超鎧亜キングダム・ゲオルグ

登録日:2015/11/05 Thu 00:20:11
更新日:2024/07/21 Sun 20:58:04
所要時間:約 3 分で読めます







神々の力による絶対の統治、それこそが真に正しき平和の姿である。
それが、なぜわからん!
――超鎧亜キングダム・ゲオルグ




概要

超鎧亜キングダム・ゲオルグとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。
DM-25「極神編 第2弾 人造神の創造(バイオレンス・クリエイター)」にて収録。レアリティはベリーレア。

タップキルやアンタップによる再攻撃を可能とする、進化ロスト・クルセイダー

スペック

超鎧亜キングダム・ゲオルグ VR 光/水/闇文明 (6)
進化クリーチャー:ロスト・クルセイダー 9000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化-自分の多色クリーチャー1体の上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンにある進化ではないクリーチャー1体をタップまたはアンタップしてもよい。(まず何を攻撃するか選んでから、タップまたはアンタップするクリーチャーを選ぶ)
W・ブレイカー

進化元は種族指定では無く、多色クリーチャー1体の上に置くので進化元の範囲は広いと言えるが、なるべく色の合う多色カードを選びたい。
ブロッカーとして動くことができ、コスト軽減効果を持つ《電脳封魔マクスヴァル》などがオススメ。

そして要の能力はなかなか面白い効果となっており、任意で発動できるアタックトリガーで非進化クリーチャーを1体タップまたはアンタップさせられる。
テキストをちゃんと読めば分かるが、タップ対象にできるクリーチャーには敵味方関係ない。
ちなみにこのアタックトリガーは、攻撃対象の宣言後に効果を発動する。

進化クリーチャーは(つまりこのカード自身も)対象に出来ないが、非常に使い方が広い能力と言える。
単純に相手のブロッカーをタップして封じたり、相手のクリーチャーをタップキルさせる使い方も良い。
自分のクリーチャーをアンタップさせ、再び攻撃を仕掛ける方法もアリ。
基本的にコンボを狙いやすい能力と言える。下記は考えられる使い方の一例である。


  • タップ能力を二回起動させるor攻撃とタップ能力をそれぞれ一回ずつ使用
  • 使う人がいるかは分からないが、自身の光臨持ちクリーチャーをタップさせ効果を起動を狙う
  • これも使う人がいるかは分からないが、サイレントスキル持ちをタップさせて効果起動を早くさせる
  • シールド焼却持ちを二回連続で攻撃させる
  • 《黒神龍オドル・ニードル》などの強制攻撃で自爆を狙わせるクリーチャーをアンタップさせる


これらの例以外にも、今後何らかの新たな組み合わせが生まれる可能性はある。
コンボデッキを使うのが好きな人には研究しがいのある能力と言えるだろう。

この能力の難点を挙げるならば、上記でも述べたように進化クリーチャーを対象に出来ない点か。
当然と言えば当然なのだが、二体このクリーチャーを並べても無限攻撃をすることはできない。
…しかし、この点に関しては解消できるカードがあるので下記で紹介する。

効果を抜きにしても、極神編の基準でのフィニッシャーとしてはそこまで悪くない性能である。
進化クリーチャーとしてはパワーもそこそこであり、W・ブレイカーなので攻撃力もある程度確保されている。

ファンデッキ止まりではあろうが、このカードを主力とした専用デッキの構築も考えられる。

相性の良いカード

日向草 UC 光文明 (5)
クリーチャー:スターライト・ツリー 3000
ターボラッシュ(自分の他のクリーチャーがシールドをブレイクした後、そのターンが終わるまで、このクリーチャーは次のTR能力を得る)
TR-このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかったとき、バトルゾーンにある、日向草以外の自分のクリーチャーをすべてアンタップする。

メタルコックのタイマー UC 火文明 (3)
クリーチャー:ゼノパーツ 1000
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
TT-バトルゾーンにある、自分の他のクリーチャーを1体アンタップする。

