超戦龍覇 モルト NEXT

登録日:2015/05/26 Tue 10:37:12
更新日:2024/04/05 Fri 18:21:50
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4章のやべーやつ DM DMR-16極 NEXT W・ブレイカー カードパワーの暴力 ガイアール・コマンド・ドラゴン グレンモルト コマンド コマンド・ドラゴン ダブルビクトリー デザイナーズワンショット デュエマの顔 デュエル・マスターズ ドラグナー ドラゴン ドラゴン・サーガ パワーカード マナ武装 モルネク 主人公 主人公の最終形態 二回攻撃 切札勝太 大人気 対戦環境における長年の主役 戦略的ハートバーン 救嵐震斬 火文明 火文明のクリーチャー 火文明のドラゴン 王の力の、その先へ 現役 自己完結 超戦覇龍 ガイNEXT 超戦龍覇 モルト NEXT 連ドラ 闘将銀河城 ハートバーン 需要と供給が全く釣り合ってない 龍マナ武装 龍覇爆炎 龍魂珠被害者の会



超戦龍覇とは!

ギンガとバーン、2本のドラグハートを同時に龍解させた事で、
ドラグハートの声を聞く事ができるようになったグレンモルト。
そして、すべてのドラグハートの無念をはらし、
悲しみの連鎖を断ち切る為の新たな力、それが超戦龍覇なのだ!



5文明の友情の力が、グレンモルトを最終の次の力、モルトNEXTへと目覚めさせた。
*1


超戦龍覇 モルト NEXT》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMR-16極で登場したガイアール・コマンド・ドラゴン/ヒューマノイド爆/ドラグナー

同弾で登場した唯一のメインデッキに入るダブルビクトリーカード。
革命編からはLegendカードに移行するため、今後ダブルビクトリーでメインデッキに入るものは登場しないだろう。


解説

超戦龍覇 モルト NEXT 火文明 (7)
クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン/ヒューマノイド爆/ドラグナー 9000
マナ武装 5:このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンに火のカードが5枚以上あれば、火のコスト5以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
龍マナ武装 5:各ターン、このクリーチャーがはじめて攻撃する時、自分のマナゾーンに火のドラゴンが5体以上あれば、攻撃の後、このクリーチャーをアンタップする。
W・ブレイカー

2つのマナ武装を所持しており、これこそがこのカードの肝となる。
…が、見てわかるとおり、《次元龍覇 グレンモルト「覇」》や《二刀龍覇 グレンモルト「王」》に比べて、
ドラグハートを出せる範囲こそ1狭いものの、マナ武装が緩くなっている。
そしてもう片方はマナのカードが火のドラゴン5枚ならば成立し、《銀河剣 プロトハート》や《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》
を彷彿とさせる(ただし後述の通り、処理は異なる)2回攻撃。
自身がWBであるため、自分だけで4打点を揃えられる。

…この時点で大分おかしいのだが、DMR-16真で登場した《闘将銀河城 ハートバーン》/《超戦覇龍 ガイNEXT》との組み合わせでだいぶ厄介なことになる。

闘将銀河城 ハートバーン 火文明 (5)
ドラグハート・フォートレス
バトルゾーンにある自分のドラゴンはすべて「スピードアタッカー」を得る。
龍解:自分のドラゴンがアンタップされた時、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。
龍解後⇒《超戦覇龍 ガイNEXT》

超戦覇龍 ガイNEXT 火文明 (10)
ドラグハート・クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 17000
バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。
T・ブレイカー
龍回避-このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンを離れるかわりに、フォートレス側に裏返す。
龍解前⇒《闘将銀河城 ハートバーン》

この2体を組み合わせると、「モルトNEXTでハートバーンを出す→ハートバーン効果でSAを得たモルトNEXT2枚ブレイク、攻撃時アンタップ→
ドラゴンがアンタップしたのでガイNEXTに龍解→ガイNEXTで3枚ブレイク→モルトNEXTで止め」というワンショットキルができる。
早い話がモルトNEXTをマナに赤いドラゴン5体並べた状態で出せば、「相手は死ぬ」と書いてあるようなものである*2

