従獄の凶獣ドルベロス

登録日:2014/10/24 Fri 20:51:10
更新日:2023/07/29 Sat 09:16:15
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バロムに謁見を試みる者は、必ず凶獣の歓迎を受けるだろう。




概要

吐き出す息が世界を魔界へと変えていく。

従獄の凶獣ドルベロスとは、デュエル・マスターズのクリーチャーである。

DM-15「転生編 第2弾 神滅奥義継承(シークレット・オブ・ヒドゥン・ギア)」にて初収録。レアリティはベリーレア。
DMC-38「キャッスル・オブ・デーモン」にも再録されている。

闇クリーチャー以外のクリーチャーの召喚コストを重くする、バロムの飼い犬。

スペック

従獄の凶獣ドルベロス VR 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド 7000
W・ブレイカー
闇以外のクリーチャーを召喚する時、支払うコストは2多くなる。
能力は結構シンプルであり、闇クリーチャー以外のクリーチャーの召喚コストを2上げる。
このカード以前に登場した《偽りの影ヘル・スモーク》を更に強力にしたようなスペックである。

当然ではあるが、闇以外のクリーチャーを主力にするデッキにとっては、かなり厄介な能力。
ただでさえコスト1の違いはDMにおいてゲームの動きを変えるが、コストが2も上がるとなればかなりゲームに影響を与える。

闇以外の単色デッキはドルベロスの存在で動きが鈍るため、強い除去呪文が少ない白単デッキなどは相手にしたくないだろう。

一方で、相手が黒単デッキや闇を多く含むデッキには効果が薄く準バニラになりがち。
まあこれは悲しいかな、他文明メタのクリーチャーの宿命か。
一応W・ブレイカー持ちで攻撃力は確保しているし、種族も優秀で進化元になれるということから完全に腐ることは少ない点は救いか。

対他文明特化と言う点以外にも結構課題は多く、まずドルベロス自身が結構な高コストであるという点は指摘されやすい。
実は高コスト故に単純にドルベロスを召喚可能な頃には相手もある程度マナが溜まるため、コスト増加が相手にとって重荷になりにくいという場面もある。

つまりマナブーストやコスト軽減を交えて早期に召喚できなければ能力の意味が薄れてくる可能性があるが、闇単色では効果的なマナブーストは望みにくい。
チャージャー呪文を使ったり、《聖黒獣アシュライガー》《一撃奪取 ブラッドレイン》などの軽減能力持ちでサポートし、早い時期に並べていきたいところ。

高コスト以外の大きな弱点として挙げるならば、破壊やバウンスといった除去に対する耐性が無いことか。
一応はクリーチャーなどのcip効果による除去に対しては、相手の場の展開の遅延などを望めるので最低限の役割は果たせるが、呪文のコストを対象にはできないのでそちらに対しては完全に無力。
このような点をカバーしようとなると、闇文明の得意技である墓地回収などで補っていくしかないだろう。
インフレの進んでいる現在のDMにドルベロスのようなクリーチャーが出た場合は、アンタッチャブルや墓地からの蘇生が簡単になる能力なんかを所持していたかもしれない。

それでも上述したような弱点こそあるが、とにかく場に長く残せれば相手の動きを大きく制限できるので場へのコントロール力は非常に高い。
シンプルな能力に反して扱い方自体は決して簡単ではないが、使いこなせれば魅力的なデーモン・コマンドと言える。
インフレの激しい現在のDMのカードパワーに付いていくのは流石にキツいだろうが…。

組み合わせたいカード

聖黒獣アシュライガー UC 光/闇文明 (4)
クリーチャー:シャイン・モンスター/ダーク・モンスター 4500
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
H・ソウル
E・ソウル
自分のエンジェル・コマンドとデーモン・コマンドすべての召喚コストを最大2少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。
エンジェル・コマンドとデーモン・コマンドのコスト軽減能力を伏せ持つクリーチャー。

こいつでドルベロスのコストを軽減して早期召喚を目指そう。
マナカーブ的に綺麗に繋がるのもベスト。

関連カード

悪魔神バロム SR 闇文明 (8)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド 12000
進化-自分のデーモン・コマンド1体の上に置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、闇以外のクリーチャーをすべて破壊する。

