滅びの影ナイト・マスター

登録日:2014/09/29 Mon 11:05:30
更新日:2024/10/24 Thu 17:46:59
所要時間:約 5 分で読めます







ふりかえるな。見てはいけないものがそこにある。




概要

滅びの影ナイト・マスターとは、デュエル・マスターズのクリーチャーである。
DM-01 第1弾にて収録。レアリティはレア。

DM-01に収録された、相手プレイヤーを攻撃できるブロッカーサイクルの一枚。

スペック

滅びの影ナイト・マスター R 闇文明 (6)
クリーチャー:ゴースト 3000
ブロッカー

能力はブロッカーしか所持していないが、こいつはDM-01のブロッカーと違う面がある。

ブロッカーではあるが『攻撃できないor相手プレイヤーを攻撃できない』というデメリット能力が存在しない。
そう、こいつは『攻撃できるブロッカー』サイクルの一枚。

…だからどうしたというところである。

まず、コストが6と重い割にはパワーが3000と低い。
こんなんでは、DM初期の環境内でも即刻撃破される。というか同パックで既に


シーマインコスト6で3000のブロッカーってカスやろこれぇ!?


シーマイン VR 水文明 (6)
クリーチャー:フィッシュ 4000
ブロッカー


…文明が違うが、ナイト・マスターより同コストでパワーが1000高いこいつが存在する。
まぁ、こちらもカスレアで使われる要素が殆どないが…

DM-32では完全上位互換といえる《死神獣ヤミノゼキア》が登場。

死神獣ヤミノゼキア R 闇文明 (5)
クリーチャー:ダーク・モンスター 3000
ブロッカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札にある進化クリーチャーを好きな数見せる。こうして見せたクリーチャー1体につき、相手のクリーチャーを1体バトルゾーンから選ぶ。選んだ相手のクリーチャーのパワーは、ターンの終わりまで-2000される。同じクリーチャーを2回以上選んでもよい。

種族を除くとナイト・マスターに勝てる点はない…

ついでに言うと、上のクリーチャー達を抜きに考えても、ゴーストは全体的に軽量種族。
ゴースト全体からすると重いカードであるナイト・マスターを入れるスペースなど存在しない。

このまま初期のDMの下位互換と化したクリーチャーと一緒に、歴史の闇…ストレージに収まっていくのであった…













しかし、まさかの転機が訪れた。


時は流れ、エピソード2。

DMの環境は、初期から見るとかなりのインフレが進んでいた。
だがそんな中で、ナイト・マスターを必要とするクリーチャーが出現した。


ナイト・マスター「なぜ俺は目覚めた?俺は二度と目覚めぬはずだった…」

カワハギ・ジャケットあ、さ、俺を守って。うん、はい、ヨロシクぅ!


拷問の影カワハギ・ジャケット》の登場である。

拷問の影カワハギ・ジャケット R 闇文明 (6)
クリーチャー:ゴースト 4000
このクリーチャーまたは他のゴーストを召喚してバトルゾーンに出した時、それとコストが同じゴーストを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。

カワハギは、エピソード2でゴーストにスポットが当てられる中で登場したクリーチャーである。
彼は、自身を含めたゴーストを召喚した時、それと同コストのゴーストをリアニメイトすることができるのだ。

そう、カワハギを出せば、ナイト・マスターをリアニメイトできる。

現在6コスト唯一のブロッカーゴーストはナイト・マスターしか存在していない。
つまり、カワハギゴーストといわれるデッキの守備要員としての使用価値が出てきたのである。

もちろん、これでカワハギゴーストにて積極的に採用されるようになったわけでは無い。
リアニメイトしても使いにくいし、ぶっちゃけ弱いことには変わりはない。
再録も初収録以降されていないため、カワハギゴーストに採用されることはむしろ少ないだろう。

とは言え、元々は初期の環境ですら見向きもされていなかったクリーチャー。
そんなクリーチャーに一応の使い道が出来ただけでも偉業と言えるのではないだろうか。
何しろ、DM-01のクリーチャーは殆どがストレージに収まっているだろうから。

そして、ナイト・マスターを蘇らせたのは、DMの基本となる『種族』『コスト』の二つの要素である。

アクア・ビークル》《雷光の使徒ミール》なども上位互換が出ていながらも『種族』によって未だに戦っているクリーチャーである。
DMにおいて種族という要素がどれだけ重要なのかを分からせてくれる。

何より、こうして古いカードに使い道が出てくるという所がDMというTCGの面白さである。
今後も、このように復活してくるクリーチャーが出てくるかもしれない。

しかし…

上述したように僅かな使い道で注目されたこともあったナイト・マスターだが、ついにその使い道も潰されることになった。
DMRP-06「双極篇 第2弾 逆襲のギャラクシー 卍・獄・殺!!」にて、下記のゴーストが登場したのである。

衰えの影ナイト・エルダー UC 闇文明 (6)
クリーチャー:ゴースト 8000
S・トリガー
ブロッカー
このクリーチャーは攻撃できない。
このクリーチャーがバトルした時、バトルの後、このクリーチャーを破壊する。

ナイト・マスターと同様の6コストのゴーストのブロッカーである。
攻撃不可と逆スレイヤーというデメリット所持ではあるが、代わりにS・トリガーとコスト設定にしてはやや高めのパワーまで持っている。

当然カワハギでリアニメイトできるブロッカーであるため、ナイト・マスターの利点は失われることになった。
一応、ナイト・エルダーは攻撃できないという欠点があるため、攻撃に関する制限がないナイト・マスターはまだ僅かに差別化は出来ている。
とは言っても、そのようなナイト・マスターの利点がナイト・エルダーのスペックを上回れるかというとそれは厳しい。

まあナイト・エルダーのコンセプトはナイト・マスターのパロディカードなので、ある意味世代交代と言えるか。






ふりかえるな。追記・修正すべき項目がそこにある。

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最終更新:2024年10月24日 17:46