当が真っ先に倒れた時にいきなり詰む可能性がある。
その危険を避けるために僧侶を安全な位置に置くことが主眼。
後衛の盗賊は何もせず遊んでいるだけになってしまう場合もあるので、全員を働かせるという意味合いもある。
ただ、パーティー唯一の宝箱担当が真っ先にやられると、戦いに勝っても宝箱を開けられなくなるという問題が発生する……。
盗賊の初期装備(特に防具)は僧侶よりも弱い事が多く、実行するには無謀なシナリオもある。
盗賊は打撃攻撃力が伸び悩むので、忍者への転職を念頭に置いて運用される事が多い。

#Ⅴや外伝など、隊列武器の概念が導入されたナンバリングでは弓を装備でき装備が貧弱な盗賊を前衛に回すメリットがないので、この編成は推奨されない。

  • パターン3
戦士 戦士 僧侶 僧侶 盗賊 魔法使い
パターン1の亜種でこちらは僧侶が2名の編成。
回復、防御面で優位に立てるのだがWIZの戦闘においては
「殺られる前に殺れ」、「引き際をわきまえる事」が推奨されるので優位性が薄い。
殲滅力も見劣りしてしまうので結果的に危険に陥りやすいこともあって
他のパターンより記載されることが少ない。
ただ、回復役が複数いる事の安定性は捨てがたい。これはこれでやはり強い。
宝箱の罠に対しても、カルフォの使用回数が倍増するのはパーティー全体の安全性がぐんと高まる。

少し話はそれるが外伝Ⅲ・Ⅳ・ディンギルでは三番目をバルキリーにして僧侶呪文が唱えられる戦士として序盤から編成することも可能。
何なら四番目も槍を装備したバルキリーにして全員中立パーティーなんて芸当も可能である。

  • パターン4
戦士 戦士 僧侶 盗賊 ビショップ 魔法使い
パターン1のryこちらはビショップが加わる。
普通にゲームを進める場合、ビショップは初歩レベルの呪文しか使いこなせない足手まとい
と言うトホホな状態になることが多い。
その為に一通りのことが行えるようなるものの他のパターンと違い
特徴が弱くなるのでゲーム進行が大幅に遅れ、戦闘面でも不利になりがち、
結果的に早期撤退を繰り返すのでビショップを連れ歩く有効性も薄くなる。
ただし「ゲームを始めてすぐに有用なアイテムが宝箱から発見できて、鑑定できないとまともに使えない」とか
「アイテムを鑑定するためにビショップのレベルが高くないと駄目で、酒場に1レベルのビショップを待機させておくだけでは無理」
といったシナリオの場合、どうしても最初期からビショップのレベル上げをやっておく必要がある。
ビショップを最初から入れるべきか、それとも魔法使いや僧侶から転職させた方がいいか、シナリオによってまちまちである。

  • パターン4b
戦士 戦士 盗賊 僧侶 ビショップ 魔法使い
パターン4の亜種で盗賊を前衛、僧侶を後衛に置いた編成。
やはり回復役を後ろに置くのが主眼。
よほどレベルが上がらないとビショップの回復魔法は全然宛てにならないので、最初のうちは実質「回復役は僧侶1人」という状態なのである。

  • パターン5
戦士 戦士 僧侶 僧侶 魔法使い 魔法使い
盗賊を外して戦闘能力を底上げした編成。
盗賊がいないのに宝箱はどうするんだ、という反論も当然あるだろうが、

「罠は全てカルフォで鑑定し、プリーストブラスターやテレポーターなどの危険な罠だったら開けない、それ以外だったら無理矢理開けて治療する」

という思い切った割り切りの下で運用すれば、実は意外と何とかなったりする。
というか盗賊は戦闘能力が低く非常に打たれ弱いので、基本的に戦闘においては全くの役立たずだと言ってもいい。
なので極まったプレイヤーからは

「どうせカルフォで罠の鑑定は出来るのだから、戦闘で役に立たない盗賊をわざわざ入れる必要は無い」
「wizardryにおいて盗賊は存在自体が不要」

という意見すら出ている程。
ただし「V」では僧侶が装備出来る防具に制限が出来てしまった事と、ゴーレムなどの凶悪な物理アタッカーが序盤から登場するようになってしまった影響から、僧侶が前衛を務めるのは厳しくなってしまった。
さらに盗賊や忍者の重要性が増した*1事から、この組み合わせは「V」においては形骸化してしまったと言っても過言ではない。

上級職入りパーティー

  • 上記の基本構成全てにおいて、戦士の一人を侍にする
侍はどのシナリオでも少し粘れば訓練所で作成も可能で、戦士よりも成長が遅いが座標表示の魔法デュマピックを使う事ができ、移動中でもパーティーの助けになる。
(デュマピックを侍が担当することにより、魔法使いがカティノに専念できる)
最終的には最強の武器・村正を装備するのが目標であるが、それ以前にも「刀」「武者鎧」と言った侍専用アイテムが多数用意されたシナリオもあり、「パーティーに一人は侍を入れておかないと装備不可アイテムが大量に発生してしまう」という場合もある。
一方でⅤ以降や外伝のナンバリングや一部試練シナリオではプレートメイルや盾(下手をすると軽い盾すら装備不可能)が装備できないため戦士よりも打たれ弱くなる可能性もある。訓練所で冒険者を新調する前にデフォルトの冒険者で商店を見学しシナリオにおける装備の傾向は把握しておきたい。

