フランカとフランコ(GUNSLINGER GIRL)

登録日:2015/07/18 (土) 20:59:30
更新日:2024/05/01 Wed 02:58:23
所要時間:約 7 分で読めます






「……ああいう変人と組むのが不安なだけだ」

「今更何言ってるのよ。この世界の人間なんて皆いかれてるじゃない」




-私たちも含めてね-



漫画「GUNSLINGER GIRL」の登場人物。2人ともイタリアで暗躍するフリーの活動家である。
CV:フランカ / フランコ
横山智佐 / 園岡新太郎(アニメ1期)
平田絵里子 / 安元洋貴(アニメ2期)


主に五共和国派に協力している爆弾制作の名人であり、活動家の間でも「フランカとフランコの作る爆弾は絶対に解体出来ない」と評判になっているほどである。
白兵戦能力もそれなりに高く、ピノッキオの協力もあったとはいえ隠れ家に侵入してきたトリエラとヒルシャーのフラテッロから逃げ遂せている。
(特にフランカは単独でヒルシャーの裏を完璧についたうえで逃走に成功している)




◆フランカ
裕福な家庭の生まれの金髪の若々しい女性。本名はカテリーナ。社会福祉公社のマルコーの恋人であるパトリツィアとは大学での友人同士であった。


父親が冤罪で投獄され、それを救う為に国に裁判を起こす覚悟を決めて大学を中退。彼女曰く「中途半端な気持ちではいけない」とのこと。
しかし弁護士や知人の協力があっても自体は思うように進展せず、投獄中に父親が謎の獄中死を遂げるという結果に終わる。


以来、父親の名誉回復と政府への復讐を志すようになり多くの活動家の下へ弟子入り志願をするが盥回しにされその果てにフランコと出会う。
当時、腑抜けになっていたフランコを焚き付けてその気にさせ、共に行動するようになって現在に至る。


爆弾制作を生業とする活動家ではあるものの、基本的に無意味な殺生は好まない心優しい性格。
作中でもピノッキオが近所の女の子に自分達の秘密を知られて即座に殺そうとした際にもそれを止めたり、
公社作戦一課の妊婦に扮した女性の罠にかかってしまったり、飛び出してきたリコを見て躊躇したりといった場面がある。


しかし活動家としての覚悟は持ち合わせており、作戦一課の拷問を受けてる際にぶつけられた恨み言に対し「人は誰もが怒りを抱えていて、自分だけが特別と思うのは大間違い」と吐き捨てている。



背後からの不意打ちを受けて気絶してしまったとはいえ、公社作戦一課の不意打ちを見事に跳ね除けて一時的に優位に立ったり、
捕まった先で何度も顔面を殴打されても全く情報を吐かなかったり、ほろ酔い気分のまま所有車のアルファを爆走させたりと、戦闘力も精神力も度胸もなかなかにある様子。
というより、原作では一番の要である爆弾の腕前が殆ど披露されていないのが悲しいところ。


その生まれゆえか交友関係も意外と広く、パートナーのフランコ以外にも五共和国派の幹部で父の知人であるマリノフや個人所有の菜園の世話を負かせているドメニコ夫妻など協力者も多い。


◆フランコ
爆弾制作の名人である祖父を持っていた中年の男性。とはいえ彼自身は爆弾にそれ程興味があったわけではなく、祖父の手伝いとして関わっていただけとのこと。
祖父亡き後は自分が作るような精巧な爆弾より携帯電話で遠隔操作出来る簡単な爆弾が流行るようになりすっかり腑抜けてしまうも、フランカとの出会いによって新たに目的を見出す。


彼自身にはこれといった活動の方針やポリシーといった類の物は無く、基本的にフランカの意思に従って行動をする。
フランカとは恋人であるかどうか尋ねられた際には即座に否定し「自分にとっての生きる動機である」と答えている。
とはいえ、フランカが拷問で顔ばかり殴られたのを心配していたり、抱擁シーンなども存在している辺りを見るに全くその気が無いわけではなさそう。


フランカに従って行動するため彼も基本的に無意味な殺しは行わない。とはいえフランカよりはドライな性格をしており、
クリスティアーノ救出の際に自分達が爆走させる車の前に義体の少女であるリコが現れた時、フランカが咄嗟に避けようとした時にハンドルを取り、そのままリコを車でぶっ飛ばしたり、起き上がろうとした所を追撃していた。
そして悲しいかな、彼もフランカと同様に肝心の爆弾制作の腕前を殆ど披露出来ずじまいとなってしまっている。


