天廊武器

登録日:2015/07/01 (水) 01:02:52
更新日:2023/12/27 Wed 22:20:50
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『モンスターハンターフロンティアZZ』に登場する特殊武器の一種。


概要

MHFに数ある特殊武器の中でも異彩を放つカテゴリ。
独自のシステムの塊であり、後述するが性能強化の上で自由度が高いのが特徴。
元々はかつて開催されていた定期開催イベント『天廊遠征録』限定の武器であり、HR1から参加可能だったため、やろうと思えば無課金のトライアルコースでも入手することができた。



生産には
  • 「焦げた秘文書」(第1弾)
  • 「白銀の秘文書」(第2弾)
  • 「血塗られた秘文書」「黒ずんだ秘文書」(第3弾)
  • 「封印された秘文書」(第4弾)
  • 「清められた秘文書」(第5弾)
  • 「縛られた秘文書」(第6弾)
のいずれか1つが必要。
それぞれ生産可能な天廊武器の見た目、リーチ、基本性能に差異が存在する。
基本的に「焦げた秘文書」は天廊を1階でもクリアすれば踏破報酬として貰える。
「封印or清められた~」は第2区でしか手に入らないので注意。


最大の特徴はそのカスタマイズ性。
「~宝玉」という専用素材を用いて、武器の性能を自由に強化できる。
これはナンバリングシリーズはおろか、フロンティアにも今まで無かった異質な要素といえる。
更に、任意の属性やスキルを搭載することも可能であり、
ハンターの強化方針次第ではパラメータが極端すぎるトンデモ性能や、真面目に実用性十分な性能の天廊武器にも仕上げられる。
強化方法の手軽さは勿論のこと、カスタマイズの幅広さこそが通常の生産武器には無い強みなのである。


なお、レア度の設定が無いため秘伝書装備時にはHC適正レア度の対象外となる。
パートナーへの譲与も不可能。


性能・強化

基本知識

ハンターの手で強化可能な項目は
  • 攻撃力
  • 斬れ味レベル
  • 属性値
の3つが基本だが、武器種によっては砲撃レベル(ガンランス)、矢レベル(弓)など武器種独自の仕様に関連するパラメータも強化対象に加わる。
それぞれ強化に必要な宝玉は以下の通り。
  • 勇ましき宝玉
  • 加護の宝玉
  • 閃きの宝玉
ちなみに加護の宝玉の強化対象は、上記で挙げた砲撃・矢レベルの他にもボウガンの反動、装填速度が含まれている。


各パラメータにはコストの上限が設定されている。
性能の強化はこのコストの範囲内で行う必要があり、全項目合計で最大コスト300丁度かギリギリに収めることになる。
ただし、300ぴったりでアイコンがその天廊武器を限界いっぱい強化した証である赤色になるため、
他のハンターが赤色アイコンの天廊武器指定でクエストの同行者を募っている場合、
いくら自分の天廊武器が300に近いコストでも面倒なことになる可能性はある。
MHF-Gの公式サイト内にある「天廊武器性能シミュレーター」で事前に必要な素材数やコストを確認できるので、
赤色にこだわるなら強化に手をつける前にやっておくといいだろう。

ちなみに強化時は費用が一切かからない。


後述の天封印で付与した属性は、別の天封印で上書きすることにより強化した分・コストがリセットされる。
しかし、攻撃力だけはリセットする手立てが無いのでどうしようもない。


バランス良く強化した場合、最終的にLv50のG級武器に強いシジルを上乗せしたぐらいの性能に届く模様。
だが一部の武器種では武器単独で匹敵させるのが少々難しくなっている。


なお、プレイヤーの進行度合いに応じた素材面でのストッパーも存在する。
宝玉と合わせて「武器魂」等の見慣れない素材を要求されるようになったら、基本的にその素材は該当時期まで到達しないと入手不可の仕組みになっている。
G級に上がってからも、該当難易度のG級HCクエストで確定入手可能な素材を使う場面がある。
穿龍棍スラッシュアックスFはG級昇格前提の武器種だからか、このようなストッパー素材が初めから無い。


天封印

生産段階では無属性となっており(ボウガンは実弾系全て使用可能)、ここに「太古の砂金」という専用素材を元に「天封印」を生産して装着し、
初めて天廊武器に属性を付与させることができる。
宝玉での強化と違い、格安ながら少々の費用がかかる。

