友情破壊ゲーム

作成日:2015/06/02 18:31:26
更新日:2024/10/25 Fri 15:45:51
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友情破壊ゲームとは、読んで字のごとく友情を不可逆的に破壊しかねないゲームのことである。

概要

放課後や休日に友人宅に遊びに行く、或いは逆に友人を自宅に招く。
そしてゲームでの対戦プレイをする。

しかし十数分後、僕たちはゲームの外で殴り合いをしていたのであった。

まあ、そんな事態を誘発しかねないゲームのことである。

多くは対戦プレイが可能なゲーム、その中でも
  • えげつない効果の妨害用アイテムが登場したり(ex.マリオカートシリーズ)、
  • 食らったらアウト確定の凶悪コンボがあったり(ex.一部の格闘ゲーム)、
  • 協力することも裏切ることも自由だったり(ex.ドカポンシリーズ)
  • 推理や騙し合いが組み込まれたゲーム性だったり(ex.人狼ゲーム)
など、相手を陥れたり、不快感を与える事ができるゲームが多く当てはまる。

但し協力プレイが可能なゲームの中にも「協力型を装う友情破壊ゲーム」がある場合もあるので油断大敵である。
こちらの主な例は「アイスクライマー」や「New スーパーマリオブラザーズ Wii」など。

だが、このようなゲームは言い方を変えれば「ヒートアップして場外乱闘に発展するほどに熱い対戦ができる、優れた対戦ゲーム」とも言えよう。
また、「本性が露呈するゲーム」等と評される事もあり、普段優しい友人がえげつない嫌がらせをして来たという経験がある人もいるのではなかろうか?

とはいえ、行き過ぎると本当の乱闘に発展して警察沙汰になりかねない(昔のストⅡがそうだった)。
ゲームプレイは仲良くね!

中々ないが、珍しいパターンだと「あまりにもあんまりな内容で雰囲気が悪くなり、一緒にプレイした人と気まずくなる」という、
何とも後味の悪いものもある。まあ普通、そうそうない事態だと思われるが。

ちなみにこの言葉の発祥はドカポンシリーズ。
公式で「友情破壊ゲーム」と明言している。


友情破壊ゲームの例

  • ドカポンシリーズ
元祖友情破壊ゲーム。
えげつない効果を持つアイテム・技や凶悪イベントの数々、
何より「他のプレイヤーを裏切って出し抜く」という要素により、
数多くのプレイヤー間の友情を破壊し尽くした。

  • ボンバーマンシリーズ
爆弾置いて、敵と一緒に友情も爆破するゲーム。

  • 対戦格闘ゲーム
そもそも「プレイヤーが互いの操作するキャラクターをぶちのめし合う」という内容なので、基本的にジャンル自体が「友情破壊ゲーム」そのものその1。
「スト2」や「バーチャファイター」などで、ゲームの外でも場外乱闘に発展した例数知れず。

  • FPS・TPS
これも「プレイヤーが互いの操作するキャラクターに向けて鉛弾やらビームやらをぶち込む」という内容ゆえ、基本的に(ryその2。
近年はネット対戦の普及により、国境を超えて友情を破壊している。

  • 桃太郎電鉄シリーズ
貧乏神のなすりつけ合い、えげつないカード類…
資本主義の真髄を、「友情破壊ゲーム」という形で学習できるかもしれないシリーズ。

  • ぷよぷよ
大規模連鎖が組めるシステムや「相殺」などが友情破壊に至る主な原因。

  • テトリス武闘外伝
おなじみのテトリスに「相手に対してのえげつない妨害技」のシステムを加えたら…
至高の友情破壊ゲームと化した。

  • くにおくんシリーズ
相手を妨害してなんぼのスポーツものはもはや鉄板。
またフレンドリーファイアもデフォのため協力プレイのはずがいつの間にかギスギスに。
れいほうチームの獲り合いは誰もが通る道。

  • パラノイア(TRPG)
「幸福は義務です」でお馴染みのTRPG。
友情破壊も義務である。

国際的にも知名度の高いカードゲーム。
妨害カードが豊富なのが特徴で、最強の「Wild Draw Four」に至っては国内外の掲示板に「このカードで友情を破壊された奴いるよな?」といったスレが立つほどの破壊力を誇る。
日本では公式ルールよりもローカルルールで遊ばれる事が多く、「Draw返し」等が大惨事を起こすことが割とよくある。
今日も世界中で友情を破壊し続けていることだろう。

  • ディプロマシー
第一次世界大戦時のヨーロッパを題材とした戦略ボードゲーム。物が物だけにガチで「戦争やぞ!!」な状態になる事がしょっちゅう。
だがさらに恐ろしいのは海外の一部ではこれを「歴史を学ぶ為の教材」として採用しているケースがあるという事。
実はそれ位リアリティも高い傑作ボドゲー。

  • 人狼ゲーム
近いルールのコンピューターゲームも含めて、特定の人物を敵と決めつける推理や騙し合いがゲーム性に含まれる。
その為、お互いに疑心暗鬼になったり、仲間の黒い本性が露呈する事がある。

  • PICO PARK
ゲーム自体はかわいい見た目をしているが、その実態は人数が増えれば増えるほど難易度が跳ね上がる鬼畜ゲー。
全員が協力しなければクリアはできず1人でもミスをすれば即失敗となるため、見た目に騙された子供たちの友情を今日も破壊し続けている。

