カスレア

登録日:2011/05/03 Tue 00:40:40
更新日:2025/04/11 Fri 19:22:52
所要時間:概要までなら約 7 分、脚注も含めて本項目を全て読むなら約 25 分で読めます




・はじめに

この項目にある例は絶対ではなく、あくまでも客観的および流動的な評価であることはご留意いただきたい。
カスレアを引いたと落ち込む前に、本当にハズレであるかは必ず自分の目で確かめて判断しよう。


「さあ、出てこい出てこい、ハズレ!被り!レアカードおおぉぉ!!

「…おっ、キラキラした奴!ついにレアカードGetだぜ!」


「………」
「……なんか……弱い。別に見た目も光る以外は普通だし。
というか、この前中古屋で大量に売ってたカードじゃん。はあ…これが『カスレア』というやつか……」


カスレアとは、平たく言えばパックやオリパから出てもあんまり嬉しくならないレアカードのことである。


・概要

トレーディングカードゲーム界に存在するカードのうち、高いレアリティに反して著しく評価の低いカードを指して使われる俗称。「ハズレア」「レアリティ詐欺」とも呼ばれる。

TCGにおけるレアカードといえば、一般的にはゲームにおいても高い汎用性だったりカードパワーを持つものが大半である。
しかし、時々何かを間違えたのかものすごく弱いカードが登場してしまうことがある。

そもそも、弱いカード自体は多かれ少なかれどのTCGにも存在している。これがありふれたノーマルカードであればまだいい。いくら弱かったところでカス扱いする方が失礼な位である。
だが、公式のフォーマットとしてのレアカード、例えば希少度のシンボルとして光るテキストやエフェクトが付いていながら弱かったりすると、普段以上にガッカリするものがある。
というのも、単純に構成に困る以外にも、TCGは販売されるパックや箱ごとにレアリティの枚数が指定されていることが殆どなので、せっかくレアを引いたと思ったら「レアだぞ、喜べよ」と言わんばかりに出てきて無性に憎たらしく思えてくるのだ。

強力カード狙いでパックが剥かれまくった結果、カスレアがストレージコーナーで山積みになるというのはよくある話。
あまりにも嫌がられる時には「紙製の産業廃棄物*1」とか「光るゴミ」「紙切れ」「ゴミレア」などの散々な蔑称を頂戴してしまうことも。
一方で、冒頭の「はじめに」からお察しいただけると思うが、最近では強い言葉を使うジョークに耐性がない人が増えたため、安易に「カス」「ゴミ」といった蔑称を付けることを嫌うユーザーも多い*2
当wikiをはじめとした不特定多数の人間が自由に編集・コメントできる空間での使用の際には注意が必要だが、アニヲタwikiの外ならむしろもっと気安く「カスレア」という言葉が使われるのでお外に行く際も注意が必要。
先も述べたが、定義は「出てもあんまり嬉しくならないレアカード」。そういう主観的なものに対して「○○で強いから」とたしなめて、「そうだね。俺○○使わないんだけどさ、買ってくれるか?」と返されて溝が深まる、なんてことにもなりかねない。
こういうカスレア認定は聞いてて楽しいものではないが、ハズレを引くのだって楽しくないから留飲を下したいというのも分かるだろう。
大事なのは単に「ああ、こいつそういう人間か。ふーん……」程度でいいから多様性を認め合うことだ。


カスレアが生まれるパターンは大きく分けて7種類。
重ねて言うがあまり出回らないレアカードだったらという前提で見てほしい。

  • 1.本当の意味で使えない
レア度関係なく単純に性能が低すぎる、本当にどうでもいい効果しか持たないと大抵のプレイヤーが断言できるカード。何故それがレアなのか設定ミスすら疑われる類。
本項では、コレクション目的のプロモカードなど意図的に性能を抑えられている物は除外する。

