虚構の支配者メタフィクション

登録日:2015/03/24 Tue 15:15:07
更新日:2024/08/31 Sat 10:05:06
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もとより創られた身でしかない我ら。

真実も偽りも関係ないではないか。

――虚構の支配者メタフィクション



概要

次々とアンノウンが真実の名に目覚める中、
メタフィクションはアンノウン化した半身を完全に支配下に置いた。

虚構の支配者メタフィクションとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。
DMR-07「エピソード2 ゴールデン・ドラゴン」にて収録。レアリティはコモン。

呪文回収を行える、低レアリティの光デーモン・コマンド

スペック

虚構の支配者メタフィクション C 光文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド 6500
ブロッカー
相手が呪文を唱えた時、呪文を1枚、自分の墓地から手札に戻してもよい。
W・ブレイカー
相手が呪文を唱えると自分の呪文を墓地からサルベージできる。
なお、能力は強制では無く任意。

呪文を使わないというデッキは非常に少ないため、この効果は相手に突き刺さる。

特に、自分の墓地に強力な呪文が落ちているのが見えれば、相手は呪文を唱えるか迷うはず。
つまり、心理的なロックも期待できる。

回収する呪文は、自身をコスト踏み倒しできる《クリスティ・ゲート》や《ヘブンズ・ゲート》などが良いだろう。
この二枚を主力したデッキでは、メタフィクションの投入は普通に検討できる。
他にも、超次元呪文や《地獄門デス・ゲート》などもオススメ。

素のスペックも《火炎流星弾》をギリギリ避けられるパワー6500のブロッカーであり、所持種族も光のデーモン・コマンドと比較的優秀。

それでありながら何とレアリティはコモン。

メタフィクションほどの大きさだと、アンコモンやレア扱いでもおかしくはない。
このような強力なスペックのカードが入手しやすいレアリティなのも評価点。
実際にメタフィクション自身が強力なため、アンコモンかレアで収録されていたとしてもあまり文句は言われなかったはずである。

メタフィクションの欠点を挙げるとするならば、能力がやや相手依存になりがちな面か。

上述したように呪文を使わないデッキは少ないとはいえ、能力が使えるのは相手が行動を起こすとき。
決してこのカードだけを当てにせず、他のサルベージ手段も控えておいた方が良い。

何はともあれ、使いこなせば高いポテンシャルを発揮出来るカードであることは間違いない。

相性の良いカード

クリスティ・ゲート P 光文明 (3)
呪文
S・トリガー
自分のシールドをひとつ見る。その中から、進化ではない光のデーモン・コマンドを1体、バトルゾーンに出してもよい。
カードを1枚引く。
光のデーモン・コマンドを踏み倒すS・トリガー呪文。

除去呪文に対応して墓地のクリスティ・ゲートを回収し、再びシールドから光悪魔を踏み倒せる。
この呪文で、メタフィクションを踏み倒すことができる点もポイント。
光悪魔デッキでは両者投入しよう。

ヘブンズ・ゲート R 光文明 (6)
呪文
S・トリガー
進化クリーチャーではない光の「ブロッカー」を持つクリーチャーを2体まで、自分の手札からバトルゾーンに出す。
光ブロッカー踏み倒しの定番。

メタフィクション、ヘブンズ・ゲートも回収できる。
ブロッカーを除去された際にメタフィクションの効果を起動できるので、ブロッカー除去に対して強くなれる点が良い。
もちろんヘブンズ・ゲートでメタフィクションを踏み倒せる。

ただし、光のブロッカーにはcipで呪文を2枚回収できる《真実の名 バウライオン》がいるので、その辺は考慮したい。

関連カード

悪魔神グレイトフル・デッド SR 闇文明 (7)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド 11000
進化-自分のコマンド1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、クリーチャーを好きな数、自分の墓地から手札に戻してもよい。
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、コスト7以下のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
DM-39で登場した進化デーモン・コマンド。

メタフィクションのイラストは、このクリーチャーを意識したものに成っている。
グレイトフル・デッドはクリーチャーのサルベージ、メタフィクションは呪文のサルベージと能力も対になっている。

デュエル・マスターズ プレイス

DMPP-19「グレイト・ディスティニー -希望の双子-」にて収録。
性能面では変更がないまま輸入されたのでTCG版の使用感覚から変化はないが、名前ネタなのか発する台詞がメタ発言になっているという特徴がある。
背景ストーリーでは異質な存在と位置付けられているが、デュエプレにおいても異質な(ボイスの)存在となった。

補足

このカードのフレーバーテキストを読むと、メタフィクションが背景ストーリーでは異質な存在であることが分かる。

メタフィクションが生まれた時期は、エピソード2であり、この時期の背景ストーリーでは、ゼニスとゴールデン・エイジ軍が戦っていた。
そして、エピソード2時期における偽りの名を持つアンノウンは感情が無いという設定になっている。
そんな中で、ゴールデン・エイジ軍のアンノウンは感情を持った『真実』の力に目覚めていった。

しかしメタフィクションの場合は、真実の名とは少し違う手段をとっている。

彼は真実の名には目覚めず、アンノウン化した半身を完全に支配下に置いたのだ。
つまり、アンノウン化する前に自力でアンノウンの力を体に取り込んで物にした
メタフィクションさん、凄いっすね…。

このクリーチャーの半身はアンノウンという訳だが、実際の種族にアンノウンを持ってはいない。
メタフィクションが結果として、偽りの力や真実の力に目覚めなかったためだろうか。

このようにしてアンノウン化を乗り越えたからか、MODE→CHANGE版のフレーバーテキストは何かを悟ったような台詞になっている。

メタフィクション自身にとっては、真実の力も偽りも力も無意味なことだという結論に至ったらしい。
光悪魔が《「呪」の頂 サスペンス》によって無理矢理に作られた存在だということも自覚しているようで、どこか哀しさも覚える。



もとより創られた項目でしかない我ら。良項目もクソ項目も関係ないではないか。
――虚構の支配者メタフィクション

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最終更新:2024年08月31日 10:05