光器ペトローバ

登録日:2015/05/18 Mon 01:05:50
更新日:2023/04/29 Sat 01:25:55
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高まる龍の鼓動に呼応し、天敵たる光器の力も強さを増した。





《光器ペトローバ》はデュエル・マスターズのクリーチャーである。


概要

DM-09で登場したメカ・デル・ソルの一体。
同弾のスーパーレアでありパッケージイラストになっている。

光器ペトローバ 光文明 (5)
クリーチャー:メカ・デル・ソル 3500
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、メカ・デル・ソル以外の種族を1つ選ぶ。その種族のクリーチャーすべてのパワーは+4000される。
相手がクリーチャーを選ぶ時、《光器ペトローバ》を選ぶことはできない。

指定種族をパンプアップし、殴り返しに強くしたり、逆にこちらが殴りに行くことができるなど優秀なシステムクリーチャー。
そしてデュエルマスターズ最初の「選ばれない(アンタッチャブル)」能力持ちである。

システムクリーチャーの弱点である「自分が死ぬと脆くなる」点を、このアンタッチャブル能力で補っている。

デュエル・マスターズの種族デッキの躍進を《凶星王ダーク・ヒドラ》と共に支えたクリーチャー。
ただしペトローバはダーク・ヒドラと異なり、「自分の種族を選ぶことができない」ため、
自身をパンプアップできないのが悩みどころ。極端な話、《凶英雄 ツミトバツ》で盤面が全壊しかねない。

光の種族デッキでは活躍している存在であり、特に《光機のイザナイ ロイヤルティー》の存在から、
光の入ったグレートメカオーではメカ・デル・ソル側の踏み倒し対象として存在する。

登場から長い間種族デッキの強化パーツとして活躍していたカードだが、残念ながら今の環境ではパワーが増えるだけでアドバンテージを稼げないこのカードは強力とは言えない。
特に各種超次元呪文等から簡単に出てくるアンタップキラー、《勝利のガイアール・カイザー》の存在は痛く、その後双極篇からマッハファイターという天敵といえる能力も登場した。
更に種族間のシナジーが強まった結果、より簡単にアドバンテージを稼げる他のカードが優先されるようになり、現在では種族デッキであっても投入される事はほぼない。

ツインパクト化

光器ペトローバ UC 光文明 (5)
クリーチャー:メカ・デル・ソル 3500
このクリーチャーが出た時、メカ・デル・ソル以外の種族を1つ選ぶ。その種族を持つクリーチャーすべてのパワーを+4000する。
相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。
ソーラー・コミューン UC 光文明 (2)
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
種族を1つ選ぶ。選んだ種族の自分のクリーチャー1体につき、相手のクリーチャーを1体選び、タップしてもよい。
「デュエキングMAX 2022」で《ソーラー・コミューン》と抱き合わせる形でツインパクト化。
どちらも種族をまとめたデッキ向けのカードであり、S・トリガーの水増しにもなるため悪くない性能。

とはいえただパワーを上げることの強みは薄れており、そもそもペトローバ自体を狙われれば元も子もない。そのため、採用する時はブロッカーやガードマンとの併用、パワード・ブレイカーを付与する方法を採用するといった工夫も用意したいところ。

注意点

ペトローバを運用する上で注意しなければならないことが割とある。

まず、「相手がクリーチャーを選ぶ時、《光器ペトローバ》を選ぶことはできない。」という効果は、自分のペトローバにのみかかる。
両方がペトローバを使っているからと言って、自分が自分のペトローバに呪文を使えなくなったりはしない。

また、他のアンタッチャブル同様、攻撃とブロックまでは禁止されない。迂闊に攻撃しないこと。

指定種族は敵味方問わずパンプアップされるため、特殊種族を指定する際は要注意。
思わぬ奴がパンプアップして脅威になってしまう。

そしてすごく難しいこととして、「種族カテゴリ名を宣言する際は、カテゴリ名と同一の種族名がある場合のみ宣言できる」ということである。
デュエル・マスターズには現時点で多数のカテゴリが存在するが、このうち、コマンドコマンド・ドラゴンサイバー、ナイトメア、モンスター、アビスを宣言することはできない。
一方、以下の種族カテゴリは宣言できる。

で、宣言すると右の種族も一緒にパンプアップされます。
…気持ちはわかる。

「メカ・デル・ソル以外の種族を1つ選ぶ。その種族のクリーチャーすべてのパワーは+4000される。」
どう考えてもおかしい。種族をひとつ選ばせておいて、まとめてパンプアップ?
しかし、「種族カテゴリ」のルール上は、たとえばアウトレイジの場合、「アウトレイジMAX」は「アウトレイジ/アウトレイジMAX」と読み替えることになっているのである(ただし《口寄の化身》の裁定では種族はひとつとしてしかカウントされないし、《魔光蟲ヴィルジニア卿》の効果ではナイトとしてナイトメア2種族を載せることはできない。筋が通っているとはいえややこしいね?)

…まあまだ無法者とか神とか妖精あたりは納得するけども、巨人強化したら虫まで強化されたり、騎士を強化したらぬいぐるみまで強化されたり、英雄強化したらロボットまで強化されたり、おすもうさん強化したら相撲好きつながりで横綱ドラゴンまで強化されるのはおかしくないかな?

