光文明デーモン・コマンド

登録日:2022/11/04 (金) 23:08:07
更新日:2024/07/25 Thu 00:48:05
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ギモロ!そこのクソ野郎達のクソうるさい声を黙らせてやれ。




この項では、デュエル・マスターズにおける闇文明を持っていない光文明デーモン・コマンドを解説する。

概要

デーモン・コマンドという種族は闇文明のメジャー種族として現在まで扱われており、その数も多い。
しかし、エピソード2における文明転移現象により、光文明もデーモン・コマンドを所有することになった。
同時期にライバル種族であるエンジェル・コマンドも闇文明の種族としてシャッフルされているが、あちらは実はエピソード2以前に既に文明シャッフルを経験しているので、歴史的な経歴は大きく異なる。

所属カードの命名ルールとしてはミステリーを元ネタにしている傾向がある。
イラストは従来のデーモン・コマンドの有名クリーチャーを光文明の雰囲気に改変(というか光堕ち?)したクリーチャーが目立つが、全体的に闇とはまた違った方向性で攻撃的で禍々しい印象にもなっている。

所属クリーチャーの戦略は相手のカードを利用する横取り能力や相手の動きに合わせたカウンター能力が目立ち、光文明らしくフリーズやシールド追加などの能力を持つカードもある。
《クリスティ・ゲート》という強力なサポートカードも存在しており、光デーモン・コマンドの種族デッキは基本的には《クリスティ・ゲート》を中心とした専用デッキとなりやすい。
《偽りの悪魔神 バロム・ミステリー》など従来のデーモン・コマンドもサポートできるクリーチャーがいることから、本来のデーモン・コマンドとの相性も悪くなく、共存したデッキが組まれることもある。
従来のエンジェル・コマンドと相性が悪いながらも完全に独立した戦略を確立している闇エンジェル・コマンドとは対照的とも言えるが、中途半端に従来の種族と融和できているが故に逆に光デーモン・コマンドが闇エンジェル・コマンドよりも微妙に影が薄い原因とも言われることも…。

背景ストーリー

エピソード2

「呪」の頂 サスペンス》が全ての文明をゼロ化する目的の前段階として生み出された。
闇エンジェルはゼニスとの密約で建設された天使の堕天用施設「暗黒宮 堕天使の庭園」で誕生しているが、エピソード2時期の光文明にも対照的ながらも似たような闇の使者の更生施設「魔刻洗礼 パラダイス・ロスト」が存在しているため、光デーモン・コマンドはこちらで生まれたのではないかと言う推測がある。
しかし、パラダイス・ロストはゼニスとの関係性が無い(と思われる)点や光デーモン・コマンドが正義の心を得ているとは考えにくい描写があるため、この説が正しいかは微妙。

創造主に従ってゼニス側の種族としてゼニス大戦を戦い、鬼丸とサスペンスの決戦では《偽りの羅刹 アリバイ・トリック》が鬼丸を狙い、彼を庇った《涙の終撃オニナグリ》を仕留めている。
なお、エピソード2時期において従来のデーモン・コマンドの頂点にいた《「謎」の頂 Z-ファイル》がサスペンスと良好な関係性だったことから、闇エンジェル・コマンドとは異なって従来のデーモン・コマンドとは対立しなかったようだ。
ただし、Z-ファイルの設定やエピソード2時代のデーモン・コマンドの動向には謎が多いため、実際の詳細は不明。

ゼニス大戦終盤ではゼニス勢力に加担した種族からも真実の名のアンノウンが生まれる中、光デーモン・コマンドからは真実の名を得る者は出なかった。
一応、《虚構の支配者メタフィクション》のみは半身がアンノウン化しながらもそれを制御化に置きながらアンノウンにはなりきらないという快挙を果たしている。
メタフィクション曰く「もとより創られた身でしかない我ら。真実も偽りも関係ないではないか。」とのこと。

エピソード3以降

エピソード2において光デーモン・コマンドの創造主だったサスペンスは敗れ去って消えたが、光デーモン・コマンドは超獣世界にまだ細々と生き残っているようだ。
生き残りとされる《犯罪紳士 カンゼンクライム》は何故か別世界にしか存在しない悪魔龍をモチーフにした姿をしているが、これについては開発主任Kは「ドラえもんのセワシ理論的なもの」と語っている。

