クリスタル・ランサー

登録日:2014/12/30 Tue 20:16:45
更新日:2023/02/23 Thu 20:13:13
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だから遅すぎると言っている!




概要

クリスタル・ランサーとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。

DM-02 第2弾「進化獣降臨(マスター・オブ・エボリューション)」にて初収録。この時のレアリティはアンコモン。

◾DM-18「ベスト・チャレンジャー」
◾DMC-42「コロコロ・ドリーム・パック3(エターナル・ギア)」
◾DMX-03「デッキビルダーDX エイリアン・エディション」

などにも再録され、プロモーションカードにもなった。
また、DM-18での再録時からはレアリティがアンコモンからレアに格上げされた。

DM初期における名カード。
安く手に入りやすいレアリティと高いスペックを持っていたため、DM初期の環境で活躍した。

スペック

クリスタル・ランサー UC(R) 水文明 (6)
進化クリーチャー:リキッド・ピープル 8000
進化-自分のリキッド・ピープル1体の上に置く。
このクリーチャーはブロックされない。
W・ブレイカー

進化元にはリキッド・ピープルを用いる。

能力は初期のカードということもあってシンプル。
アンブロッカブルを所持しており、ブロッカー相手にはブロックされない。
そのため、どのような大型ブロッカーでも避けることができる。
後は、水文明の進化クリーチャーとしてはそこそこ高い8000というパワーとW・ブレイカー。

インフレの進んだの今から見ると、そこまで大したことのないスペックに思える。

進化条件こそ緩いものの、今の水文明進化クリーチャーを用いるデッキは、種族に縛られない構築がされている物が多い。
パワーに関しても、今では6コスト範囲内の進化クリーチャーはパワーが高いものが多い。

しかし、初期から見ると相当恐ろしいクリーチャーだった。

まず、恐ろしさを作り上げた物としてはそのパワーとアンブロッカブル。
初期ではこのクリーチャーのコストと高いパワーに間に合うクリーチャーが少なかった。
パワー8000を超える+即座にランサーを殴り倒せるというクリーチャーが多くなかったのである。

また、DM-02から登場した進化クリーチャーであることを存分に生かしている。
進化クリーチャーは召喚酔いを起こさないため、速攻に攻撃態勢をとることが可能。
つまり、ブロックされない能力があったため、このクリーチャーは最低でも相手に何らかの損害を与えることが出来たのだ。

そして、ランサーが強いだけでなく愛された理由としてはそのレアリティだろう。
レアリティはスーパーレアやベリーレアでもない。アンコモンだ。
高レアでも準バニラが多い初期のカード群から見ると、レアリティを付け間違えたのかと思えてしまう。
DM-02時点のカードリストを見れば、レアリティ設定に見合っていないスペックであるのは一目瞭然。

そのため、カードを買う資産の少ないデュエリスト(特に小学生)でも一枚は手に出来た。

初心者でも、このクリーチャーを使いこなせる環境にあったのだ。
進化元も数の多いリキッド・ピープルであり、運用もしやすかった。

特にDM-01で登場した《アクア・ガード》の存在は大きい。

7マナがあれば、アクア・ガードとランサーですぐに進化できる。
すぐに相手を攻撃できることもあり、半ば奇襲のような攻撃が仕掛けられた。
他にもcip発動後の《アクア・ハルカス》を進化元にするプレイングも見られた。

このように当時は高い性能を持っていたことから、発売直後は初心者から上級者までに積極的に好まれ暴れまくった。
DM-04の《アストラル・リーフ》登場までは水文明最強候補のカードと言っても過言では無かったかもしれない。
こうして長年の間リキッド・ピープルデッキでは『安い・強い・かっこいい』切札として使われ続けた。

しかし残念ながら現在のリキッド・ピープルデッキで見かけることは少ない。
時代の流れと共にランサーも、出すには重いカード扱いになってた。
そしてリキッド・ピープルにも《クリスタル・スーパーパラディン》を初めとした強力な進化クリーチャーが多くなったこともある。

とは言え、エピソードシリーズでも再録されるなど、未だにその名前を忘れられることは無い。

アンコモンという低レアリティと高いスペックを持つこのクリーチャーを使いこなしたデュエリストは多い。
多くのデュエリストに愛されたクリスタル・ランサーは、間違いなくデュエル・マスターズを代表するクリーチャーの一枚である。

派生・関連カード

クリスタル・ツヴァイランサー SR 水文明 (8)
進化クリーチャー:リキッド・ピープル 13000
進化-自分のリキッド・ピープル1体の上に置く。
このクリーチャーはブロックされない。
T・ブレイカー

DM-14で登場した転生版。

本家と比べるとコストが上がった分、パワーも水文明トップレベルとなった。
アンブロッカブルなどに変わりは見られないが、シールドブレイク数も上昇。

弱くは無いのだが、本家より上がってしまったコストがネック。
軽量級を用いた戦いを行うリキッド・ピープルの戦法とは相性が悪い面がみられる。

時空のセブ・ランサー UC 水文明 (7)
サイキック・クリーチャー:リキッド・ピープル/エイリアン 5000
このクリーチャーは攻撃またはブロックされない。
ループ覚醒-自分のターンのはじめに、このクリーチャーを《時空のガガ・シリウス》のほうに裏返してもよい。
覚醒後⇒《時空のガガ・シリウス》