  • 2.見掛け倒し型
重いコストや厳しい使用条件に対して、決まった時の効果が物足りないカード。切り札として作られたことはなんとなく察せるが果たして強いかと言われれば…。
こき下ろされる程ではないがレアカードを名乗るにはどこか足りない。おそらくレアという地位になければ凡百のカードの一つとしてそれなりに使われていたであろう、そんな微妙な評価の面々。
これもレアにしては弱いということで結局はカスレアと言われてしまう。

  • 3.じゃじゃ馬型
こちらは見掛け倒しとは似て非なるパターン。
決まった時の性能自体はレアリティに恥じず強力なものの、使い方や活かせる構成が限定されすぎて汎用性に乏しいカード。いくら決まれば強力でも、多くのプレイヤーの手に余るようでは評価は上がらないのだ。
しかし、裏を返せば使いこなせば十全に活躍できるということ。世間に評価されないロマン砲もまたロマンである。
亜種として性能は文句なしだが、イラストの評価がイマイチで人気がないというパターンも。

  • 4.時代遅れ型
かつて強力なカードだったと言われたものの、インフレした環境やルールの改正についていけておらず、残念ながら時代遅れと言わざるを得ないカード。長年続いているTCGに多いパターン。
長年続いているTCGはアドバンテージ獲得能力に長けたカードが評価されやすく、単体でアドバンテージを獲得できないカードは評価されにくい傾向にある。
また、古いカードが高レアリティで再録されたりしてプレイヤーから物議を醸す場合もある。昔は大らかなバランスだったんです。
これについてはリメイクカードなどの形で救済されることもあるが、リメイク前が弱い点は変わらない。

  • 5.調整失敗型
強いレアカードやその周りがエラッタ・規制された結果、レアリティはそのままに強みが失われたカード。暴れて調整された結果がコレである。
エラッタされた場合、旧版は二度と流通しないのである意味ではレアカード。しかし禁止されたりすると、全く使えないからと暴落するパターンも多い。

  • 6.過小評価型
この辺りからは強い筈が評価されないパターン。
レアリティ相応の優秀な効果を持つが、同期のレアカードが特に強かったり環境的に重宝されたりして、相対的にハズレと化しているカード。
同じパックに収録された別の人気カードと競合したばかりに、ハズレ枠扱いされてボコボコに批判される不憫なパターン。
カードの研究が進んでおらず、多くのプレイヤーが強さに気付いていないというパターンもある。
結果的に流通量が多いので、7.のパターンを兼任してしまうこともある。

  • 7.供給過多型
カードの性能はともかく、よく被ったり確定で入手できる方法がある為に価値が下がっているパターン。
初めて手に入る時は「なんだ、普通に強いじゃん」となるのだが、何枚も手に入ってしまうことで「こんなに要らないよ…」とだんだんと有り難みが薄れていく。そしてデッキに入らない分が中古に流れることで市場価値もどんどん下がってしまうのだ。
性能は問題ないので使う分にはそこそこ強い。ただ必要以上に溢れていることからハズレというイメージが強くなってしまう。
供給量にもよるが、そこそこではなく環境を定義するレベルで強い場合はしっかり高値がつく……のだが、ショップの買取価格はものすごく安い。この辺は見方次第。

2・3・6・7辺りは所謂「使い手や状況を選ぶカード」であり、活用方法が見つかることで再評価される場合もある。
また、環境の変化や別フォーマットへの進出によって価値が大きく変わることもある。気がついたら元トップレアと値段が逆転していたなんてこともある。

一般的にシングルの相場は環境(大会など)での活躍を考慮した値付けが行われるため、能力の強さで価格が決まりやすい
しかし、イラストや原作・メディアミックスでの活躍いった要素もカードの価値に大きな影響を与えるため、効果だけ見たらカスレアだがイラストが好評でシングルの相場は高いという場合もある*3

また、最近ではデザイナーズコンボを前提にした「テーマシナジー」を強く押し出すゲームが増えたせいでかなり珍しくなったものの、
カスレアであるが故に何とか活用方法を模索するプレイヤーもいるなど、別方面で愛されるカードも少なくない。
特に「ニコニコ動画」が今よりも盛況だった頃はこういうところで人気を博したプレイヤーも多い。

