グラビティ・ゼロ(デュエル・マスターズ)

登録日:2014/04/21 Mon 15:30:46
更新日:2025/04/25 Fri 23:36:30
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グラビティ・ゼロとは、TCG『デュエル・マスターズ』のキーワード能力のひとつである。
カードには「G・ゼロ」と記載される。

前後を間違えるとあの映画になってしまうので注意。


概要

「特定条件が揃っていれば、コストを払わずに使用できる」という能力。
クリーチャーの場合S・トリガーと同じく「召喚する」と明記されているので、「召喚したとき~」能力を問題なく発動でき、「召喚できない」能力に妨害される。

条件を達成する必要があるとはいえ、何をするにもマナを支払わなければいけないデュエマにおいて「コストを無視できる」というのはそれだけで強力であり、基本的にセットが終わるとその能力を持った新しいカードはまず出なくなるのがこのゲームだが、その中で現在でも新しいG・ゼロ持ちが出続けているというすごく貴重な能力である(スリリング・スリーなど時々復活するのもある)
とはいえ後述の《ボルメテウス・剣誠・ドラゴン》《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》が出るまでは途絶えていたのは確かである。

この能力が登場したのはデュエマ4年目のセット「転生編」の第三弾とかなり古い。そのため「出た当初は難しかったG・ゼロ達成条件が、カードプールの変化によって容易に達成できるようになり、結果的に大暴れした」という例が少なくない。その結果殿堂入りしたカードに《パラダイス・アロマ》《盗掘人形モールス》がある(詳細は後述)。


代表的なカード

パラダイス・アロマ C 水文明 (3)
クリーチャー:サイバー・ウイルス 2000
G・ゼロ-バトルゾーンにサイバーロードが1体でもあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。

最初期に登場したG・ゼロクリーチャーで、サイバーロードがバトルゾーンに存在することが条件(自分でも相手でも可)
このカードが出た当時はサイバーロードと言えば共に殿堂入りだった《エメラル》《アクアン》くらいしかなく、またサイバーロードでデッキを組むメリットも薄かったため、それほど目立ってはいなかった(並べても「裁かれる」のがオチだったため)。
しかし極神編最終弾で《クゥリャン》《エンペラー・マルコ》が登場した辺りから徐々に「使いやすいサイバーロード」が増え始め、戦国編での《斬隠テンサイ・ジャニット》《海底鬼面城》の登場により《マルコ》軸の青単が登場、そして神化編での「サイバー」の種族カテゴリ化によって一気に需要が拡大、豊富な手札から条件を満たした《アロマ》をコスト0で4体召喚、その上に優良な低コストのサイバー進化クリーチャーを重ねて一気に責め立てる「サイバー型青単速攻」がトップメタに躍り出た。
その圧倒的な展開速度から殿堂入りしたが、サイバー種族のプッシュが行われなくなりしばらく経ったためか2022年に解除された。
デュエプレではG・ゼロ条件が2体以上と必要な数が増えている。

ルナ・コスモビュー SR 水文明 (9)
クリーチャー:サイバー・ムーン 5000
G・ゼロ-9枚以上手札を持つプレイヤーがいれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
自分のターンに1枚目のカードを引く時、もう1枚余分に引いてもよい。

サイバーに属する大型G・ゼロクリーチャーで、手札の枚数が9枚以上のプレイヤーがいることが条件。
相手が条件を満たした場合に出しても、そこまでのハンド差があるとまず出したところで除去されてしまうので自分で条件を満たす方がいいが、《ロスト・ソウル》や《解体人形ジェニー》などのハンデスをかいくぐり苦労して手札を貯めても、このクリーチャー自体には置きドロー以外の役割は見込めないので評価はよろしくなかった。
しかし……このカードに何が起こったかは《疾封怒闘キューブリック》を参照していただくか「メルゲループ」で検索してもらいたい