味方クリーチャーをアンタップさせる効果を持つ連中。

キングダム・ゲオルグに無限攻撃を可能とさせるコンボパーツでもある。
これらのカードとゲオルグの効果が組み合わさり、お互いをアンタップさせる動きができるのだ。
ゲオルグはW・ブレイカーなので、単純計算で三回ほどの攻撃で相手に止めを刺す体制を作れる。

どちらのカードをゲオルグと組みあわせるかはプレイヤーの判断になってくる。

メタルコックのタイマーの方が、効果の発動のしやすさやコストの軽さ的には上。
一方で文明色やマナカーブ的な繋がり、除去耐性などの面では日向草の方が上回るか。

デュエル・マスターズ プレイス

超鎧亜キングダム・ゲオルグ SR 光/水/闇文明 (6)
進化クリーチャー:ロスト・クルセイダー 9000
進化-多色クリーチャー
バトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーをすべてタップする。
攻撃する時、自分の他のクリーチャーをすべてアンタップする。
W・ブレイカー

DMPP-08 第8弾「極神創世譚 -VIOLENCE FUSION-」にて収録。レアリティはスーパーレアに昇格したが、能力もそれに応じて変更された。
cipによる《ホーリー・スパーク》のような相手の全軍タップ能力が追加され、自軍の他のクリーチャー全員が起き上がるアンタップ能力となった。
アンタップさせる能力は進化クリーチャーにも適応可能となっており、例えば(現実的ではないが)《超竜バジュラ》などもアンタップさせられる。

一方でTCG版のような自軍のクリーチャーをわざとタップさせる小技は出来なくなっているが、そのような小技が必要になる場面は限定的なので影響力のある弱体化とは言いにくい。
強いて言えば、TCG版の効果ならば《悪魔聖霊バルホルス》などがいる場面で限定的に使えた可能性があるくらいか。

アンタップ効果の範囲が強烈になったため、フィニッシャーとしての破壊力がTCG版と比べて格段に上がっている。
cipで相手を全員タップさせるのでブロッカーをすり抜けることが可能であり、《光器ペトローバ》や《聖皇エール・ソニアス》などのアンタッチャブルも直接叩いて退けられる。

しかし余りに強力故に、環境で暴れ回ってしまった。その結果、これを重く見た運営によって2021/6/10付でナーフが実行された。
内容は以下の通り。

超鎧亜キングダム・ゲオルグ SR 光/水/闇文明 (6)
進化クリーチャー:ロスト・クルセイダー 9000
進化-多色クリーチャー
バトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。
攻撃する時、自分の他のクリーチャー1体をアンタップする。
W・ブレイカー

タップ、アンタップ効果共に一体のみとなり、選択式となった影響で前述した《ペトローバ》等のアンタッチャブルを叩く事は不可能になった。このナーフによって、大幅にフィニッシャーとしての爆発力は落ちたと言っていいだろう。

補足

フレーバーテキストは、キングダム・ゲオルグの嘆きとなっている。

彼が考えるには、神々の力による統治が真に正しい平和の姿と思っているらしい。
まあ、彼は神の使いであるロスト・クルセイダーなので、そういう考えを持っているのは当たり前だろう。
また、語りかけている相手は、極神編時期にゴッドに反乱を起こした闇文明の軍団相手にか。

一見すると、ゲオルグの語りは傲慢な思想を持つ敵役の台詞にも聞こえる。
しかし、先の不死鳥との戦いで荒れ果てた世界を修復していた時にゴッドは突然闇に襲われたのである。
しかも、戦いを挑む理由は自らの望む戦いが欲しいという物なので何とも言い難い……。
ゲオルグがこう嘆きたくなる理由も分かるかもしれない。

ちなみに、後の世で本当に神々(というかそれを従えるオラクル教団)が統治して平和を築きあげたが……。

実はキングダム・ゲオルグは自身の効果で自軍のクリーチャーをタップできるので、オラクルの専用能力である光臨とは能力自体の相性は実は良かったりする。
上手く組み合わせたデッキを作る難易度は高いが、背景ストーリーでは互いにゴッドの信者という点を考えると結構興味深い相性と言える。
狙ったというよりは偶然相性が良かっただけの可能性が高いが…。




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最終更新:2024年07月21日 20:58