カスレアとはこのようなものなのだが、TCGによって定義が異なる。


カスレア扱いの例

マジック:ザ・ギャザリングガンダムウォー
カスレアの定義は既に説明したものとさほど変わらない。
ただしMtGのようにリミテッド(パックを開封してその場でデッキを作り対戦)が存在する場合、構築(普通に自分で作ったデッキを持ち寄り対戦)では微妙でもリミテッドで強いレアが存在する。
それらはリミテッドにおける強レアとして扱われ、カスレアには含まないことがほとんどである。
ただしシングル価格は低い傾向になるので、リミテッドをせずにただ剥いたパックから出てくるとなんとも言えない顔になる。
例えば、構築では他のカードにお株を奪われてしまっているシヴ山のドラゴンは、リミテッドだとかなりの破壊力を発揮するため、カスレアにはならない。

なお、昔のレアが上位互換の登場と共にカスレアになることはないし、昔のレアの下位互換として作られたレアがカスレアであるとは限らない。
前者の例は、十字軍→清浄の名誉 *4
後者の例は、露天鉱床→不毛の大地
特に後者は依然として強かったため、その後も弱体調整したカードが刷られている。


遊戯王OCG
マナの概念が無くカード1枚のパワーが高めの遊戯王では、弱いレアでも最低限カード1枚分の働きはできるため、本当にどうしようもない物は意外と少ない。
例えば、よくネタにされるマックス・ウォリアーも、単体の下級アタッカーとして見たらそれなり優秀である。
ただし大会などの真剣勝負で使うかと言う話になれば別問題であるため、強力なカードと同じパックに収録され同じレアリティ枠にいた場合は相対的にカスレア扱いされやすい。


ポケモンカードゲーム
後述するが独特なシステムのため、強カードに対して優位な点のないカードはまったくデッキに入らない(というよりも入れる余裕がない)。
そのためそういったカードは強弱に関わらずプレイヤーからは容赦なくカスレアと評され、一方でファングッズとしての需要があるせいで値段は高止まり、場合によっては買取・販売価格だけはトップレアなカードも出てきてしまう。
上述のゲームに比べるとその評価基準はかなり特殊であり、「使う理由がないからカスレア」「だけどリザードンのカードだからカスレアとは言えない」といった形で人によって評価がまちまち。
そもそもカードゲームに暗い人が「子供や大人の遊び場を提供して使用代で稼ぐ」という目的でショップを経営していることも多く、価格が強さとまったく比例しないこともしばしばある。


デジタルカードゲーム(DCG)
HearthstoneShadowverseと言ったDCGにも勿論カスレアが存在する。
カスレアの定義自体はゲーム自体の参考にしているMtGの項目とほとんど同じで、特に特出して語ることもない。

しかしDCGにおいてカスレアは、如何なるカスレアであっても最低限の資産になれると言う現実のものとは一線を画す長所がある。
現実のカスレアだと後年に再評価されたりコレクション価値を見出されない限り、売値数円の紙切れと化す場合も少なくないが、
大半のDCGにはカード生成システムがあり、手に入れたカードを破棄するとそれに応じて生成ポイントが入手できる。
当然レアリティが高いほど手に入る生成ポイントは高くなる傾向にあり、大体のDCGは最高レア1枚作るのに最高レア×3~4枚の生成ポイントが必要になるか。
たとえカスレアでも、砕いて別の有用なカードの糧となってくれるため集める価値は十二分にあると言える。

同時に、こちらも大半のDCGに存在する所謂「最高レアリティの最低保証枠」に出てくるのは御免被りたいところ。
あと普通に欲しいレアカードが出てくれた方が生成ポイントを節約できるため、あんまり被りすぎると煙たがられる。



このようにカスレアの扱いはゲームごとにある程度異なっているが、おおむね「10人のプレイヤーを無作為に抽出して評価させたとき、7人以上が弱いと評価するレア」かつ「話題性に優れている」という基準とでも思っておけばいいだろう。