クロニクル・レガシー・デッキ2018 至高のゼニス頂神殿

ゼニスによる文明転移が行われたエピソード2とはパラレルワールドの世界(DS世界)では、の支配力が強いが故に天使と悪魔は不遇だった*1
そんな環境で「天使と悪魔」「創世と終焉」「セーブとロード」という相反する二つの力が打倒ドラゴンのために手を組み、天使と悪魔の力を持つゼニスが出現する。
終焉のゼニスは光文明の悪魔でもあり、DS世界でも光文明のデーモン・コマンドが誕生してゼニスの力に染まりし者への集結を呼びかけた。
ところが、ゼニスの力も光の悪魔の力も龍の世界の支配者である《龍世界 ドラゴ大王》の強大さの前には敵わずに瞬時に敗れ去ったのだった…。

新章十王篇

《迷宮の騎士 サンザーン》などの光デーモン・コマンドの存在が確認されており、経歴は不明だがエピソードシリーズやDS世界とは異なる世界線の新章でも何らかの理由で生まれているようだ。

新章世界の分岐世界である十王世界に襲撃しに来た月光王国でも存在が確認されており、龍頭星雲の向こう側の月光王国があった世界でも存在しているらしい。
月光王国の光デーモン・コマンドである《呪われし悪魔のミッシツ》は古の伝承にある悪魔神の歴史を語っており、これが後々の展開の重大な伏線となる。

光悪魔一覧

偽りの悪魔神 バロム・ミステリー P 光文明 (7)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド/アンノウン 12000
進化:自分のデーモン・コマンド1体の上に置く。
自分のデーモン・コマンドがバトルに勝った時、カードを1枚引いてもよい。その後、進化でないデーモン・コマンドを1体、手札からバトルゾーンに出してもよい。
T・ブレイカー

光文明かつ偽りの名に堕ちたバロム。まあライバルも何回か堕ちているからバロムも堕ちないと不公平だしね。
能力はバロム特有の全破壊でなく、《死神明王バロム・モナーク》の能力を多少変更したようなバトル勝利に応じた手札からの踏み倒し効果となっている。

進化こそ踏み倒せないが文明縛りはないので光デーモン・コマンドの種族デッキのみならず【連デモ】に向いたスペック。
踏み倒しは手札が必要とはなるが、バトル勝利時に任意のドローで手札を増やせるので最低限のフォローはされている。
バトル誘発が必要な点は面倒ではあるが、相手のタップやフリーズに長けている光文明なので工夫すれば大きく苦労はしないだろう。
収録されたDMX-11において同時に収録された《凍結の魔天ダイイング・メッセージ》や《プリズン・スパーク》で相手をタップすることを前提にした設計だと思われる。

偽りの羅刹 アガサ・エルキュール P 光文明 (9)
クリーチャー:デーモン・コマンド/アンノウン 13500
相手がクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドをすべて見て、その中から進化ではないデーモン・コマンドを1体選び、バトルゾーンに出してもよい。
相手が呪文を唱えた時、自分のシールドをすべて見て、その中から呪文を1枚選び、コストを支払わずに唱えてもよい。
T・ブレイカー

相手のクリーチャーの登場や呪文の展開に応じてシールドからのデーモン・コマンドや呪文の踏み倒し行えるという、カウンター性能を極めたよう大型光デーモン・コマンド。
踏み倒す呪文に制限はなく、踏み倒しもバロム・ミステリーと同じく非進化と言う条件をクリアしていれば良いので使える範囲が非常に広い。
一見するとシールドの消費が激しい欠点があるように見えるが、実は任意効果なのでシールドを消耗したくない場合は使わなくても良いという柔軟さもあり、相手に対する心理的なロックを仕掛ける防御網としての性能も高い。
このカードを運よく《クリスティ・ゲート》で引き当てて序盤から相手に徹底的なプレッシャーを与えるのが光デーモン・コマンドデッキの主要戦法の一つでもある。

怪盗パクルパン P 光文明 (4)
クリーチャー:デーモン・コマンド/アンノイズ 4000
自分のターンの終わりに、そのターン、このクリーチャーがシールドをブレイクしていた場合、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加える。

ターン終了時にシールドをブレイクしていればシールドが追加できる小型~中型の光デーモン・コマンド。
シールド消費が激しくなるアガサ・エルキュールと組み合わせることを前提とした設計で弱くはない能力だが、シールドのブレイクが必要な点やターン終了時まで生き残る必要がある点が痛い。
シールド追加以上に光デーモン・コマンドとして軽いのでバロム・ミステリーなどの進化元に使いやすい点が注目ポイントか。
能力よりもネーミングセンスやフレーバーテキストが某有名怪盗作品のパロディであり、そちらの方が印象に残る。