そして、赤いドラゴンというのは別に単色でなくてもいいので、
1t:火自然の多色ドラゴン
2t:火の単色ドラゴン→《メンデルスゾーン》2マナブースト
3t:火の単色ドラゴン→《フェアリー・ギフト》→モルト NEXT
と出すことで両方のマナ武装を成立させつつ3ターンキルが可能となってしまうのである(理論上は)。

流石にそこまでは狙えないとしても、逆境から一気に勝ちに持っていけるカードであることは間違いなく、
それ故に赤単の切札としてはこの上なく相応しいクリーチャーである、といえる。

…ただし、いままでのダブルビクトリーと事情が異なり、こいつは「メインデッキに投入するカード」のなかで最高レアリティであることを忘れてはならない。
つまり、《鬼姫ローリエ》のようなビクトリーサポートの投入を検討しない場合、4枚フル投入が絶対条件のようなものなのである。
…今までのガイギンガ、オウギンガ、そしてガイNEXTがすごく優しく見える。実際はこれらとバトライ閣を積む時点でそうとう高額になるけど。
これで汎用性が低いならまだ安くなったかもしれないが、モルトNEXTは【モルトNEXT】という専門デッキの他、
【モルト「覇」】や【モルト「王」】、赤寄せの【連ドラ】や【薫風武装】でも採用され得るという汎用性の高さもあるためなかなか下がらない。


注意

モルトNEXTのアンタップ効果はかつてのベリーレア、《メタルカオス・ドラゴン》の方式が採用された。
メタルカオス・ドラゴン 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000
アクセル
AC-このクリーチャーがこのターンはじめて攻撃する時、攻撃の後、このクリーチャーをアンタップする。
W・ブレイカー

メタルカオス・ドラゴンの方式が採用された理由としては、紫電方式だと攻撃した瞬間にすぐ龍解という、とてつもなくクソゲーメーカーになることを恐れたと思われる。

…だが、むしろ《地獄門デス・ゲート》には引っかからなくなり、スパーク呪文を踏もうが
2回攻撃できてしまう分、むしろこっちのほうが強いんじゃないかという疑惑もある。


比較

さて、モルトシリーズでもNEXTの登場によって、それまでのモルトの評価が下がったりは…しなかった。

マナ武装を気にせず使えるために3色以上の連ドラなどでは《王・龍覇 グレンモルト「刃」》が優れ、
軽さでは《龍覇 グレンモルト》が上回り、ドラゴンメタをすり抜ける点では《龍覇 グレンモルト「爆」》が勝つ。
速さは負けるものの安定感と二刀流のロマンを兼ね備えた《二刀龍覇 グレンモルト「王」》はやはり現役であり、
文明やサブタイプを縛ってないせいで光だろうが水だろうがサイキックドラゴンだろうが踏み倒す《次元龍覇 グレンモルト「覇」》はやっぱりおかしい。

…もういいよね?
そう、モルトシリーズは《弐刀龍覇 グレンモルト「双」》を除くと、結局すべてに優れる点と相応しい用途があるのだ。
そしてそのせいで、火のドラグハートは高額化していった。モルト側で複数のデッキに対応できるから、火のドラグハートは汎用性が高いと言えたためである。
おかげで、プレイヤーからは「モルトばかり優遇し過ぎ」「テスタもこれくらいサポート出してやれよ」といった不満も一部で見られた。
そもそも新しいカードが出てもモルトシリーズの価値は落ちることはなかったし、デッキによってはそれぞれのモルトが共演することもある。
もはや「モルト」という概念そのものが壊れているんじゃないか、なんて不満も出た。

…他の色使いからは。

ドラゴン・サーガというのはぶっちゃけた話、どの色もかなりべらぼうにドラグナーというシステムやマナ武装で強化されており、
赤一辺倒の環境ではない。光や闇も優勝するし、自然や水も環境に登ってきたかなり健全な環境とすら言えるのである。
そんななかでモルトが注目されたのは、「主役故にどうしても目立つ」「関連カードが多い」「ドラグハートが大概高額」という
かなり目立つ要素を持っていたからでもあると言える。いやまあ確かに、イメンやサイクリカと比較してもモルトもやり過ぎな気はするけど。