それでは各TCGごとのカスレアの扱いを順に見ていこう。
ソーシャルゲームの場合はこちら。

MtG

やはりカスレアの存在が顕著なのは、25年以上の歴史を誇るMtG…マジックである。
これだけ息の長いTCGだと、やはりとんでもないカスレアが出てしまうのは仕方ない。
ちなみに、「The 100 Worst Magic Cards of All Time」という有名な紙屑リストが存在する(よく勘違いされているが、公式ではなくSCGのコラムである)。下記のカードも多く含まれているが、特にレアに限定されている訳ではなくコモンなども入っている。
さらに書かれた時期が2004年なために今の環境では有用性を認められたカードもリストに入っている等、情報が古すぎて参考にならない記述も目立ち始めていたが、2022年に当時のランキングを製作した人間によって18年ぶりに更新が行われた

最近では様々なフォーマットがあるためそのすべてで有意に弱いカードというのが存在せず、「リミテ用」「EDH用」「部族モダン用」など様々な言葉で擁護されることが多く、これらの言葉はカスレアを評価する際に使われる「魔法の言葉」とも揶揄される。
これは裏を返せば、その魔法の言葉ですら擁護できないレベルのカードは文句なしのカスレアになるということ。早い話がプレイヤーの厳しい審査を経てカスレア認定を得るのである。
最近はさらに逆に「その魔法の言葉で擁護しても、もっと使いでのいいカードがある」という理由で「弱くはないよね(俺は使わないけど)」という評価に甘んじる中途半端なレアが増えている。カードパワーのインフレはシビアな実力主義の世界を作り出してしまうのだ。

下記に記すのが、マジックプレイヤーを恐怖のどん底に叩き落とした、恐るべきカスレア軍団である。



遊戯王OCG

遊戯王OCGにおいても弱い(使いづらい)レアカードは存在し、主に「ハズレア」と呼ばれて親しまれている*27
前述の通り全く使い道の無いカードは少ないものの、需要の関係でシングル価格の面ではどうしても差が出てくる。

漫画やアニメ出身のカードを無理やりカード化した結果、弱体化を喰らった場合はカスレア扱いされやすい。
展開の関係上、リアルに再現するのが難しい状況のみを指定したり条件の割にリターンが少なかったりするカードが登場することもあり、それらもカスレアになりがち。
アニメでカッコよくフィニッシャーを飾ったカードも冷静に考えてみると、普通は想定しない極めて限定的な状況をメタってたご都合カードでしかないパターンも多かったりする。
また、主人公及びアニメの主要人物のカードはレアリティ面において優遇される傾向があり、光っているのが偽りの栄光にしか見えないような酷い効果のカードもある。

詳細は「カスレア(遊戯王OCG)」を参照。


デュエル・マスターズ

上記の先輩方に次ぐ人気と歴史を誇るTCG「デュエル・マスターズ」にも、当然カスレアは存在する。
その中でも、特筆すべきが俗に『デュエル・マスターズ七英雄』と呼ばれるカード達である。
ちなみに、この7枚中2枚はレアどころかただのコモンだけど全然大丈夫。

ほとんどの場合、「カスレア=憎むべき存在」なのに、七英雄達はカスレアながらDMP達にとっては「愛すべき馬鹿達」なのである。
実際、カスレアという本来なら世に出る事すら憚られる身ででありながら、各々が最低1回は再録されているという、開発陣からも破格の扱いを受けており、それに対してDMPは激怒するどころか再録を喜んでいるのである。
まるで意味がわからんぞ!!

