文芸部(部活動)

登録日:2015/01/01 (木) 03:21:47
更新日:2024/08/20 Tue 23:38:04
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文芸部!



文芸部とは、主に高校や大学で多く見られる部活の中の一つ。
活動内容は様々だが、ここでは主に文芸を活動の中心として記述する。


「なにそれ?」「知らない」「どうせマイナー部活」、
「陰気な感じの人の集まり」……そう思っているそこの君。間違ってはいない。
だがしかしアニヲタWiki的視点から見ても、この部活は結構重要な位置を占めていたりするのである。この人とか。
この項目では、そんな文芸部について説明していく。



【知名度】
簡潔に言う。知名度は、高くない(事実、文芸部自体がない学校も少なくない)
だいたいの学校ではあまり印象が強くなかったりする。
ひどい場合、
「文芸部?……そんな部活あったっけ?」
この反応である。
また、「へー、文芸部に入ってるんだー。何する部活なの?」というパターンが多い。
名前から活動内容は察してほしいのだが、文芸と大まかに言われるとどういうものかすぐには分からないのかもしれない。
大きな大会でそこそこの賞を取ると知名度が上がることもある。

Twitterに文芸部のあるあるを流すbotも存在しているらしいが……。



【部室】
部室は、無いor図書室などに間借り、の場合が多数。あっても元・倉庫だったり顧問の担当教室だったりする。
ただの人間には興味ない女子高生が文芸部の部室を乗っ取ったように、他の部活に占領されてしまうケースもあるとか。

プリンターやパソコンまで完備というのはかなり恵まれている部類に入るだろう。
部室の中には印刷用の紙や、倉庫時代の名残としてほったらかしの備品、他校の部誌、その他歴代部員が持ち込んだ謎の用具などがある。とにかく活動の関係上、紙が多い。まあ新聞委員会なども同じだが。


【活動内容】
文芸と言ってもジャンルは多岐に渡るので、小説はもちろん、活動の幅は俳句・短歌・詩など幅広い。
コンクールの文芸部門に出すための作品の他に、学校内だけで配布する部誌のために作品を作っていたり、部内だけでリレー小説や連歌なども作ったりする。
本を食べちゃう部長率いる部活のように、三題噺を作るところもあるだろう。

顧問は謎に厳しい国語科の先生であることが多く、「週に(または活動日毎に)一句or一首作れ(部誌に載せるため)」「締め切り厳守。守らなければ出席停止を命ず」など、運動部の厳しさから逃げてきたのに運動部さながらの厳しさ。締め切りが近づくと、部員の目の下にはクマができる。締め切りはちゃんと守ろう。
直前まで何も書けない時は深夜テンションに頼るしかない。過去作データの入ったUSBは、時に頼みの綱と言える。
しかしながら、作品自体にはそこまで興味がなく、「締め切り厳守というから頑張ったのにこの塩対応か…」なんてこともザラ。そのくせ愚作には容赦なく修正命令を出す。こういう人に限って異動にならない。爆発しろ。顧問は部活自体には1mmも興味がなくとっとと廃部にしたいと思っている。こんな部活の顧問、やるだけ時間の無駄だから。ただ、そういう縛りに耐え、残り続けた部員ほど温かく指導する。私以外の学校ではね。

なお国語は教員にとっても仕事量の多い教科であり、普段から授業準備や採点なんやらをやっているので、仕事を部活に持ち込むことも多い。部活のときくらい勉強のことは忘れようぜ…。

ちなみに、大会(あれば)では『文芸部門』の中に「散文部門」「詩部門」「俳句部門」……と、細かく分かれている。

部員の書く作品は、純文学小説や中二病全開のラノベ調など、その部員の個性が色濃く出る。顧問はそういうところは甘く見ることが多い。
ペンネームがあれば名前が出ないので恥ずかしさをあまり感じずに作品を発表するが、暴走しすぎると、後になって読み返した時に高確率で枕に顔をうずめてバタバタすることになってしまう。加えてペンネームが中二臭かった場合は恥ずかしさ倍増である。

文章力があり、大きな賞を次々かっさらうような部員がいると泣きそうになる。
しかもそれが後輩だった日には……あれ、目から汗が……。

大抵の学校では部誌を発行している。学校によってペースは違うが、年一回、あるいは季節ごと、多ければ月一回など。ほとんど同人誌や作ってきた俳句・短歌・詩の総決算のようなものだが、業者委託で装丁などをものすごい出来栄えにしてくる学校も存在する。自主製作の学校涙目である。

月一回と季節ごとに一回それぞれ校内配布用の薄い部誌を発行し、同時に一年間かけてコンクールに出す厚い部誌のプロジェクトを進めるため、毎月きりきりまいになっている学校もあるそうだ。



あまり活動をしない幽霊部の場合もある。その場合はだいたい雑談部と化している。


【部員の特徴】
文芸部員と言うと、あなたはどんなイメージを抱くだろうか。根暗でぼっち、物静かな文学少女や文学少年?
残念ながら、前者はあっても後者はあまり見ないものだ。もちろん存在はしているが。

無論、現実では能力に目覚めたりしない。

男女比では女子の割合が高め。根暗とはかけ離れた人種もたくさんいる。文系が部員の大半を占めるが、理系もちゃんといる。
またこういった方々や、イラスト、漫画の上手い部員も多数。
同じ性質を持った人間が集まりやすいからか、だいたいは男女分け隔てなく仲がいい。

さまざまな物に名前を付けたがるのも特徴の一つ。

例)
  • コピー機やパソコンに「お爺さん」(理由:うまく作動しない、起動が遅いから)
  • USBに「マーガレット」(理由:なんかかわいいデザインだから)
  • 本棚に「パチュリー」(理由:知識の宝庫だと考える人が多いから)
  • 窓に「爆心地」(理由:リア充爆発しろという発音がこの場所で何代にも渡ってなされてきたから。ちなみに、文芸部は非リアの溜まり場であることが多い)
など。

コピー機やパソコンの調子が悪いと、機械の機嫌を取ったりする。または機械に喝を入れる。部員が少なく部費が殆ど出ず、買い替えようにも顧問もそういった系統には興味がないのでそれも叶わない。マジで動かないときは大騒ぎ、顧問にお叱りを食らわされるまで機材をぶっ叩きまくる。
……部員は締め切りのために必死なのだ。


確かに知名度は低く、地味な部活である。
それでも、文芸部員たちは活字を武器に今日も青春を駆け抜けているのだ。たぶん
全国の文芸部員に幸あれ。



追記修正は、締め切りを守りなさい。守れぬものはアニヲタWikiからの永久追放を命ず。

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最終更新:2024年08月20日 23:38