強い雑魚(ウィザードリィ)

登録日:2021/06/14 Mon 20:34:55
更新日:2021/06/22 Tue 16:43:11
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ここでは、RPG作品『ウィザードリィ』シリーズに登場する「強い雑魚」を紹介する。
強い雑魚の定義や、他作品における強い雑魚については本項目の方を参照のこと。

強敵化するパターンとしては以下の例が考えられる.

  • 第一階層で場違いな強さで出てくる。
  • 物理攻撃に様々な凶悪な属性が付加され(麻痺・石化・即死・レベルドレインetc)、更には耐性が強めか数が多い。
  • (外伝以降に多い傾向にある)強さのインフレ。


  • グレーターデーモン(#1~)
シナリオ1から登場するシリーズ常連の雑魚敵で、
  • 物理攻撃力、耐久力とも高水準。さらに物理攻撃に毒と麻痺が付与されている。
  • 呪文抵抗率95%(必中の呪文以外は95%の確率で無効化される)。
  • Lv5までの魔法使い系呪文が使用可能。
  • 頻繁に仲間を呼んで増殖する
といった特徴から、集団での戦闘力ならばラスボスをはるかに上回る難敵
ラスボスを何とか倒せるレベルだと、前衛が一人ずつ麻痺させられる&攻撃呪文が全く効かない&仲間を呼ばれるのコンボでなかなか数を減らせず、そうこうしているうちに攻撃呪文を連発されてパーティーが壊滅する。
基本的には即逃げ推奨・逃げ損ねたら良くてパーティー半壊、最悪全滅を覚悟しなければならない。というかこいつを倒せるならラスボスも難なく倒せるというレベル。

ただしその分獲得経験値も破格なので、ある程度前衛のレベルが上がって一撃で倒せるようになるとレベル上げのいいカモとなる
準備をきっちり整えてやると、「グレーターデーモンをわざと全滅させないように倒し続けることで短時間で大量の経験値を得る」という荒業も可能。
まあ、こいつを安全に狩りまくれるような強さ&装備ならラスボス相手でも楽勝になっているし、ゲーム内にもはややるべき事など全く残っていないはずなのだが……
だが、ウィザードリィというゲームは、むしろそこからが真の始まりなのだ。

  • フラック(#1~)
こいつもシリーズ常連。
最大90ダメージに到達する氷ブレスと、通常攻撃に「毒・麻痺・石化・クリティカル(即死)」が付与されている。
何も知らないプレイヤーがこいつと遭遇すると、

フラックは○○にかみついた。
そして、1回あたり4のダメージ。
○○はどくになった。
○○はからだがしびれてうごけなくなった。
○○はいしになった。
○○はくびをはねられた!

と大量の状態異常のメッセージが流れて悶絶する。

PC版ではスライムのようなグラフィックであったのだが、FC版で道化師の姿を得て人気が爆発。
プレイヤーの記憶に残り、常連モンスターとしての地位を確立した。
正体や語源についてだが、当時のウォーゲームに出ていた「8.8cm FlaK*1」というドイツの高射砲ではないかという説がある。それならば高威力のブレスを所持しているのも頷ける。
(高射砲がダンジョンをうろついているなんておかしい?シャーマン戦車並みの鎧を着こんだ戦士がミキサーを振り回すゲームで今さら何を…)

  • ポイゾンジャイアント(#1~)
こいつもシリーズ常連の巨人
  • 毒のブレスを吐いて攻撃する。最大HPが81固定なので、最大で40ダメージが味方全員に飛んでくる。
  • 呪文抵抗率95%。
  • 呪文は使わない(※呪文を使える敵はカス呪文を唱えてターンを浪費する可能性がある)

と、こちらもグレーターデーモンと同様の脅威となる。
さらにブレスは呪文と違って奇襲(1ターン先制攻撃)時にも使えるため、奇襲を受けると物理攻撃とブレスの2択となり、たいていの場合はブレス連発であっという間に半壊に追い込まれてしまう。