しかし、そんなデュエマでも悲しい事に愛されない、あるいは話題の種にもならないようなカスレアというものは存在する。
一応、それらの多くもイラストだけは秀逸であったり、フレーバーテキストが印象的だったりというパターンは多いのだが…。



ポケモンカードゲーム

ポケモンカードのカスレアの定義は非常に難しい。というのもポケモンカードにはコレクション要素が存在するから。
つまりカードに書いてあるテキストは悲惨そのものでも、イラストに高い需要があればそれはカスレアとは言えなくなってしまう*28
そういったファングッズ的な需要から現在でも様々なカードに高値がついており、評価が非常に難しいのである。
さらに一般的に「弱い上にコレクション需要すらない」とされネットオークションでは30円程度で投げ売りされているカードですら、
ショップによっては単にきらきら光っているという理由だけで1000円ほどで売られていることもあり、売価という判断基準が機能しないことが他のゲームに比べて妙に多い。

一方で「そのカード自体は強いかもしれないが、環境にもっと強いカードが存在する」という場合の評価(カスレア説明の4番目に該当するカード)も非常に難しい。
そういうカードは決して悪くはないのだろうが、シビアな考え方をすれば「悪くはないというのはベストではない、ゆえにゴミ」とも言えてしまう。
ポケカはゲームのシステム上どうしてもそういったカードはデッキに入る余地がなく*29、収録されているカードの大半がどうしても「ベストのカードに比べると弱い」という評価になりやすい。
それを突き詰めてしまうと「トップレア以外はみんなカスレア」「カスレアの比率が非常に高い」なんて極論も言えてしまうわけで、このあたりの評価基準は本当に人によって様々。
さらにここに「そのカード自体は強いが、同名カードがもっと優秀なせいで採用する意味がないカード*30」のようなカードが混ざると評価が非常に難しくなる。

最近のポケモンカードの攻略の軸は攻略wikiではなく、noteや個人ブログ、Youtuberなどが中心となっている。カード1枚1枚の評価が人によってまるで異なる上に「こんなに弱いカード!だけど俺はこれを使いこなす!」という前振りのために本来強いカードを不当なほど弱いものと扱う人もたまにいる。
つまり評価の軸がまったく安定しない。カスレアという言葉自体も一般的ではないようで、「ポケモンカード カスレア(ハズレア)」と調べてもなぜかMTGのカスレア特集ページがヒットするほどである。

しかし悲惨なカードは本当に使う意味がまったくないレベルで弱く、カスレア発掘を趣味にする悪趣味な者にとっては金の鉱脈のような存在であることもまた確かである。
本項では「市販されている(いた)拡張パックから登場するR(昔の★)以上のレアリティ」「頑張って使おうとしても心が折れるほどの性能」という点を主に評価基準とし、
コレクター需要に関しては「ポケモン☆」「SR版のトレーナーカード」のようなよほどの大暴騰を起こしていない限り無視するものとする。



……などなど、バリエーション豊かではある。
他にも、様々なカスレア達が存在する。
そう言ったカスレア達を見かけたら、破ったりせずにそっと不要カード回収ボックスにダストシュートしてあげよう。
そして供養代わりにこの記事に「こんなカスレアあるんだぜ!」と紹介してくれれば、きっとカスレアも浮かばれることだろう。

また、カスレアは往々にしてイラストだけはカッコ良かったりするので、単にコレクション用として取っておくのも悪くは無いかもしれない。

なお、よく間違える人がいるが、「トーナメントシーン(ガチ)やそれに準ずるデッキで使われていないレア=カスレア」では断じてない。カードの価値はとは人それぞれなものである。
一方で、だからといって「このカードはウッディ様や蒼ざめた月ほど弱いわけじゃない=カスレアではない」というわけでも決してない。カードの価値は人それぞれだが、そのそれぞれの価値観がある程度低いところでまとまったうえで妙な魅力を持つ。
それこそがカスレアなのである。


