クック・ポロン

登録日:2015/02/14 Sat 21:39:21
更新日:2024/08/30 Fri 23:05:46
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戦場だって、遊び場だ。




概要

この可愛さにお前らも攻撃できないっピ!――クック・ポロン


クック・ポロンとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。

DM-07「闘魂編 第2弾 時空超獣の呪(インビンシブル・チャージ)」にて初収録。レアリティはコモン。

■DM-18「ベスト・チャレンジャー」
■DM-32「神化編(エボリューション・サーガ) 第1弾」
■DMC-19「ザキラ龍武(ザキラドラゴン・コマンダー)デッキ」
■DMC-23「スピードバーン1/2デッキ」
■DMC-42「コロコロ・ドリーム・パック3(エターナル・ギア)」
■DMC-61「コロコロ・ドリーム・パック4(エターナル・ヘヴン)」
■DMX-20「デッキ一撃完成!! デュエマックス160 ~革命&侵略~」

などでも再録を果たしている。

かつては赤単で活躍したファイアー・バード
デュエリストに(ある意味)衝撃を与えたDM-07の中では、数少ない働けるカードの一枚でもある。

スペック

その小さい身体に隠された力に誰もが驚愕し、誰もがやられるがままになっていた。

クック・ポロン C 火文明 (2)
クリーチャー:ファイアー・バード 1000
このクリーチャーは攻撃されない。
このクリーチャーの強さは二つの点に凝縮されている。

パワーは非力ながらも、軽いコスト。
そして一番の特徴である『攻撃されない』ということ。この攻撃されないという点は非常に重要だった。

相手はクック・ポロンを攻撃できない以上、序盤に殴り返すということはできない。
ブロッカーや手軽な除去呪文が無いと、このクリーチャーを退けることは難しかったのだ。

そして攻撃できないという能力の強さを支えたのが2コストというコスト。
通常に召喚すれば、3ターン目には相手に殴りかかることができる。
攻撃されないクリーチャーが、3ターン目から攻撃してくるという構図を築き上げたのだ。

このことから、登場当初から赤単速攻などではまず採用されて大活躍した。
ところが、環境のインフレ化に伴い強力な除去カードが登場。まずはDM-14。

地獄スクラッパー R 火文明 (7)
呪文
S・トリガー
相手のクリーチャーを、パワーの合計が5000以下になるように好きな数選び、破壊する。

地獄スクラッパーの登場である。

この呪文は、S・トリガーであるためビートダウンや速攻に強かった。
クック・ポロンもこの呪文の射程圏内であり、複数体まとめて除去される危険性がある。

クック・ポロン「大丈夫だって安心しろよ~。ヘーキヘーキ、ヘーキだから。」

とは言え、この呪文がS・トリガーで飛び出さなければ脅威でもなかった。
地獄スクラッパーは、普通に唱えるにはコストが重いためにS・トリガーとして起動しなければクック・ポロンの速さには間に合わない。

だが、しばらくしてついにコイツが登場。

ノーブル・エンフォーサー R 水文明 (4)
クロスギア
これをクロスしたクリーチャーは、パワー2000以下のクリーチャーに攻撃またはブロックされない。
このカードがどのクリーチャーにもクロスされていない時、パワー2000以下のクリーチャーは攻撃もブロックもできない。

速攻封じの定番となるノーブル・エンフォーサーが登場。

このクロスギアは『クロスしなくても効果を発揮する』クロスギアの一種。
そしてエンフォーサーは『クロスしていないと2000以下のクリーチャーの動きを封じる』クロスギアだった。

クロスギアである以上、エンフォーサーは除去しにくい(カード指定除去が増えた現在ではそうでもないが)。
結果として速攻デッキは、以前よりもカードのパワーが求められるようになっていた。
その動きに伴って、クック・ポロンはこのカードの登場以降から徐々に勢いに陰りが見え始める。

そして戦国編では追い打ちをかける城が表れてしまった。

ローズ・キャッスル UC 闇文明 (3)
バトルゾーンにある相手のクリーチャーすべてのパワーは-1000される。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)

多くの小型クリーチャーを焼き払う『焼鳥城』の登場である。

この城は上記のカードよりもクック・ポロンの速さに間に合うという点も大きい。
結果的にこのカードによって、ついにクック・ポロンの使用率は大きく下がってしまった。

そしてインフレが年々加速していく最中、ついに下記のような上位互換のスペックを持つカードが出現してしまう。

キバセン・チュリス C 火文明 (2)
NEOクリーチャー:ビートジョッキー 2000
NEO進化:自分の火のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
このクリーチャーは攻撃されない。