ただ、モルトだけを槍玉にあげて、まるでドラゴン・サーガが火優遇一辺倒だったかのような反応はおかしいものであり、
他の色でも十分に優勝を狙うことができることや、ビートダウンだけでなくコントロールでも勝てるなど、評価されるべきところを
モルトだけで批判されがちな面があることは否めない。

しかしモルトNEXTが批判されているのはカード自体の強さだけではない。問題はダブルビクトリーというレアリティで収録されたこと。
ガイNEXTと同じレアリティ、つまり同程度の封入率ということである。
かたやメインデッキに複数枚積みが基本のカード。かたや超次元ゾーンに1枚で十分なカード。需要と供給が全く釣り合ってない
当然シングル価格もガイNEXT<モルトNEXTとなっている。
前弾のモルト「王」でさえ、ベリーレアでオウギンガより出易かったのだが…


環境では

登場当初からメタゲームを席巻。
《闘将銀河城 ハートバーン》との相性の良さは前述の通りだがそれよりも更に注目されたのは《爆熱剣 バトライ刃》との相性の良さであった。
龍解後の《爆熱天守 バトライ閣》の面を直接出す事ができたため自身の2回攻撃と相俟って凄まじい物量で攻める事ができたのだ。
DS編終了後も続く革命編、革命ファイナルがドラゴンとコマンド推しだった事もあり環境トップをひた走り、その間も《スクランブル・チェンジ》や《メガ・マナロック・ドラゴン》、《蒼き団長 ドギラゴン剣》といった強力なサブウェポンを獲得、特に《スクランブル・チェンジ》との相性は凄まじく、なんと3ターン目に《爆熱天守 バトライ閣》の効果で強力なドラゴンを複数並べる事が可能になった。
後に《フェアリー・ギフト》、《スクランブル・チェンジ》、《メガ・マナロック・ドラゴン》が規制されるもそれでもその勢いは留まる事を知らず、2018年初頭に《爆熱剣 バトライ刃》とのプレミアム殿堂コンビが制定され、しばらくは環境に残っていたが更なる環境の高速化等も相俟ってようやく失速した。

このカードがメインのデッキタイプ、【モルトNEXT】はこのカードのみならず他のカードや超次元ゾーンのカードも軒並み高額だった事もあり【モルトNEXT】がトップメタだった頃はデュエマ史上最高レベルの資産ゲーであり、それ故このカードを嫌う人も多かった。
現在では関連カードは何度か再録され、【モルトNEXT】の環境落ちも相俟って全盛期の半額以下で組めるようになっている。(流石にシークレットカードで揃えたりすると結構かかるけどね。)
嫌う人も多い、とは書いたがモルトNEXT自体ヒーロー性の高いカードでありデッキ自体も大量のドラゴンで構成される事、勝太の歴代切り札が無理なく搭載できる事等も相俟ってガチデッカーはおろかファンデッカーからも根強い人気を誇り、環境落ちした現在でもちらほら入賞例が報告されている程。
そしてモルネク自体もDM22-BD1で4枚入りで再録されたことでシングル価格も3桁大まで下落。より構築の敷居は下がったか。

ゴッド・オブ・アビスの頃には長年の相棒であった《爆熱天守 バトライ閣》をプレミアム殿堂で失ったものの、ドラグハート関連の強力なカードを多数収録したDM22-BD1での強化幅はそれ以上に大きく、【モルトNEXT】が久しぶりに環境へと復帰。
発売後の大型大会である『DMGP2023-1st』Day1(アドバンス)では予選突破者数3位、ベスト8入賞1人と上々の戦績を記録した。
大会直前に成立した【絶望神サガループ】の登場によって、大半の環境デッキがサガループに対抗するメタカードの搭載を余儀なくされる中でもフルパワー構築で結果を残したあたり、未だ衰えぬカードパワーの高さを感じさせてくれる。