  • 上記の基本構成全てにおいて、戦士の一人をロードにする
ロードを最初から入れるのは難しい(不可能という場合も多い)が、使う事ができたらかなり有用。
成長こそ戦士よりやや遅いがプレートメイルや重い盾など重装備が可能なので前衛を任せることができ、ビショップと違って回復呪文を覚えるペースは割と早く、二人目の回復役として頼りにできる。
戦士 ロード 盗賊 僧侶 魔法使い 魔法使い
戦士 戦士 ロード 僧侶 盗賊 魔法使い
など、僧侶を後衛に置くタイプとの組み合わせが有効。

  • パターン2bや4bで、盗賊を忍者にする
戦士 戦士 忍者 僧侶 魔法使い 魔法使い
戦士 戦士 忍者 僧侶 ビショップ 魔法使い
ロードと同様に、忍者も最初から入れるのは難しい(か不可能)だが、頑張ればできる場合もある。GB版のⅡとⅢならば前作でアイテムフルコンプした後に手に入れる転生の書のパスワードを用いて1LVにしたそのキャラを使用可能。
これで盗賊を遊ばせずに済み、忍者を前衛に置いて、僧侶を安全な後衛に行かせることができる。
……が、最初から宝箱担当が忍者というのはやはり不安である。
「テレポーターで石の中」は有名だが、それ以外にも「爆弾で魔法使いが即死、攻撃力激減」「プリーストブラスターで回復役が全滅、ほぼ詰み」
「ガス爆弾で全員毒状態、毒を治す魔法も薬も無い=全滅確定」などなど一発死にパターンは多数ある。

  • 戦士 ロード 侍 僧侶 魔法使い 盗賊
戦士三人編成のうち一人を侍に、もう一人をロードにした編成。
無印はともかく試練ではロードまでなら何とか初期作成も可能。
前衛の成長がやや遅くなるが呪文のレパートリーは増える。

試練ではモリト/MOLITOに相当するサンダーの効果範囲が敵全体に拡大したので、この編成もなかなか機能する。

  • ロード 侍 僧侶 魔法使い ビショップ 盗賊
戦士二人&僧侶一人が前衛タイプの編成で戦士二人を上級職にしたバージョン。
やはり試練では見かけやすくなった編成。

僧侶の防具次第では崩れやすいという欠点もあるが、試練でなら鑑定役を確保しつつ三連サンダーという絡め手で敵を一掃するという戦法も可能。

変則パーティー

転職前提で作成時の職業が腰掛け扱いであったり、
何よりプレイヤーのイメージを最優先に組まれるパーティー編成。

  • パターン1
僧侶 僧侶 僧侶 魔法使い 魔法使い 魔法使い
転職前提のパーティ編成。呪文ゴリ押しで即効でLVを上げ、
呪文を一通り習得させてから目的の職業に転職させて探索を行う編成。
転職時に習得呪文が被らないようにすると無駄がなくなる。

  • パターン2
侍 ロード 侍 忍者 ビショップ ビショップ
上級職で固めたパーティー編成。
上級職は基本的に見栄えが良い職業が多く、イメージ的にも主人公っぽく見える。
育てば強いのだがそこまでがかなり大変である。
特に「最初から盗賊・僧侶・魔法使い抜き」というのはもはや苦行。
この構成は最終的な目標としておいて、最初は無難な構成で行った方が明らかに楽である。

また、このパーティーを作成するには高ボーナスが必要であり、
作成のために多数の「あ」さんが作成、消去されることになるだろう。
そして、そこまでして作ったとしても序盤では普通のパーティーよりはるかに弱いため、
結局このエリートパーティーの屍が無数に積み上げられ、カント寺院で灰になり、消滅していく事になる……。
リセットすれば死は避けられるが、あまりにも遅いビショップの魔法習得のペースと、せっかく戦闘に勝ったのに忍者が罠解除失敗→リセットで勝利が水の泡
という事の繰り返しのためにプレイヤーがうんざりしてゲームをやめるという可能性も考慮しておこう。
おかしな事を考えなければ名作だったのに、こういうパーティーを組んだばかりに「なにこれクソゲー」に見えてしまうかも知れないのだ。

  • パターン3
忍忍忍忍忍忍
説明不要。
このPTに遭遇してしまった敵は後悔する間も与えられずに首を刎ねられていることだろう。



追記、修正なさるお方はギルガメッシュの酒場で編成後に宜しくお願いします

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最終更新:2025年03月04日 22:01

*1 弓によって後列から物理攻撃が出来るようになった事、迷宮の扉の鍵を解錠したり、さらにシナリオを進める為にイビルアイズからアイテムを盗む必要があるなど、「V」において盗賊や忍者は一転して絶対に必要不可欠な職業となった。本作最強の弓である森の精の弓を装備出来るのも大きい。