万由里(デート・ア・ライブ)

登録日:2015/09/29 Tue 16:49:03
更新日:2018/04/01 Sun 13:33:54
所要時間:約 5 分で読めます




――五河、士道
あんたは――力を得るに相応しい?



『劇場版デート・ア・ライブ万由里ジャッジメント』のオリジナルキャラクター。
園神凜祢らゲームオリジナルヒロイン達同様、原作には未登場。

MAYURI
cv.雨宮天



腰まで届く金髪を一部サイドテールに結った、ピンクの瞳を持つ15、6歳くらいの少女。
士道達の通う来禅高校のものとは別の純白の制服と黒のニーソックスが特徴。
ピンクの鞄にはライオン、鳥、ミルクのマスコットをつけている。

顔立ち自体は可愛らしいのだが凛としたクールでミステリアスな雰囲気に、喋り方はやや偉そうで高飛車。しかし不快感はない。
原作者による最初のイメージは「ちょっと生意気な後輩」。


美九のライブの帰り道、じっと士道のことを見つめていたのが士道との最初の出会い。
以降、突如空に現れた霊力で出来た巨大な球体の出現、その対処に行われた6人の精霊との個別デートの行く先々で現れ、静かに何も言わず、ただ士道たちを見つめ続ける。
士道が見かけても目を離すとすぐに消える神出鬼没ぶりで士道を困惑させる。
また、士道と精霊たちがデートした場所に後で一人で寄ってはそのデート内容をなぞる行動を見せている。

霊力で作られた空に浮かぶ球体と同様、その姿は士道、そして狂三にしか見ることができない。


デートによる精霊の霊力の安定によって、イヤリングのトンボ玉の色が変化する。
彼女の目的は……



以下、映画後半のネタバレ









おめでとう。どうやら、私と<雷霆聖堂>の出番は無いみたい



その正体は、霊力がひとつの器に一定以上集約した際に自動的に現界し、器が霊力の保持者として相応しいかを判定する世界の装置<システムケルブ>の管理人格。
ここで言う「器」とは当然士道のことである。
サブタイトルのジャッジメントはこれに由来する。


種族:精霊
コードネーム:不明
年齢:不明
身長:不明(設定画によると154cm)
B/W/H:不明
血液型:不明
(劇場パンフレットより)


天宮市で生活する6人の封印された精霊たちの霊力をもとに生み出された疑似精霊。
霊装は胸とへそ回りの空いた黒のミニスカワンピースに金の車輪とブーツ。頭と背中には純白の翼と紅い目のような球体が無数に付いた角のようなものとオーロラ色の翼が展開する。

なお個体スペックは自身を構成する元になった精霊の知識を反映しており、料理の腕は士道ほどではないにせよ高めで趣味嗜好も他の精霊と共通な面が多い。
あくまでも知識でしかなくそこに体験が伴っていないので、圧倒されたりすることもある。


士道を監視し、もし霊力に見合わないと判断すれば天使<雷霆聖堂>によってその器を破壊するつもりだった。
しかし、6人の精霊とそれぞれにデートをし、彼女らを満足させた士道を見て、器として問題ないと結論を出す。

役目を終えた万由里は、後は自らの存在の構成を分解し無に帰るのみ。誰にも知られず、その役目を終わらせることも出来た。

ただ……、なんでかな
最後にあんたと話がしたかった

6番目の十香とのデート後に、万由里は士道と初めて会話をし、自らの正体と、別れを告げる。
だがその直後、空に浮かぶ球体が突如光り出した――



<雷霆聖堂(ケルビエル)>
万由里の有する疑似天使。謎の霊力球体の正体。

他の精霊が持つ天使が基本的に武装型なのに対し、漆黒の球体を中心に人工的な二対の翼と鎖のような尾、浮遊する車輪を持つ巨大な独立型。
複数の目を持つ人、砲口を開いた獅子、大きく翼を展開した鷲、角のような突起を伸ばした牛、そして最終形態と5種類にフォルムチェンジする機構を持つ。