派生カード

DS電融 ザ=デッドNEXT SR 水/火/自然文明 (10)
クリーチャー:ディスペクター/ヒューマノイド爆/ジュラシック・コマンド・ドラゴン/ドラグナー 17000
EXライフ
スピードアタッカー
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、このターン、自分のクリーチャーはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる。
自分がカードを使う時、そのコストを支払うかわりに自分のマナゾーンにある水のカード、火のカード、自然のカードをそれぞれ2枚ずつタップしてもよい。

DMRP-20「王来篇 第4弾 終末王龍大戦」に収録されたスーパーレアカード。
ドラゴン・サーガから10万年以上の歳月が流れた王来篇の時代にて、ディスペクターとして因縁深い《龍覇 ザ=デッドマン》と電融させられた姿。
左半身のガイギンガ部分にデッドマンの肉体が合体しており、モルトの表情もかなり邪悪なものとなっている。

能力については、出たターン限定で味方クリーチャー全員にアンタップへの攻撃を可能とする効果を付与するものと、火・水・自然のマナ三枚ずつでコスト代用できるものの主に二つ。モルトとしての効果は殆ど残っておらず、どちらかと言えばデッドマンの五色を代替にした効果が受け継がれている。
第一の効果はSAを持つためデッドNEXTも活かす事が出来る。幸いパワーも17000とそこそこの値を持つので倒せるクリーチャーは多い。
第二の効果はどんなに馬鹿デカいコストのクリーチャーでも3色6コスト払えば召喚可能という魅力的な踏み倒し効果だが、まずデッドNEXT自体が10コストとコスト軽減か踏み倒しを要求される重量級クリーチャーなので活かしづらいのが難点か。

詳しくは個別項目を参照。

ブランド <NEXT.Star> VR 火文明 (7)
スター進化クリーチャー:ビートジョッキー/ガイアール・コマンド・ドラゴン/ドラグナー/レクスターズ 9000
B・A・D2(このクリーチャーの召喚コストを2少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。その後、自分のマナゾーンに火のドラゴンが5体以上あれば、カードを1枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札からドラゴンを1体出してもよい。
このカードが離れた時、その下にあったクリーチャーをアンタップする。

DMEX-19「マスター・ファイナル・メモリアル・パック」に収録されたベリーレアカード。
レクスターズとして《"罰星怒"ブランド》へと継承された姿であり、モルネクと同じポーズを取り《銀河大剣 ガイハート》と《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》の装飾が施されたボートに乗っている。

このブランドというクリーチャー、元々《"轟轟轟"ブランド》や《我我我ガイアール・ブランド》など派生カードの多くが環境で暴れる程に強い事で有名なのだが、そこにモルネクが受け継がれた結果例に漏れずとんでもないカードスペックになった
ビートジョッキー特有のB・A・Dにより5コストで召喚可能。この効果を使うとターン終了時には自壊してしまうが、進化元はアンタップされるため相手クリーチャーの攻撃から逃れる事が出来る。
そして龍マナ武装5の再現により、アタックトリガーでパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊した上でカードを1枚ドローし、手札からドラゴン1体を無条件で踏み倒せる
最初の効果で《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》などの踏み倒しメタ持ち軽量級クリーチャーを破壊しつつドラゴンを場に出す事が出来るので、他のコスト踏み倒し効果と比べても成功確率は高い。

DMEX-19に収録された新規カードの中でも特に評価が高く、既存のモルネクデッキや【連ドラ】の強化が見込まれている。

詳しくは個別項目を参照。


余談

  • はじめてグレンモルトの名前の「グレン」がとれたカード。




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最終更新:2024年04月05日 18:21

*1 画像出典:Twitter イラストレーターショースケ氏 @shosuke0716 2022年11月10日投稿 https://twitter.com/shosuke0716/status/1590648054926827520?s=20 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 無論、トリガーなどの要件が重なるが