デュエプレでは出た時に1ドローする効果に変更。
これによりルナ・コスモビューを出してまたルナ・コスモビューを出す…と大量展開が出来るようになった。

漆黒戦鬼デュランザメス VR 闇文明 (12)
クリーチャー:デーモン・コマンド 12000
G・ゼロ-バトルゾーンにデーモン・コマンドが3体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の墓地にあるクリーチャーをすべて自分の手札に戻す。
T・ブレイカー

デーモン・コマンド3体以上を条件に持つ大型デーモン・コマンドで、出したときに墓地にあるクリーチャーを全て手札に加えられる。
種族が種族だけに3体並べるのは非常に難しかったが、現在は《「謎」の頂Z-ファイル》などの能力によって複数並べるのは容易となっている。

北風の騎手フォッカー C 火文明 (4)
クリーチャー:フェザーノイド 1000
G・ゼロ-バトルゾーンにアーマード・ワイバーンが1体でもあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
スピードアタッカー

G・ゼロ条件は「アーマード・ワイバーンがいること」
ワイバーンの最低コストは3の《エグゼズ・ワイバーン》だがこちらは出したターンに手札に戻ってしまうため、4コストの《ストームジャベリン・ワイバーン》がメイン。
ノーコストで出てくるスピードアタッカーと言えば非常に脅威だが、G・ゼロ条件のワイバーンの大半が重いためメタに上ってくることはなかった。
一部では逆に「コイツと《バーレスク》があるために低コストワイバーンが出ない」と言われたりしていたが、双極篇のDMRP-08にてコスト3、SAのみの《ワンキャノン・ワイバーン》が登場。要求値は高過ぎるかもだが、ワンキャノン→フォッカー→バルチュリス→閃or剣→ファイナル革命でSA持ちを出すで3tキルが出来る。え?龍装チュリス?アーアーキコエナーイ

巡霊者ウェビウス C 光文明 (2)
クリーチャー:コスモ・ウォーカー 1000
ブロッカー
G・ゼロ-バトルゾーンにエンジェル・コマンドが1体でもあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。

「エンジェル・コマンドがいること」を満たせばコスト0で出せるブロッカー
しかしそもそもエンジェル・コマンド自体がブロッカーとして優秀なこと、またエンジェル・コマンドのコストも高かったことからやっぱり評価は低かった。
しかし後に「自身または自分のブロッカーを出すたびに1ドローできるエンジェル・コマンド」、ロリこと《知識の精霊ロードリエス》の登場により評価が上昇。
《ロードリエス》を置きドローとしブロッカーを大量展開して大量ドロー、それを元手に様々な妨害を繰り出し安全にフィニッシュする「ロードリエスコントロール(通称ロリコン)」のお伴としてほぼ必須カードに近い扱いまで需要が拡大した。

盗掘人形モールス UC 闇文明 (5)
クリーチャー:デスパペット 2000
G・ゼロ-自分の墓地にクリーチャーが6体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、クリーチャーを1体、自分の墓地から自分の手札に戻してもよい。

「墓地にクリーチャーが6体以上いれば」条件を満たす。
ノーコストでクリーチャーを回収できるのは強力で《超神星プルート・デスブリンガー》の進化元などで活躍していたが、エピソード3アウトレイジが登場。
墓地を肥やせば肥やすほど強くなる彼らとの相性は抜群でモールスは大躍進、あまりに暴れすぎたために殿堂入りをくらってしまった。

デュエプレではG・ゼロではなくコスト4軽減に変更されて登場した。

バルケリオス・ドラゴン VR 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000
G・ゼロ-バトルゾーンにアーマード・ドラゴンが2体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
W・ブレイカー

アーマード・ドラゴン2体以上が条件のドラゴン。
類似カードに条件が「《ボルメテウス・武者・ドラゴン》がいる」に変更された《バルケリオス・武者・ドラゴン》が登場し、それらと合わせて「武者ワンショット」と呼ばれるデッキが考案された。
デュエプレでは対象が自分の火のドラゴン2体以上に変更された。
自分のみになったとはいえ、アーマード・ドラゴン以外を対象に出来るようになったのは大きい。

