トイレキッズ

登録日:2014/09/20 (土) 23:38:46
更新日:2024/01/20 Sat 21:28:10
所要時間:約 2 分で読めます




概要

1992年、メディアリングからPCエンジンで発売されたシューティングゲーム。
百人中百人がクソゲーと言うクソゲー中のクソゲーである。
いや、クソゲーってこのクソゲーではなく、うんこの方のクソゲー、つまり糞ゲーなのだ。



ストーリー

生意気盛りな大介君は3歳になったのに、未だにオムツが取れないでいた。
オムツを卒業するために意を決してトイレに初挑戦する。
すると突然封水が噴き出して吹き飛ばされ、トイレの中に入ってしまい、どういう訳か異世界へと飛ばされてしまう。
その世界には子供のオムツ離れを阻む「ウンピ大王」が暴虐の限り(?)を尽くしており、倒せなければ一生オムツのままで終わってしまうのだ。
頑張れ大介君、ウンピ大王をやっつけるために奮闘するのだ!!

……と、どうにも子供向けな内容である。
しかもハードは『R-TYPE』とかハードな内容のゲームを移植しているPCエンジン……と言えば聞こえが悪いが、
『ドラえもん』や『ビックリマン』などのソフトも存在するため、実のところそこまで違和感は無かったりする。
付け加えておくと、あの正気の沙汰ではないシューティング『超兄貴』もPCエンジンのゲームである。



キャラクター


●大介君
本作の主人公。3歳。
ウンピ大王の支配する世界に飛ばされた少年。自機は便器。

●花子ちゃん
大介君の助っ人の女の子。協力プレイでないと出てこない。自機はおまる。

●ウンピ大王
本作のラスボス。子どものオムツ離れを阻むと言う謎の野望を持っている変態。
大王と名前にあるだけあって王冠をかぶっているが、とぐろ巻きのうんこに王と書いてある最低のデザインである。


そして敵はみな下ネタ。
黄金のうんこ、人間の尻から糸を出しているクモ、甲羅がうんこの亀、便所のゲタ、ちんこみたいなの……と下ネタに尽くしている。
それらが茶色い弾や屁、鼻クソなどを放って攻撃して来るんだからたまったものではない。



ステージ

●ステージ1
平原や海、森に田んぼ?を進んでいく。
砲台の和式便器などに気を付ければ簡単。
後半に出る大量の黄金の巻き糞は圧巻の一言。

中ボスは前述の人間の尻から糸を出しているクモの「ハナクソグモ」が3体。
ステージ1だけあってそこまで手強くはない。
ボスは豚の鼻が付けられたトンボの「ハナクソトンボ」鼻クソ、鼻ちょうちんなどを飛ばしてくる。


●ステージ2
ピンク色の大地と海の上を進んでいく。
うんこを飛ばしてくるシカ洋式便器の砲台に、自分のメンタルがやられないか注意。
更に隠す気など微塵も見られない巻き糞に加え、巨大な巻き糞も登場。

中ボスは前方がになったヘリコプターの「ヘをコクター」
おならやバルカン砲で攻撃して来る。
ボスは巻き糞をかぶり、巻き糞のついた杖を持った二足歩行のゾウ(マンモスらしい)の「ミミクソマンモス」
耳から飛ばして来た耳糞を飛び散らせて来たり、雑魚敵の襲来もあるので気が抜けない。


●ステージ3
爽やかなBGMと共に進むサンゴ礁広がる海底のステージ。
しかし、敵は相変わらずウンコまみれ。溶けて広がりそうだ。
2本の人間の足と尻をした高速で迫るイカや、金魚の糞で邪魔して来る金魚など敵も厄介なものが増える。

中ボスは潜水艦+和式便器(水洗便所)水洗艦
ホーミングしてくるミサイルが手強い。
ボスは目糞のついたクジラの「メクソクジラ」
あまり手強くはないが、潮吹き攻撃には気を付けないとうっかりやられかねない。


●ステージ4
遺跡のステージ。
だが、巻き糞の乗ったピラミッドやアンコールワット、ウンピ大王のスフィンクスや地上絵など、各地に喧嘩を売っているステージである。
面はかなり長く、気を抜いてやられない様に注意。

中ボスはウナギ+和式便器「ベンキウナギ」。それも2体。
弾こそ撃たないが、うねうね画面を動き回るのは手強い。

倒すと、ラスボスのウンピ大王が現れる。
雲に乗っている時は単純にビームを放ってくるだけだが、とにかく動き回る。
そして地上にいる時は両手に乗せたうんこを投げて来る。
このうんこが着地すると周囲にとても広がるし、連続で投げて来るので回避が厳しい。

感動?のエンディングは是非ともその目で……

余談

かなり茶色い項目になってしまったが、案外ゲームとしてはまともな出来である。
あの『ゼビウス』と同じく対空ショットと対地ショットを使って攻撃するシステムを採用し、タメ撃ちやパワーアップアイテムも存在。

ちなみにアイテムは「サンポール」「ブルーレット」「セボン」「サワデー」と実在するトイレ洗剤の名前からとられている。
これは何故かと言うとその会社とタイアップしているため。
そして入手すると名称をボイスで言ってくれる。
こんな糞まみれの内容のゲーム自体がこの世に中々ないため、この作品以外に無いタイアップだと思われる。
と言うか、こんなゲームが本作以外にあってたまるか!

他にもグラフィックやBGMなども悪くなく、ゲームバランスも悪くはない。
タイトルやお下劣な内容などで敬遠しがちだが、PCエンジンを所有しているのならプレイする価値はあるゲームである。

……だが、ゲームオーバーになると巨大な文字で「ヘタクソ!」と煽られる。
実に徹底しているゲームなのがうかがえるだろう。





追記・修正はオムツを卒業してからお願いします。

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最終更新:2024年01月20日 21:28