弥彦線

登録日:2015/02/17(火) 20:20:20
更新日:2024/09/04 Wed 19:30:35
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弥彦線(やひこせん)とは、弥彦駅から東三条駅を結ぶJR東日本の鉄道路線である。

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概要

越後線とともに私鉄のえちご鉄道が建設した路線で、同時期に電化され車両も共通しているなど結びつきが強く、吉田から一部列車は柏崎まで直通する。
1984年に越後線とともに電化されたが、コストダウン策として越後線と同じく直接吊架式が採用されており、最高速度は85km/hに制限されている。

かつては東三条から越後長沢まで伸びていたが(通称弥彦東線)、戦前から利用者数が少なく非電化のまま残され1985年3月末で廃線となった。

ダイヤは吉田~東三条間は14.5〜15.5往復、吉田~弥彦間は10.5〜11.5往復(1~2時間に1本程度)となっている。
年末年始は弥彦神社への初詣列車が運行されている。

因みに駅一覧でも触れるが8駅しかないのに、燕市と三条市に跨っている為に「燕」と「三条」と付く駅が3駅もある。
(燕三条駅のみ両方の市に駅が跨っているので重複している)
アニヲタ的にはるろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物、明神弥彦三条燕の名前の元ネタとして有名だったりする。

前述の東線廃止までは国鉄の路線で唯一起点・終点両方の駅で他路線との連絡が無い路線であった。
そして偶然にも同日に九州では勝田線が廃線となり、香椎線がその座を引き継ぐ事になった。

車両

現在の車両

  • E129系
2022年から運用開始。それ以前もE127系の代走として入ることがあった。

過去の車両

  • E127系
JRに残存した2編成が使用されていた。2022年3月で運用を離脱し、その後は予備車としてしばらく残留の後、なんと南武支線へと転属していった。
  • 115系
1988年からワンマン対応改造車が使用され、当初はクリームにオレンジと赤帯、後年は黄緑と黄色の独自塗装が施されていた*2
一部の列車は3~6両編成で運行されており、こちらは車掌乗務だった。

駅一覧

  • 弥彦
言わずもがな彌彦神社の最寄駅とあって、駅舎が神社っぽい。
1988年から2002年まで一般公募で女性が観光駅長を務めていた。
因みに日本で唯一の村営開催による公営競技が行われる弥彦競輪場の最寄駅でもある。
  • 矢作
弥彦村矢作地区の住宅街となっており、役場や学校が多い。彌彦神社大鳥居もこちらから。
  • 吉田
越後線乗り換え。吉田区の中心駅。
戦前から戦後までの46年間は「西吉田駅」という駅名だった。
  • 西燕
ここから3駅続けて駅名に「燕」が付く駅が続く…。
燕市の中心駅。
  • 燕三条
上越新幹線乗り換え。
燕市と三条市の市境に位置し、駅の北側は燕市、南側は三条市になっている。
因みに駅の登記上の住所は駅長室のある三条市になっている。
この背景には駅名を決める際に「燕」と「三条」を入れる仲裁案で仲の悪い両市はが一旦妥協したものの、どちらを先に持ってくるかで揉めに揉めた結果、三条市が選挙区である田中角栄の仲裁で、「駅名は燕が先、登記の住所は三条市」という事で決着した経緯がある…。
余談だが、北陸自動車道のインターチェンジの名称は逆に「三条燕」となっている。
燕市と三条市の境目にあるので燕~駅シリーズの最終駅と同時に、ここから駅名に「三条」が付く駅がこれまた3駅続く…。
  • 北三条
三条八幡宮や三条市役所を始めとする三条市の中心駅。
  • 東三条
信越本線乗り換え。終着駅。
この駅も三条市の中心街の最寄駅。

弥彦東線

  • 越後大崎
廃線区間では唯一、当時をしのぶモニュメントの類が設置されなかった。
  • 大浦
駅舎跡は「ひめさゆりパーク」として整備されている。
  • 越後長沢
東線の終着駅。
駅のバス停は「長沢駅跡」と案内され、当時の面影を残す。


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最終更新:2024年09月04日 19:30
添付ファイル

*1 出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/alltrain/ec/115yah.jpg 日時:2016/01/01

*2 後年復刻版では3両編成でこの塗装が登場し、当時存在しなかった中間車の塗装も登場した。