ただし、こいつはただ強いだけではなく致命的な欠点が存在する。
実はこのポイゾンジャイアント、内部のモンスターLvが1であるため、即死呪文「マカニト(モンスターLvが8未満かつ非アンデッドの者を問答無用で全滅させる)」と「ラカニト(グループ即死呪文。即死成功率はモンスターLvに応じて決定され、呪文抵抗率の影響を受けない)」が通用してしまう。
そのため相手の先手を打ってこれらの即死呪文を唱えれば速攻可能で、勝利できれば大量の経験値を得られる。
最下層に来たばかりのパーティーにとってこれほど美味しい敵もそうはいない。ただし奇襲を受けると極めて危険であるため、ハイリスクハイリターンな敵と言える。
また、マカニトやラカニトが無効化されずに効いてくれるかどうかは機種によって違いがあるため、マカニトが効かないポイゾンジャイアントという恐ろしい敵になっている場合も……。

なお、2からはコイツをゾンビ化したと思われる(ブレスが毒属性)ジャイアントゾンビが出てくるが、アンデッドな為マカニトやラカニトが効かないのだ更に強敵化…と思いきや、ゾンビ化したために呪文無効化に対応していないのでディスペル(呪いを解く、僧侶系の通常コマンドに存在し無限にできる)の対象になってしまうため、経験値狙いでなければ寧ろこっちの方が対処しやすい。

序盤に登場するうさぎさん。見た目通り攻撃力も防御力もHPも大した事はない。炎に弱いのでマハリトで一掃できる。
ただしこいつの脅威は単純なステータスの高さではない。幾多の冒険者に阿鼻叫喚をあげさせたその原因は……首切り(クリティカル)である。
死=消滅の危険が大きいウィザードリィにとって、もっとも恐ろしい即死攻撃を持っているのである。
しかも4~8体同時に現れ、高確率で首チョンパされる事になる。
戦闘開始時に「モンスターは突然襲いかかってきた」が出たら前衛のうち誰か一人は死を覚悟しなければならない。慈悲はない。
しかもFC版ではAC(回避率)バグによりこちらの回避率が敵のものに合わせられてしまうため、かなり低い回避率でこの敵と相対することになる。
マハリトで一掃すればいいとはいえ、MP管理使用がシビアで簡単には回復に戻れないウィザードリィではMP切れが死に直結する。
こいつのいるエリアで魔術師が死ぬかMPが切れたらあっさり全滅もありうる。

なお、GBC版シナリオ1では、通常種とは別の超強化された個体が地下5階の門番としても登場。

  • ティルトウェイト(#4)
シリーズ常連の最高レベル全体攻撃呪文の名前を冠した司教。
ナンバリング4のワードナの逆襲ではワードナ視点でゲームが進み、地下10階から抜け出し魔法陣を見出し封印された力を取り戻しなモンスターをやりくりしながら迷宮の警備兵としてうろつくパーティーをあいてどるのだが、こいつはなんと地下6階という場違いな場面で出現する。

名前の通りティルトウェイトをはじめとした高位の魔法使い呪文を駆使してくるので、であって仕留めきれないと1ターン目にいきなりぶっ放されてパーティーごと焼き払われるわ、初遭遇時時点ではまだ耐性アイテムを持ってないマカニとで問答無用で塵にされるわと階層に見合わない理不尽な火力でワードナの行く手を阻む。

そして、アレンジバージョン以外だと地下6層での召喚モンスターのラインナップもコイツの強敵化に拍車をかける。
ビショップは高LV5の僧侶魔法とLV3の魔法使い魔法を使えるのでなかなか使えるのだが、残る2グループのが状態異常を持たない生き物系か状態異常はもってるがディスペルでごっそり数を減らされる危険のあるアンデッド系しかいない。力押しでは相手の魔法に逆に押し切られかねないし、かとってアンデッド中心で探索すると僧侶系(奇襲攻撃時のコイツ含む)に戦力をズタズタにされる恐れもある。また、ワードナの呪文もこの時はLV5までで素早さもそれほど高くないため、仕留めるのも一苦労。