独自に意思も有していて、監視の中で芽生えた万由里の『他の精霊への嫉妬』と『消えたくない』という本心に反応して暴走。
本体の持つ無数の眼からプラズマ状のエネルギーを射出する攻撃で他の精霊を圧倒する。
また、本来は所有者であるはずの万由里を鳥籠のようなパーツで隔離するなど多くの機能を有する。
(万由里を捕らえた直後霊力が増したことからこちらが本来の運用方法である可能性もある)


精霊6人分(厳密にいえば5体分)の霊力で構築されているため攻撃力、耐久力、回復力ともに尋常でなく、<フラクシナス>の主砲<ミストルティン>の最大出力すら耐えることが可能。
自身を再構築し射出する霊力砲【ラハットヘレヴ】は一撃で天宮市周辺を火の海に変える威力を持つ。


その行動を停止させるには、ダメージによる破壊と同時に霊力の供給を絶ち再生能力を奪う必要がある。



<滅殺皇(シェキナー)>
事実上の万由里、そして十香の第二の天使。

万由里からすべての精霊の霊力を移譲された十香の<神威霊装・十番>【万】(アドナイ・メレク・エンスフォール)とともに顕現した<鏖殺公>と同サイズの大剣。
黄金の装飾と紅、蒼、紫の宝玉が嵌め込まれているが、これは<雷霆聖堂>の翼と同じ色。


万由里の力によって他の精霊の霊力を移譲された十香だが、ずば抜けた回復力を持つ<雷霆聖堂>は即座に回復してしまう。
だが、万由里の士道へのキスによる霊力供給の遮断により回復力を失う。
すかさず十香は天使二刀を振るい、暴走する天使は撃墜された。


しかし、万由里は士道の腕の中で消滅しようとしていた。
何故。自分たちはまだ出会ったばかりだというのに何故霊力を封印することが出来たのか、と訝る士道だが、それに対し万由里はこう答える。

ばーか。私はみんなの霊力から生まれたんだよ?
あんたのこと、嫌いなわけないじゃん。

――――生まれたときから、愛してた。

士道を愛し、霊力を委ねた精霊たちの霊力から生まれた万由里。
その想いを表に出さないよう、自分自身でも気付かないようにと蓋をしていても、最初から彼女が士道を好きでないはずがなかったのだ。
そして器を持たない万由里は自身が封印されれば消滅するしかないことを理解したうえで、それでも勝利のために自身のすべてを託した。

自分の役割に徹し、それでも最後に話すことを願ったいじらしい少女は、思い人の腕の中で静かに金色の羽根となって消えていった。
私だけ、あんたと同じ、だったんだ……」という言葉と、幸せそうな笑みを浮かべて。

私はもう、消えるために生まれた存在じゃない。
あんたに、逢えたから……



心の整理がついて、十香、そして万由里との思い出の場所になった高台の公園に来た士道。
心配する十香に、霊力の結集体だった万由里はみんなの中にいる、と穏やかな笑みを浮かべて。



一方で、四糸乃と出会い、デートした神社の境内。
先日のデートで士道が引いた大凶のおみくじ、その隣に結ばれていたのは――





【余談】

霊力の集合した疑似精霊という点では<ルーラー>園神凜祢と同じ。
両者とも、始源の精霊<デウス>が有する3つの天使のうちひとつずつを素体に創られたと思われ、万由里と<雷霆聖堂>は第一天使<万象聖堂(アイン・ソフ・オウル)>がベースとなっている。
その根拠に<万象聖堂>の中心には万由里に酷似した少女の像が確認できる。


万由里の霊装は獅子や鳥、車輪など智天使ケルビムの要素が含まれている。
鞄についたマスコットも、ケルビムが持つ四つの顔のうち獅子、鷲、牛を暗示している。


万由里と<雷霆聖堂>の姿が士道と狂三にしか見えなかったのは霊力が影響している。
つまり美九の洗脳を受け付けなかったのと同じ理屈で隠蔽を無効化していた、ということ。
そのため、もしデート中に士道が危機的状況に陥るなどで霊力の逆流現象が起きていたなら、その精霊にも万由里が見えるようになっていた。


実は映画開始から約45分、十香のデートから走り去るまで一切喋らない。





キミをただ 見つめている
それだけで充分だったはずなのに
眼を覚ました欲望 胸に深く灼ける
想いが怖くて

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