川越線

登録日:2012/04/12 (木) 23:08:24
更新日:2025/08/19 Tue 16:00:59
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川越線(かわごえせん)とは大宮駅から高麗川駅を結ぶJR東日本の路線である。
ラインカラーは大宮~川越間は緑、川越~高麗川間はグレーである。

概要

川越駅を境に運行形態は分断しており、大宮~川越間は埼京線、川越~高麗川間は八高線と一体の運転系統として運行されており、車両も両線区と共通している。
非電化時代の1970年代以降は近郊路線として利用客が急増、ラッシュ時にはキハ35系が7両で堂々と走るという混雑ぶりとなり、沿線市町によるに電化・複線化の協議会が1980年に設立された。
1985年の埼京線開業に伴い全線が電化され、さらに利用人口は増加したものの複線化については未だに見送られている*1

運行形態

1989年までは大宮〜高麗川間を通しで運転する列車が存在したが、2025年現在は基本的に川越で分断されている。

◎大宮~川越間
主に埼京線、りんかい線に直通する。
朝の通勤ラッシュには通勤快速、日中は全て快速電車であるが川越線内は各駅に停車する。
人身事故など、ダイヤが乱れた場合、埼京線との直通運転を中止にすることがある。
日中20分間隔のダイヤで運行される。川越・南古谷から大宮方向へ行く電車は朝のラッシュでさえ1時間あたり4本しかない
本来この区間を埼京線の電車が走る予定はなかったのだが、埼京線の電車を収容する車両基地を確保するために計画が変更されたという経緯がある。

◎川越~高麗川間
半数の電車は高麗川駅発着、残りの半数の電車は八高線直通である。
川越車両センターの関係で、川越駅の隣の駅である南古谷駅発八王子行きが一日2本、高麗川行きが一日に1本設定されている。
以前は日中20分間隔で運行されていたが、直通先の八高線に合わせて2015年3月のダイヤ改正で30分間隔に変更された。
過去には日中40分間隔で運行されていた時期があった。

駅一覧

大宮、川越、高麗川駅以外は業務委託駅である。

  • 大宮
東北新幹線上越新幹線京浜東北線宇都宮線高崎線湘南新宿ライン東武野田線、埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)乗り換え。埼玉県最大のターミナル駅。
川越線にホームは21・22番線と一番西寄りかつ地下にあるため、京浜東北線から乗り継ぐには5分も掛かるので注意。

  • 日進
複線は当駅まで続いている。2010年に橋上駅舎となり、駅の北側と南側がつながった。
大宮から当駅までは一気に大きなカーブとなる。

  • 西大宮
2009年に設置された新駅。JR東日本の新駅では異例となる方角+地名の組み合わせ*2
これは国鉄時代から同駅名で請願があったことが理由とされる*3。埼玉栄高校の最寄り駅である。

  • 指扇
近隣は住宅が多く、秀明栄光高校、大宮武蔵野高校の最寄り駅でもあるため朝は混雑する駅。後述の南古谷の車両センターからの送り込み便で大宮方面への始発電車が多く設定されている。

  • 南古谷
近くに川越車両センターがある。
このおかげか、数は少ないながら始発電車があったり、稀に列車交換があったりする。*4
日進駅、指扇駅、当駅は同時開業だったせいか、かつては3つ子の駅舎を持っていた。
その後日進駅、指扇駅は建て替えられてしまい、往時の姿を残す最後の駅となっている。
なお、この駅も建て替え話が持ち上がっているので、記録写真はお早めに。
東邦音大の最寄り駅である。

  • 川越
東武東上線西武新宿線(本川越駅)乗り換え。
ただし本川越駅とは徒歩15分ほど。それはもはや一駅分の道のりと言う…。昭和の国鉄と西武が険悪だった象徴事例の二番手(一番は新宿と西武新宿。)
駅舎内に立ち食いそばがある。川越市の中心駅で、本丸御殿が残る城として有名な川越城と江戸城の移築御殿が残る喜多院、昔の町並みが残る小江戸町の最寄駅。
ホームは2面3線となっており基本的に外側2線を大宮方面列車、内側1線を高麗川方面列車が使用する。
また、ホームの番号は東武東上線から連番となっているため1・2番線がなく、3番線から6番線となっている。

  • 西川越
時間帯によっては無人なので注意。

  • 的場
因みにこの駅が開業する前は東武東上線の霞ヶ関駅が「的場駅」を名乗っていた。

  • 笠幡
時間帯によっては無人なので注意。

  • 武蔵高萩
常磐線高萩駅より後にできた為、武蔵が付けられたらしい。

  • 高麗川
八高線乗り換え。
かつては狭い地下通路でホームの行き来していたが、新しい通路とエレベーターができて便利になった。


追記・修正は南古谷から乗り換えなしで八王子に行きながらお願いします。

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最終更新:2025年08月19日 16:00

*1 沿線人口増加の最盛期は過ぎ、今後は人口減が進む見込みなのが理由。

*2 浦和駅での案内の混乱の反省から、JR東日本では新駅名に新および方角+地名を使用することをNGとしている。

*3 開業後、区画整理が行われ地名自体も「西大宮」となった。

*4 なお、ここの列車交換は行き違いではなく、列車の車両を物理的に交換する。という意味である。このために3番線が必要である。