元カスレア

カスレアの中には、実は強かったり強力なコンボができたりで、一躍トップレアに大化けするものもいたりする。
詳細は元カスレアを参照のこと。


最後に

この項目名が単なる「カスレア」であることからも察せるように、この項目は最弱議論決定戦ではない

このカードは一般的にカスレアじゃないから……」「どうせコメント欄で文句言われるから……」と追記をモジモジするのは非常にもったいないので、ぜひ気軽に追記してほしい
デュエマ遊戯王OCGに関しては専用のページがあるが、それ以外のカードゲームならデュエマの下にでも適当に項目を作ってぜひ記事を充実させてほしい。ヴァンガードなりバディファイトなり、この際終わったカードゲームでもまったく構わない。
この記事でも《飛鶴の技》やオドリックあたりは、最弱議論的な観点なら削除されてもまったくおかしくないが、有用なカードがたくさんある中では飛びぬけて弱くネタ性が高いというのも事実であり、一般的にはカスレアの部類である。カスレア(遊戯王OCG)に挙げられているカードも当時ディープに遊んでいれば「カスレアなんてとんでもない」と反論したくなるようなカードがさも発売当時から全会一致でカスレア扱いだったかのように列挙されているが、カスレアとする理屈自体はまったく間違ったものではない。
裏を返せばそんな文句をつけたくなるようなガバ査定でも、ちゃんとした理由があれば存続を許されて項目を賑わせてくれる。
コメントでの反論はもちろん荒らし扱いや差し戻しを恐れるのは本当にもったいないので、ガンガン追記してほしい。

ただし自分一人が思っているのではなく「付録カードや構築済みデッキのレア仕様ではなく、エキスパンションの当たりとしてのレアである」「ネットで話を振っても弱いことがネタにされる」「カードにちなんだ面白いエピソードがある」という3つを満たしていれば、wiki籠りも文句は言わないだろう*32

せっかくwiki形式かつこんな記事があるのだから、情報が充実しない方がもったいない。
「俺の好きなゲームをあしざまに言うな!」ではなく「こういう意見もあるのか、ふーん」程度に読んだ方がおそらく書き手も読み手も楽しいのではないだろうか。


「パック開封…良いレア来い!」
「うわ…《追記・修正》…ってこれカスレアじゃねぇか…。」

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最終更新:2025年04月11日 19:22

*1 「産廃」と略されることが多い。

*2 当wikiでも「カードにカスというのは言葉が過ぎる」として以前問題になった。この件の是非については問わないが、ジョークとは相手が理解できて初めてジョークとして成り立つこと、アニヲタwikiは基本やんわりとした表現を好むユーザーが集うことなどは念頭に置いてほしい。ユーザー規制の原因にもなり、これが転じて色々面倒になるのだ。

*3 ただし、シングル相場が高いカードは「ショップやフリマサイトなどで高く売れる」というメリットがあるため、カスレア扱いされないこともある。

*4 十字軍に至っては現在諸事情で、禁止カードより重い存在抹消カードになってしまったが。

*5 6マナ0/6でブロックする度に手札に戻る能力を持つ。基本壁としか使えないのにいざ使うと毎ターン6マナ要求されるという悪い意味でコスパがぶっ壊れているクリーチャー

*6 MTG wikiに書かれた謎の珍説が由来

*7 祭壇サイクルや《泥穴》が有名だが、他にも《統一理論》《凍血鬼》《片意地な使い魔》《爆弾兵団》など。《説得》も《支配魔法》世代にはあまりの弱さに嫌われた。

*8 火炎舌のカヴ―の4点ダメージに耐えられるタフネス5が功を奏した。またヤヴィマヤの火を使ったミラーマッチなら巨大化などでブラストダームを返り討ちに出来る

*9 白1/3…以上。他の能力は白呪文のコストが白増えるだけ。某カードショップで70枚近くのまとめ買いセールもやっていたらしい。

*10 こういった「安いレアの枚数」を狙うコレクターはMTG以外にも意外と多い。MTGでは調べると基本セット2014の《壮大な鯨》などがヒットする。一方で最近は「レアを買い占めて値段をつり上げようとしている」ようにも取られてしまい、口に出すと敵意を剥き出しにしてくる人も多いのであまりいい趣味とは言えなくなってしまった。ルールの変更やフォーマットの追加、禁止カードの考え方などと同じく、コレクションという遊び方も割と流動しているのである。

