サイクロン(デュエル・マスターズ)

登録日:2015/03/18 Wed 21:00:21
更新日:2024/01/13 Sat 10:49:04
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もう十分だブゥ!




サイクロンとは、『デュエル・マスターズ』の能力である。


解説

DM-19「不死鳥編(スペクタクル・ノヴァ) 第1弾」にて初登場した。

この能力は
この呪文を唱える直前に自分がプレイしたカードがクリーチャーであれば、この呪文の解決に際し墓地に置くかわりに手札に加える。
を意味するキーワード能力。

つまり、サイクロン持ち呪文を唱える前にクリーチャーを召喚していれば呪文を墓地に置く代わりに手札に戻せるということ。
また、能力の性質上置換効果でもある。

よく勘違いされやすいが、この能力は『召喚』にしか反応しない。
召喚以外の方法でクリーチャーを出した後にサイクロン呪文を唱えても、サイクロンは適用されない。
つまり、踏み倒しなどには反応しないということである。

このサイクロンは、能力を見れば分かるが呪文を複数回でも再利用できる点が強み。

様々な方法を使えば、呪文を同じターンの間に何度も使いまわすコンボも出来る。
数多くのコンボが考えられる面白い能力なのだ。

じゃあ使われている能力かというと、まったく使われていない。

使用されているのは、フォートレスなどに対応できコンボも出来る《シャドーウェーブ・サイクロン》が時々使われる程度。
後は、《バイス・サイクロン》と《ゾンビ・サイクロン》くらいだろうか。

何故使われないのか。

DM-19で登場したサイクロン呪文は、多くの効果が地味なもの。
効果自体も、後々の環境において上位互換の呪文が出てしまっている。
一応サイクロンという個性はあるが、それを考慮しても上位互換呪文を使った方が良いのだ。

DM全体に低調なムードが漂っていたと言われる不死鳥編時期の闇に消えてしまった能力かもしれない。
サイクロン自体も、DM-19のみで終わってしまったのが残念なところ。

とは言え上記でも述べたように面白い能力であり、上手く使えばそこそこ働ける能力である。

また、自分の全ての呪文にサイクロン能力を与えるカードとして《封魔ラベリーズ》が存在する。
全ての呪文にサイクロンを与える能力は強力であることから、コンボデッキも組まれている。

このことから、サイクロンという能力自体は強力な物であることが分かるだろう。


サイクロン持ち呪文

  • リバース・サイクロン》(光)
  • バリアー・サイクロン》(光)
  • ブレイン・サイクロン》(水)
  • シャドーウェーブ・サイクロン》(水)
  • ブラッディ・サイクロン》(闇)
  • バイス・サイクロン》(闇)
  • ジェット・サイクロン》(火)
  • ガトリング・サイクロン》(火)
  • フェアリー・サイクロン》(自然)
  • ゾンビ・サイクロン》(闇)


サイクロンを持つ主なカード

シャドーウェーブ・サイクロン R 水文明 (5)
呪文
サイクロン
バトルゾーン、またはいずれかのマナゾーンからカードを1枚選び、持ち主の手札に戻す。
水の重量級サイクロン呪文。 マナゾーンかバトルゾーンのカードのバウンスができる。
テキストの都合上クロスギアやドラグハート・フォートレスも除去できる。

コストは重いのでサイクロンは使いにくいが、上記のようにクロスギアやフォートレスを除去できる。
また、2014/01/17の裁定変更に伴いテキスト中における「カードを○○枚」の扱いが変更されたことで、自身の進化クリーチャーの一番上を剥がせるように。

これまで進化クリーチャーの一番上のカードだけを剥がすには《ロイヤル・ドリアン》が必要だったが、このカードでもできるようになった……が、しばらく後にコスト7以下限定だがカード指定のバウンスである《龍脈術 落城の計》 が登場。
退化戦略で重い進化クリーチャーを使う事はないため、このカードはただ重いだけなのが実情。

バイス・サイクロン UC 闇文明 (2)
呪文
サイクロン
相手は自分自身の手札を1枚選び、捨てる。
ハンデスを行うサイクロン呪文。

相手が選ぶタイプのハンデスであり、他のハンデス呪文より今一つな印象はある。
元になった《ゴースト・タッチ》と同コストになっている点に注目。
これから見ると、サイクロン呪文の中でもコストパフォーマンスが高い。

サイクロン呪文であるため、上手く生かせば複数枚のハンデスができる点も良い。

実は、初期のグランド・デビルデッキでは必須カードとして扱われていた。
しかし、対ハンデスの提督や呪文メタのグランド・デビルである《封魔ゴーゴンシャック》の登場で採用率は大きく下がる。

ゾンビ・サイクロン UC 闇文明 (4)
呪文
サイクロン
クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻す。
墓地回収を行うサイクロン呪文。

コストは重いので一見使いにくい印象を受けるが、墓地回収とサイクロンの組み合わせの良さを実感できる呪文である。
特にG・ゼロ持ちクリーチャーと組み合わせると良いだろう。
その中でも《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》との相性は最高。

ただし単純に使うことも難しいため、扱い方に一定の工夫が必要。

ジェット・サイクロン R 火文明 (2)
呪文
サイクロン
バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体は、このターンの終わりまで「スピードアタッカー」を得る。
クリーチャー一体にスピードアタッカーを与えるサイクロン呪文。

呪文付加などでスピードアタッカーにするクリーチャーは、唱える直前に召喚するだろう。
なので、サイクロン効果との噛みあわせが良いのだ。

そんなことで優秀なカード扱いだったが、DMR-08で完全上位互換の《ダッシュ・リピート》が登場。
この呪文は完全に道を閉ざされた。ちくしょう。

てか、ダッシュ・リピートもあんまり使われないし。

フェアリー・サイクロン C 自然文明 (3)
呪文
サイクロン
自分の山札の上から1枚目を、自分のマナゾーンに置く。
マナブーストができるサイクロン呪文。

一見弱くなさそうだが、この呪文の効果とサイクロンが噛み合っていない。
何故ならマナブーストを多用するデッキでは、サイクロン能力を使おうなんて思わないからだ。
しかもこの呪文の性質上、序盤にサイクロンを発動することが出来ない。

後に序盤でも上手くやれば手札に戻せる《ガチンコ・ルーレット》が登場した。

リバース・サイクロン UC 光文明 (2)
呪文
サイクロン
バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップする。
相手クリーチャーを一体タップさせるサイクロン呪文。

能力自体は悪くないが、通常では《束縛の守護者ユッパール》などのクリーチャーの方が使いやすい。
ただ、《紅神龍ガルドス》のようなクリーチャーとは相性が良い。
相手の場のクリーチャーを潰していける上に、サイクロンで回収が可能になる。

ちなみにフレーバーテキストは、大正製薬の栄養ドリンク「リボビタンD」を思い出させる文章。
後、名前だけ見れば闇の呪文っぽい。


補足

サイクロンはDM-19以降姿を見せていない。

しかし、サイクロンのように特定条件で手札に戻せる呪文は登場している。
DMR-07における、ガチンコ・ジャッジで手札に戻る呪文サイクルなどがその例か。



追記・修正は、サイクロンを発動してからお願いします。

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最終更新:2024年01月13日 10:49