関連カード

ペトリアル・フレーム 光文明 (3)
クロスギア
相手がバトルゾーンのクリーチャーを1体選ぶ時、これをクロスしてあるクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、これをクロスしてあるクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
アンタッチャブル付与クロスギア。あちらではアンタッチャブル代表格としてペトローバが挙がっているようだ。
ボルベルグ・クロス・ドラゴン》には《バジュラズ・ソウル》と共に、まっさきにつけてやりたいクロスギアである。
この他、《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》につけると相手が泣く。

光鬼ガガ・ペトローバ 光文明 (4)
クリーチャー:メカ・デル・ソル/エイリアン 2500
バトルゾーンにある自分の他のエイリアンすべてのパワーは+4000される。
エイリアン限定の軽いペトローバ。自身もエイリアンなので2体並べれば6500になる。
ただしアンタッチャブルがないのはかなり痛い。そもそもエイリアンがミラーマッチになることは少ないので、
本家ペトローバを採用したほうが良さそうである。

高貴の精霊龍 ペトローズ 光文明 (5)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン 4500
バトルゾーンにある自分の他のドラゴンすべてのパワーは+4000される。
ガガ・ペトローバのドラゴン版。だからアンタッチャブル消したらあかんでしょ。
ドラゴンという種族カテゴリのサポートはそれこそ腐るほどある中でこれを採用するメリットがない。

黒器連結 ザマローバ 闇文明 (6)
クリーチャー:ディスペクター/パンドラボックス/メカ・デル・ソル 8000
G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
スレイヤー(このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
ディスペクターへと堕ちたペトローバ。融合相手は《暗黒秘宝ザマル》。何気に初の闇単色メカ・デル・ソル。
ディスペクター特有のEXライフに加えてG・ストライクスレイヤーなどの能力を詰め込んで持っている。

オーリリア <ペトロ.Star> 光文明 (2)
スター進化クリーチャー:メタリカ/メカ・デル・ソル/レクスターズ 3000
スター進化:レクスターズまたは光のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
相手は、自分のコスト3以上の進化クリーチャーを選べない。(ただし、そのクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
ディスペクター化から一転して今度は敵対勢力のレクスターズへと転身したペトローバ。《正義の煌き オーリリア》と共鳴した。
コスト3以上の進化クリーチャーにアンタッチャブルを当たる能力を持ち、ザマローバよりも元の能力の面影が見える…どちらかというと《光器クシナダ》っぽい能力では?とか思ってはいけない。

その他

  • 《無双龍聖ジオ・マスターチャ》《天雷獣ピュアホワイト》《DASH総帥 グレッグ》とは絶妙なシナジーを形成する。
    これらで追加された種族を指定することで、ペトローバも含めて自軍全員のパワーが上がるからである。特にヒーローがマイナーであることから相手の場に影響を及ぼしにくいため、グレッグが一番適任といえそうだ。

  • メカ・デル・ソルを指定できないことは、エピソードシリーズ以前はそこまで問題ではなかった。メカ・デル・ソルを中核に据えるデッキは少なかったからである。その後エピソードシリーズではメカ・デル・ソルが増えたことでペトローバの対象範囲が問題になるかと思われたが、追加されたメカ・デル・ソルは元からパワーが高く、ブロッカーを持つものが多く、ブロッカーサポートを運用すればよかったためペトローバを持ち出す必要性がなかった。

  • 上記の経緯でもわかるとおり、メカ・デル・ソルでありながら他のメカ・デル・ソルとは離れている存在である。漫画「DUEL JACK」では他のメカ・デル・ソルがレディースとして登場する中、真面目なペトローバはその空気についていけず苦手なのだ、と紹介された。同漫画ではDr.ハギーのハニーとしても登場し、デュエルでも存在感を見せつけていた。

  • また暫定回答ではあるが、このクリーチャーのアンタッチャブル効果は《光器ペトローバ》を指定しているため、《名も無き神人類》に中央G・リンク360で《光器ペトローバ》の名前を追加した場合、その《名も無き神人類》もアンタッチャブルの対象となる。現在は他のアンタッチャブルと同じテキストとなったため、このようなことは起こりえない。

  • なぜか新枠での再録がない。全体パンプアップなどは最近はメジャーな種族には配られており、マイナー種族の大半は新枠でフィーチャーされていないからだろうが、優秀なカードであるため再録を求める声はそれなりにありそうなものであるが…。
    その後ツインパクトという形でジョー編以降の枠での再録はされたが、勝太編の枠での再録は結局されていない。

デュエル・マスターズ プレイス

光器ペトローバ 光文明 (5)
クリーチャー:メカ・デル・ソル 3500
バトルゾーンに出た時、メカ・デル・ソルでない自分のクリーチャー1体を選ぶ。選んだクリーチャーと同じ種族を持つ自分のクリーチャーはすべてパワーを+4000する。
相手はこのクリーチャーを選べない。
デュエプレではSRで収録。微妙にエラッタされ、直接種族を選ぶのではなくクリーチャーを選ぶようになった。
そのため相手がこまめに除去やハンデスを撃ってくると、強化したい対象が用意できないことも。
一方、対象クリーチャーと同じ種族でさえあればいいため、多種族クリーチャーを指定するといっきに複数の種族をパンプアップできる。
こちらでも依然強力なカードであり、カジュアルでもさまざまな種族ファンデッキの中核となっている。



高まる追記修正の鼓動に呼応し、天敵たる荒らしの力も強さを増した。

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最終更新:2023年04月29日 01:25

*1 ドラゴンは長らく種族カテゴリとしてしか存在していなかったが、2022年に《爆流奥義 紅蓮NEXTREME》が「ドラゴン」という種族を持つ呪文が登場したことからルール上可能となった