登録日:2015/12/23 (水) 15:24:27
更新日:2025/03/15 Sat 15:29:05
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越後線(えちごせん)とは、柏崎駅から新潟駅を結ぶ
JR東日本の鉄道路線である。
全線が新潟近郊区間に属す地方交通線である。
【概要】
弥彦線と共に私鉄の越後鉄道として建設され、後に国有化された。
新潟~内野間は新潟の近郊路線と言う性格が強く、かつては通勤形のキハ35系が新製配置されたほど。
1984年に全線電化されたが、柏崎~吉田間は建設費削減のために直接吊架式となっており、最高速度は低い。
新潟の平野部を走行することや、鉄橋が川の河口に近いことから冬季は強風などで遅延・運休が目立つ。
この他、内野~関屋分水間は砂丘地の中腹という軟弱な地盤を通っているため、地震の際に路盤が流出する事態が度々発生している。
【運行形態】
臨時列車を除いて優等列車は存在せず、
普通列車のみの運行。
下りの新潟側に近づくにつれて本数が単調増加するダイヤとなっている。
基本的に吉田駅で分断される運行形態となっており、全線を直通する列車は少なめ。
ほとんどの列車は吉田で運行が分断され、この区間内での折り返しとなる。
吉田から寺泊・出雲崎への折り返しが存在する他、
弥彦線東三条方面と直通することも。
柏崎~吉田~東三条や、東三条~吉田~寺泊・出雲崎といった運用が存在する。
本数は1日10本程度で、電化区間の中では結構な閑散線区。
吉田~内野間は昼間1時間に1本、朝夕は1時間に1~2本の運行。
内野からは新潟方面への本数が大幅に増え、昼間でも1時間に3本が確保されている。
吉田・内野~新潟間の他、越後曽根・巻・関屋~新潟間の運用が存在する。
一部の列車は新潟駅から
信越本線・
白新線へ直通する。
【使用車両】
現在の車両
2014年12月から運用を始めた新潟産の新車。直流用。
2・4両を組み合わせて2~6両で運用。
過去の車両
國鐵新潟を象徴する車両。直流用。
全線で運用。最盛期は2~4両編成を組み合わせて2~7両で運用されていたが、E129系の導入により置き換えが進み、最終的には3両編成7編成のみ残り、3両もしくは2本つなげての6両で走っていた。
7編成全て塗装が異なっており、JR東日本では最後の115系ということもあって鉄道ファンからは人気で、晴れた日の沿線にはカメラを持ったファンがたくさんいることも。
2022年ダイヤ改正で定期運用を終了した。
かつて吉田以北(特に内野~新潟間のワンマン運転)で多数運用されていた車両。直流用。
現在は弥彦線で運用され、入出庫のために吉田~新潟間を走ることがある。
2両編成。
こちらも2022年ダイヤ改正で運用を終えた。
【駅一覧】
信越本線乗り換え。柏崎市の中心駅で起点駅。
越後線は行き止まりの0番線より発着。
2007年の新潟県中越沖地震では当駅に停車中の車両が大きく傾いた。
吉田より南の越後線の駅で唯一Suica利用が可能。
駅前にはブルボン本社がある。
周辺には高校がいくつかあり、その利用がある。
元祖荒浜駅。
一面田んぼの長閑な駅。
柏崎刈羽原子力発電所で有名な刈羽村の中心駅。その原発へは歩いていけなくもない距離にある。
交換可能駅。柏崎市内に戻る。
駅名の由来は越後国二宮である二田物部神社の礼拝所から。近くの
道の駅には田中角栄記念館がある。
柏崎市の駅はここまで。
駅名の由来となっている城跡は山の中を4〜5km進んだ所にあり、アクセス手段はデマンド交通のみなので注意。
出雲崎町の中心駅。交換可能で2021年までは有人駅だった。
吉田方面への折り返し列車が設定されている。