デュエプレではセンチネル・ドラゴン等のコストの軽い火のドラゴンが充実しており、G・ゼロで大量展開しながら
《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》でワンショットを狙ったり、出せなくてもドラゴン軍団で一斉攻撃したりと幅広い活躍をしている。
まぁ暴れすぎてドラゲリオンはDP殿堂したけど

ボルメテウス・剣誠・ドラゴン P 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 8000
G・ゼロ-バトルゾーンに自分のサムライが5枚以上あり、自分の《ボルメテウス・剣誠・ドラゴン》が1体もなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
このクリーチャーが攻撃する時、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊してもよい。
バトルゾーンにある間、このクリーチャーは名前に《ボルメテウス・武者・ドラゴン》を追加する。
W・ブレイカー

構築済みデッキの切り札として登場したクリーチャーで、はじめてG・ゼロ条件に「自分の同名クリーチャーがバトルゾーンにいない」が追加された。
以後の切り札クラスのG・ゼロ持ちクリーチャーにはこの制限が科せられることになった。
武者一族のなかでコイツだけは、攻撃時6000火力にシールドをコストとしない。

デュエプレでは能力そのままで登場。
紙と違い《アクア・コテガエシ》等の優秀な小型サムライや汎用性が増した《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》
更に《モノノフ・ルピア》で剣聖をサーチすることができ容易にG・ゼロ条件を達成しやすくなったことから、「火水剣誠」のキーカードとして環境トップに君臨した。

魔光騎聖ブラッディ・シャドウ P 光/闇文明 (2)
クリーチャー:イニシエート/ゴースト/ナイト 4500
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
ブロッカー
G・ゼロ-このターンに自分が呪文を唱えていれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
このクリーチャーは攻撃することができない。
このクリーチャーはバトルに勝っても、バトルの後、破壊される。

コストに対してパワーが高いがバトルすると死ぬ、所謂「ブラッディ系」のブロッカー。
G・ゼロの条件が「呪文を唱える」と非常に満たしやすいため、《コアクアンのおつかい》で引いてきて並べる、《魔弾ソウル・キャッチャー》で墓地から回収して並べる、といった具合に「出せるからついでに出しとくか」的なノリで展開出来る
さらに種族がイニシエートゴースト、ナイトと優秀な3種族で構成、文明がで「ブロッカー」持ちなど下手したら「イノセント系」も真っ青な位の進化元としての役割もあるととんでもないクリーチャーで、防御系のデッキで文明が合えばまず投入されるレベル(上記ロリコンも例外ではない)。

光姫聖霊ガブリエラ SR 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/メカ・デル・ソル 7000
G・ゼロ-自分のシールドが1枚もなく、バトルゾーンに自分の《光姫聖霊ガブリエラ》が1体もなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
W・ブレイカー
手のクリーチャーの攻撃によって、相手がゲームに勝つ時、かわりにこのクリーチャーを破壊してもよい。そうした場合、相手はゲームに勝たず、このターン中クリーチャーは攻撃できず、自分の次のターンの終わりに自分はゲームに負ける。

自分のシールドがない時に召喚できるクリーチャーで、1回だけダイレクトアタックを防いでくれるがその場合次の自分のターンで勝たないと強制的に敗北する。
ちなみにこの強制敗北はクロックさんで無効化出来る。
ダイレクトアタックを防いでくれるとはいっても除去されたら終わりなのであまり目立ってはいなかったが、《デビル・ドレーン》の再録により「自力でシールドをゼロにする」のが容易になったこととコストが7であることが合わさり、かつてのトップメタ「ヒラメキスネーク」の中核カードとして機能していた。

神核アトム VR 闇文明 (9)
クリーチャー:ゴッド/オリジン 9000+
G・ゼロ-バトルゾーンにこのクリーチャーがリンクできる、カードが5枚リンクしている自分のゴッドがあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーに含まれるカードの枚数よりコストが小さい相手のクリーチャーをすべて破壊する。その後、このクリーチャーに含まれるカードの枚数よりコストが小さいクリーチャーをすべて、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
W・ブレイカー
G・リンク《起源神プロトン》の左横、《起源神エレクトロン》の右横、または《起源神ニュートロン》の上側。

