ネオ・ボルシャック・ドラゴン

登録日:2015/02/28 Sat 21:20:24
更新日:2025/01/05 Sun 00:14:18
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今、最強の称号をこのドラゴンと共に手に入れろ!




概要

ボルシャックの名前を引き継ぎし者は、英雄となる定めをも引き継ぐ。

ネオ・ボルシャック・ドラゴンとは、デュエル・マスターズのクリーチャーである。

雑誌でのプロモーション・カードとして初登場した。
その後、DMX-19「スーパーレア100%パック」にも再録されてしまった。

ボルシャックの名を受け継いだドラゴンであるが、悲しきカード。

スペック

一番最強であることの栄光と辛さを知る者こそ、ドラゴンである。

ネオ・ボルシャック・ドラゴン P(SR) 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 11000+
パワーアタッカー+4000
T・ブレイカー

……どこがボルシャックの転生版だとツッコミを入れたいスペック。

どちらかというとあの《ボルガッシュ・ドラゴン》の強化版というか転生版。
ボルシャックの面影があるのは、種族と名前くらいだろう。

このスペックを見て、結論を言ってしまうと使い道が無い。

確かに攻撃力はT・ブレイカーであるから高いし、パワーも十分。
だが、パワーアタッカー以外にこれといった特殊能力が無い。
本家やその関連カードに存在する墓地のカード枚数によるパワー強化なんて言うのも存在しない。

つまり、今のDMにおいて一番立場の無い準バニラというヤツである。

そのため、現在投入が考えられるようなデッキが見当たらないというのが現状だろう。
そもそも、高レアの準バニラファッティが使われないことを考えれば、このカードに活躍の見込みは無い。

当時、雑誌などの限定カードは強力にされない傾向があったが、その影響を受けたボルシャックとも言える。


ただ、このボルシャックにも評価点が無いわけでは無い。

イラストを見れば、ボルシャックの名前を持つだけあって凄いカッコイイ。
フレーバーテキストも、現実のスペックは置いといて物凄い強そうな雰囲気が出ている文章である。

よって、観賞用として生かすこととなるだろう。

まぁ散々ボロカスに言っといてなんだが実はこのカード、非進化コスト8以下クリーチャーとしては初めてのコスト相応のパワーを持つデメリット無しのT・ブレイカーを持ったクリーチャーだったりする。
T・ブレイカーは今でこそパワー12000を超えたクリーチャーに当たり前のように搭載される能力だが、初登場の基本セット第5弾から不死鳥編辺りくらいまで開発陣からやたら過大評価をされており、非進化クリーチャーがデメリット無しで持つのは10コスト以上ばかりであり9コスト以下のクリーチャーが持つにはデメリットが付与されるか《ボルガッシュ・ドラゴン》のように極端に基礎パワーを下げられるといった調整がされていた。
そんな中で雑誌付録のプロモーション・カードという敷居の低いカードでありながら当時としては結構驚異的なスペックを持っていたのでカード資産の乏しい初心者等からは救世主のような扱いをされていたのも事実である。

関連カード

ボルシャック・ドラゴン VR 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000+
W・ブレイカー
攻撃中、このクリーチャーのパワーは、自分の墓地にある火のカード1枚につき+1000される。

ネオ・ボルシャックになる前の姿。というか本家。

両者のスペックを見比べれば分かるが、ビックリする位共通点が見当たらない。
一応、両者ともに素のパワーからさらにパワーが向上する能力があるという点は共通しているが。

この本家も後に優秀な転生版である《ボルシャック・大和・ドラゴン》が登場している。

ボルガッシュ・ドラゴン UC 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 4000+
パワーアタッカー+8000
T・ブレイカー

DM-05で登場したアーマード・ドラゴン

正直言って、このボルガッシュの方がネオ・ボルシャックのスペックに似ている。
そして、そのネオ・ボルシャックの下位互換と化している。

余談だが、一部の人からネオ・ボルシャックはこのカードにちなんで『ネオ・ボルガッシュ・ドラゴン』と呼ばれることがある。

まさかの再録

誰もがこのカードの存在などを忘れていた2015年。

上記でも述べたが、DMX-19「スーパーレア100%パック」にまさかの再録を果たした。
この事実は多くのデュエリストを震え上がらせた。

一応、再録された理由はドラゴンを推奨しているドラゴン・サーガ時期だったからだろうか…

しかし冷静に考えると、このカードは元々プロモーション・カードでありレアリティがなかった。
その低スペックのネオ・ボルシャックを、わざわざスーパーレアに設定してDMX-19に収録したのである。

なので完全な外れカード扱いなのだろう。

確かに、DMX-19には今や使い道のない初期のSRと言った外れカードは収録されている。
だがそういったカードは再録されていなかったし、初期からのデュエリストのファンサービス的な意味は持っている。

ところが、このカードはそういった外れ枠の中でもなおさら再録する意味は薄い。
そのことから案の定DMX-19の中でもトップレベルの地雷扱いをされた。










まさかのツインパクト化




ボルシャック、それは決闘の中に真実を見出し、強敵を戦友とできるものに受け継がれていく名前。


ネオ・ボルシャック・ドラゴン P(C) 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 11000+
パワーアタッカー+4000
T・ブレイカー
ボルシャックゾーン P(C) 自然文明 (2)
呪文
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

そんな地雷カードとして長らく有名だったこのカードも、毎年恒例となったクロニクルデッキ、その20周年記念版の1つDMBD-16『20thクロニクルデッキ 決闘!! ボルシャック・デュエル』でまさかのツインパクト化を果たした。

呪文面に初動として使えるマナブースト呪文を持ち、クリーチャー面のコストが1増えた《イチゴッチ・タンク/レッツゴ・イチゴ》と言ったようなスペックとなっている。
しかし、あちらとは異なりクリーチャー面がドラゴンかつボルシャックであり、《メンデルスゾーン》や《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》の呪文面の妨げにならないなど差別化は容易。
【モルトNEXT】や【ボルシャック英雄譚】、【8軸ガチロボ】などといったデッキでの活躍が期待できる一枚となっている。

ちなみに、開発側のTwitterによると、当初呪文面にはメンデルスゾーン》そのものが搭載される予定だったという。
もし実現していれば初の単色+多色のツインパクトとなった他、連ドラ系統のデッキのマナブーストがかなり強力になっていたであろう。
その後、あえなく《メンデルスゾーン》搭載案は没になったが、呪文面の名前にその名残が残ることとなった。

なお、後にレアレティは最低のC(コモン)に設定し直された。現在のスペックでは致し方なしか。


編集者であることの栄光と辛さを知る者こそ、Wiki篭りである。

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最終更新:2025年01月05日 00:14