観光地となる海沿いの街へは2〜3km西にある。
これより先は交換可能駅が増える。
ここから長岡市の駅。日蓮宗本山妙法寺への最寄り駅。
「小鳥谷」ではないので注意。駅前には越後線の前身である越後鉄道の創始者の像がある。
一面田んぼ。
旧寺泊町(現長岡市)の駅。柏崎~吉田間の途中駅では唯一の有人駅。
吉田方面への折り返し列車が設定されている。
かつては越後交通長岡線が接続していた。
なお、当駅を含む越後線内の長岡市の駅から鉄道で長岡駅に行く際は、市外を通らなければならない。
また、寺泊の中心市街地は5〜6km西の海沿いにある。
旧分水町(現燕市)の駅。柏崎~吉田間の途中駅で最も利用者が多いが2022年に無人化された。
寺泊駅から大河津分水を渡ると到着する。
「分水夜桜」で知られる桜の名所であり、当駅折り返しの臨時快速が運転されることも。
燕市長善館資料館の最寄り駅。
燕市役所に一番近いのはこちら。
弥彦線乗り換え。
当駅以北は本数が多くなり、弥彦線と直通運転する列車もある。
燕市吉田総合スポーツセンターはこちらから。
これより新潟市内の駅。岩室温泉へのバスが発着する。
新潟市西蒲区の中心駅で、区役所の最寄駅。
新潟方面への折り返し列車が設定されている。
有人駅。当駅始発の下り列車が1本だけ設定されている。
これより西区内。駅近に私大や
専門学校があり、その利用者が多い。
2005年開業の一番新しい駅。
この駅で田園地帯は終わり、あとは新潟駅まで住宅地の中を走る。
この駅から本数が一気に増え、日中は新潟方面に1時間に3本の電車が発着する。
新潟大学の一部の学部の最寄駅。
新潟大学までは徒歩20分程度必要で、学部によっては内野駅の方が近い。
1面1線の簡素な駅だが、西区の駅では最も利用者数が多い。
日中の列車交換駅。新潟市西区役所はこちら。
メインの南口と狭い北口からなる。隣の青山駅まではわずか1.4km。
相対式2面2線で当駅での列車交換は多くないものの、発着番線は上下で固定されている。
国立病院機構西新潟中央病院の最寄り駅。
民営化後に開業した比較的新しい駅。1面1線で交換不可。午前中の1時間のみ有人となった。
関屋分水にかかる橋梁は越後線の有名撮影地として知られる。
日中の列車交換駅。
青山駅から関屋分水を渡ると到着。ここから新潟市中央区となる。
新潟方面への折り返し列車が設定されている。
2006年に橋上駅舎化。新潟県庁の最寄り駅だが、信濃川を渡る必要があり、徒歩だと15分ほどかかる。
新潟市役所(中央区役所)や病院、白山神社や各種公共施設や高等学校の最寄駅。
新潟大学でも
医学部・歯学部・附属病院はここが最寄(若干歩くので、新潟駅からバスの方が楽だが)。
開業時は実はここが終着で、戦後に新潟駅まで延伸された。なので白新線の「白」はここ。
2013年に駅舎を改築し、
新潟県初の発車メロディがついた。
利用者数は途中駅で一番多く、亀田駅と市内2位を争う。
この駅を出ると信濃川を渡るが、ここも撮影地として有名。
2025年3月に開業した新駅。ここから先は一駅間のみ複線区間となる。
政令指定都市中心部を走る単線路線が終点のターミナル駅の直前だけ複線区間になるという意味では、
川越線に似ている。
新潟県立新潟南高等学校や新潟ユニゾンプラザの最寄り駅であり、駅のロゴマークは新潟南高校生がデザインを担当した。
上越新幹線・
信越本線・
白新線乗り換え。
県都新潟市の中心駅で、県内最大の利用者数を数える駅。高架化が完了し、駅前の整備が行われている。
一部列車は信越本線・白新線と直通運転をしている。
追記・修正は115系の好きな人がお願いします。
最終更新:2025年03月15日 15:29