悪魔神ドルバロム SR 闇文明 (10)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド 13000
進化-自分のデーモン・コマンド1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、闇以外のクリーチャーをすべて破壊する。その後、各プレイヤーは闇以外のカードをすべて、自身のマナゾーンから持ち主の墓地に置く。
T・ブレイカー
皆さんご存知、闇の代表クリーチャー。
バロムは転生編時期にドルバロムに転生している。

背景ストーリーでのドルベロスはバロムの飼い犬的存在。
実際のゲームでも盤面を一掃した後に擬似ロックをかけれるため相性は良い。

従来のバロムはマナカーブ的に繋がりやすく、ドルバロムにとってもドルベロスは召喚までの時間稼ぎを行ってくれる。
バロム・エンペラーでも同じ事はできるがコスト帯が被るのがネックか。

聖霊王アルファディオス SR 光文明 (10)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド 15500
進化-自分のエンジェル・コマンド1体の上に置く。
誰も、光以外のクリーチャーを召喚したり、光以外の呪文を唱えることはできない。
T・ブレイカー
DM-15で登場した進化エンジェル・コマンド。
聖霊王アルカディアス》が転生した進化クリーチャーである。

ドルベロスは背景ストーリーにおいてアルファディオスに倒されたとも噂されるが、実際のゲームでは、ドルベロスの能力は先に出されてしまうとアルファディオスを中心とするデッキにはキツイ。
ただでさえ召喚が大変なアルファディオスにとっては厄介以外の何物でも無かったりする。

一方でパワー面などではアルファディオスの圧勝なので、現実のスペックと噛み合っていないという訳でもないが。

デュエル・マスターズ プレイス

DMPP-05 第5弾「永遠の戦渦 -VORTEX OVERLOAD-」にて収録。
スペックもレアリティも特に問題なしと判断されたのか、全く本家から調整がなく輸入される結果となった。強いて言うなら、フレーバーテキストは新規の物が用意されている。

スペック的には特に変更されていないため、使い勝手に関しても上述した本家カードの解説とほぼ変わらない。
強いて言えばDMPP-05は元ネタは聖拳編第4弾の時期(DM-13)であったため、ユーザーの予想より早い時期の登場となっていた。
次弾のDMPP-06は、転生編が元ネタかつ単色推奨でドルバロムも収録されており、こちらに収録されていても違和感はなかっただろう。
まあ性能が変わらずに輸入された以上は、登場が早いに越したことはないが。

背景ストーリー

フレーバーテキストから察するにバロムの飼い犬のようにも見えるが、こんな飼い犬はバロム以外誰も飼いたくねえんだよなぁ…。
背景ストーリーでは、転生編時期のバロム(ドルバロム)の右腕だったとも言われているが、知能の低いペット的な存在だったのか普通に部下だったのかは不明。
DMC-38のフレーバーテキストから推測するに、吐息に何かしらの能力があるらしい。

転生編時期の闇文明は地上進出に酔いしれており、クロスギアの研究などを怠っていた。
その一方で、光文明が必死にクロスギアなどの軍事的研究を行っていた。
そんな中、幾度もの化学実験を重ね誕生した《聖霊王アルファディオス》が闇文明に迫る。
ドルベロスはこのアルファディオスに瞬殺されたとも言われており、この影響で闇文明のNo2ともいえる存在を失った闇文明は勢力を失い再び地下世界に戻ることとなったのだった。

プレイス版の背景ストーリーに関しては特に描かれていないが、DMRP-05版のフレーバーテキストから察するに五体の王に敗れたデーモン・コマンドとも解釈できる。
プレイスでの登場時期から察するに聖拳編時点の世界にドルベロスは既に存在していたとも解釈可能だが、本家にも反映できるかは不明。

ドルベロスは犬のような猛獣型クリーチャーだが、背景ストーリーでは本当に噛ませ『犬』っぽくなっちゃっているような気がしないでもない…。

補足




書き出す追記・修正がクソ項目を良項目へと変えていく。

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最終更新:2023年07月29日 09:16