DMX-05では《天海の精霊シリウス》と合体したサイキック・クリーチャーとして誕生。

本家よりパワーは下がっているが、攻撃をされないようになった。
そして、ループ覚醒によって防御形態にもなれるという臨機応変なクリーチャー。

余談だがこのカード、シリウスの方はフレームにホイル加工がされているのに対し、ランサー側には特にホイル加工が見られない。

大昆虫ガイアマンティス SR 自然文明 (6)
進化クリーチャー:ジャイアント・インセクト 9000
進化-自分のジャイアント・インセクト1体の上に置く。
このクリーチャーは、パワー8000以下のクリーチャーにブロックされない。
W・ブレイカー

DM-06で登場した進化ジャイアント・インセクト。
スペックを見る限り、クリスタル・ランサーを明らかに意識している。
ランサーよりパワーは上がっているが、アンブロッカブル範囲と種族面ではランサーが有利。

こちらはランサーほど脅威に見られず、環境にも入り込まなかった。
とは言え、こちらもジャイアント・インセクトではトップレベルの人気を誇る。

大船長 オクトパスカル UC 水文明 (4)
進化クリーチャー:サイバー・ウイルス海 6000
進化-自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
このクリーチャーはブロックされない。
W・ブレイカー

単色カードのインフレが進むドラゴン・サーガ期に登場した進化クリーチャー。

全体的にランサーを小型化させたような性能で、パワーが下がった分コストも下がったスペック。
ただし、攻撃力やアンブロッカル性能はそのまま保っており、進化元も範囲が広いなどランサーを上回る要素が多い。
レアリティもランサーと同じくアンコモンであり、初心者でも入手しやすいという点も健在。

一応ランサーはパワーや種族面では勝っており、そこで差別化されていくか。

侵略者 バロンスペード UC 水文明 (4)
進化クリーチャー:リキッド・ピープル閃/侵略者 6000
進化-自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
侵略-水の侵略者または水のリキッド・ピープル
W・ブレイカー
このクリーチャーは、コマンドにしかブロックされない。

革命編でも、ランサーを小型化させたような進化リキッド・ピープル閃が登場。

侵略者であるため、侵略によって早いターンから高速展開していくことが可能。
通常の進化手段でもランサー以上に進化元の指定範囲が広い。
攻撃性能でもW・ブレイカーと特定種族以外のアンブロッカブルを獲得している。

その圧倒的な速さにはランサーも敵わない…が、パワーとアンブロッカブルの範囲という点では一応バロンスペードを上回っている。

奇天烈 レイズ R 水文明 (6)
進化クリーチャー:マジック・コマンド/侵略者 11000
進化-自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
侵略-水のコマンド
W・ブレイカー
このクリーチャーはブロックされない。
このクリーチャーが破壊された時、墓地から手札に戻す。

続けてランサーと同コストの進化クリーチャー。

侵略者であることから、侵略で早いターンに出せる可能性を秘めている。
進化元の指定範囲も広く、種族でもコマンド持ち。
攻撃面ではパワー11000のW・ブレイカー+アンブロッカブル、防御面ではpig型のモヤシ能力を獲得した。

ランサーは種族の違いで何とか差別化していこう。
実はレイズ自身は優秀な性能なのだが、侵略条件の水のコマンドが多くないことから活躍の場に恵まれにくい状況にある。

デュエル・マスターズ プレイス

プレイスではDMPP-01 第1弾「超獣の始動 -MASTER OF DUEL-」から登場し、目玉の一枚となっている。
性能面では特に調整は起こっていないが、レアリティがベリーレアへと昇格になった。
結果として、アンコモンだった本家よりも入手難易度が上がっていしまっている。

使い勝手にこれといった変化はなく、本家と変わらずシンプルに強力である。
アクア・ガード》がプレイスに存在している事から、7ターン目に手札から一気に進化させて奇襲する動きも可能。
プレイス初期環境では【ボルメテウスコントロール】に対するキラーとして環境級の活躍を見せた。

しかし、DMPP-02から環境の激変やインフレによってパワーが強力なカードが増加すると状況は一変。
スペック的にはまだまだ問題はないのだが、それでもDMPP-01時点程は暴れることが難しくなったので環境からは脱落した。
と言っても、DMPP-03では多色のリキッド・ピープルが増加しているので、活躍させられる可能性はまだ十分に残っている…と言いたいが、インフレが激しいので微妙か。

また、DMPP-06では《クリスタル・ツヴァイランサー》が参戦。
こちらはリキッド・ピープルを参照するG・ゼロ追加という特大の上方修正を受けて大幅に強化されており、登場してから瞬く間に環境入りしている。

補足

カードイラストはリキッド・ピープルでも珍しい完全不定形であり、例えると水で構成された体を持つケンタウロスといった姿。
「ランサー」の名の通り、槍を所持しているのも分かる。

DM-18版では、片手が盾になっている。
それ以前にイラスト全体の雰囲気が変わっているが。





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最終更新:2023年02月23日 20:13