偽りの羅刹 アリバイ・トリック R 光文明 (8)
クリーチャー:デーモン・コマンド/アンノウン 8000
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
相手のクリーチャーがタップした時、自分のクリーチャーを1体アンタップしてもよい。

相手のクリーチャーがタップした際に自軍のクリーチャーを任意でアンタップ出来る光デーモン・コマンド。
相手のクリーチャーの攻撃時のタップに応じて自軍のブロッカーを無限ブロッカー擬きに出来たり、相手のブロッカーのタップに応じて攻撃しているクリーチャーを再度アンタップさせて疑似的な連続攻撃能力を作れるなど用途が広い。
基本的にコンボ向けの性能ながらもコスト設定がフィニッシャー級に重い部分が大きな難点か。《クリスティ・ゲート》で踏み倒せれば解決可能な難点としては扱えるが…。

虚構の支配者メタフィクション C 光文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド 6500
ブロッカー
相手が呪文を唱えた時、呪文を1枚、自分の墓地から手札に戻してもよい。
W・ブレイカー

呪文を回収できるブロッカー。詳細はリンク先参照。

虚言の凶気サイコホラー UC 光文明 (8)
クリーチャー:デーモン・コマンド/アンノイズ 13000
ブロッカー
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
G・ゼロ―バトルゾーンにゼニスがあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。

アンノイズの光デーモン・コマンド。相手プレイヤーを攻撃できないブロッカーだがパワー設定が高め。
更に元ネタと思われる《漆黒戦鬼デュランザメス》と同じくG・ゼロを持ち、ゼニスが場にあれば無料で召喚が出来る。
基本的にはゼニス展開後に追い打ちを仕掛けるサポートカードだが、実はテキスト的にも相手のゼニスの存在にも能力が応じるのでゼニスに対するカウンターカードとしても機能する。
ターン開始時にコスト8以上のクリーチャーが4体以上いることで勝利できる《終末縫合王 ミカドレオ》はゼニスを持っているため、踏み倒すことができる上にエクストラウィンの範囲圏内であることから相性抜群。
パワー設定的にもある程度のゼニスに対しては相討ち~破壊が狙えることから攻撃を食い止めることもできるので、むしろゼニスに対するメタとしての性能の方が強いまであるクリーチャー。
後のゼニス強化の流れで種族ゼニスを持つD2フィールドが登場し、最速2ターン目で召喚できる様になったため序盤の壁役も担える様になったのも追い風。

犯罪紳士 カンゼンクライム VR 光文明 (9)
クリーチャー:デーモン・コマンド 12000
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、「S・トリガー」を持つ呪文をすべて、自分の墓地から手札に戻す。
相手が「S・トリガー」能力を使った時、自分の手札から「S・トリガー」を持つカードをコストを支払わずに使ってもよい。 

エピソード2以降の生き残りとされる光デーモン・コマンド。当時は4年ぶりの新規光デーモン・コマンドだった。
cipでの墓地からのS・トリガー呪文の強制での回収と相手がS・トリガーを使った際に任意で手札からS・トリガー呪文を発動するカウンターを仕掛けられる。

S・トリガーであれば呪文は制限なく回収できるが、開発の意図としては《クリスティ・ゲート》の回収と再利用を狙った性能だろう。
回収出来るS・トリガーが呪文であるために勘違いしやすいが、相手のS・トリガーに関しては呪文以外のカードにも反応することが出来る。

「終焉」の頂 オーエン・ザ・ロード P 光文明 (11)
クリーチャー:デーモン・コマンド/アンノウン/ゼニス 11500
ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、自分の墓地のカードをすべて山札に加えてシャッフルする。その後、自分の山札の上から3枚を裏向きのまま、それぞれ新しいシールドとしてシールドゾーンに置いてもよい。
自分のクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分のシールドを2つ、手札に戻してもよい。(ただし、それらの「S・トリガー」は使えない)

「終焉」を司るゼニスの光デーモン・コマンド。詳細はリンク先参照。

迷宮の騎士 サンザーン C 光文明 (4)
クリーチャー:デーモン・コマンド 4500

光堕ちしたザガーン様。新章以降しばらく行われていた旧種族クリーチャーのパロディ兼ハズレ低レアリティ枠の1枚。
ハズレカードとして設計されているので、能力は語ることもないバニラと名前通り「散々」な性能。
バニラとしても特筆するべきポイントはないカードだが、光デーモン・コマンドとしては最軽量かつパワーが高めなので種族デッキに採用してやれないこともない。




追記・修正は光に堕ちた悪魔にお願いします。

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最終更新:2024年07月25日 00:48

*1 開発主任KのTwitterにおけるツイートでも語られている