6体のゴッドが合体(ゴッド・リンク)するどこぞの不動明王のようなゴッド《起源神》の中核となるゴッドで、「アトム以外の《起源神》がリンクしていればコスト踏み倒し可能」になっている。
6体もの神をリンクさせるのでその難易度は尋常ではないが、その分完成したときの効果は強力で、攻撃したときに相手のコスト5以下を蹴散らし、逆に自分のコスト5以下を墓地からすべて復活させる。
とはいえ現在はインフレに置いていかれている感がある。

百万超邪 クロスファイア P 火文明 (7)
クリーチャー:アウトレイジ 7000+
G・ゼロ-自分の墓地にクリーチャーが6体以上あり、自分の《百万超邪 クロスファイア》がバトルゾーンになければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
スピードアタッカー
パワーアタッカー+1000000(攻撃中、このクリーチャーのパワーは+1000000される)
W・ブレイカー

エピソード3最初の構築済みデッキの切り札。
パワーアタッカーの数字はこれで合っている。つまり攻撃時はパワー100万7000
詳しくは項目参照。

G・ゼロを持つ呪文

ゼロの裏技ニヤリー・ゲット C 水文明 (4)
呪文
G・ゼロ:自分の無色クリーチャーがあれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から無色カードをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。

エピソード3で登場した呪文。
当時の無色はゼニスを筆頭に重いカードが多かったため、無色比率を上げるとデッキが回らなくなる事からそこまで実用的な呪文では無かった。
しかし多数の軽量無色カードを擁するジョーカーズが出るとデッキを無色だけにしても成り立つようになったため、序盤から打てる強力なドローソースとして大活躍。
その結果双極篇でめでたく殿堂入り、その後王道篇で殿堂解除された。

デュエプレではめくれる範囲が2枚に弱体化した。

妖精の裏技ラララ・ライフ C 自然文明 (3)
呪文
G・ゼロ-バトルゾーンに自分のスノーフェアリーがあれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

エピソード3で登場した呪文。
多くは「特定種族を持つ自分のクリーチャーがいれば」となっているが《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》は「自分の無色クリーチャーがバトルゾーンにいれば」となっている。
上記《ラララ》は効果が発覚したその日に《薫風妖精コートニー》《常勝ディス・オプティマス》を使用した無限マナブーストデッキ、通称「ラララオプティマス」が提案され、後日デッキ開発部にてわぁいが公式で紹介した。


デュエプレでG・ゼロが追加されたカード

クリスタル・ツヴァイランサー SR 水文明 (8)
進化クリーチャー:リキッド・ピープル 13000
進化-リキッド・ピープル
G・ゼロ:バトルゾーンに自分のリキッド・ピープル4体以上
T・ブレイカー
ブロックされない。

デュエプレ版ツヴァイランサー。
紙版ではそのコストのせいで使いづらいカード判定を受けていたが、リキッドピープル4体以上でタダで出るようになった事でプレイスのトップメタの一角に浮上。
リキッドピープルには《アクア・ガード》や《アクア・スクリュー》などのコストの軽いものが多いため、条件達成は簡単。最速3ターンでキル出来るという恐ろしい速攻デッキに仕上がり、ついたあだ名は「青い《轟轟轟ブランド》」。その上、リキッドピープル対象で進化するカードに《超神星マーキュリー・ギガブリザード》がおり、《ホーリー・スパーク》も《デーモン・ハンド》も怖くないという《サファイア》も真っ青なデッキとなった。

あまりの強さからG・ゼロ条件がリキッド・ピープル5体以上になるナーフを受けたが、インフレや高速化により現在は元の4体以上に戻っている。



追記・修正はコストを支払わずにお願いします。

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最終更新:2025年04月25日 23:36