ついでにいうと、PS版以降のコイツのグラフィックは、”でっぷりと太って怪しげな笑みを浮かべた高位の僧侶”というなかなかムカつくヴィジュアルをしている。

  • アークデビル、ダークロード、ネザーデーモン(#5、GBC版)
「ラスボスよりも強い雑魚敵」のハシり。3体を合わせて「3強」「御三家」などと呼ばれたりする。
3体ともが「こいつを安定して倒せるようなら楽勝でシナリオクリア可能」な強さと、それに見合った大量の経験値・レアドロップアイテムを誇っている。
#5ではB777にて低確率で出現する他、隠しボスへの通路で必ず1回ずつ戦闘することになる。
GBC版シナリオ1と2でも、クリア後に行けるフロアにて低確率で出現する。

  • 魔法の森のモンスター(#6)
ストーリーの終盤において、それまでの冒険の舞台である城の最深部で起こるイベントによって移動する、城の北に広がっているエリア「魔法の森」。
徘徊するモンスターは強力な攻撃呪文を連発するリッチを筆頭に、フラックばりの状態異常の使い手であるホーント、常に集団行動するサムライ系やニンジャ系、と終盤だけに難敵揃い。
魔法の森への移動は一方通行で、ゲーム開始以来長らく歩き回った城へ戻ることはできないが、エンディング直前に手に入る鍵を使って北口を開けることで戻ることができるようになる。
……そして、この北口のある場所へはゲーム開始直後から訪れることができる。
ろくなヒントもないまま城をさまよってうっかりこの場所へたどり着く可能性は大いにあり、もしモンスターが現れようものなら誰を引き当てても一方的に虐殺されるだろう。
自殺の名所呼ばわりする攻略サイトもあるほどだが、城内の稼ぎポイントで鍛えておけば次第に対抗可能となり、特にリッチやホーントは経験値が高いだけでなく能力値を上昇させるアイテムをドロップすることがあるので、ここを新たな稼ぎポイントにすることもできるようになる。

  • ラム・プリースト(#6)
ラストダンジョンである雄羊の寺院に出現する、ヤギの仮面をかぶった男。
雄羊の寺院に出現するヤギをかぶった男ラム(子羊)・プリーストというと矛盾の塊に見えるが、雄羊の寺院は原語ではTemple of Rammで、そこの僧侶Priest of Rammなので子羊(Lamb)とは関係なかったりする。
おなじみのグレーターデーモンなどもうろつく雄羊の寺院だが、その中でも桁違いの実力者。
僧侶ではあるが治療や戦闘補助の呪文は一切使用せず、とにかく高レベルの攻撃呪文を連発してくる。
そのラインナップも、デス(1人を即死、旧バディ)、ワード・オブ・デス(全員に大ダメージ、旧マリクト)、デス・ウィッシュ(全員を即死、旧バカディ)、と殺意に満ち溢れている。
しかし何よりの脅威はさらにもう1種類使ってくるライフスティール
旧作のラバディのように1人にダメージを与えてその分自らのHPを回復させる攻撃呪文だが、ラバディが標的のHPを1~8にして残り全てを吸収する(つまりこの呪文だけでは殺せない)のに対し、ライフスティールは普通にパワーレベルに応じたダメージを与えてその分を吸収する。
そして、最高レベルのライフスティールは普通に4桁ダメージを与える。自キャラのHPは最高999なのに。
呪文使用率95%、ライフスティール選択率40%、出現数4~5なので、どれほどレベルを上げようと1ターン放置するだけで期待値で1~2人殺される。
ならば呪文を封じてしまえばと思うだろうが、こいつは全ての属性にわたって呪文抵抗率80%
逆に自分たちの呪文抵抗力を上げようとしても、決して完全無効化はできない。
ダメ押しとばかりに、雄羊の寺院のエンカウントは原則として固定中ボス扱いのため絶対に逃走不可能
最後の最後まで死の可能性をもたらしてくれる本作きっての脅威だが、その一方で経験値もまた桁違いで、こいつを倒す以外に入手手段のないレアアイテムが4種類あるなど見返りも大きく、生きたトラップにとどまらない好敵手とも言える。

  • 6魔王(外伝2)
最下層の玄室にランダム配置される強敵群。
遭遇時に専用メッセージが流れるものの、街に戻ると何度でも復活しラスボス撃破後も継続して戦えるため、扱い的には雑魚敵である。
一応、隠し通路を発見すれば完全スルーしてラスボスとは戦えるのだが、こいつらに勝てない様ではラスボス撃破は夢のまた夢である。
内訳は以下の通り。