京都のあの会社の場合

ゲーム業界の老舗の一つである任天堂
良質なゲームを数多く制作していることで知られるが、
ここのゲームはマルチプレイが可能なソフトの場合、どういうわけか高確率で「友情破壊ゲーム」となってしまう。
対戦型は言わずもがな、協力型でも友情破壊ゲームとなる場合が多数ある。
ある意味黒い任天堂の一種かも知れない。

  • マリオブラザーズ
任天堂のマルチプレイゲームはどのようなものかを見せつけた最古のソフト。
相手が亀を蹴ろうとした瞬間に床を叩いて亀を起こす、相手のいる床を叩いて行動不能にさせる…
そもそも初代アーケード版の時点で「協力し合うか、それとも裏切るか…」なんてフレーズが筐体に書かれていた辺り、
間違いなく最初から狙っていたもの。最近もレトロゲームを取り扱っているゲームセンターでは大会が行なわれていたりする。

  • バルーンファイト
岩田聡氏の出世作とも言える風船乱闘アクションゲーム。
風船と一緒に友情も割りまくった。

  • アイスクライマー
協力して山頂を目指すゲーム?
気がついたら相手の足場を削りだしていたりしませんか?

  • マリオカートシリーズ
接待ゲームの代表格として挙げられるマリオカート、
でも対戦プレイは「順位が低いほど強力なアイテムが出やすいように調整されている」などの仕様で凶悪な友情破壊兵器と化す。

カービィシリーズのSFC第一作目は、ゴルフやビリヤードの要素を含み、
そして対戦プレイで友情の破滅を招く逸品であった。

  • ゴールデンアイ007
当時の日本中の小学生にFPSを広めた伝道師的ソフト。
そして対戦プレイで友情にモーションセンサー爆弾を仕掛けまくった。
実質的な後継作である『パーフェクトダーク』でも、やることは大体同じ。
寧ろファーサイトやラップトップといった鬼畜銃、手段問わず任務を邪魔できれば勝ちなのでドラゴン(※センサー爆弾として投げて使える銃)を躊躇なく端末前に投げ付ける敵対ミッション、チーム戦にもかかわらずシミュラントに味方を狙えと命令できる等、友情破壊ゲームとしても進化している。

「任天堂の有名キャラのまさかのクロスオーバー!?」
…しかし、蓋を開けてみれば格ゲー的要素に加え、地形効果やクセモノだらけのアイテムなどで友情も一緒に吹っ飛ばす凶悪な友情破壊ゲームであった。

  • マリオパーティシリーズ
任天堂における友情破壊ゲーの代表格。
特に1作目はクッパ系のミニゲームをはじめとしてそういう傾向のものが多かった。

HAL研がGC経由で世に放った凶悪友情破壊ゲームその2。
レースゲームとしてのメインモードも去ることながら、その真髄はシティトライアルにあり。

宮本茂氏曰く「何時か4人同時プレイのスーパーマリオブラザーズを作ってみたかった」そうだが、
それはつまりこのような「協力型を装う友情破壊ゲーム」を作りたかった、ということでいいのですね?

  • WiiParty
Wiiリモコンの機能を活かした各種のミニゲームを満載したパーティーゲーム。
御多分にもれず友情破壊要素満載。
まあ「マリオファミリーの出てこないマリオパーティ」だといえば、納得行くかも知れない。
最新作「WiiPartyU」に至っては、どう考えても「リアルの方で」友情破壊を促進するようなミニゲームもちらほら…
任天堂「画面の外で物理的に妨害をするなとは、取説には書いてない…あとは分かるな?」

  • ニンテンドーランド
WiiUのロンチタイトルの一つ。
ゲームパッドを使った非対称プレイにより、友情を破壊しまくるテーマパーク。
なお、どうやらリアルニンテンドーランドが実現するかもしれないという噂があるが、
ひょっとしてこのゲームのように友情破壊要素満載なのでは…

  • Splatoon
イカTPS。
相手にぶち込むのが鉛弾ではなくインクという点で、ある意味で通常のTPSよりも精神的に来るものがある。

  • ARMS
友情を破壊する力がほしいか…ならば、くれてやる!!
ニンテンドースイッチの機能を活かした格闘ゲーム…なわけだが、
「コントローラーを握ってパンチを繰り出して相手をぶちのめす」という仕様、
どう見てもそれボクシングに使うブツや機能じゃねえよなものだらけのアーム(グローブ)、
さらに「バスケしようぜ!お前ボールな!」なミニゲームなど、傍目に見てもどう見ても友情を殴り壊す気満々の一本。

  • スーパーマリオメーカー2
2から追加された複数人プレイでは、「みんなでバトル」という対戦モードが登場した。
何があろうと最初にゴールすれば勝利。そのためならアイテムの横取り・奪い合い、他人の投げ飛ばし、障害物設置、そしてカギやゴール資格が必要なステージならば相手を踏みつけ合ってのゴール資格争奪戦……
しかも一般人が創ったコースなのでまさにカオス。



対戦プレイがリアルファイトに発展した経験のある方、
追記・修正求む

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最終更新:2024年10月25日 15:45