*11 イメージ的には「相手の知識を覗く呪文があれば、いちいち呪文なんて覚えなくてもいいのにね?」とちょっと小馬鹿にしながら相手の呪文を拝借するような感じのカード。赤のカラーパイの関係もあってハンデスなどにはつながらない。後述のイラスト絡みの話も兼ねると「色仕掛けで情報を奪う」的な要素もあるのかもしれない。

*12 対抗色フェッチランドが有名だが、当時の環境的に極めて強い存在感を放っていたカードがコモンから神話レアまで勢ぞろいしていたため。

*13 開発に携わっていたスタッフが炎上したほど。当時のモダンの価格暴騰がしのばれるエピソードである。

*14 ただし当時のスタンダードには追加ターンを得られる実用的なカードが存在しなかった。

*15 《蒸気占い》のお披露目コラムでは《嘘か真か》を打たれた際の初見殺し要素の不評について語られていた。

*16 多人数戦用のセットではすでに同調や投票という形で存在していた

*17 《倍増の季節》下でジェイス自身およびジェイスから出せるイリュージョン・トークンを無限化可能。イリュージョン・トークンを除去されなければ次のターンに勝利だし、全体除去を受けても無限ジェイスが残るので次のターンに同じように無限トークンを出せばいい。

*18 別途用意された「ダンジョン」というカードに記載された既定の行動を行う

*19 最弱議論なんて不毛なだけだが「どんなデッキにも入る上に割と軽いがほぼ仕事をしない」VS「入るデッキをものすごく選ぶくせにコストが重くそのくせ大した仕事をしない」の差。どちらも2022年版紙屑リストでは仲良く10位代にランクインしている。

*20 上位25枚の中で新枠初出のカードはウッド様から最弱クリーチャーの座を奪った《西風のスピリット》とこれの2枚のみ。つまり新枠のレアでは唯一ベスト20以上を取ったということ。

*21 同日のエラッタではダンジョン探索絡みのカードが軒並み上方修正された。それだけダンジョン探索が弱かったということでもある。

*22 元々前2種のオドリックも強いカードというわけではなかったが、さすがにここまでではなかった。

*23 クリーチャーにもなる装備品。多くがキーワード能力を持つ。

*24 軽いマナで出せるかわりに弱体化する能力で、要は妥協召喚。ライブラリーから出す方は本来の性能に戻せる。

*25 自軍クリーチャーが対象に取られると毒カウンターを与える。数が増えると毒の乗り方が倍加する。

*26 パワーストーンのマナは呪文の唱え先に制約があるだけで能力起動等には問題無く使えるので、自前でマナの使い道があれば評価はもっと変わっていた可能性があった。

*27 遊戯王カードwikiなどのファンサイトで検索してみると、ハズレアの方がカスレアより多くヒットする。

*28 neo時代の「ひかるポケモン」、e時代の「クリスタルタイプ」、PCG時代の「ポケモン☆」の大半は非常に使いづらいカードだが、その高いレアリティから非常に高い値段で取引されている。

*29 進化ポケモンの場合は進化前のポケモンを数枚、進化をサポートするカードを数枚、とかなりのスロットを取られてしまうため他のゲームよりも「悪くない」レベルのカードが入りづらいのである。

*30 ポケモンカードGB勢にも分かりやすいたとえだと、ミュウツーLv.60が優秀すぎて採用されることのないミュウツーLv.53のようなもん

*31 ポケモンカードSM期の「プルメリ」は、手札を2枚捨てることでエネルギー・リムーブと同じ効果が得られるサポート。つまりターン1回制限までついている。

*32 非常に極端な例を出すと、たとえば絶対に禁止解除されることがないと分かりきっている禁止カードはパックから出てきても使い道がまったくないのでカスレアと言える(MTGの《チャネル》など)。しかしそんなことを言ったら間違いなく反論を受けるだろう。ちなみに《チャネル》はこの理屈で、神話レアとして再録されたものでなければ現在でも非常に安く買えるし、買取価格も非常に安い。