因みに当時のカテリーナに与えたフランカという名前は彼が考えたものであり、仲間の活動家に紹介する際に咄嗟にそう答えた。



ネタバレ含めた本編での活躍

フランカ、フランコ共に原作序盤~中盤を中心に登場する。


初登場は原作2巻で、同じ活動家であるエンリコから爆弾の手配を頼まれていた。
しかし、フランカは民間人すらも巻き込むエンリコのやり口に不満を抱いており「本気で爆弾を使うつもりなら偽物でもくれてやればいい」と愚痴っていた。


結果的に作戦二課によって先にエンリコが捕まり、その直後にスペイン広場でヘンリエッタと接触。
つけていた香水やイタリア語の発音から彼女を良い生まれのお嬢様と思い、「ああいう子こそ五共和国派が守るべきもの」と語っている。
その相手が自分達の最大の敵であるというのがまた凄い皮肉でもあるのだが……


次の登場は3巻で、五共和国派幹部であるクリスティアーノからメッシーナ海峡横断橋の爆破と彼の直属の殺し屋ピノッキオと組むことを依頼されこれを受け入れる。
モンタルチーノ隠れ家でピノッキオと合流。フランコは彼との語らいで上述のように「ああいう変人と組むのは不安」と答えており、
逆にフランカは「この世界の人間はみんな変人」と答える。


その後近所の女の子であるアウローラが隠れ家に入ってきた際、彼女の扱い方でピノッキオと対立するも、フランカの方針に従うフランコが銃を向けたことでピノッキオの方が折れアウローラを拘束、直後にトリエラとヒルシャーがやってくるも上手くいなして逃亡する。


その後はフラスカーティの農園へと移動ししばらく身を潜めることになる。
その間にフランカは同じ爆弾制作の名手であるニノと接触。すっかり牙を抜かれた彼の姿に失望しながらも自分は進み続けることを胸の内で語っている。
また、フランカが公社作戦一課の罠にかかり拘束されたりもしたが定時連絡が途絶えたことをフランコが即座に見抜いたことで即座に救出されている。


大橋の爆破が延期となり、農園でピノッキオとの交流を続ける中で彼が段々と人間性を取り戻していく姿を見て彼に情がめばえるようになる。
(ピノッキオの方もフランカとフランコのことを死ぬには惜しい良い人と思うようになる)


その後5巻では五共和国派の内部分裂の情報を聞き、クリスティアーノの身柄が当局に差し出されるのを聞き、マリノフから関わらないように釘を刺される。
しかしフランカは独断でクリスティアーノを助けに行ったピノッキオに協力することにし、フランコも彼女のその方針に従って共にクリスティアーノの屋敷へと向かう。


愛車のアルファを爆走させ、フェッロが敷いていた監視網を掻い潜って公社の人間が大量に配備されている中を乱入し、クリスティアーノを奪還。そのまま逃亡を図ろうとするも、
車を運転していたフランカが待ち伏せていたアンジェリカのステア―AUGの直撃を頭に受けるという致命傷を負ってしまう。


咄嗟の判断でハンドルを切り拘束は免れたものの、既にフランカは虫の息になっており制御の利かないまま車は暴走。
助手席に座っていたフランコの必死の叫びも空しく、車はそのまま崖から転落し水没する。


長らくの間生死が不明であったが、12巻にて再登場したクリスティアーノの言葉から死亡が確定した。


◆作中での主なセリフ

「……困った奴だな」
「上の指示だから手を貸してやったけど…ああいうのにはさっさと消えてもらいたいわね」

「彼は私の相棒であり、ボディーガードであり、爆弾作りの師匠よ」

「そいつが誰にしろ早くここを立ち去るべきだ。死体は別の人間を呼び寄せる」

「プロだから殺さないの。私は殺す人間は選ぶ流儀よ」

「彼女は空っぽの俺を追い立ててしっかり生きろと叱咤する、俺にとっては生きる動機だ」

「決めるなら早くした方がいいぞ、酔いつぶれてハンドルが握れなくなる」
「馬鹿にしないで! ここのワインは水みたいなものなんだから……」



「フランコ…ごめんなさい…」

「フランカ!! このスピードじゃ曲がりきれん!!」

「ブレーキを踏むんだ!!」

「カテリーナ!! 死ぬなっ!!!」











エンリコの馬鹿がアク禁されて本当に良かったわね…ああいう項目こそ私たち「五共和国派」の追記・修正すべきものだもの。

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最終更新:2024年05月01日 02:58