ノー千休 C 火/自然文明 (2)
クリーチャー:ジョーカーズ/チーム切札 3000
このクリーチャーは攻撃されない。

クック・ポロンは種族の違いを初めとして上述のカードに完全に劣るわけではないが、単純なパワー面・コスト面で見ると勝ち目は薄い。
そしてこれらのカードは別に環境級のデッキに投入される訳でもなければ、ファンデッキ方面でも使われる訳でもない。
そこそこ使われていたクック・ポロンを上回るカードが全く使われない辺り、闘魂編当時から見て相当インフレが進んだ証だろう。

とは言え、現在でも小型のファイアー・バードという種族の中では除去耐性は強いことは間違いない。
現在でも進化ファイアー・バードの進化元としての運用などは考えられるだろう。
環境的なカードとしてはもう使い道はないかもしれないが、クック・ポロンのスペック自体が落ちてしまった訳では無い。

相性の良いカード

アクテリオン・フォース SR 自然文明 (4)
S・トリガーX
クロスギア
これをクロスしたクリーチャーは「パワーアタッカー+9000」と「T・ブレイカー」を得る。

DM-15で登場した自然のS・トリガーX持ちクロスギア

クック・ポロンがこれをクロスすると『攻撃中はパワー10000・T・ブレイカーで攻撃されない』という強力クリーチャーになる。
アクテリオン・フォース自体も、S・トリガーXで出せる点もベスト。

序盤からこの組み合わせを実現できれば、早期にゲームを決着させることも可能になる。

ペトリアル・フレーム R 光文明 (3)
クロスギア
相手がバトルゾーンのクリーチャーを1体選ぶ時、これをクロスしてあるクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、これをクロスしてあるクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)

ペトローバの力を持つクロスギア

クック・ポロンにクロスすれば『攻撃されない・選ばれない』という強力な小型クリーチャーに変貌。
除去のされにくさにさらに磨きがかかり、それこそエンフォーサーや薔薇城などでしか止められなくなる。

ペトリアル・フレームが比較的軽い点も良い。

関連カード

クック・グレンオー C 火文明 (3)
クリーチャー:フレイム・モンスター 2000
K・ソウル
このクリーチャーは攻撃されない。

DM-39で登場したK・ソウル持ちのフレイム・モンスター。
クック・ポロンの上位種となっており、このクリーチャーもフレーバーテキストでクック・ポロンに負けないと豪語している。

しかし悲しいかな、このクリーチャーはクック・ポロンよりコストが重い点が仇となった。
1コストの差がゲーム展開に影響を及ぼすDMにおいては、軽く早期に動けるクック・ポロンの方が使われたのだった。
パワー向上により除去耐性は上がっているものの、結局低いためあまり除去耐性に差が無い点も痛い。

クック・ポロンや上位互換達には無いK・ソウルなどをどう生かすかが差別化のポイントとなるか。

ボルシャック・ドラゴン VR 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000+
W・ブレイカー
攻撃中、このクリーチャーのパワーは、自分の墓地にある火のカード1枚につき+1000される。

DMを代表するドラゴンだが、クック・ポロンのイラストに出演。
どうやら戦場でクック・ポロンと一緒に戦っているようだ。

デュエル・マスターズ プレイス

プレイスにも参戦。プレイヤーに最初から渡されるBASICデッキへの収録となっている。
イベント「ゆく年くる年!ニューイヤー!」では、新規イラストのカードが入手できる。

BASICデッキに投入されているカードとしては使い道が多く、有能な部類に入ると言えるだろう。
火文明を投入した速攻デッキでは採用候補になりやすいが、プレイスでは初期の時点で《ファントム・バイツ》や《幻竜砲》などのこのカードの対策になる存在が出ている。
本家と同様に除去手段がバウンスやクリーチャーの攻撃任せのデッキには強く、青単デッキはブロッカーを出せないとこのカードにごり押しされやすい(青単デッキを使うならば、このカードの対策としては《アングラー・クラスター》が頼りになるか)。

DMPP-05からはファイアー・バードを進化元とするフェニックスが参戦。
貧弱なファイアー・バードの中では、比較的除去耐性があるこのカードを進化元にするのも面白いかもしれない。

補足

  • DM-32のフレーバーテキストでは、挑発的でありながらややナルシストな言動をしている。
    確かにファイアー・バードである以上「可愛い」のは間違いではないのだが、ウザさを感じる発言だろう。このカードに苦しめられた経験がある人なら特に。

  • クック・ポロンが攻撃されないのは、DM-18版でのフレーバーテキストを見る限り「小さい体に隠れた力」が理由のようである。
    DM-07版やクック・グレンオーの台詞から見るに「戦場は遊び場」のようなので攻撃されないのは当然なのかもしれない。

  • デュエル・マスターズ プレイスにおいては高橋李依が声優を担当している。



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最終更新:2024年08月30日 23:05