  • アークデーモン…名前こそ#3に登場した同名の雑魚と一緒だが、外伝2のこいつは#5のネザーデーモンに匹敵する大悪魔。
  • ディスペラント…グレーターデーモンの上位種。強烈な火炎ブレスでパーティーを灰塵にする。あろうことかラスボスの護衛としても出現する。
  • デス…いわゆるテンプレ死神。通常攻撃にLv4エナジードレインが付与されており、状況によっては数時間分の経験値稼ぎがパーとなってしまう。
  • トライアス…阿修羅。極めて高い物理攻撃力に加えてクリティカルも所持しているので、屈強な戦士でも1人ずつ血祭りに上げられてしまう。
  • フライプリミアー…「蝿の貴人」、すなわちベルゼブブ。即死付ブレスというとんでもない攻撃を行ってくる。
  • マイルフィック…シリーズ常連の大悪魔…なのだが外伝2ではちと影が薄い。ティルトウェイトとLv3エナジードレインに気を付ければ、6魔王の中では最も戦いやすい。

  • ドラゴンの洞窟の雑魚敵の皆さん(外伝3&4、ディンギル)
「ラスボスより強い敵しかいない」と評判のクリア後ダンジョン「ドラゴンの洞窟」。
中でもディンギルのドラゴンの洞窟はトリを締めるのがかのダイアモンドドレイクであることも含め、極めて凶悪なことで知られている。

  • ワーセンチピード(ディンギル)
クリア後要素の凶悪ぶりで知られるディンギルだが、実は本編にも強敵となる雑魚がいる。その中でも特に凶悪とされるのがこのムカデ人間。
本編中盤で探索するエリアBに出現するこいつはドロップテーブルが後に探索するエリアEの敵と同格であり、1体辺りの経験値もエリアBの他の敵の2倍以上。その上60%というそこそこ高い後続率から最大24体がかりで現れるため、これだけ見れば絶好のカモに見えてくる。
しかし、いざ戦闘となると通常攻撃と範囲呪文による麻痺、そして無効化しづらい高ダメージ単体呪文が乱舞する。それを低HPキャラを優先して狙う思考ルーチンの下放ってくる(≒魔法使いやビショップから狙われる)のだからたまらない。おまけにHPも他が高くて50前後なところ最低でも70近くあり、範囲物理攻撃などという贅沢なものはこの頃無かった。
とはいえ魔法使い系呪文やブレスは無効化されないので、動き出す前にそれらを畳みかけられれば大した被害も出さずに勝てるのが不幸中の幸いか。
それでも奇襲されると最悪の場合麻痺と死亡で全滅するので、探索の際は奇襲防止のためにもリトフェイトを掛けておきたい。

  • 神々の神殿の雑魚敵の皆さん(PSエンパイア1&2)
「ラスボスより強い敵しかいない」と評判のクリア後ダンジョン「神々の神殿」。
地下1階の敵はクリア直後のパーティーでもまあなんとか太刀打ちできるが、地下に進むたびに敵の強さが加速度的に増していき、最下層では敵のHPが数千~(敵によっては万単位になる)、クリティカルを筆頭とした特殊攻撃満載…と数値だけ見ればディンギルのドラゴンの洞窟よりも酷い光景が広がっている。
ただし、こちらの火力も相応に高くなるので(レベルを上げれば物理攻撃で一撃、呪文攻撃もレジストなし&耐性によるダメージ変動に仕様変更、高レベルの魔法使いなら範囲に数千ダメージ)、向こう程キツくはない。

  • ガルガンチュア・マイルフィック(BUSIN0)
シリーズ常連の大悪魔「マイルフィック」が強化された特異個体
(BUSIN0では、特定の条件を満たすと雑魚敵が確率で強化されるようになる。その際に「ハイ」または「ガルガンチュア」という接頭辞が付く。後者の方が強化度合いが上)。
通常種の時点でラスボスに匹敵する強さを誇るが、ガルガンチュア化することで隠しボスをも超えた最強敵に変貌する。こいつをファストキルすることがBUSIN0の究極的なやりこみの一つと言える。


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最終更新:2021年06月22日 16:43

*1 アニヲタ的にはアハトアハトと言った方が通りがいいかもしれない