天封印の種類は火~龍・毒~麻痺までの単属性(ガンナーでは対応した弾・ビンが装填可能に)、会心率付与、(ライトボウガン用に)各弾の速射・超速射付与と多彩。
近接武器では武器種ごとに属性値の伸び具合・上限が決まっている。
また、超速射は剛種武器系統に備わっているものと違い「後天性超速射」であるため威力に下方修正が入り、通常弾以外は大幅に威力が減衰してしまう。


第1・2・4弾の(近接)天廊武器は天封印のスロットが2つあるので、属性+状態異常のような「双属性」の再現も可能。
ただし、同じ系統の属性を2つ同時に入れることはできない。例えば毒+麻痺なんてのは不可。
第3・5弾はスロットが1つに減っているため必然的に単一属性となり、武器種によって何の属性を入れるべきか悩みやすくなる。


G級武器のシジルとは違い、一度装着したら上書きする以外に消す方法は無い。
太古の砂金はかなり貴重品なので、付与する属性は慎重に決めること。


天廊石

天廊武器に装着可能な石。
烈種(始種)武器のように、異なるスキルを1つ内包した石を任意に装着して自動発動させられる。
これは防具側のスキル上限枠に影響しないため、実質上限枠が+1されるのと同じ。
だが、独立して発動するために剛種防具系統のスキルアップグレード対象外となってしまう。
第3・5弾の天廊武器は天廊石のスロットが1つから2つに増えているので上限枠+2となる。


ラインナップはG級スキル以外の通常スキルがほぼ揃っている。
横にⅠやⅡのローマ数字でナンバリングされている場合、そのスキル内でのランクを表す。
中には「冬将軍(耐寒の石Ⅱ。寒さ半減の最高位スキル)」「いたわり+3(いたわりの石。G級でもハンター同士でこかさなくなる)」など、
普段付けたくても色々と難易度が高くて無理なものまで存在するため、喉から手が出るぐらい欲しくなる。
地図+肉焼き&釣り名人+自動マーキングがいっぺんに発動する「ハンター満喫」の石(狩人の石)など便利なものがあるので、持っていて損は無く捨てる理由も無い。
G8からは余りの石で別の石を生産できるようになった為、積極的に入手しておくといい。


G級スキルの石は無いと言ったが、第3弾のように2スロット武器なら攻撃の石+匠の石=真打、のように一部は擬似的な再現が可能。
こちらもG8からはG級ハンター限定で特定の石を合成し、強力なG級スキルが作れるようになった。
しかし、合成には物凄く貴重な専用素材が要求される上、ゲームバランス崩壊を防ぐためか異常なまでに高額の費用を払わされることなるので注意。

天封印と違い上書きだけでなく、「天廊石用触媒」という専用アイテムで取り外し可能だが、これも超貴重品なので大事に使いたい。



天廊開催時は天廊内の宝箱で手に入れるのが主であったが、激レア石は恐悦至極な最終鬼畜番人を討伐した時の特別報酬か、天廊石の再生で非常に低い確率から手に入ることもある。


タイプ変更

ガンランスの砲撃タイプ、狩猟笛の音色、ボウガンの弾速、弓の矢タイプ・曲射も任意の変更が可能で、
「脈動する液体」という専用アイテムを用いて変えられる。
砂金よりは入手性が高く、神経質にならなくてもよいがなるべく計画的に使いたい。


武器一覧

基本的にリーチの問題で使いづらさが予想される武器(振り回して味方をこかしやすいリーチ極長大剣など)は攻撃力が若干優れ、
第3弾など天封印が1個しか付けられないものは攻撃力が若干伸びにくく、代わりに属性値が伸びやすい傾向がある。


武器のデザインは無機質でメカメカした構造となっていて、回転ギミック等が目立つもののMHFでは突出して異様とは言い切れず、割と普通。
………普通か?
カラーリングは第1・2弾が黒と白を基調とし、第3・5弾は第1弾のデザインを黒と赤に塗り替えた色違い。
第4弾は第3弾をブロンズと黒に塗り替えた色違い。
天封印装着時は対応した色のラインや状態異常エフェクトをまとう。


()内は武器のリーチと実装順番。赤文字は天封印1天廊石2を表す。
リーチ中はナンバリングのそれと同様の基本リーチ。


大剣

  • ヘイトブリーダー(長・1)
  • デッドナイトウォリア(極長・2)
  • ベターオフデッド(長・3)
  • マスクオブサニティ(中・4)
  • リビンデッドビート(極長・5)
  • シックスパウンダー(6)

太刀

  • ブラッドドランク(中・1)
  • ダウンフォール(長・2)
  • フォローザリーパー(中・3)
  • ダイアボリカル(長・5)

片手剣

  • ヴァイラス(長・1)
  • リジェクションロール(中・2)
  • エターナルグローリー(長・3)
  • フロムヘル(極長・4)
  • カルマ(中・5)
  • ペインキラー(極長・6)

双剣

  • ディーモンハート(中・1)
  • ウォーエターナル(長・2)
  • アゲンストザウィンド(中・3)
  • サイレントスクリーム(長・5)

ハンマー

  • スカルコレクター(中・1)
  • ディメンションゼロ(長・2)
  • ハーツオンファイア(中・3)
  • ブレイクザチェインズ(極長・4)
  • レネゲイド(長・5)
  • ヘレティックアンセム(極長・6)

狩猟笛

  • ゴーストオペラ(1)
  • オードトゥジョイ(3)

ランス

  • エンジェルオブデス(極長・1)
  • デリリウムヴェイル(長・2)
  • オーヴァーザウォール(極長・3)
  • ネヴァーワールド(中・4)
  • スターフォール(長・5)
  • イーグルハート(6)

ガンランス

  • エネミーウィズイン(1)
  • デッドエンド(3)

穿龍棍

  • ネクロポリス(1)
  • ブラックシープ(3)

ライトボウガン

  • ノヴァエラ(1)

ヘビィボウガン

  • メタルアヴェンジャー(1)

  • シェオル(1)
  • イーヴルアイズ(3)


どうやって(作る)使うの?

天廊遠征緑が健在だった頃はクエストクリア報酬、踏破報酬などで手に入れるのが通例であったが、配信終了後は他の定期開催イベントでの入手が主となる。
狩人祭以外で最速着手が可能なのは歌姫狩衛戦(HR2~)だが、本格的に強化・運用できるのはG級昇格後とみていい。


自分で性能を決められるため、様々な目的に合わせた強化プランが考えられる。
手元に欲しいけど作りづらいG級武器と似た性能にしたい、その武器種ではなかなか無い高属性値の武器にしたいなど、手持ちの武器の穴を埋めるために作るのは良い考え方である。

その反面、最初から方向性をきちんと決めておかないと想定より中途半端な性能になってしまう。
また、複属性を(現状では)実現できないのも割とネックになりがち


秘文書が余っているようなら、採取向きの天廊石を詰めて素材集め用の装備を構築する手もある。
片手剣など一撃が弱めの武器種に毒属性の天封印を装着して、属性値だけ強化すれば立派なムシコロリの完成です。



余談

武器の名前で既に察した人もいるかと思うが、
どうしたことか天廊武器には独特のネーミングセンスが光る武器名ばかりが揃っており、その手の方向性に抵抗のある人はきつい…のだろうか?まあ、そもそも過去に前例が多すぎてこの程度は慣れた人の方が多いと思われるが
一方で聞き覚えのある名前と思った人はその通りで、どうやらメタル系バンドの楽曲等から引用してきたものである様子。まさか武器の質感から「メタル」つながりで…?

流石に遷悠武器のゴアシャガルほど変にぶっ飛んではいない筈…と言いたいところだが、むしろ匹敵しているかもしれない。
なにせ、説明文の仰々しさが下手したら武器名と同じかそれ以上である。
これが果たして工房(というか生産・強化担当ネコ)のセンスなのか、あるいは天廊を造った古代人のメッセージ(秘文書の内容を元にしている?)なのかはたまた運営の香ばしいセンスなのか

もっとも、(しっかり強化していれば)普通に強い武器群なので使い込むうちに気にならなくなると思われる。




追記・修正は天廊武器を一振り以上所持している方にお願いします。
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最終更新:2023年12月27日 22:20